3.7cm TAK30 (ドイツ)
37mm Mle1916 (フランス)
37mm SA17 / 37mm SA18 / 37mm SA35 (フランス)
37mm M1916 ATG (アメリカ)
37mm wz.16 (ポーランド)
37mm Type11 Inf-Gun (日本)
37mm Type 94 ATG (日本)
37mm Type1 ATG (日本)
3.7cm Pak 35/36 (ドイツ)
C/C 37L45 (イタリア)
37mm M40 AT-Gun (フィンランド)
37mm Pak35 Panceltoro (ハンガリー)
37mm Pak36 AT-Gun (ルーマニア)(ブルガリア)
37mm Pak30 AT-Gun (中国)
37mm Type RA (日本)
37mm L45 M1930 ATG (ソ連)
37mm M1930 AT-Gun (ルーマニア)
37mm pvkan m/38 (スウェーデン)
37mm wz.36 AT-Gun (ポーランド)
3.7cm Pak36(p) (ドイツ)
37mm Bofors AT-Gun (ルーマニア)
37mm M36 AT-Gun (フィンランド)
37mm Bofors AT-Gun (ソ連)
Cannon 37mm Bofors AT (共和政スペイン)
37mm Ordnance QF Mk.1 AT (イギリス)
37mm M3 AT-Gun (アメリカ)
37mm M3 AT-Gun (中国)
37mm KPUV vz.34 / vz.37 (チェコスロバキア)(スロバキア)
37mm vz.37 L45 (ユーゴスラビア)
37mm vz.37 Gun (ブルガリア)
37mm Gochkisa (共和政スペイン)
37mm NF&O AT-Gun (オランダ)
37mm L33 Mod21 (中国共産党)
37mm D/70 Gun (ブルガリア)(ルーマニア)
Vterni 37mm L40 (イタリア) New !!
ドイツの3.7cm対戦車砲TAK30
1916年、戦場に初めて戦車が登場しました。
その時、ドイツ兵は恐怖でパニック状態に陥りましたが、すぐに戦車に対抗する徹甲弾を開発し対戦車ライフルMauser 1918を装備させました。
しかしイギリスは戦車の装甲を厚くし対戦車ライフルを無効化、その後ドイツ軍は7.7cm FK96野砲を対戦車兵器として使用しました。
1918年、ラインメタル社は射程が長く貫通力に優れたTAK1918を開発、1918年に600門が生産され世界で始めての対戦車砲となりました。
終戦間際だったため、この砲の有効性に関してはよく分かっておらず、WW1後、1925年にドイツは秘密裏にこの砲の改良型をラインメタル社に依頼しています。
ゲームに登場するTAK30はおそらくTAK1918の改良型だと思われますが詳細は不明です。
PEN値は5
PEN値5の有効射程200m
フランスの37mm歩兵砲M1916
WW1で活躍した37mm歩兵砲、日本では通称ピュトー砲。
ピュトーというのはフランスの兵器製造会社です。
1916年にフランス軍に導入されましたが、どれくらい生産されたのかは分かりません。
WW1ではアメリカ軍とオーストリアハンガリー軍でも多くが使用されました。
正確な射撃と高い発射速度があり、敵の機銃座をピンポイントで破壊するのには優れていましたが、初速が遅かったため対戦車には不向きで威力不足でした。
しかしWW1では革新的だったルノーF-17戦車の戦車砲となったことでも有名です。
これは当時は戦車対戦車という想定がなかったためで、対歩兵用に搭載されたものです。
車載用に搭載された砲は、37mm SA18と呼ばれました。
FT-17の他、ルノーR35、オチキスH35、H38、FCM36に搭載されました。
ゲームでの車載用の砲は、
37mm SA17 L21
37mm SA18 m37
37mm SA35 L33
の3種類が登場します。
初期型SA17 L21はルノーF17のみで、残りの車輌は全て改良型SA18 m37で、APCR弾(Sabot)の貫通力が若干向上しています。
そして1935年に改良され貫通力が増した37mm SA35 L33は、H39、R40、R35の後期型に搭載されました。
(一般的にはSA38と言われますがゲームではSA35です)
ゲームでは対戦車砲としては
37mm SA17 L21
として登場します。
PEN値1ですが、AP弾は積載していません。
Sabot(APCR)弾のみです。
この37mm砲のSabot弾についてですが、SPWW2のスタッフからの注意書きがあり、カルキュレーターではAP弾は-1になってしまうため、あえてSabot弾にしたということです。実際にSabot弾を積載していたわけではありません。
ドイツ軍の37mmPAKがドアノッカーと呼ばれましたが、初代ドアノッカーはこちらでしょうw
フランスの37mm 歩兵砲M1916
アメリカはフランスのルノーFT-17をライセンス生産しました。
このM1917はアメリカが初めて量産した戦車ですが、このときに戦車に搭載した37mm砲も製造しました。
戦車は950輌、砲は約1200門が生産されました。
アメリカでは1930年代中頃まで、専用の対戦車砲が配備されていなかったため、この37mm砲M1916を訓練用に使用しました。
1939年、37mmM3砲が完成しましたが1941年ごろまで生産が追い付かなかったためフィリピンの戦いでは37mm M1916を使用しています。
PEN値はフランス版と同じで、Sabot弾のみです。
フランスの37mm歩兵砲M1916
ポーランドは1919年から1921年にかけてのポーランド・ソビエト戦争でソ連軍と戦うためにフランスから120輌のルノーFT17を購入し戦車大国になりました。
ポーランドはルノーFT17以外にもフランスから37mm砲が搭載された車輌を購入しています。
車輌に搭載されたのは、
37mm wz.16 L21
37mm wz.18 SA18
wzはポーランド軍が採用したことを表しています。
またポーランドの車輌にも搭載されました。
wz.28装甲車、wz.29装甲車、wz.34装甲車、TK-S戦車などです。
またポーランドはイギリスのVickers E型戦車の2つの砲塔に37mm砲を実験的に搭載させています。
歩兵の対戦車用兵器として登場するのは、37mm wz.16 L21です。
PEN値はフランス版と同じ、Sabot弾(APCR)のみの積載です。
日本の十一年式平射歩兵砲
このユニットは対戦車砲(ATG)ではなく、歩兵支援砲(Inf-Suppot Gun)として登場しますが、ここでは紹介しておきます。
WW1では世界各国で軽量な直射砲が開発されましたが、日本もその流れの中で、1916年、37mmの軽量火砲の開発を進めました。
開発をする上で参考にしたのがフランスの37mmピュトー砲。
似ていますがコピーでもなくライセンスも取っていません。
そして完成したのが「狙撃砲」という37mm歩兵砲。
これは1918年ごろに生産され、WW1の後のシベリア出兵に耐久試験を兼ねて配備されました。
狙撃砲はゲームではユニットとしては登場しませんが、戦車砲としてのみ登場します。
これは狙撃砲を車載用として改造したもので、ルノー乙型に搭載されました。
ゲームでもルノー乙型に搭載されています。
そして狙撃砲の少し後に作られたのが「十一年式平射歩兵砲」
狙撃砲は重量42kgでしたが、十一年式は28kgと軽量でした。
1937年に始まった日中戦争では歩兵の火器としては非常に有効的で、機銃陣地、トーチカや要塞化された建物、軽装甲車輌などに対して威力を発揮しました。
戦車砲としてルノー甲型にも搭載されています。
戦車砲としての性能は狙撃砲の方が十一年式平射歩兵砲よりも少し高かったそうです。
カルキュレーターを見ても、狙撃砲の方がいいですねw
弾薬はAP弾ではなくSabot弾のみ。
この37mm砲のSabot弾についてですが、SPWW2のスタッフからの注意書きがあり、カルキュレーターではAP弾は-1になってしまうため、あえてSabot弾にしたということです。実際にSabot弾を積載していたわけではありません。
日本の九四式37mm速射砲
日本では対戦車砲のことを速射砲と呼びました。
それまでは37mm歩兵砲で12年式榴弾を使用して対処していましたが、新たな戦車が登場してくると37mm歩兵砲では装甲を貫通できなくなりました。
1934年、陸軍は新たな対戦車砲の開発に乗り出します。
1936年から生産が始まり3400門が生産されました。
1939年のノモンハンでソ連軍のBT軽戦車や太平洋戦争の初期のマレーでの戦いでのイギリス軍の装甲車などには有効的でしたが、その後に登場したM3軽戦車には威力不足でした。
また狙撃砲の代わりとして車載用の九四式37mm戦車砲が作られ、九五式軽戦車Ha-Goの主砲に搭載されました。
ゲームでも九五式Ha-Goの初期型に37mm Type94 L36が搭載されています。
この車載用の砲は砲身がL36と短いので貫通力も劣りPEN値は4です。
九四式37mm速射砲(L46)の貫通力は
PEN値5
PEN値5の有効射程200m、Best APは600m(12へクス)
日本の一式37mm速射砲
1939年、ノモンハンのソ連軍との戦いでソ連軍の戦車に対する脅威から新たな対戦車砲の開発が急がれました。
開発は1941年ごろに始まりましたが37mmから47mm砲の開発が始まったため、37mm砲の開発は先送りになりました。
その後、様々な改善の結果、砲身を長くL50にすることで貫通力が向上し、約2300門が生産されました。
また一式37mm戦車砲(37mm L46 type1) も作られ、二式軽戦車ケニの主砲として搭載されました。
PEN値6
PEN値6の有効射程50m、Best APは500m
ドイツの3.7cm Pak35/36
Pak35/36と呼ばれますが、3.7cm Pak36とも言います。
ドイツはヴェルサイユ条約により、ドイツ国内では武器の実験ができなかったため、1922年、ラパッロ条約によりソ連と技術協力をし、ドイツの対戦車砲のサンプルと引き換えにソ連で実射実験を行いました。
1925年にラインメタル社はソ連で極秘裏に開発、1928年に生産されており、それがTAK30のような対戦車砲です。
1933年から生産は加速し1936年に正式に採用されました。
20000門が生産されています。
1936年に起こったスペイン内戦でコンドル軍団により初めて実験的に使用されました。
スペイン内戦やポーランドとの戦いでは戦果を挙げましたが、フランスのソミュアS35戦車やイギリスのマチルダ2戦車には太刀打ちできず、ドアノッカーのあだ名がつけられ、東部戦線でのT34戦車に対しては、300〜400mの距離での側面装甲は貫通できたと言われますが、KV-1やKV-2に全く歯が立ちませんでした。
ドイツ軍は1940年に5cm対戦車砲の生産を行いますが、生産が追い付かなかったため、37mm対戦車砲用の新しい弾薬「Stielgranate41」を開発しました。
1942年ごろから前線で使用されましたが、当時の全ての戦車を貫通できたそうです。
戦車砲としても作られ、3.7cm KwK36 L45は3号戦車のA型からG前期型まで搭載されました。
ゲームでは3.7cm KwK35 L47となっています。
その他、SdKfz251/10、SdKfz250/10、SdKfz10/5にも搭載されています。
また鹵獲したユニバーサルキャリア、ルノーUEを3.7cmPakの自走砲として改造した車輌もあります。
PEN値は5
PEN値5の有効射程200m、Best APは600m
年代によりますが、APCR弾(Sabot)を積載しているユニットがあります。
これはタングステン芯入りの徹甲弾PzGr40のことです。
APCR弾(Sabot)のPEN値は8
PEN値8の有効射程は100m、Best APは200m
ドイツの37mm Pak35/36対戦車砲
37mmPak35/36はドイツの同盟国にも供給されており、ここでは一気に紹介しておきます。
イタリアは輸出用の砲を購入しています。
イタリアではCannoe contracarro da 37/45と名付けられました。
フィンランドでは1940年に200門をドイツから購入しています。
140門が戦争を生き延び、戦後も使用されました。
フィンランドはHEAT弾Stielgranate 41を5000発購入しましたが、うまく爆発しないなどの不備があり、実戦では使用された記録がありません。
ハンガリーでは、37mm Panceltoro として使用されました。
ルーマニアでは東部戦線の部隊に配備されました。
ブルガリアでは1940年にドイツから100門を購入しました。
ドイツの37mm Pak35/36対戦車砲
1910年から1940年、ドイツは中国との独中合作という協力関係を築きます。
特に1930年代、中国が蒋介石により統一されてからは、ドイツの軍事顧問が中国軍を改革しました。
中国はドイツから多くの兵器を購入、あるいは自国に兵器工場を作りドイツの武器を製造し日中戦争ではそれらが使用されました。
37mm対戦車砲もその一つ
1938年にドイツからの武器輸入が停止されるまで、246門の37mm対戦車砲があったとされています。
日中戦争の大きな戦いとなった台児荘の戦いでは中国軍は持てる全ての対戦車砲を使用し日本の多くの戦車を撃破しました。
中国に登場するのは37mm Pak30 L40 となっていますが、これは中国ではPak35をコピー製造しType30と呼ばれていたので、このことだと思われます。
PEN値4
PEN値4の有効射程200m、Best APは550m
ドイツ製3.7cm Pak36対戦車砲
日本軍は日中戦争で中国軍が使用したドイツの3.7cmPak36を大量に鹵獲しました。
そしてラ式37mm対戦車砲として準制式に命名し使用されました。
砲弾も全て鹵獲した物を使用しています。
37mm L45 Type97として登場します。
(以前は37mm97式として登場しましたが、ラ式に修正されました)
PEN値は5
PEN値5の有効射程200m、Best AP600m
ソ連の37mmM1930対戦車砲(1-K)
1920年代、ソ連では対戦車砲の開発が行われましたが、当時のソ連には砲を開発するノウハウがなく、失敗を繰り返しました。
1922年に締結されたラパッロ条約により、ドイツはソ連での実射実験と引き換えに以下の砲のサンプルを提供しました。
37mm対戦車砲
76mm対空砲
152mm榴弾砲
20mm航空機銃
37mm対空砲
ソ連で砲を分解、研究し完成したのが、この37mm L45 obr.30です。
見た目がドイツのPak36とほぼ同じなのはそのためです。
ソ連ではすぐに45mm対戦車砲が開発されたため、37mm砲は1931年からわずか1年のみの生産で約500門が作られています。
ドイツの37mm砲弾と互換性がありました。
ドイツ軍は独ソ戦初期にこの砲を鹵獲し、3.7cm Pak158 (r)と名付け使用しています。
また37mm B-3戦車砲としても改造され、BT-2とT-26の一部に搭載されました。
ゲームでも登場します。
中国はソ連から380門を購入しています。
(ゲームには登場しません)
PEN値5
PEN値5の有効射程200m、Best APは500m
ソ連の37mm対戦車砲(37mm M1930 Gun)
ルーマニアは1941年8月、独ソ戦のオデッサの戦いでソ連軍と戦いました。
ルーマニアに登場するこの砲の登場年月が1941年8月なので、このときにソ連軍から鹵獲した対戦車砲だと思われます。
スウェーデンのボフォース37mm対戦車砲
防盾の形状が特徴的です。
ボフォース社はスウェーデンの兵器会社です。
あまり知られていませんが、1894年、アルフレッド・ノーベルが買収して兵器会社になりました。
アルフレッド・ノーベルはあのノーベル賞のノーベルさんです。
ダイナマイト王として莫大な富を得たそうです。
スウェーデンからの発注で1931年に37mm対戦車砲の開発に入り、m/34が完成、その後改良型のm/38が完成しました。
どれくらい生産されたのかは分かりません。
様々な国に輸出されました。
車載用の戦車砲も作られ、Strv m/39、Strv m/40、Strv m/41に搭載されました。
PEN値5
PEN値5の有効射程200m、Best APは550m
スウェーデンのボフォース37mm対戦車砲
ポーランドはスウェーデンから300門を購入し、1936年に「37mm wz.36」(37mm wz.36 L45)として正式に採用しています。
またライセンス権を購入し、ポーランドのSMPzA社で数百門が製造され、ポーランド侵攻までに約1200門があったとされています。
騎兵隊に配備されました。
また車載用の戦車砲にも改造されました。
7TP、9TP、10TP、14TPなどの戦車に搭載されています。
PEN値、有効射程はスウェーデン版と同じです。
スウェーデンのボフォース37mm対戦車砲
ドイツ軍はポーランド侵攻で鹵獲した砲を3.7cm Pak(p)と名付け使用しました。
またデンマークからも鹵獲した同ボフォース37mm対戦車砲を3.7cm Pak(d)として使用しています。(こちらは登場しません)
ルーマニアはドイツ軍が鹵獲した3.7cm Pak(p)を石油の代償としてドイツから556門もらいました。
ルーマニアに37mm Bofors M36で登場します。
PEN値、有効射程はスウェーデン版と同じです。
スウェーデンの37mmボフォース対戦車砲
フィンランドは1936年にスウェーデンからライセンス権を購入し、自国でライセンス生産を始めました。
しかし自国での生産が追い付かず、スウェーデンから購入もしています。
1941年までに355門が生産され、冬戦争ではソ連の戦車には十分な威力を発揮しましたが、継続戦争では使われなくなりました。
ソ連はポーランドからとルーマニアから鹵獲し、モスクワ攻防戦で使用されました。
ゲームでは37mm L34 Boforsとして登場します。
PEN値、有効射程はスウェーデン版と同じです。
スウェーデンの37mmボフォース対戦車砲
スペイン共和政はスウェーデンから購入しスペイン内戦で使用しました。
37mm L45 Boforsとして登場します。
イギリスはイギリス領スーダンがスウェーデンに250門を発注し、80門を受け取りました。
Ordnance QF 37mm Mk.1として採用しています。
QFというのは"Quick - Firing"(速射砲)の意味です。
ゲームでは37mm Mk.1 Boforsとして登場します。
最後オランダ、これはおまけです。
オランダはスウェーデンに次いで購入するのが早かった国です。
1935年に12門を購入し、その後に12門を購入しました。
しかしオランダは対戦車砲としてではなく、全てを車輌に搭載させました。
そのためゲームにもATGとしては登場しません。
スウェーデンから購入した24輌のPanserwagen M36、M38とPantrado M39の12輌に、37mm M34/38 L45として搭載されています。
PEN値、有効射程はスウェーデン版と同じです。
アメリカのM3対戦車砲
アメリカ軍の最初の対戦車砲です。
アメリカ軍は1930年代、対戦車砲を装備していませんでしたが、スペイン内戦でドイツ軍の37mm対戦車砲の成果を見て、開発に乗り出しました。
1940年から生産が始まり、1943年までに18000門が生産されました。
1941年12月のフィリピンの戦いで初めて実戦で使用され、ガダルカナルでも装甲の薄い日本の戦車には有効でした。
対戦車用だけでなく、榴弾やキャニスター弾を使い日本軍の機銃陣地を破壊するためにも用いられました。
一方、ドイツ軍との北アフリカでの戦いでは兵士の経験値や士気も低かったた上、有効射程の100mまで引き付けることが難しくカセリーヌ峠の戦いでアメリカ軍は惨敗を喫しました。
その後、57mm砲に代わりました。
戦車砲としてM5、M6が作られました。
ゲームに海兵隊に37mm M5 L53という対戦車砲が登場します。
この37mm M5 L53というのは、戦車砲として作られた砲であり、これが対戦車砲になっているのは間違いです。
(ただし性能的にはM3もM5も同じです)
M3スチュアート軽戦車やM2中戦車、M3リー中戦車、M22ローカスト、M8グレイハウンドに搭載されました。
またジープに車載砲として搭載させた車輌も多く作られました。
PEN値6
PEN値6の有効射程200m、Best APは450m
アメリカの37mm M3対戦車砲
中国は1941年からのレンドリースにより、アメリカからM3対戦車砲を1700門提供されました。
PEN値5
PEN値5の有効射程200m、Best APは450m
中国で登場する他国の兵器はたいていPEN値が少し低いのは何故でしょうww
チェコスロバキアの3.7cm KPUV vz.34対戦車砲
チェコスロバキアのシュコダ社で作られました。
KPUV vz.30
KPUV vz.34
KPUV vz.37
の3つの37mm砲が作られ、それぞれ年代となっています。
KPUV vz.30はユニットとしては登場しませんが、トーチカなどの防御施設の火器としてのみ登場します。
KPUV vz.34、LPUV vz.37はどれくらい作られたのかは不明です。
ドイツ軍はチェコスロバキア解体の後、3.7cm Pak34(t)、3.7cm Pak37(t)として使用しました。
1939年に独立したスロバキアは、vz.34を113門、vz.37を158門を受けました。
戦車砲としても作られました。
vz.34は、LT vz.34と LT vz.35
vz.37は、LT vz.38
に搭載されています。
ゲームに登場する砲の性能は全て同じです。
ただスロバキアに登場するvz.37はAPCR弾を積載しているので、貫通力が増します。
このAPCR弾はドイツ軍による供給によるものです。
またKPUV vz.37はWW2が始まる前、ユーゴスラビアに150門売却されており、ユーゴスラビアに37mm vz.37 L45として登場します。
ブルガリアは1942年に450門を購入しました。
PEN値5
PEN値5の有効射程200m、Best APは600m
ソ連の37mm ホッチキス対戦車砲
この砲は判明するのが困難でしたww
まず、Gochikisaというのは、Hohcikissのことです。
ソ連はスペイン内戦で共和政スペインに多くの支援をしました。
共和政スペインにあった対戦車砲は、
フランスの37mmピュトー砲が53門
フランスの25mmホッチキス対戦車砲が150門
スウェーデンのボフォース37mm対戦車砲が30門
ソ連の45mm対戦車砲が145門
Puska Maklen 37mm対戦車砲が30門
(これは北米の会社が1917年に製造した砲です)
37mm Gochkisa(ホッチキス)対戦車砲が250門
とかなりいろいろな砲がありました。
37mm砲 Gochkisa に関しては、Wikiもなく、全く資料がありませんでしたが、なんとかスペイン語サイトからたどり着いたのは、この37mm Gochkisa砲というのは、ソ連の廃止となったT-18軽戦車の主砲で、これを取り出して対戦車砲にしたというものでした。
分かるかい!
共和政スペインでは兵器不足に直面していたため、このようなかたちで砲をソ連から補充しました。
T-18のところで書きましたが、T-18はフランスのピュトー砲ではなく、実際はホッチキスの砲を搭載していたのは知っていたのですが、この砲はピュトー砲と同じく貫通力が非常に乏しいです。
なのでPEN値4はあり得ないのですが、この37mmGochkisaはM1927とあったので、1927年になんらかの改良して作られたのではないかという見解です。
ええ加減にせい!
PEN値4
PEN値4の有効射程100m、Best APは550m
アメリカのペンシルバニア州アーバインにあるNationalFoge and Ordnance Company、略してNF&Oという会社が製造した37mm対戦車砲
アメリカ軍には採用されていません。
この砲はオランダ領東インド軍(KNIL)が発注して作られました。
そのためゲームでもKNIL軍にしか登場しません。
1941年に204門が生産され、1942年にKNILのジャワ島まで輸送しましたが、輸送船が日本軍に捕まってしまい、結局24門のみがKNILに届きました。
蘭印作戦により、1942年3月にKNILは敗北したため、余った生産分はオーストラリアへと送られました。
PEN値6
PEN値6の有効射程200m、Best APは500m
ソ連の古い砲を改造して作られた対戦車砲
中国の共産軍に登場する37mm対戦車砲に、全く素性の分からない砲があります。
分かる情報と言えばMod21ぐらい。
中国国内で使用された対戦車砲のリストの中に、ソ連から受け取った1890年代の砲を対戦車砲に改造したものというのがあり、Rosenbergというがあります。
ロシアにはトレンチガンM1915というローゼンバーグ37mm砲があります。
このローゼンバーグ砲はロシアではWW1では塹壕用だけでなく、対戦車にも使用するはずでしたが、東部戦線ではドイツの戦車は幸いにも現れませんでした。
この砲を1921年に改良したものの可能性が大きいですww
というか他にこれくらいしかありませんww
PEN値4
PEN値4の有効射程150m、Best APは650m
ブルガリアの37mm D/70歩兵砲
いろいろと調べましたが、今のところ詳細は不明です。
37mm砲が世界的に普及したWW1の頃の砲だと思われます。
他の歩兵砲と同じく、歩兵砲ですが対戦車用と兼ねています。
PEN値4
PEN値4の有効射程200m、Best APは750m
ほぼデータがないことから、ゲーム上の数値は大体これくらいとして設定してあると思います。
イタリアのビッカーズテルニ37mm戦車砲
イギリスのヴィッカーズ社で開発され、イタリアのテルニ社で生産された砲。
ヴィッカーズ・テルニ社は、1905年に設立された武器会社で、艦船用の砲を製造していました。
1953年に社名をオート・メラーラに変更しています。
この37mm砲は当時でも貫通力に優れており、Fiat3000とM11/39の戦車砲に、またFiat611装甲車にも搭載されました。
PEN値6
PEN値6の有効射程200m、Best APは500m
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