Steel Panthers World War 2 JAPANESE HQ
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T-28 M1932 / T-28 M1938 / T-28e M1939 （フィンランド）
T-29(P)
BT-2 / BT-2a (P)
BT-5 M1933 / BT-5 M1934 (フィンランド)(スペイン)(ハンガリー)(中国)
BT-5a(P)
BT-7 M1935 / BT-7 M1937 (フィンランド)(ルーマニア)(ユーゴ)
BT-7TU M1935 / BT-7M (イタリア)
BT-7A
T-34/76 M1940(P)
T-34/76 M1940
T-34/76 M1941 (フィンランド)(ドイツ)(ルーマニア)(イタリア)(ハンガリー)
T-34/76 M1940+ / T-34/76 M1941+
T-34/76 M1942 (フィンランド）(LWP)
T-34/76E M1941 / T-34/76E M1942
T-34/76 M1943 （フィンランド)(ドイツ)(ルーマニア)(LWP)(ユーゴ)(チェコ)
T-34/76 - STZ
T-34/57 M1941 / T-34/57 M1943
T-34/85 M1943 / M1944 （フィンランド)(ブルガリア)(LWP)(ユーゴ)(チェコ)
T-34/85 "Berlin"
T-34/100 (P)
T-44
T-44/122（P）
T-54-1（P）
OT-34 / OT-34-85
PT-34 / PT-34 M1944
TT34
ソ連のT-28中戦車であり、3つの砲塔を持つ多砲塔戦車です。
中戦車ですが、ゲームでは重戦車として登場します。
1930年にソ連の戦車設計者ギンズバーグはイギリスでヴィッカーズ多砲塔中戦車 Mk.��やインディペンデント重戦車を見て、これを自国でライセンス生産できないか交渉しましたが、これが失敗に終わりました。
しかしドイツ人技師を招いて独自の開発が進められ、1932年に試作車輌が完成しました。
生産はレニングラードの工場で行われましたが、T-28の生産は難しく、なかなか生産が進みませんでした。
1932年に12輌が作られ、スローペースで1940年までに503輌が作られました。
砲塔が3つある多砲塔戦車で、乗員は6名。
1939年のフィンランドとの冬戦争に第20戦車旅団に配備されました。
この戦いで損傷した総482輌のうちわけは155輌が火砲による損傷、77輌が地雷による損傷、30輌が炎上し、21輌が水没、2輌がフィンランド軍により鹵獲され、197輌が故障でした。
しかしその後、回収・修理され386輌は回復しました。
独ソ戦では混乱の中、局所的な戦いでは戦果をあげています。
T-28は少しづつ改良されました。
1932年型とありますが、1934年から1938年の量産型と同じです。
主砲は76.2mm砲
この砲はT-28とT-35に搭載するために作られたKT-28砲で、76.2mm歩兵砲M1927を改造しました。
副武装に機銃砲塔が4挺
スピード12(37km/h)
最大装甲30mm
1938年型、またはT-28B
1938年から1940年生産型
主砲が76.2mm L10砲に換装されました。
この砲もT-28に作られた戦車砲です。
T-28E型、最終型
1940年2月から1941年5月まで生産
M1939とありますが、特に決まった名称ではありません。
装甲強化タイプで最大装甲が60mmになりました。
114輌が作られました。
T-28はM1932とかM1938とかありますが、これ以外にもM1935やM1936、M1940と表示されている写真もあり、見分けるのは難しいです。
1940年型は砲塔が円錐形になっています。
フィンランド軍、ハンガリー軍、ルーマニア軍などに鹵獲され使用されました。
ドイツ軍は鹵獲はしたものの使用したという記録はなく、戦車訓練学校に送られたということまでは分かっていますが、それ以降はどうなったのか不明です。
おそらく10輌以下（3〜4輌）だったとされています。
ソ連のT-29中戦車
いくつかの試作車輌は完成しましたが、生産には至りませんでした。
ソ連では高速戦車の開発が進められており、アメリカのジョン・クリスティーが開発したクリスティー式サスペンションを用いてBT戦車を作りました。
このクリスティー式サスペンションは履帯を外して車輪でも走行ができ、高速が出せました。
BT戦車は軽戦車だったため、中戦車のT-28でも可能なのか多くの実験が行われました。
1934年ごろから1938年まで試作車輌のテストが続けられましたが、T-28の開発者ニコライ・バレンチノビッチの逮捕により生産には至りませんでした。
試作車輌が3輌作られましたが、その後どうなったのか現在も不明です。
スピード17(56〜81km/h）
ソ連の高速の中戦車は、この後、T-34になりました。
ソ連のBT-2快速戦車
BTというのは快速戦車[Cruiser Tank]のロシア語です。
1929年、ソ連の視察団はアメリカで最新の装甲車輌の視察に行った際、そこで試作車輌として作られたクリスティー快速戦車を見ました。
このクリスティー快速戦車はアメリカでは採用されませんでしたが、ソ連とイギリス、ポーランドで受け入れられました。
ソ連はクリスティーからこの戦車の設計と技術を買い取りました。
1930年から開発が行われ1931年に完成。
1932年から生産が始まり、1933年までに620輌が作られました。
BT-2戦車は様々な欠点はありましたが、当時のソ連にあったT-18と比べると画期的で、後にT-34の開発につながっていきました。
クリスティー式戦車なので、履帯がなくても車輪で走行可能です。
生産は車体のみが完成しましたが、肝心の主砲となる37mmB-3砲の製造が進まず、208輌のみが搭載されただけで、残りの車輌はDA-2航空機銃を搭載させました。
ゲームには37mm砲を搭載したタイプが登場します。
主砲は37mm B-3砲
スピード17(57〜72km/h）
最大装甲13mm
ノモンハンでの戦いにも投入され、歩兵の支援なしの攻撃だったため多くの損失を出しました。
フィンランドとの冬戦争にも少数が使用されましたが故障が多かったこともあり、1940年には訓練用になりました。
ゲームに登場するもう一つのBT-2a戦車ですが、試作車輌としての登場です。
BT-2戦車はいくつかの改造車輌がありますが、どれも試作車輌で終わっており、BT-2に76.2mm砲を搭載させた試作車輌も、うまくいかなかったのだろうと思われます。
↓の画像はBT-7A戦車に、76.2mmKT-28砲を搭載させた車輌ですが、かなり砲塔が大きくバランスが悪いように見えます。
ソ連のBT-5快速戦車
BT-2の改良型
その間のBT-4とBT-6もありますが、大量生産はされませんでした。
生産はハリコフ工場でBT-2が終わり次第行われ、1933年から始まり、1935年までに1884輌が作られました。
主砲の45mmK-20砲は、45mm対戦車砲の戦車砲です。
砲塔にある手すりのようなものはアンテナで、無線機を装備していました。
1937年のスペイン内戦に共和政スペイン軍に約50輌が送られました。
ノモンハンの戦いでは装甲の薄さから日本軍に157輌が撃破され損失しています。
フィンランドとの冬戦争でも使用され、フィンランド軍に鹵獲されました。
初期型と呼ばれるM1933年型と後期型と呼ばれるM1934年型があります。
性能は前期型も後期型も変わりませんが、砲塔の形状が異なります。
スピード17（57〜72km/h)
最大装甲13mm
ソ連のBT-5A快速戦車
BT-5の主砲を76.2mm榴弾砲に換装した車輌です。
これも試作車輌のみが作られましたが↑の写真が見つかりました。
もしかして数輌はあったのかもしれません。
詳しいことは不明です。
ゲームにも試作車輌として登場します。
主砲は76.2mm L10砲
これはT-28の1938年型に搭載された砲で、特別に開発された戦車砲です。
ソ連のBT-7快速戦車
BT-5の改良型
装甲が強化されエンジンが新しくなりましたが、形状はBT-5とあまり変わっていないので見分けるのが難しいです。
1934年に試作車輌が完成し、ハリコフ工場で1935年から生産が始まりました。
1935年型と1937年型がありますが、砲塔が若干、丸く滑らかになっています。
BT-7は1935年から1939年までに4800輌という大量生産がされました。
（BT-7だけの数字です）
主砲は45mm obr.32/38（20-K)
これはBT-5と同じです。
砲塔上部に対空機銃用の銃架が取り付けられ、第4火器となりました。
スピード18(53〜73km/h 履帯ありと履帯なしのスピードです）
最大装甲22mm
ノモンハンでの戦いでは、日本軍に大量に撃破され、59輌の損失を出しました。
この戦いで日本軍はソ連の戦車は大したことがないという認識になってしまったこともよく聞く話です。
フィンランドとの戦争、独ソ戦でも使用されました。
1945年の満州での日本軍との戦いでも使用されています。
ソ連のBT-7 TU指揮戦車
無線機を搭載したBT-7
砲塔にアンテナフレームが付けられています。
手すりではありません。
日本軍はこの戦車が指揮戦車だと知り、ノモンハンでは日本軍に狙い撃ちをされました。
生産されたM1935型のうち、960輌は無線機を装備した車輌でした。
ゲームではFO車輌（前進観測車輌）として登場します。
ソ連のBT-7M、またはBT-8とも呼ばれています。
エンジンがディーゼル・エンジンに換装された改良型ですが、見た目はほぼBT-7と同じです。
BT-7Mはソ連で初めてディーゼル・エンジンを搭載した車輌になりました。
V-2ディーゼルエンジンは1936年ごろに完成し、1939年1月から量産されました。
このV-2エンジンはT-34をはじめKV戦車、IS戦車、そして現代のソ連の戦車に至るまで搭載されています。
1939年6月に2輌の試作車輌が作られ、1940年までに787輌が生産されましたが、T-34の生産が始まったため、生産は終了しています。
スピードが21にアップしました。
ドイツ軍は鹵獲したBT-5、BT-7を、Panzerkampfwagen BT742 (r)として使用しました。
ドイツにはゲームでは登場しません。
フィンランド、ハンガリー、ルーマニア、イタリアには登場します。
ソ連のBT-7A砲兵支援戦車
BT-7も様々な試作車輌が作られましたが、その一つが76mm榴弾砲を搭載した車輌です。
1936年に作られ、1937年までに155輌が作られています。
しかし実際はこの155輌のうち、21輌は76mmKT-28砲が不足していたため再び45mm砲へと換装されたことで、134輌となります。
ノモンハンの戦いで1輌、フィンランドの戦争で1輌を損失し、15輌は45mm砲に換装されたため、1941年6月には117輌があったとされています。
独ソ戦でも使用されました。
2つのタイプが同じ時期に登場しますが76mm砲は同じ砲です。
一つはHE弾（榴弾）のみ、もう一つはAP弾（徹甲弾）を装備しています。
主砲は76mmKT-28砲
これはT-28やT-35用に開発された戦車砲です。
ソ連のT-34/76中戦車の試作車輌
1930年代のソ連軍の主力戦車は、T-26軽戦車とBT-7快速戦車でした。
そのBT-7に代わる新たな戦車の開発チームの責任者にミハエル・コシューキンが任命されました。
A-20は45mm砲搭載、傾斜装甲、装甲25-35mm、速度70km/h、ディーゼルエンジン搭載などの要件を満たす車輌となりました。
しかし1936年に起こったスペイン内戦では、共和国政府のソ連製のT-26、BT-5などが、37mm対戦車砲により、たやすく撃破されたことから、前面装甲30mm、主砲は76mm砲、乗員4名にすることが決まりました。
そして作られたのがA-32で、1939年9月、A-20とA32の比較デモンストレーションが行われ、A-32が採用されることに決まりました。
A-32は装甲を45mmにし、1939年12月に、T-34として採用されました。
ゲームには試作車輌として、T-34/76 1940(P)という名称で登場します。
1940年1月に試作車輌が2輌完成しましたが、この車輌のことです。
（T-34の本格生産1940年9月からです）
ソ連のT-34/76中戦車
T-34/76は様々なバージョンがあり、生産年や生産工場によって異なります。
T-34/76 1940は、主砲に76.2mm L-11砲を搭載した車輌。
この76.2mm L-11砲は、T-34/76 1940型とKV-1 1939型に搭載された戦車砲です。
生産はハリコフの第183工場で、1940年9月から始まり、453輌が作られました。
T-34/76 1941型は、主砲が76.2mm F-34砲に換装され、9-RS無線機、装甲も若干厚くなりました。
T34/76 1940型は、ハリコフの第183工場、スターリングラードトラクター工場（STZ）で生産が行われましたが、独ソ戦の開始と共に、1941年7月に生産計画が拡大し、ゴーリキー第112工場でも生産が行われました。
T-34/76 1941型の生産は、1941年3月から10月までに、1500輌以上が作られました。
主砲は76.2mm L-11砲
副武装は機銃2挺
スピード18（55km/h）
最大装甲45mm
主砲は76.2mm F-34砲
スピード18（55km/h）
最大装甲52mm
1940年型と1941年型の簡単な見分け方ですが、防盾（主砲の根本）の部分の形状を見るとすぐ分かります。
独ソ戦が始まる1941年6月23日までに、赤軍は約1000輌のT-34/76と500輌のKV戦車を配備しました。
そして1941年12月末までに失った車輌は、T-34が2300輌、KVが900輌でした。
鋳造砲塔型のT-34/76
生産当初のT34/76 1940型は溶接砲塔でした。
1941年の夏ごろから、鋳造砲塔の生産が始まりました。
そのため1940年型でも後期生産車は、鋳造砲塔になりました。
1941年型は、溶接砲塔と鋳造砲塔の両方が生産されました。
鋳造砲塔は溶接砲塔よりも加工する手間が省けるため、生産性の向上に適していました。
しかし当時のソ連の鋳造技術は、十分ではなかったこともあり、不良品も多く、被弾すると割れることも多かったと言われています。
ゲームで、「T-34/76 1940+」「T-34/76 1941+」として登場するユニットが鋳造砲塔を備えたT34です。
砲塔の装甲値が少し高くなっていますが、実際はどうだったのか、よく分かりません。
ソ連のT-34/76 1942中戦車
T-34/76 1942についてですが、これが難解です。
日本語のWikiによれば、
1942年型は、六角形状の砲塔をした車輌で、
1943年型は、六角形状の砲塔にキューポラが装着した車輌
とあります。
いわゆるミッキーマウスとドイツ兵から言われた車輌のことですが、昔はこれらは全て1943年型と言っていました。
しかし今は、ミッキーマウスでも砲塔上部にキューポラがついている車輌が、1943年型だそうです。
一方、英語のWikiによれば、
1942年型は、装甲が少し厚くなり、製造上の細かい改良が多数行われた車輌で、
1943年型は、六角形状の砲塔で、後期型はキューポラが装着されている車輌とあります。
いわゆる昔の区分です。
じゃあ、どれが正しいかと言うと、どちらも間違っていません。
というのもT-34/76は、そもそも何年型とは言われていなかったのを、後の研究家がそう区分したもので、どちらも間違っていないのです。
いろんな工場が、転輪や、手すりや、キューポラや、六角砲塔や、車体を少しづつ変更して作っています。
どの工場が何年にどういう変更をして生産したのかを個人的に研究している人はいますので、いつの日か、一つの見解になるのではないでしょうか。
西洋では一般的に、英語Wikiと同じ見解のようです。
ユニットの画像もミッキーマウスではありません。
ゲームに登場する1942年型は、T-34/76 1941+と同じ性能です。
ソ連のT-34/76Ekranami （追加装甲）
ソ連は、1941年にKV-1重戦車に装甲板を追加して増強させたKV-1Eが作られましたが、T-34/76にも追加装甲を施しました。
1941年ごろに、スターリングラード工場で行われ、T-34/76 M1941年型に約30mmの装甲板を車体と砲塔に溶接しました。
また戦場でも、こういった追加装甲の溶接は行われていたようで、厚さは10mmから35mmまで様々だったようです。
装甲は強化されたものの、車体前面に過度の重さが負荷されることで、車体バランスが悪くなり、車体が前方に傾いてしまいました。
ゲームではM1941型とM1942型が登場します。
スピードが17に落ちています。
ソ連のT-34/76 M1943
六角砲塔「チェリャビンスク砲塔」となりました。
砲塔が大きくなったため、それまで窮屈だった砲塔内での戦闘時の作業がやりやすくなりました。
その他に、弾薬の積載量が100発になり、車体後部に何輌タンクが付けられたことで航続距離が延び、装甲も最大65mmになりました。
1942年の春から生産が行われました。
砲塔上部に車長用のキューポラが付けられたT-34/76は、後期型と呼ばれていますが、ゲームでは後期型としてではなく、全てT-34/76 M1943として登場します。
主砲は76.2mm F-34砲
スピード18
最大装甲65mm
T-34/76の総生産数は、35330輌です。
ソ連のT34/76中戦車
STZというのは、スターリングラード・トラクター工場のことです。
T-34は、主にハリコフの第183工場（疎開後はウラル戦車工場）で、作られましたが、その他にも、スターリングラードトラクター工場、ゴーリキー第112工場、チェリャビンスク・キーロフ第100工場、第9工場、第174工場でも作られました。
スターリングラード工場は、別名をジェルジンスキーとも言い、この名前を聞くと、懐かしさを憶える方も多いのではないでしょうか。
後の激戦地となった赤い10月工場では装甲板、造船所では砲塔と車体、バリカディ工場では主砲が作られました。
1942年秋までに、STZでは約3600輌が作られましたが、ゴム不足や、生産の簡素化のために、独自の改良がなされました。
ゲームに登場するスターリングラードで製造された車輌は、
[Stalingrad T-34]でのみ購入できます。
ドイツ軍の攻撃により、工場が破壊され閉鎖したため、1942年9月から12月までしか購入できません。
ソ連のT-34/57駆逐戦車
T-34/76の主砲76.2mm F-34砲を、57mm ZiS-4砲に換装した車輌。
57mm ZiS-4砲は、対戦車砲である57mm ZiS-2を改造したもので、初速が速く、威力がありました。
しかしコストが高いことから開発が遅れ、1941年になり、ようやく採用され、生産に入りました。
1941年8月から生産が始まり、12月までにわずか133門が作られ、生産は中止になりました。
この57mm ZiS-4砲をT-34/76 M1941に搭載させた車輌が、1941年に10輌、1943年に4輌が作られました。
1941年の10輌は、10月に第21戦車旅団に配備され、モスクワの戦いに参加、1か月で全車損失しています。
1943年に作られた4輌に関しては、どうなったのか不明です。
主砲は57mm ZiS-4砲
1943年型は砲塔の前面装甲値が低くなっています。
ソ連のT-34/85中戦車
1943年12月に完成した新型の85mm D-5砲は重量があり、当初は重戦車KV-1、SU-85、IS戦車に搭載されることになりましたが、T34にも搭載することが検討されました。
しかしT-34/76の砲塔には合わなかったことから、開発中であったT-43中戦車の砲塔を改良して搭載させることにしました。
試験の結果、重戦車用の85mm D-5T砲を中戦車用に改良させた、85mm ZiS-S-53（S-53）砲が作られることになりました。
この改良型の85mm ZiS-S-53砲が生産されるまで、85mm D-5Tを装備したT-34/85が短期間ですが生産されました。
85mm D-5T砲を搭載した車輌がT-34/85 M1943で、85mm ZiS-S-53を搭載した車輌がT34/85 M1944です。
（T-34/85 M1945型は、ゲームではM1944型に含まれます）
M1943型の生産は1944年1月から5月までの短期生産で255輌。
M1944型は1944年3月から1946年までに、約25000輌が生産されました。
また戦後、チェコスロバキア（3185輌）とポーランド（1980輌）でもライセンス生産が行われました。
ウラジミール・ボチコフスキーは、T-34/85の戦車兵として自身5度の負傷を負いながらもドイツ戦車36輌を撃破し、ソ連邦英雄という国家最高の称号が与えられました。
主砲はゲームでは85mm ZiS砲と表記されています。
これは85mm D-5Tと85mm ZiS-S-53を同じ砲とみなしているからでしょう。
副武装機銃2挺
スピード18（55km/h）
最大装甲90mm
M1944型は、Fire Controlが4に上がっていますが、これは新型の砲主用照準器が搭載されたためです。
乗員が5名になりました
ソ連のT-34/85 近接戦闘用装甲追加車輌
ドイツ兵の携帯するパンツァーファウスト、パンツァーシュレッケの成形炸薬弾による攻撃で、ソ連軍は多くの戦車を失いました。
特に市街戦では、近接攻撃の標的になりやすかったため、一部の戦車に金網のようなものを装着させ、炸薬弾から身を守ったようです。
数枚の画像から、ベルリン市街のような建物が映っていていますが、調べてみると、ソ連第1親衛戦車軍第36戦車軍団で、ベルリン占領後のブランデンブルク門だそうです。
性能はT-34/85 1944と変わりませんが、
HEAT弾（成形炸裂弾）用のArmourがついています。
ソ連のT-34/100試作車輌
85mm D-5T砲や85mm ZiS-S-53砲は、1000mの距離でティーゲルの装甲を貫通できましたが、ティーゲルの有効射程内でした。
そのためさらに強力な100mm砲を、T-34/85に搭載させることが検討されました。
1945年3月、SU-100自走砲の100mm D-10砲をT34/85に換装した車輌が完成しましたが、1945年4月にT-44が完成したため、採用には至りませんでした。
なお、同名でT-34-100（T-100）という戦車がありますが、これは戦後、エジプト軍が、T-34/85にソ連製の100mm BS-3重野砲を改造した砲を搭載させた車輌です。
主砲は100mm D-10砲
ソ連のT-44中戦車
T-34の後継車輌として開発したT-43は、主砲を85mmD-5T（ZiS-S-35）砲に換装したT-34/85として、生産が行われました。
これを開発したのが、コシューキンの後を継いだアレクサンドル・モロゾフで、モロゾフはさらに、T-34に替わる主力戦車の設計を進めました。
一見すると、T-34/85によく似ていますが、サイズ、レイアウト、設計の面では根本的に異なりました。
エンジンは新しいV-44ディーゼルエンジンを採用、サスペンションはクリスティー方式からトーションバー方式に、装甲も最大120mmとなりました。
1944年7月にT-44として採用され、ハリコフの工場で、1944年11月から生産が始まり、1947年8月までに1823輌が作られました。
（大戦終了までは、965輌）
T-44は大戦中では実戦に参加しておらず、戦後は訓練用に使用されており、唯一の実戦とされるのは1956年のハンガリー動乱ですが、これは今のところ確証はありません。
主砲は85mm ZiS-S-53
スピード17（51km/h）
最大装甲120mm
ソ連のT-44/122試作車輌
T-44の主砲を85mm砲より強力な122mm砲に換装した車輌。
122mm砲は、IS-2重戦車の122mmD-25S砲を改良した122mm D-25-44T砲で、試作車輌が完成しましたが、搭載弾数が24発と少なく、採用されませんでした。
また自走砲型の試作車輌もいくつか作られました。
100mm砲を搭載したSU-101、122mm砲を搭載したSU-102など自走砲計画も進められました。
ソ連のT-54-1中戦車
T-44の火力強化型として開発された車輌。
T-44の85mm砲を100mm砲に換装させたT-44-100が作られましたが、試験の結果、信頼性と機動性の低さが指摘されました。
そのため新たな砲塔を設計、トランスミッションや履帯も新しく設計され、T-44Vと呼ばれましたが、後にT-54となりました。
T-54には、1946年型、1949年型、1951年型、1953年型など様々な型があり、ゲームに登場するのは、1946年型のみです。
1946年型はT-54-1とも呼ばれ、生産は1947年から行われました。
ただしゲームのT-54-1は試作車輌としての登場で、これは生産される前の段階の車輌で、1946年はわずか6輌しかありませんでした。
主砲は100mm D10砲
副武装は機銃3挺
スピード17
最大装甲200mm
ソ連のOT-34火炎放射戦車、OT-34-85火炎放射戦車
車体機銃の代わりに火炎放射器を取り付けた車輌。
火炎放射器はATO-41（ATO-42）
OT-34は1170輌、OT-34-85は331輌が作られました。
火炎放射器は第4火器
ソ連のPT-34、PT-34 M1944地雷除去戦車
車体前面に地雷除去用のローラーを取り付けた地雷除去用戦車
ソ連のT-34牽引・回収車輌
TT-34または、T-34-Tとも呼ばれました。
砲塔を取り外しただけのタイプや、砲塔を取り外した後、キューポラを設置したタイプ、荷台を取り付けたタイプなど様々なものが作られました。
ゲームでは、砲牽引車輌として登場します。