Steel Panthers World War 2 JAPANESE HQ
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ZiS-30
SU-76 / SU-76M (ユーゴスラビア)(LWP)(チェコスロバキア)(ブルガリア)(ハンガリー)
ZSU-37
SU-76i
SU-122
SU-85 / SU-85A / SU-85M (ユーゴスラビア)(チェコスロバキア)(ドイツ)(LWP)
SU-100 (チェコスロバキア)(LWP)
SU-101(P)
SU-102(P)
SU-152 (チェコスロバキア)
ISU-152 (チェコスロバキア)(フィンランド)(LWP)
ISU-122 / ISU-122S (チェコスロバキア)(LWP)
ソ連のZiS-30対戦車自走砲
1941年7月、ソ連は大至急、自走砲を作るよう命令を下しました。
T-20コムソモーレツとGAZ AAAトラックの2つの車輌を用いて試作車輌が完成しましたが、GAZトラックは数が不足していたため中止、T-20が自走砲として作られました。
1941年9月から生産開始、約100輌が作られました。
モスクワの戦いには72輌が参加し活躍しました。
故障も多かったそうですが、57mm砲はすべてのドイツ戦車を撃破でき、兵士には好評でした。
1942年夏までにはほぼ全車損失してます。
主砲は57mm ZiS-4
これは57mm ZiS-2対戦車砲の戦車砲です。
ソ連のSU-76自走砲
ソ連では自走砲の開発が遅れ、試作車輌は何輌も作られましたが、実戦に投入されたのは、1941年のSU-26(SU-76P)とZiS-30でした。
しかしこの自走砲も急きょ作られたこともあり、大量には作られませんでした。
1942年の夏、ソ連は新しい自走砲の開発を進めました。
まずT-60軽戦車の車体を利用し、76.2mmZiS-3砲を搭載させましたが、うまくいかず、次にT-70軽戦車の車体に76.2mm砲を搭載させました。
これがSU-12で、SU-76となり、1942年12月から生産に入り、1943年6月までに608輌が作られました。
このSU-76は1943年7月のクルスクの戦いに間に合ったため、クルスクの戦場にも実戦投入されましたが、欠陥が多く、開発技師は前線送りとなり戦死しました。
その後、すぐに今度はT-70M(後期型)の車体を利用した車輌SU-15が開発され、これがSU-76Mとなりました。
SU-76Mは1943年7月から生産が始まり、1945年10月までに13684輌という大量生産が行われ、T-34に次いで人気の車輌となりました。
前期型と後期型がありますが、どちらもSU-76Mと呼ばれています。
主砲は実際は76.2mm ZiS-3砲です
ゲームでは76.2mm ZiS-3砲と、76.2mmM1942野砲の2種類になっています。
これはSU-76は対戦車用だけでなく、自走砲連隊により間接射撃にも用いられたため、ゲームでは間接射撃用(SP-Artillery)に76.2mm M1942を装備しているのかもしれません。
SU-76はオープントップではなく、上部も装甲がありました。
SU-76Mも同じように76.2mm ZiS-3砲と76.2mm M1942砲となっています。
なお1943年10月以降に登場する車輌は、Sabot弾(APCR弾)を積載しています。
SU-76Mは、オープントップとなっています。
最大装甲30mm
オープントップであったため接近戦や市街戦には弱かったですが、歩兵を支援する自走砲がソ連にはなかったため、お構いなく使用されました。
ソ連のZSU-37対空自走砲
ソ連で初めての自走式対空砲となりました。
車体はSU-76Mで、対空砲に37mm対空砲(K-61)を搭載させました。
1944年から1946年までに、75輌が生産されました。
37mm砲(K-61)は、ソ連製の対空砲
ソ連のSU-76i自走砲
ソ連ではSU S-1あるいは、SU-76iと呼ばれ、SU-76iのiは外国製の意味で付けられました。
ソ連はドイツ軍との戦いで多くのドイツ戦車を鹵獲しました。
その中で3号戦車に関しては、独ソ戦の前から鹵獲した車輌を国内で研究し、修理もできるようマニュアルがありました。
1942年のモスクワでの戦い、スターリングラードでの戦いで、ソ連は多くの3号戦車を鹵獲しましたが、その中にはソ連で修理したものも多く含まれていました。
ソ連ではSU-76自走砲が開発され生産が行われましたが、トランスミッションが故障する大きな欠陥が見つかり、SU-76Mが作られるまでの間、鹵獲した3号戦車に76mm砲を搭載させる車輌の開発が行われました。
3号戦車の砲塔を取り外したもの、あるいは3号突撃砲を改造したものに、ソ連製の76mm ZiS-3の改良型である76mm S-1(F-34)砲を搭載させました。
1943年3月から11月までに201輌が作られました。
この中に18輌はSG-122を改修し、SU-76iにしたものも含まれます。
SG-122は3号突撃砲の車体にソ連製の122mm榴弾砲を搭載させた車輌で、21輌が作られました。
SU-76iを最も多く受け取ったのはソ連第5親衛軍で、1943年12月までに90輌を受領しましたが、40輌が故障、33輌が戦闘により回復不能となり、1輌がドイツ軍に鹵獲されたと記録が残っています。
主砲は76.2mm F-34になっていますが、実際はF-34の改良型のS-1砲
ソ連のSU-122自走砲
1942年10月、122mm砲を搭載した中型自走砲の開発が始まりました。
T-34/76の車体に122mm榴弾砲を当搭載させたSU-35と呼ばれる車輌で、以前から研究は行われていたため、11月には試作車輌が完成し、SU-122となりました。
1942年12月から生産が行われ、1943年8月までに637輌が作られ、生産は終了しました。
これは1943年の春に鹵獲したティーゲルに対しての射撃実験が行われましたが、500mの距離から発射した15発の砲弾は1発もティーゲルに命中しなかったことで見切りがつけられたためです。
これを見てSU-122の改良型の試作車輌SU-122M,、SU-122-3が作られましたが、不採用に終わりました。
1943年1月、自走砲連隊に初めて配備され、レニングラードの戦場で使用されました。
(SU-122の写真は冬季塗装の写真が多いのもそのためでしょう)
1943年7月のクルスクの戦いなどで350輌が失われ、1945年のベルリンの戦いまでに数輌が生き残っています。
1943年6月から登場するユニットはHEAT弾を装備しています。
これはソ連製のBP-460A弾で、1943年5月に導入されました。
スピード18(55m/h)
最大装甲45mm
ソ連のSU-85自走砲
ドイツのティーゲルに対し、T34の76.2mm砲では500m以内に接近しなければ効果がなく、ソ連は対ティーゲルに有効な戦車の開発を急ぎました。
まずソ連製の85mm高射砲(M1939)をSU-122に搭載させた試作車輌SU-18を作りましたが、うまくいかず、85mm砲を改良し作り直され、それがSU-85となりました。
SU-85には、SU-85とSU-85A、SU-85Mがあり、SU-85Aは主砲がD-5S-85Aという改良型になり、SU-85Mは車体がSU-100を利用したものとなっています。
生産はSU-85は1943年7月から1944年4月までに1245輌、SU-85Aは、1944年3月から10月までの1090輌、SU-85Mは1944年9月から11月までの315輌。
1943年7月のクルスクの戦いには間に合いませんでしたが、1943年秋からのウクライナでの戦場で初めて登場しました。
その後、T34/85やSU-100が生産されると交替していきました。
主砲は85mm高射砲を改造した85mm D-5T砲
スピード19(55km/h)
最大装甲45mm
こちらはSU-85ですが、1944年2月からとなっており、生産時期から判断するとSU-85Aと思われます。
データ上の違いは対空用の12.7mm重機関銃が装備されているだけです。
こちらはSU-85M
車体がSU-100の車体に代わったため、前面装甲値が増加しています。
ソ連のSU-100自走砲
SU-85の改良型
SU-85の85mm砲はドイツ軍のパンテル、ティーゲルに対して、1kmを超える遠距離では威力不足でした。
そのため1943年11月、海軍のB-34 100mm砲を基にした新たなS-34 100mm砲を開発、これをSU-85に搭載させる計画が進められました。
しかし砲の大きさが車内に合わず、さらに改良したD-10S砲が作られ、これが採用されました。
この100mm砲は非常に強力で、ティーガーⅡが登場するまではほぼ全てのドイツの戦車の装甲を貫通できました。
1500mの距離でティーガーの前面装甲を貫通しました。
1944年9月から生産が始まり、戦争が終結した後も生産が続きました。
生産数は日本のWikiの数と欧米のWikiの数では大差がありますが、欧米基準で4976輌にしておきます。
戦後は、多くの共産圏の国で使用されました。
1944年11月に自走砲連隊が編制され、第207、第208、第209自走砲旅団に配備されました。
1945年1月のブダペストの戦いに初めて実戦で使用され、ベルリンの戦いでは多くを失いました。
また1945年8月の日本軍との戦いにも第208と第231自走砲旅団により使用されました。
主砲は100mm D-10砲
スピード17(48km/h)
最大装甲75mm
ソ連のSU-101自走砲とSU-102自走砲
SU-100に代わる新型自走砲として作られました。
SU-100は長砲身であり、砲自体が重く、さらに前面装甲を厚くしたため、車体前面に負荷がかかりすぎました。
そのため走行距離が約1000kmしかなく、また荒地を走行することも適していませんでした。
ソ連ではSU-100に代わる自走砲の開発を進めました。
その結果、100mm砲を搭載した車輌、122mm砲を搭載した車輌がいくつか作られました。
これがSU-101とSU-102です。
SU-101は100mm砲を搭載した車輌、SU-102は122mm砲を搭載した車輌です。
SU-101には、T34/85の車体を利用したSU-100M1、T-44の車体を利用したSU-100Mが作られました。
またSU-102も、T-44の車体を利用して作られました。
試作車輌は完成しましたが、戦闘室からの視界の悪さ、エンジンの冷却装置が悪く、異常に暑くなる居住性の悪さ、そして砲を撃った時の衝撃に車体が耐え切れないことが分かりました。
その結果、大戦末期だったということもあり、生産には至りませんでした。
ゲームでも試作車輌としてのみ登場します。
主砲は100mm D10砲
12.7mm機銃が1挺
スピード18(50km/h)
最大装甲90mm
傾斜装甲になっているので、装甲値はすごいです。
主砲は122mm D-25S砲
12.7mm機銃が1挺
ソ連のSU-152自走砲
ソ連で1941年に開発されたKV-2重戦車は、152mm榴弾砲を搭載しており、強力な火力で対陣地戦で活躍しました。
KV-2が1941年で生産が終了し、その後、ソ連ではKV-14に至る自走砲が開発されましたが、KV-14がSU-152として完成しました。
KV-1Sの車体を利用し、主砲に152mm榴弾砲を搭載させた車輌で、1943年に完成しました。
1943年2月から1944年1月までに670輌が作られています。
クルスクの戦いに初めて実戦に24輌が投入されましたが、特に成果はありませんでした。
ドイツのティーゲルやフェルディナンドを撃破したという戦記が残されていますが、最近になり、ソ連の調査により、SU-152がフェルディナンドを撃破したという証拠はなかったことが分かっています。
SU-152がティーゲルを撃破したというデマで兵士の士気があがったということで、ソ連はプロパガンダに使用したとも言われています。
ソ連軍にとって、当時のティーゲルとフェルディナンドはそれほど脅威を与えたことが分かります。
あまり第一線では使用されず、主に第二戦で火力支援として使用されたため、生存率も高かったそうです。
主砲は152mm ML-20S榴弾砲
HE弾とAP弾を積載していますが、HE弾のみの車輌もあります。
スピード14(43km/h)
最大装甲75mm
ソ連のISU-152自走砲
SU-152の後継車輌として開発されました。
新しく設計されたIS戦車の車体を利用し、主砲にはSU-152に搭載されていたのと同じ152mmML-20榴弾砲を搭載しました。
そのためSU-152とよく似ているため、一見区別するのが難しいです。
生産は1943年11月から始まり、1947年までに2825輌が作られました。
砲の仰角が20度しかなく、自走榴弾砲としてはほとんど使用されず、主に重突撃砲として使用されました。
ブダペストやベルリンでの市街戦ではトーチカや要塞の破壊に威力を発揮しました。
ソ連の自走砲としては成功した車輌でしたが、弾薬積載量が21発(20発)と少なく、また50kgほどある砲弾の重量が、装填手の体力を消耗させ、装填までに40分かかるという欠点がありました。
そして射撃精度も悪かったと言われています。
主砲は152mm ML-20S榴弾砲
副武装は12.7mm重機関銃(対空用)
スピード12(37km/h)
最大装甲120mm
ソ連のISU-122自走砲
ISU-152の主砲の生産が遅れたことから、ISU-152の車体をそのまま利用し、代わりに122mカノン砲を搭載させました。
A-19 122mm砲はISU-122の他、改良型がIS-2やIS-3にも搭載されています。
1944年3月に正式採用、1944年4月から生産が始まり、1945年8月までに1735輌が作られました。
ISU-122は駆逐戦車として使用されました。
主砲は122mm A-19S
副武装12.7mm重機関銃
スピード12(37km/h)
最大装甲90mm
ISU-122の改良型
主砲の122mm砲をIS-2戦車と同じ122mmD-25Sに換装した車輌。
1944年8月から1945年9月までに、675輌が作られました。
こちらは砲にマズルブレーキがついています。
砲身が長かったため、狭い場所での移動には支障をきたしました。
主砲は122mm D-25S
副武装12.7mm重機関銃
最大装甲100mm