Steel Panthers World War 2 JAPANESE HQ
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Peugeot AC /Peugeot AM (ポーランド)(ルーマニア)
White AM (ユーゴ)
Laffly 50 AM / Laffly 80 AM (ポーランド)
Citroen-K P17 / P19 / P19AA / P19 25mm AC(ポーランド)
AMC P16 Mle29
Renault UE (ルーマニア)(ドイツ)
Lorraine 37L / Lorraine VBCP
アメリカのホワイト社のトラック車輌をベースにして作られたフランスの装甲車。
アメリカのホワイト社が作った車輌は「White armoured car」ですが、フランス版は「White AC armoured car」と異なります。
1915年から250輌が作られました。
WW1ではフランス軍にとって最も優れた装甲車として西部戦線で使用されました。
武装は主砲が37mm砲と副武装がホッチキスM1914機関銃
(ゲームでは後に換装されたFM31)
装甲値は1
スピード15
1930年代になると古くなったホワイトAM装甲車をアップグレードするために、フランスのLaffly社の車輌を用いて「White-Laffly AMD50」と「White-Laffly AMD 80」が作られました。
車輌は完全なフランス製となりましたが名前だけはアメリカのホワイト社の名前が入っています。
より強力なエンジンを搭載し、「AMD 50」は最高速度60km/h、「AMD 80」は80km/h出せるようになり、走行距離も向上しています。
1928年から1932年にかけて、「AMD 50」は96輌、「AMD 80」は28輌が作られました。
「AMD 80」は主武器がホッチキスM1929重機関銃に代わりました。
装甲値も前面が2になっています。
フランス軍では1937年まで使用され、その後はフランス領北アフリカに配置され、ドイツ軍も鹵獲し使用しています。
Laffly 80 AMは1942年11月から1946年12月までも購入可能です。
フランスのシトロエン・ケグレスハーフトラック
ケグレス式という半装軌車を開発したフランス人のアドルフ・ケグレスは、ロシアで最初のオースチン・ケグレス半装軌車を作りました。
その後、ロシア革命によりケグレスはフランスへ帰国、フランスのシトロエン社に自身のケグレス式を売り込み、シトロエン社はそれを元に開発を進めました。
ケグレス式の車輌は1922〜25年のサハラ砂漠の横断で一躍有名になりました。
軍事用には装甲車、砲牽引車や兵輸送車輌として各国で作られるようになりましたが、コストの高さやメンテナンスの難しさからWW2以後は姿を消しました。
フランス以外にドイツ、アメリカ、日本などでも開発されています。
フランスでは
シトロエン・ケグレス C4 P17
シトロエン・ケグレス C6 P19
AMC P16シュナイダー
があります。
シトロエン・ケグレス P17は1929年にフランスで採用され、75mm砲の牽引車輌に用いられました。
ゲームでも砲牽引車輌として登場します。
こちらはP17の後継車輌です。
P17よりもエンジンが大きく、速度も50km/h出せ、兵輸送車輌としても用いられました。
こちらは対空砲装備の車輌
主武器はホチキス社の13.2mm重機関銃
こちらは25mm SA34対戦車砲を搭載した車輌
いずれも少数が改造され作られました。
主武器は25mm SA34対戦車砲
フランスのシトロエン社が開発したシュナイダーAMC P16装甲車。
AMCは「Auto Mitrailleusede Combat」の略で「戦闘装甲車」
シトロエン社がハーフトラックを作ったのは、ケグレス履帯を発明したロシアのアドルフ・ケグレスがシトロエンに勤務していたためでした。
シトロエン社による開発、シュナイダー社による製造により1928年に生産が始まり、100輌が生産されました。
完成した車輌は1932年に偵察用車輌として騎兵部隊に配備され、フランス第1機甲師団に所属しました。
1937年までに新型戦車R35ソミュアに交替しましたが、1940年5月の段階で約54輌が残っていました。
砲塔の主砲は37mm砲
副武装は7.5mmレイベル機関銃
装甲値1
スピード13
フランス軍では1940年までですが、ヴィシーフランスでは1943年4月まで購入できます。
フランスのルノーUE小型装甲トラクター
戦車でも装甲車でもなく補給物資、あるいは砲牽引用の運搬車両です。
イギリスのカーデンロイド豆戦車を参考にしてフランスのルノー社が開発しました。
カーデンロイドは機関銃を装備していますが、こちらは武器は何も装備していません。
車体上部は走行で密閉されており、ドーム型をした半球上のハッチが特徴的。
弾薬、物資、食料、対戦車砲などを運搬するときにより安全に任務ができるように作られました。
1935年に改良型のUE2が開発され、1939年に完成しました。
ゲームではUEもUE2も性能上はほぼ同じのためUEとして登場します。
UEとUE2は1940年までに約5000輌が生産されました。
砲の牽引、歩兵の乗車のユーティリティタイプ
こちらは弾薬補給車
こちらは砲牽引、兵員輸送用車輌
これは多分、フランス領シリアに残っていた車輌だと推測。
シリアは戦後もルノーUEを使用しており、中東戦争にも使われました。
ドイツ軍はフランスから約3000輌の車輌を鹵獲し、Infanterie Schlepper UE630(f)として使用しました。
ルーマニアはライセンス生産をし、Mexala tip UEとして使用しました。
フランスのロレーヌ37L補給用車輌
後にドイツ軍により使用され有名になりました。
1937年にフランスのロレーヌ社で弾薬・燃料運搬車両として開発されました。
上記のルノーUE小型牽引車輌の代替車輌として作られ、ルノーUEよりも大きく、速度も35km/h出すことができました。
1938年から生産が始まり、1940年までに478輌が作られました。
それまではトラックでの燃料補給でしたが、トラックでは銃弾の飛び交う中での補給はできず、また大量の補給に時間がかかりましたが、この車輌はその問題を解決しました。
ゲームに登場する車輌は弾薬補給車[Ammo Carrier]です。
こちらは兵員輸送車に改修されたタイプで、Voiture blindee de chasseurs portes 38Lという名称で、 Lorraine VBCPと言われます。
操縦手含め12名が搭乗できることになっていますが、車体に6名、牽引車輌に6名です。
画像のように砲も牽引できました。
こちらは130輌が作られました。
ゲームでも軽砲の牽引と12名の兵士の輸送が可能となっています。
武器はありません。
フランス戦後、ドイツ軍は約360輌を鹵獲し、ロレーヌ・シュレッパー(f)として使用し有名になりました。
ドイツ軍では補給車、牽引車以外にお得意の自走砲に改造されたマルダー1としても使用されました。