Steel Panthers World War 2 JAPANESE HQ
《PKH について》
[チェコスロバキア第1陸軍軍団]
T-70
SU-76M
SU-85
SU-152
ISU-152
ISU-122
[チェコスロバキア第1独立機甲旅団]
Cromwell �� / ��
Challenger
M5A1 Stuart
Sherman Firefly
ST-1 (戦後)
ST-2 （戦後）
SU-100 (戦後)
1945年6月に登場するので戦後のチェコスロバキアということになりますが、購入画面にでてくる[PKH]というものの説明をしておきます。
1945年5月、ドイツの降伏により、チェコスロバキアの軍隊は母国に帰還しました。
チェコスロバキアは1944年ごろから東部戦線と西部戦線でドイツ軍と戦っており、
東部戦線でソ連軍と共に戦ったチェコスロバキア第一陸軍軍団
西部戦線でイギリス軍と共に戦ったチェコスロバキア第一独立機甲旅団
がありました。
チェコスロバキアは1948年、ソ連による社会主義体制になりますが、1945年にチェコスロバキア共和国となり、そこで軍備が再編されました。
このとき東部戦線にいた部隊は優遇されることになり、西部戦線でイギリスやアメリカと共に戦った部隊は冷遇されました。
すなわちチェコスロバキア第一軍団が戦後のチェコスロバキア軍の中核となり、西部戦線で戦った第一独立機甲旅団はその次という位置付けになりました。
このとき第一独立機甲旅団が保有していた戦車は、クロムウェル戦車200輌、チャレンジャー22輌、スチュアート37輌でした。
これらの戦車部隊は、PKH（Plzen、Klatovy、Horazdovice）の地域に配備されることになりました。
冷戦体制により、東と西に分かれた時代、WW2で西側で戦った軍隊までもが冷遇されたという話です。
ソ連のT-70軽戦車
詳細はこちら
チェコスロバキアに登場するソ連戦車ですが、これは少し複雑ですので、背景から説明していきます。
1939年3月１5日、ドイツ軍はチェコスロバキアを占領しました。
チェコスロバキア軍は、1939年3月にポーランドで編成されました。
兵員は1000名ほどでしたが、武器が小銃50丁、機関銃12丁のみでした。
彼らは1939年9月にドイツ軍がポーランドに侵攻したときに、ソ連領内へと逃亡しました。
1941年にドイツ軍がソ連に進撃することになったことから、当時イギリスに亡命していたチェコスロバキア亡命政府は、ソ連領内にいるチェコスロバキア兵はソ連軍が編制してもよいという許可を出します。
1942年2月、チェコスロバキア人、スロバキア人、ポーランド人、ユーゴスラビア人などから編成されるチェコスロバキア第1独立歩兵大隊が誕生しました。
1943年1月時点で、974名がいましたが、ハリコフに送られ、第3次ハリコフの戦いのソコロヴォの戦いでドイツ軍と戦いました。
この戦いで士気の高さ、勇敢さが評価されたと言われます。
しかし消耗も激しく、部隊は前線から撤退し、その後、再編成が行われました。
再編成により3300名に膨れ上がった兵員ですが、多くは強制収容所から釈放されたウクライナ人でした。
1944年にはソ連国内のチェコスロバキア人、スロバキア軍の捕虜なども徴兵し、約12000名となり、空挺部隊、戦車部隊も編制され、チェコスロバキア第1陸軍軍団となりました。
そして1944年9月に映画でも有名になったドゥクラ峠の戦いでドイツ・ハンガリー軍と戦い勝利をしました。
チェコスロバキアに登場するソ連製の戦車は、全てソ連から供給された車輌で、T-70もその中の一つです。
10輌があったとされています。
ソ連のSU-76M自走砲
詳細はこちら
チェコスロバキアに1943年11月から突如としてソ連製戦車が登場します。
これについても少し説明しておきます。
これは第1チェコスロバキア独立歩兵旅団という部隊で、チェコ国内ではなく、↑で説明したようにソ連領の刑務所で不法に国境を越えたとして収容されていた人たちです。
1943年9月には3300名になり、ロシアの下士官で構成され、ルシン人というウクライナ系の人が多くいました。
この旅団はソ連がレンドリースで受領した兵器やドイツ軍から鹵獲した兵器を多く装備していました。
またBA-64装甲車、T-70軽戦車、T-34/76も装備しており、この中にSU-76Mがあったのでしょう。
1943年10月、正式に第1ウクライナ戦線の第38軍の統制下に置かれ、1943年11月、キエフの解放の戦いに参加しました。
部隊は1944年には↑で説明したように、第1チェコスロバキア陸軍軍団となりました。
ソ連で編成されたチェコスロバキアの部隊のまとめ
↓
↓
この戦車ユニットは1943年11月からの登場なので、第1チェコスロバキア独立歩兵旅団のものと思われます。
ソ連のSU-85
詳細はこちら
第1チェコスロバキア陸軍軍団にSU-85は配備されていました。
どのくらいあったのか詳細は不明です。
ソ連のSU-152自走砲
詳細はこちら
SU-152は第1チェコスロバキア陸軍軍団に配備されていました。
ソ連のISU-152自走砲
詳細はこちら
第1チェコスロバキア陸軍軍団に配備されました。
どれくらいあったのかは不明です。
ソ連のISU-122自走砲
詳細はこちら
こちらの車輌も第1チェコスロバキア陸軍軍団に配備されました。
イギリスのクロムウェル巡航戦車
詳細はこちら
チェコスロバキア第1独立機甲旅団はイギリスから兵器、武器の供与を受け、イギリスで訓練をし、1944年夏にノルマンディーへ移動、8月のファレーズの戦いに参加しました。
そしてその後、ダンケルク要塞の戦い（第二次ダンケルクの戦い）に参加しました。
このときの旅団の戦車は、クロムウェル巡航戦車、シャーマン（シャーマンフライ）、チャレンジャー、M5スチュアート、クルセーダー対空戦車などでした。
第1独立機甲旅団は、終戦まで、このダンケルクの包囲戦を戦い、5月9日に、ドイツ軍のダンケルク守備隊は降伏しました。
イギリスの巡航戦車チャレンジャー
詳細はこちら
チェコスロバキア第1独立機甲旅団には、チャレンジャーもありました。
アメリカのM5A1軽戦車
詳細はこちら
PKHとしてのユニットとして登場します。
チェコスロバキア第一機甲旅団には37輌のM5A1軽戦車がありました。
これは1944年にイギリスから受け取った車輌です。
イギリスのシャーマンファイヤフライ
詳細はこちら
戦後、1945年のチェコスロバキア解放時にソ連軍とアメリカ軍により、M4シャーマンが使用されたとあります。
ピルゼニというチェコの都市を解放したのも、M4シャーマンであったそうで、2015年にシャーマン戦車が3輌、チェコスロバキアで見つかっており、現在は展示されています。
ドイツの軽駆逐戦車ヘッツァー
詳細はこちら
チェコスロバキアは1945年5月にドイツの降伏により、再びチェコスロバキア共和国となり、軍備の再編に取り組みました。
チェコ国内にはドイツ軍の主導の元に戦車の生産が行われていた工場があったため、そのまま生産を開始しました。
ヘッツァーもチェコのBMM社とシュコダ社で生産されており、戦後、チェコはヘッツァーを独自に改良した車輌として1946年から生産を行いました。
名称をST-1と変更しています。
チェコ軍には約300輌のST-1があり、戦後1960年代まで使用されました。
またマルダー�靴眄源困気譟�ST-2となりました。
画像はスイス陸軍のヘッツァー駆逐戦車で、これはスイスが1946年8月にチェコスロバキアに8輌を発注し、その後50輌を追加発注し、G-13と名付けました。
登場が1945年6月からになっているのは、戦後、ドイツ軍が残した車輌があり、これらを稼動できる状態にし、完成させたものです。
ドイツのマルダー�径仞鐚崋�走砲
詳細はこちら
ST-2は戦後、チェコスロバキアが軍備を再編した際に、チェコスロバキアで再生産したマルダー�靴任后�
どれくらいの数が作られたのか、またドイツ軍が残した車輌がどれくらいあったのかは不明です。
ソ連のSU-100自走砲
詳細はこちら
チェコスロバキアは終戦後にSU-100を受け取りました。
そして1953年から1957年にかけてチェコスロバキア国内で770輌がライセンス生産されました。
