57mm ZiS-2 L73 （ソ連）
5.7cm ZiS-2 Pak208(r) （ドイツ）
6 Pounder Gun （イギリス）
57mm M1 AT-Gun （アメリカ）
57mm Pvkan m/43 (スウェーデン)
57mm Nordenfelt （フィンランド） New
57mm Hotchkiss （フィンランド） New
57mm 6-veld Gun （オランダ）
Cannone 65L17 （イタリア)(スペイン）
Cannone 70L15 （イタリア)
Cannone de 70mm （スペイン）
70mm Type92 FH （日本）
75mm Type38 FH （日本）
Cannone 75L13 （イタリア）
Cannone 75mm L18 mod.34（イタリア）
75mm L27 Mod.34 （イタリア） New
Obice da 75L32+ （RSI) New
7.5cm Pak40 （ドイツ）
75mm M40 AT-Gun （フィンランド）
75mm M40 Paceltoro （ハンガリー）
75mm Resita M43 （ルーマニア）
75mm Mle1897 （フランス)(タイ)
7.5cm Pak97 L36 （ドイツ）
75mm M97 L36 （フィンランド）
C/C 75L36 Pak （イタリア）
75mm Pak97 L36 （ルーマニア）
75mm Panceltoro （ハンガリー）
75mm Pak97 L36 （ブルガリア）
75mm m/2 Gun （フィンランド）
7.5cm FK 16nA （ドイツ） New
75mm Type88 （日本）
75mm Type90 Gun （日本）
Ansaldo 75mm mod.34 （イタリア）
76.2mm ZP obr.31 （ソ連）
76mm L51 obr.36 （ソ連）
76.2mm ZP obr.38 （ソ連）
76mm ZiS-3 obr.42 （ソ連）
7.62cm Pak36(r) （ドイツ）
76mm 76/51 Mod.36 （イタリア） New
17 pounder Gun （イギリス）
3inch 16cwt ATG （イギリス）
3 Inch AT-Gun （アメリカ）
75mm LvKan m/37 （スウェーデン）
75mm L60 Bofors （タイ）
80mm Bofors 29M （ハンガリー)(タイ)
85mm ZP obr.39 （ソ連）
25Pdr (AT Role) （イギリス)(インド）
8.8cm Flak18/36 （ドイツ）
8.8cm Pak43 （ドイツ）
8.8cm Pak43/41 （ドイツ）
8.8cm Pueppchen （ドイツ）
90mm AT-Gun （アメリカ）
Ansaldo 90mm M39 （イタリア）
90mm L53 Mod.21 （イタリア） New
100mm BS-3 AT-Gun （ソ連）
100mm obr.44 AT-Gun（ソ連）
10cm K18 （ドイツ）
10.5cm leFH 18 （ドイツ） New
10.5cm Flak38 （ドイツ）
Cannone 105L11 （イタリア）
120mm DP Gun （日本）
122mm M10/30 FH （ソ連） New
12.2cm sFH 396(r) （ドイツ） New
12.8cm Flak 40 （ドイツ）
215mm 44M Buzogany （ハンガリー）
215mm 44M Zapor (ハンガリー)
X-7 Lenkwaffe (ドイツ)
ソ連の57mm ZiS-2対戦車砲
ソ連が45mm対戦車砲の後継として開発した対戦車砲。
L73砲身がとても長いのが特徴的。
1940年に完成し1941年型が量産されましたが、コストが高く、砲弾の製造に問題があり、1941年のドイツ軍の戦車は45mm砲でも対応可能であったため生産は打ち切り、371門のみが生産されました。
しかしその後、ドイツ軍の重戦車に対して1943年型として再び生産を再開、1945年までに9645門が生産されました。
戦車砲としてZiS-4が開発され、T34/57やKV-57（試作車輌）、また砲牽引用の装甲トラクターに搭載させたZiS-30対戦車自走砲があります。
PEN値１１
PEN値１１の有効射程は250m、Best APは300m
APCR弾のPEN値は１６
ソ連の57mm ZiS-2対戦車砲
ドイツ軍はソ連から鹵獲した砲を5.7cm ZiS-2 Pak 208(r)と名付け使用しました。
イギリスのオードナンスQF6ポンド対戦車砲
6ポンドは重さですが、口径は57mm
2ポンド砲の後継として開発が進められていましたが、完成したのが1941年。
ようやく部隊に配備されたのが1942年4月でした。
1942年5月の北アフリカでのガザラの戦いで初めて使用され、ドイツ軍の戦車を多数撃破しました。
また北アフリカで初めてティーゲルを撃破したのもこの6ポンド砲でした。
しかしティーゲル、パンテルの装甲を貫通することができなかったため、その後は17ポンド砲に代わっていきました。
1944年までの生産で36600門が生産されています。
1944年以降は、APCBC弾、APDS弾（Sabot弾）が開発され使用されました。
また戦車砲として、クルセーダー巡航戦車、キャバリエ巡航戦車、セントー巡航戦車、クロムウェル巡航戦車、ラム巡航戦車、バレンタイン、チャーチル戦車に搭載されました。
その他にも北アフリカではトラックの荷台に砲を搭載させて自走砲としても活躍しました。
PEN値１１
PEN値１１の有効射程は250m、Best APは300m
Sabot弾のPEN値は１７
アメリカ（イギリス）の57mm M1対戦車砲
アメリカはイギリスの6ポンド砲をライセンス生産し、正式採用しています。
1943年ごろからアメリカ軍で使用され、イタリア戦線や西部戦線で使用されました。
アメリカでは1942年から1945年までに15637門が生産されました。
そしてレンドリースにより、イギリスに4242門、フランスに653門、ソ連に400門、カナダに57門が送られました。
アメリカ軍ではM3ハーフトラックの荷台に砲を搭載させたT48 GMC自走砲が作られました。
このT48 GMC自走砲もソ連に650輌レンドリースされ、ソ連ではSU-57として実戦で使用されました。
PEN値はイギリス版と同じ
スウェーデンのボフォース57mm対戦車砲
1943年に開発され、1944年から1947年まで215門が生産されました。
しかし時代遅れになったため、練習用に使用されました。
PEN値11
PEN値11の有効射程距離250m、Best APは300m
イギリスのQF 6ポンド砲（57mm）ノルデンフェルト
1885年頃に作られ、当初はイギリス海軍の艦砲、沿岸砲として使用され、1919年に廃止されました。
ゲームにはフィンランドに登場しますが、フィンランドでは1918年にロシアから独立した際、ロシア軍が様々な兵器を残していきましたが、35〜40門があったとされています。
これらをフィンランドでは沿岸砲として改造し、沿岸砲としてだけでなく、マンネルハイム要塞での要塞砲として使用しました。
冬戦争でも活躍し、兵士からは使いやすく、信頼性のある砲だったそうです。
フランスのホッチキス6ポンド砲
艦船の艦砲、沿岸砲として1883年に作られた57mm砲。
各国の57mm砲の中では一番性能がよく、イタリア、ロシア、イギリス、日本、アメリカ、スペインなど様々な国に輸出されました。
イギリスではライセンス生産が行われ、約4000門が作られています。
フィンランドは1918年にロシアが残していった砲の中にこの砲があり、1939年には17門があったと記録されています。
その後、いくつかは廃棄しましたが、1965年まで訓練などで使用されていました。
これも沿岸砲、あるいは要塞などの固定砲として登場します。
オランダの57mm 6-veld 野砲
元はクルップ社の砲をオランダが1894年に購入した古い野砲です。
対戦車砲が登場する以前、各国は野砲に徹甲弾を使用し対戦車用にしていました。
ゲームでも対戦車砲として登場します。
照準器もなく原始的な砲ですが、オランダには1940年のドイツの進攻のときに206門があり、ドイツ軍に対し効果的だったそうです。
PEN値４
PEN値４の有効射程350m、Best APは1300m
イタリアの65mm野砲（山砲）
イタリアでは山岳兵用の山砲として作られました。
1913年に部隊に配備され、WW1で使用されました。
WW2では北アフリカで対戦車砲としても使用され、トラックの荷台に搭載させ自走砲としても使用されました。
フィアット2000重戦車の主砲としても搭載されました。
スペインでは1936年に220門をイタリアから購入し、対戦車砲としてスペイン内戦で使用しました。
PEN値は３
37mm砲でも書きましたが、SPWW2のカリキュレーターではAP弾のPEN値が-1になってしまうため、あえてSabot弾を使用しています。
PEN値３の有効射程は300m、Best Sabotは2000m
野砲なので射程が長くなっています。
イタリアの70mm野砲（山砲）
これも山岳兵用に作られた野砲ですが、対戦車砲としても登場します。
Vickers-Terni社で1914年まで作られました。
1903年から配備され、1911年のイタリアとトルコの戦争（伊土戦争）で初めて使用されました。
山岳兵用から歩兵支援用になり、エチオピアでの植民地紛争や1943年までWW2で使用されました。
AP弾はありません
Sabot弾のPEN値は４
PEN値４の有効射程は300m、Best Sabotは2000m
スペインでもスペイン内戦で使用されています。
スペインではAP弾のみ使用できます。
PEN値４
PEN値４の有効射程は500m、Best APは2000m
日本の九二式70mm歩兵砲
1920年から1930年代はじめにかけて開発され、約3000門が生産されました。
当時の十一年式37mm歩兵砲や十一年式70mm迫撃砲では火力と射程の面で威力を欠いていたため、それに代わる砲として開発されました。
トーチカ、機関銃陣地への攻撃、および軽装甲車への攻撃など、低角度から高角度の射撃が可能でした。
1932年に部隊配備され、満州事変、ノモンハン、日中戦争、太平洋戦争などで使用されました。
上陸してきた米軍に近距離からの攻撃をし、多くの戦果を挙げています。
日本が開発したタ弾というHEAT弾を撃つことができました。
ゲームではトーチカ砲としてのみ登場します。
PEN値４、有効射程は450m
HEAT弾のPEN値７
日本の三八式75mm野砲
開発は古く1907年に採用とあるので、もう少し前になりますが、はっきりとは分かりません。
1918年のシベリア出兵で使用されました。
その後、改造三八式75mm野砲が作られました。
これにより射程が飛躍的に伸びました。
生産は旧式が3359門、改造式が約500門作られ、WW2でも使用されました。
改造式は徹甲弾も撃てたため、対戦車砲用にも使用されました。
ゲームではSabot弾での使用となります。
対戦車砲ユニットとしてではなく、トーチカ砲として登場します。
PEN値３、有効射程は300m
オーストリア＝ハンガリー帝国のシュコダ75mm山砲
1859年にオーストリア帝国で設立されたシュコダ社が、1915年に開発した榴弾砲（山砲）
WW1でオーストリア＝ハンガリー帝国で使われた以外に、ドイツ帝国、ブルガリア、トルコ、ルーマニアで使用され、オーストリア＝ハンガリー帝国が崩壊後に誕生したオーストリア、チェコスロバキア、ハンガリー、ユーゴスラビア王国、ポーランドで使用されました。
WW1の戦利品としてイタリアはこの砲を回収、その後、1933年からイタリアでも製造され、イタリア軍の砲としてCannone 75L13として使用しています。
WW2での対戦車砲としての戦果は分かりませんが、ゲームでは歩兵支援砲と対戦車砲として登場します。
AP弾はなく、Sabot弾での使用
PEN値は５
PEN値５の有効射程300m、Best Sabotは1800m
野砲は対戦車砲と違い、照準器がないのでFire Control値が０か１です。
なので射程は長いですが命中率はすこぶる悪く当たればラッキーと思った方がいいでしょう。
イタリアの75mmL18榴弾砲
1934年にイタリアのアンサルド社で開発された山砲（榴弾砲）
イタリアの地形は山脈が多かったため、イタリアでは山砲が多く使用されています。
8つに分解して運搬することができました。
この砲を開発したイタリアのセルジオ・ベルレーセは、後にイタリアにも自走砲を作るべきだと提案した人物で、それがセモヴェンテ自走砲になりました。
セモヴェンテM40に搭載されました。
AP弾、APCR弾、HEAT弾を使用します。
AP弾のPEN値６、有効射程は300m
APCR弾のPEN値５、有効射程は300m
HEAT弾のPEN値６
イタリアの75mm 75/27対空砲
1915年に開発された砲で、ナポリの王立陸軍工廠で作られました。
75/27 Mod1906という野砲の砲身を利用して作られました。
当初はFiatのトラックに搭載されましたが、1927年にセイラーノ社のセイラーノ50 CMAに代わりました。
対空砲ですが、対戦車砲としても利用しました。
トラック搭載型が72門、固定砲が93門作られています。
ゲームにはセイラーノに搭載された砲として登場します。
PEN値５
PEN値５の有効射程300m
イタリアの75mm野砲（Da 75/32 Mod.37）
それまでの75mm野砲（75/18）は射程が約9Kmと他国のものに比べると劣ったことから、新しい野砲（榴弾砲）を開発しました。
アンサルド社は1937年に完成させましたが、生産は1939年になってから行われました。
1940年に対戦車用に使用するという案が出ましたが、光学照準器がなく、軍はあまり乗り気ではありませんでしたが、東部戦線でT34に対しHEAT弾が有効であったことから、セモヴェンテ da 75/34の主砲に搭載されました。
ゲームにはイタリア軍にはHE弾のみの榴弾砲として登場するため、対戦車用には使用できません。
しかしRSI（イタリア社会共和国）には、ありがたいことにHEAT弾を積載したユニットが登場します。
HEAT弾を装備しているため、ユニット名に「75L32+」と「+」がついています。
HEAT弾のPEN値は8
Best HEAT弾のPEN値は13
ただし砲弾は3発のみ
ドイツの7.5cm Pak40対戦車砲
ラインメタル社が5cm Pak38の後継として1939年から1941年にかけて開発しました。
1942年4月から生産が始まり23300門が作られ、ドイツ軍の主力対戦車砲となりました。
東部戦線におけるT34やKV-1に対して威力を発揮し、ノルマンディー上陸後の西部戦線でも活躍しました。
ソ連のIS戦車、アメリカのM4A3E2シャーマン、M26パーシング、イギリスのチャーチルのような重装甲には手こずったそうです。
またこのサイズの砲は重量が重く、砲牽引用車輌がなければ移動できないため、ゲームでの移動力は０となっています。
APCR弾、HEAT弾も開発されました。
戦車砲としても7.5cm Kwk40として4号戦車F2、G（後期型）、H、J、7.5cm StuK40として3号突撃砲F、F/8、G、4号突撃砲などに搭載されました。
またマルダー自走砲用の砲も6000門が製造され、マルダー1、2、3に搭載されました。
またSdKfz 251/22 、SdKfz234/4 やオーストリアの砲牽引用トラクターに搭載させたRSO/PaK40や、フランスのFCM36戦車に搭載させた7.5cm Pak 40 FCMなど様々な自走砲に改造されました。
PEN値１３
PEN値１３の有効射程は350m、Best APは800m
APCE弾のPEN値は１７
APCR弾のPEN値１７の有効射程は250m
HEAT弾のPEN値８
ドイツ軍のユニットに[7.5cm Pak40-CS]というのがありますが、このCSというのは歩兵支援のことでHE弾が多めに積載されているユニットです。
ドイツの7.5cm Pak40対戦車砲
フィンランドでは1943年から1944年にかけて210門を購入しました。
この砲はフィンランド軍が所有する砲の中で最も強力な対戦車砲でしたが、フィンランドでは牽引用の車輌が不足しており、ソ連から鹵獲した牽引車輌コムソモーレツで砲を牽引、移動するしか方法がありませんでした。
そのため砲兵に危険がせまった場合は、砲を放棄して逃げるしかなく60門が失われています。
ハンガリーではライセンス生産が行われましたが、ハンガリーが敗戦したため少数の生産で終わりました。
75mmH43 43Mとして、 トゥラーンM43やズリーニィ44Mに搭載されましたが、いずれも試作車輌のみで量産はされませんでした。
またドイツ製のPak40を搭載させたトルディ対戦車自走砲も開発されましたが、これも量産されませんでした。
PEN値はドイツ版と同じです
ルーマニアの75mmレシツァM43対戦車砲
1942年から開発が始まり、ルーマニアのレシツァ兵器工場で作られました。
ドイツ軍の75mm Pak40とソ連の76.2mm ZiS-3砲、ルーマニアでライセンス生産していたイギリスのヴィッカーズ社の75mm対空砲のいいところを結集させた砲です。
1944年から生産が始まり、375門のみが作られました。
1944年8月のソ連軍の第二次ヤッシー＝キシニョフ攻勢で使用されました。
ルーマニアが連合国になってからは、ブダペスト攻勢でドイツ軍やハンガリー軍との戦いに使用されました。
ルーマニアが開発したマレシャル駆逐戦車の主砲にも搭載されました。
性能は7.5cmPak40よりも上です。
PEN値１４
PEN値１４の有効射程は300m、Best APは600m
APCR弾のPEN値１８、有効射程は250m
HEAT弾のPEN値９
フランスの75mm野砲Mle1897
1897年にフランスで開発され、その後WW2まで世界の各国で使用された野砲です。
アメリカでは改良型の戦車砲M2〜M6が開発され、M3中戦車やM4シャーマンに搭載されました。
フランスにはフランス侵攻のときには4500門があり、一部を対戦車砲に改造して使用しました。
ゲームでは対戦車砲ユニットとしては登場しませんが、要塞やトーチカ内の対戦車砲として登場します。
タイではこの対戦車砲として登場します。
AP弾ではなく、Sabot弾のみ
PEN値７、有効射程は100m
ドイツの7.5cm Pak97/38対戦車砲
1941年11月から生産が始まった7.5cmPak40ですが、東部戦線の部隊に配備されるまでには時間がかかりました。
最前線では一日でも早くT34に対抗できる対戦車砲が望まれたことから、フランスやポーランドで大量に鹵獲したフランス製の75mmM1897野砲（Mle 1897）に目を当てました。
この野砲を改造し、対戦車砲にしたのがこの7.5cm Pak97/38です。
Pak97はM1897のことです。
野砲の砲身に5cm Pak38の砲架を使用しただけで、当然、貫通力は低く、命中率も低かったそうです。
全部で3712門が生産されました。
ソ連から鹵獲したT-26軽戦車の車体に搭載させ自走砲Pzkw 740(r)も約10輌作られました。
砲弾はHEAT弾を使用し、AP弾はほとんど使用されませんでした。
AP弾のPEN値７、有効射程は300m
HEAT弾のPEN値９
ドイツの7.5cm Pak97/38対戦車砲
7.5cmPak40に比べ低コストだったことから他の枢軸国も購入しています。
フィンランドは1943年にドイツから46門を購入しました。
1940年にフランスから購入していた砲と砲弾があり、その砲弾も使用しています。
イタリアでは1942年に購入しました。
ルーマニアは1942年に少数を購入しました。
ハンガリーは43門を購入しました。
ブルガリアでは1943年7月にドイツ軍により軍備の再編成のときにドイツ軍から供給されました。
スウェーデンの75mm M/02野砲
クルップ7.5cm 1903年型とも言われます。
ドイツのクルップ社がスウェーデンでライセンス生産した砲ですが、主に輸出用として生産しドイツでは使用されませんでした。
スウェーデンではこの古い野砲を少しずつ改良しています。
フィンランドは冬戦争の直前、1939年10月に12門を購入、さらに戦争中に12門購入、またスウェーデンから24門が貸与され、全部で60門がありました。
フィンランドでは野砲や沿岸砲として設置され、冬戦争で3輌のソ連戦車を撃破しました。
ゲームには1930年からの登場になっているのと、画像が間違っています。
バレルがL31なので、こんなに砲身が長くはありません。
ドイツの7.5cm FK 16nA野砲
WW1で使用され、その後倉庫に眠っていた7.7cm FK16野砲を7.5cm砲身に換装したもの。
そのため7.5cm FK 16nAと名称が変更されました。
nAは、neuer Artの略で新型砲という意味です。
1941年6月に294門があったと記録されています。
独ソ戦初期のドイツ軍はソ連軍のT34やKV-1に苦戦する中、対戦車砲ではない口径の大きい野砲でも成形炸薬弾（HEAT弾）を使用すれば、ソ連戦車を撃破できることが分かり、1942年以降は成形炸薬弾が供給されました。
あまり多くは使用されなかったようですが、ゲームでもHEAT弾を数発積載しています。
3発のみ
HEAT弾のPEN値6
日本の八八式7cm高射砲
名称は7cmとなっていますが、実際は7.5cmです。
それまでの十一年式7.5cm野戦高射砲に代わる砲として1926年に完成、約2000門が生産され、九九式8cm高射砲と共に日本軍の主力高射砲でした。
高射砲ですが、野戦砲としても使用され、満州事変、日ソ国境紛争、日中戦争では水平射撃をすることで対戦車砲として使用できることに気づきました。
硫黄島、沖縄、満州でも対戦車砲として使用され、本土空爆の際には多くの砲が本土に配置されB-29に対して戦果を挙げました。
通常のAT-Gunではなく、Heavy AT-Gunとして登場します。
日本軍の対戦車砲としては一番貫通力があります。
PEN値１０
PEN値１０の有効射程は350m、Best APは1200m
高射砲であったため照準器もあり、Fire Control値が６のため命中率が非常に高いです。
日本の九十式75mm野砲
三八式野砲の後継として1930年に作られました。
フランスの75mm野砲Mle1897を基にして開発され、約800門が生産されています。
対戦車砲としても使用され、一式47mm砲の性能を超える貫通力がありました。
1939年から実戦に投入され、硫黄島、沖縄などでも配備されていました。
ゲームではHE弾のみの野砲としても登場しますが、歩兵支援用としてAP弾を積載したユニットが登場します。
歩兵支援用の砲としてなので対戦車砲の中にはありません。
M4シャーマン戦車に対し有効的だと評価され、対戦車用の砲として一式砲戦車（ホニ1）に搭載されました。
野砲のため、Fire Control値は0です。
PEN値１０
PEN値１０の有効射程は300m、Best APは900m
イタリアの75mm対空砲
イタリアのアンサルド社が1934年に開発した対空砲。
しかし生産に踏み切るのが遅く、1942年にわずか226門が作られただけで終わっています。
（mod34は226門、mod40は45門）
東部戦線と北アフリカではイタリア軍により対戦車砲として使用されました。
イタリア最後の戦車となったセモヴェンテ da 75/46に搭載されました。
PEN値９、有効射程は400m
ソ連の76.2mm対戦車砲
有名なソ連の76.2mm砲を一気に紹介します。
正確には76.2mmですが、76mmとも表記されたりします。
またこれらの砲は対戦車砲としても使用されましたが、一般的には野砲という分類になっています。
obr.31は作られたのはずっと古く、1902年のロシア帝国の時代の砲で、当時ロシアの主力の砲でした。
1920年代に旧式となった砲を改修し近代化させたので、この砲は76mm 1902/30と呼ばれます。
（ゲームではobr31と製造が始まった年になっています）
1941年の独ソ戦開始時に、5000門ほどの1902と1902/31がありましたが、ほとんどが破壊またはドイツ軍に鹵獲されました。
T-26軽戦車の車体に搭載させたSU-5-1自走砲が開発されましたが、試作車輌のみに終わっています。
PEN値１１、有効射程は400m
次は76mm L51 obr.36
これはF-22 76mm野砲と呼ばれています。
1935年に完成、生産に入りましたは、設計が複雑で絶えず修正や変更などの改良が入ったため生産が進みませんでした。
そのため生産は3年で打ち切りとなり、1939年までに2932門が作られて終わっています。
1938年の張鼓峰事件で初めて実戦投入され、翌年のノモンハンでも実戦で使用されました。
当初は対戦車砲ではなく、野砲として対敵歩兵や火砲拠点の破壊、バリケードや鉄条網の破壊に使用されました。
独ソ戦開始時にも多くの砲が配備されましたが、ほとんどがドイツ軍により鹵獲され、ドイツ軍により使用されることになりました。
1942年春の時点では皮肉にもドイツ軍の中で最高の対戦車砲だったと言われています。
PEN値１２、有効射程は300m
一般的にはF-22 USV 76mm野砲と呼ばれています。
独ソ戦でソ連は多くの野砲を失ってしまったため、急きょ作られました。
obr.36の欠点は多く、その一つに重量が重すぎることでした。
そのため改良型のobr.38は、重量を1500kgに抑えることが条件となり設計されました。
1939年から1941年まで9812門が生産されました。
この砲は有名なスターリングラードのバリケード工場で作られています。
この砲も多くがドイツ軍は多くを鹵獲し対戦車砲として使用しました。
PEN値１１、有効射程は400m
最後は有名なZiS-3 76.2mm野砲です。
1941年に完成、USV 76.2mm砲の欠点を補った砲でしたが、なぜか製造中止になりました。
しかしその後、スターリンはどんなことをしてもドイツの戦車を食い止めろという指示を出したため、あらゆる砲の生産を許可、1942年に生産が開始され、103000門以上が生産されました。
パックフロントによる対戦車砲として「ラッチュバム」という独特の発射音を出し、ドイツ兵を悩ませましたが、ティーゲルの前面装甲は撃ち抜けませんでした。
T-70軽戦車の車体に搭載させたSU-76M自走砲が14000輌作られました。
PEN値１１、有効射程は300m
ソ連の7.62cm対戦車砲をドイツが改造した7.62cm Pak36(r)対戦車砲
ドイツ軍は独ソ戦がはじまり、ソ連の7.62cm F-22 obr.36野砲（対戦車砲）を約1300門鹵獲していました。
ドイツ軍の7.5cm Pak40の生産は1942年に入ってからしか始まらないため、急きょこのソ連の野砲を対戦車砲として代用することになりましたが、この砲は野砲として作られたためドイツエンジニアはまずこの砲を対戦車砲に改造することにしました。
そのため見た目が違う砲になっています。
1942年4月に改造が始まり560門が作られ、7.62cm Pak36(r)として名付けられました。
またF-22 USV 76.2cm砲も360門が改造され、7.62cm Pak39(r)となりました。
ゲームには7.62cm Pak36(r)のみが登場します。
この砲を搭載したマルダー２自走砲(SdKfz.132)が202輌、マルダー３（SdKfz139）の初期型が344輌生産されました。
スターリングラードの攻防で、ソ連軍はドイツ軍からこの砲を鹵獲し使用しています。
PEN値１２、有効射程は300m
ソ連の76mm L51 Mod36野砲
ゲームに登場するこの砲はソ連の76.2mm砲でした。
東部戦線で鹵獲したものと考えられますが、実際のところはよく分かりません。
イギリスのオードナンスQF17ポンド砲
口径は76.2mm
6ポンド砲の後継として1941年に完成、1942年に試作砲が100門生産されましたが、1943年に北アフリカに現れたドイツ軍のティーゲルに対する脅威から、その試作砲の100門は北アフリカに送られました。
その後、1943年に本格的な生産に入り、戦後も朝鮮戦争で使用されました。
戦車砲としても開発され多くの戦車に搭載されました。
シャーマンVCファイアフライ
アベンジャー自走砲
センチュリオン戦車
M10 アキリーズ駆逐戦車
アーチャー自走砲
ブラックプリンス歩兵戦車（試作）
また派生型の77mm HVという高初速砲という砲も開発され、コメット巡航戦車に搭載されました。
APDS弾（Sabot弾）という装弾筒付徹甲弾が1944年に開発され、この砲弾によりドイツ軍の全ての戦車の装甲を撃ち抜くことが可能でした。
AP弾のPEN値１７、有効射程は350m
Sabot弾のPEN値２８、有効射程は350m
77mm HVのPEN値１５、有効射程は350m
Sabot弾のPEN値２５、有効射程は350m
ゲームには17ポンド対戦車砲は2種類登場します。
マーク２と無印がありますが、マーク２の方が1943年2月の登場なので、これは北アフリカに送られた試作生産だった100門の方で、無印の方は本生産の方だと思われます。
イギリスのQF 3インチ 16cwt対戦車砲
cwtと言うのは、ヤード・ポンド法における質量の単位のことで、1792ポンド。
口径の3インチは76.2mm。
ヴィカーズ社の3インチ艦砲を改修して作られた高射砲です。
本来はQF 3インチ20cwt高射砲でWW1時に対空砲として作られ、WW1では西部戦線とイギリス本土防衛のために使用されました。
WW2のときにはイギリスには500門が残っており、そのうち100門が1941年に3インチ16cwtとして対戦車砲に改造されました。
ゲームでは対戦車砲ユニットとしてではなく、要塞やトーチカの固定砲として登場します。
また戦車砲としてチャーチル戦車の主砲に搭載したチャーチルSPG戦車があります。
PEN値１２、有効射程は400m
アメリカの3インチ対戦車砲
3インチは76.2mmです
沿岸砲として設置したT9高射砲（3インチM1918）というWW1の古い高射砲を改造して作られた砲。
1940年から開発が始まり、1942年に生産され2500門が作られました。
M1からM7まで様々なバリエーションがあります。
対戦車砲としてのバージョンはM5ですが、ゲームでは戦車砲としての名称のM1A1として登場します。
他国の76mm砲よりも貫通力は優れていましたが、重量が重くM3ハーフトラックで牽引するには機動力に欠けたため、部隊配備は消極的だったそうです。
1943年のイタリア戦線で初めて使用されましたが、1944年のバルジの戦いにおいて大損害を被り戦果も少なかったことからアメリカ軍では使用されなくなりました。
M1A1戦車砲としてM10駆逐戦車、M18ヘルキャット、M4A3E2シャーマンジャンボなどに搭載されました。
PEN値１４、有効射程は350m
Sabot弾のPEN値２０、有効射程は250m
スウェーデンのボフォース80mm対空砲
WW1後、ドイツはヴェルサイユ条約により兵器の開発ができなかったためスウェーデンのボフォース社を一部買収し、ドイツのクルップ社の技師を派遣し、ボフォース社で新しい対空砲の開発を進めました。
1928年に開発に入り完成しましたが、ドイツではこの75mm高射砲は採用されず、さらに口径の大きい8.8cmKlak高射砲へと変更されました。
そのため形状は8.8cmFlakと似ています。
1930年、ボフォース社は75mm高射砲を独自に生産、フィンランド、中国、オランダ領東インド、ギリシャ、ハンガリー、タイ、アルゼンチンに輸出しました。
ボフォース社は75mmと80mmの二つのタイプを製造しましたが、スウェーデンにより採用されました。
ゲームには75mm砲が対戦車砲として登場します。
タイは75mm砲と80mm砲を購入しましたが、詳細は不明です。
ハンガリーは80mmの砲を購入、東部戦線では対戦車砲として使用しました。
75mm砲のPEN値１４、有効射程は300m
タイの75nn砲は有効射程450m
80mmのPEN値１２、有効射程は450m
性能の差はハンガリーが購入したのは1929年製と古く、スウェーデンやタイのものは改良型だと思われます。
ソ連の85mm高射砲1939年型
これも高射砲ですが、緊急時には対戦車砲として使用されました。
76.2mm対空砲の後継として1939年に開発されました。
対空砲として射撃精度を向上されるためのPUAZO-3対空射撃制御装置が取り付けられました。
1940年から1945年までに約14422門が生産されています。
この砲の派生型の85mm戦車砲D-5は、KV-85、SU-85、IS-1、T34/85などに搭載されました。
PEN値１２、有効射程は400m
イギリスのQF 25ポンド野砲
25ポンドは重量で、口径は87.6mm
イギリスで1930年代に開発された野砲です。
本来は榴弾砲として使用されましたが、2ポンド砲がドイツ戦車に威力不足だったため対戦車用としても使用されました。
ゲームでは対戦車砲として、トーチカの砲としても登場します。
この砲を搭載したセクストン自走砲が開発されました。
野砲のためゲームではAP弾はなく、Sabotd弾のみ
PEN値は８、有効射程は350m
ドイツの8.8cm高射砲
有名なアハトアハト（8-8のドイツ語）
Flak18、Flak36、Flak37と作られた年代の型がありますが、対戦車砲としての性能には差がないため、ゲームでは全て同じデータで扱われています。
Flak18となっていますが、1918年に作られたのではなく、これは例のヴェルサイユ条約によりドイツが武器兵器の開発を禁止されていたため、1928年に開発した砲をあえて1918年に作っていましたよと欺瞞するためのものでした。
開発経路はスウェーデンのボフォース75mm対空砲のところでも書きましたが、ボフォース社で開発、その後ヴェルサイユ条約が解禁になったため、ドイツへ持ち帰り、8.8cmへと口径を拡大しました。
Flak36はFlak18の改良型で、砲身の交換が簡単になり、砲車が新しくなりました。
Flak37は対空砲としての改良がされました。
高射砲を水平射撃させ対戦車砲として使用するアイデアは古いミリオタにはロンメル将軍によるものという認識がありますが、1936年に勃発したスペイン内戦でコンドル軍団により使用されたのが最初です。
フランスの戦いではイギリスのマチルダ戦車を食い止めることができたのは88だけでした。
以降、北アフリカ、東部戦線、西部戦線でご存じのように活躍しました。
特に北アフリカでの88mmの功績は大きく、ドイツ軍を何度も窮地から救っています。
東部戦線では1500mの距離では無双状態、唯一、IS-2の前面装甲だけは貫通を免れたと言われます。
ただゲームで使用してみると分かりますが、30へクス(1500m）の距離で発砲すると命中率がそれほどよくありません。
結構外します。
これはゲームとしての調整が入っているのかなと思ったりしますがどうなんでしょうw
戦車砲として8.8cm Kwk36が開発されティーガーに搭載、また8.8cm Kwk43がティーガー２に搭載されました。
PEN値１６、有効射程は450m
ドイツの8.8cm Pak43 対戦車砲
8.8cm Flak18/36/37に代わる後継として1940年に開発が進められ、1943年から生産され、2100門〜3500門（諸説あり）が製造されました。
8.8cm Flak18/36よりも威力があり、1500mの距離でも全ての戦車の装甲を貫通できました。
また専用の砲架の生産が遅れたため、同じ砲身を使用した8.8cm Pak43/41も並行生産されました。
性能は全く同じです。
戦車砲としても使用されました。
ナースホルン自走砲、エレファント自走砲、ヤークトパンターなどに搭載されました。
SdKfz9に搭載させた自走砲も作られました。
PEN値２３、有効射程は450m
ドイツの8.8cm ロケット発射器43型
通称「プップヒェン」（操り人形）
1943年頃に作られ1944年までに3150門が生産されました。
88mm口径ですがロケット砲です。
ロケット砲としては同時期に開発されたパンツァーシュレックと似ていますが構造が異なり、こちらの方が射程が最大800mありました。
しかし1943年に製造されたにもかかわらず、前線で使用された記録や戦果がほとんどなく、謎の多い兵器の一つです。
Light AT-Gunとして登場します。
HEAT弾のみ
PEN値１７
アメリカの90mmM1高射砲
３Inch 対戦車砲の後継として1940年に作られました。
この砲も高射砲ですが対戦車砲としても運用できるように作られています。
M1A1として生産が1940年に始まり、改良型のM2やM3戦車砲を含めて133000門が作られました。
ゲームでは戦車砲のM3として登場しています。
WW2での対戦車砲としての実績はどうだったのかはよく分かりませんが、WW2の戦場での写真がないことからも使用されたのはわずかではないかと思われます。
WW2後は沿岸砲としてや朝鮮戦争で使用されましたが対空砲としての使用は1950年代で廃止になりました。
戦車砲としてM3が開発され、M36ジャクソン、M26パーシングに搭載されました。
その後改良が加えられ、M3A1がベトナム戦争で使用したM48パットンに搭載されています。
PEN値１６、有効射程は400m
イタリアの90mm高射砲
Cannone da 90/53 mod1939はイタリアのアンサルド社で作られた高射砲です。
この砲も対戦車砲として使用されました。
元は戦艦の艦砲として作られたものですが、陸軍により地上兵器として改造されました。
イタリアは生産を急ぎましたが、イタリア降伏の1943年までにわずか539門だけが生産されました。
北アフリカ戦線で使用するために作られたこともあり、トラック車輌に搭載させた自走砲も作られました。
またセモヴェンテ da 90/53にも搭載されました。
PEN値２０、有効射程は450m
イタリアにはもう一つ90mm砲が登場します。
それが90mm L53 Mod21という砲。
この砲に関しては今のところ全く分かりません。
1921年製（Mod21）とありますが、そもそも90mmという口径の砲が1920年代に作られたとするならば、艦砲である可能性が高く、調べた中で一番これっぽいなというのがこれ。
艦船用に開発された対空砲です。
イタリアの哨戒艇にも搭載されています。
イタリア以外の国のものということも考えられます。
フランス製の艦船用の対空砲に90mm Mod1926というのがあります。
2017年にSPWW2のフォーラムでイタリアのOOBについて修正案が出たとき、この二つの90mm砲（Mod39とMod21）の貫通値のみが話に出ましたが、この砲についての言及はありませんでした。
PEN値14
結論：
艦船用に作られた90/50砲から派生したのが90mm L53 mod39だということなので、90mm L53 mod21は90/50砲だと見てもいいと思います。
登場年代が1930年になっていますが、これは間違いでしょう。
ソ連の100mm野砲
元は艦船の艦砲だったものを改造して作られました。
野砲ですが対戦車砲としても使用されました。
1944年から1951年までに3818門が生産されましたが、WW2終戦までには約500門しか生産されず、そのうちの100門が戦闘で破壊されました。
戦後は世界の国に輸出され使用されています。
貫通力はティーガーの装甲は貫通できましたが、1500mの距離でティーガー２の装甲は貫通できなかったそうです。
ゲームには100mm BS-3と100mm obr.44の2種類が登場しますが、これらは登場年代が異なるだけで同じ砲です。
PEN値１８、有効射程は350m
ドイツの10.5cm K18重野砲
1920年代後半に開発され、1934年から生産が始まり、1433門が作られました。
主に野砲として沿岸や要塞に配置され使用されましたが、東部戦線の初期には対戦車砲としても使用されています。
この砲を搭載した4号a型10.5cm対戦車自走砲、通称「Dicker Max」（太っちょマックス）が1941年に作られましたが、2輌のみに終わっています。
対戦車砲ユニットとしてはAP弾はなく、Sabot弾のみ
PEN値１７、有効射程は450m
Dicker Max自走砲はAP弾のみ
PEN値１７、有効射程は450m
ドイツの10.5cm leFH18榴弾砲
榴弾砲として1930年に作られ、1935年から1945年までに、11848門が生産されました。
独ソ戦では、榴弾以外に徹甲榴弾、成形炸薬弾が作られ、対戦車用にも使用されましたが、対戦車用としては広くは使用されませんでした。
後継型のleFH18/40が開発され、こちらは10265門が作られました。
また車載用として10.5cm StuH 42が作られ、10.5cm突撃砲42、ヴェスぺ自走砲、10.5cmB2自走砲などに搭載されました。
HEAT弾は3発のみ
HEAT弾のPEN値8
ドイツの10.5cm Flak38高射砲
改良型のFlak39もありますが、ゲームではFlak38が登場します。
8.8cm Flak37の後継としてではなく、ほぼ同じ時期に競合で開発されました。
1936年から生産が始まり、終戦までに4200門が作られました。
性能としては8.8cmを上回りましたが、操作が複雑でやメンテナンスの負担が大きかったそうです。
また重量が重すぎたため、移動式として運用することはせず固定砲として要塞やトーチカなどの高射砲陣地に設置されました。
東部戦線では対戦車砲としても使用されています。
ゲームでも対戦車砲ユニットとしては登場しませんが、要塞やトーチカの砲として登場します。
PEN値１８、有効射程は450m
フランスの105mm山砲（榴弾砲）
フランスのシュナイダー社が開発した山岳用榴弾砲。
シュナイダー105mm Mle1919と言われます。
1919年に作られ、ギリシャ、ユーゴスラビア、フランス、スペイン、中国で使用されました。
ドイツはフランスから鹵獲したものを使用しました。
イタリアは1940年に起こったギリシャ・イタリア戦争でギリシャから鹵獲し、その後対戦車砲としても使用しました。
ギリシャやスペインには榴弾砲としてのみの登場ですが、イタリアは榴弾砲と対戦車砲としてのユニットがあります。
AP弾はなし、Sabot弾のみ
PEN値６、有効射程は300m
日本の十年式12cm高角砲
日本海軍が開発した砲で1942年から2000門が作られ、重巡洋艦や赤城、加賀に搭載されました。
陸上砲としても太平洋の島々に設置されるようになりました。
DP GunのDPというのは、Dual-Purposeの略で訳は両用砲、日本では高角砲と呼ばれており、水平射撃と対空射撃の両方ができるという意味です。
日本軍は米軍が上陸する島に海岸砲として多数設置し、その残骸の写真が多く残っています。
ゲームに登場するユニットは120mm DP Gunとしか書かれておらず陸軍の三式120mm高射砲だと思っていましたが海軍の十年式12cm高角砲にたどり着きました。
この砲もブンカー砲としてのみ登場します。
PEN値２０、有効射程は450m
ソ連の122mmM-30榴弾砲
1938年に作られ、1939年から1955年までに19500門が生産されました。
ソ連ではこの122mm砲の評価が非常に高く、祖国解放のために貢献した砲と言われています。
榴弾(HE弾）以外にも、HEAT弾を使用できました。
またSU-122自走砲が開発され、HEAT弾でティーゲルに対し貫通はできませんでしたが、損傷を与えることはできたと言われています。
ゲームではHEAT弾ではなく、SABOT（APCR弾）が積載されています。
SABOT弾のPEN値7
ドイツ軍は1941年から1942年にかけて大量の122mm砲を鹵獲し、12.2cm sFH 396(r)として使用しました。
ドイツ軍は122mm砲の砲弾も生産し、1943年に42万発、1944年に69万発、1945年に13万発を生産しています。
また1943年5月にHEAT弾が開発され、使用できました。
ドイツ軍では装甲列車の砲として使用されています。
HEAT弾は3発
HEAT弾のPEN値10
ドイツの12.8cm Flak40重対空砲。
8.8cm高射砲の後継として作られました。
開発は1936年、その後生産は1942に始まり、1125門が作られました。
ほとんどが大都市の建物のFlak Tower（高射砲塔）と呼ばれる防空設備化された場所に設置されました。
牽引型も少ないですが作られています。
12.8cm Flak40 Twillingという2連装のタイプも38門作られ、ベルリン専用に設置されました。
一門の設置で20万ライヒスマルクの費用がかかったそうです。
（ティーガー１の費用は25万ライヒスマルク）
対戦車用の砲弾もあり対戦車砲としても機能しました。
ゲームでは対戦車砲ユニットとしては登場しませんが、要塞砲として登場します。
またこの砲を搭載したVK3001(H) 12.8cm自走砲「Sturer Emil」（しぶといエミール）が2輌のみ作られました。
PEN値２４、有効射程は450m
ハンガリーの215mm対戦車ロケット砲
1942年にハンガリー軍事科学研究所で開発が進められ、1944年夏から1944年12月まで生産されました。
約600〜700発が作られたと言われます。
直径215mm、4.2kgのHEAT弾ブゾガニーと名付けられた2発のロケット弾を搭載し、射程1200mで300mmの装甲も貫通できたそうです。
またHE弾はZapor（シャワー）と名付けられました。
アップデートでHE弾の44M Zapor も登場しました。
KILL値は39です。
1944年12月のブダペスト包囲戦で使用されました。
HEAT弾のみ
PEN値２７
ドイツのX-7 Rotkaeppchen
対戦車誘導ロケット弾
画像は模型です。
実物の写真が存在しません。
1941年に開発が始まり、1942年にロケットエンジンが完成、その後、試作が作られました。
ミサイルの大きさは150cm、約2.5kgの成形爆薬を搭載し、全体の重量は9kgでした。
誘導式で兵士により操作されるそうですが、詳しいことは分かりません。
ミサイルは時速300km/hを出し、200mmの装甲を貫通できたと言われます。
1944年9月に7発のミサイルの試験が行われました。
最初の4発は地面に落下、次の2発は目標に命中する前に爆発、最後の1発は500m先の目標に命中しました。
約300発が作られたそうですが、戦後、ソ連が全て持ち去りました。
射程26 （最低射程6）
PEN値28
HEAT弾のみ
残念ながら1946年6月からの登場です。
また4号戦車C型を改造し、試作車輌としてX-7ロケットミサイルを発射できる車輌Raketenwerferが作られましたが、詳細は不明です。