Steel Panthers World War 2 JAPANESE HQ
Whippet
Ko - Gata
Otsu - Gata
Type Ka
Type89 I-Go /Type89B I-Go /Type89C I-Go(中国)(タイ)
Type 92 (満州)
Type 94 Te-Ke(中国)(満州)(タイ)(フランス)
Type 97A Te-Ke / Type97 97B Te-Ke(満州)(中国)(タイ)
Type 98 So-Da
Type 100 Te-Re
Type 95 Ha-Go (タイ)(中国)(満州)(フランス)
Type 98 Ke-Ni
Ta-Se �� / Ta-Se ��
Type 2 Ke-To
Type 3 Ke-Ri (P)
Type 4 Ke-Nu
Type 5 Ke-Ho (P)
Bren Carrier
SS Ki
SS Tei Gata
M3 Stuart
イギリスのマークAホイペット中戦車
詳細はこちら
日本陸軍が1919年から1920年にかけてイギリスから購入しました。
写真には3輌が写っていますが、4輌で映っている写真もあり、6輌購入説もあります。
ホイペット、ルノーFT17の購入により、日本にも戦車部隊が創設されました。
一番古い戦車連隊は福岡の久留米の戦車第1連隊で、作家の司馬遼太郎も満州でこの戦車第1連隊に在籍していました。
日本軍のホイペットはシベリア出兵（1920)に派遣されたと言われますが、正確にはよく分かっていません。
1930年まで使用されたと言われますが、その後、この戦車がどうなったのかは不明です。
ゲームに登場するのは1930年12月までですが、何故か購入はできません。
（新しく追加されたユニットなので、今度の修正に期待しましょう）
フランスのルノーFT-17軽戦車
まずは日本の戦車史の黎明期の話から。
日本が戦車を初めて購入したのは1918年。
1919年、イギリスの重戦車マーク�検▲曠ぅ撻奪斑羸鐚屐△修靴謄侫薀鵐垢侶收鐚屮襯痢�FT-17が日本に輸入されました。
1920年頃、陸軍自動車学校で戦車の研究が始まり、陸軍騎兵学校では機甲教育が始まりました。
折しも戦後の大不況、日本陸軍は欧米から戦車を購入するか、国産で製造するかで揉めましたが、当時日本が購入できたのは中古のルノーFT-17ぐらいで、イギリス、フランスは新型戦車を売る気はなかったため、やむを得ず国産化へと入っていきました。
そしてできたのが「試製一号戦車」
この後、八九式中戦車が日本で初めて開発されますが生産が全く進みまず、国産化戦車が生産されるまで日本陸軍はルノーFT17を「ルノー甲型」と呼び、戦車隊にはルノー甲型とホイペット中戦車が配備されました。
「ルノーFT17」を日本は何輌購入したのか、正確な数は分かっていません（15輌ぐらいだったと言われている）が、1925年に日本にあった戦車隊2つ（2つしかなかった）のうちの１つにルノー甲型が5輌配備されていたという記録があります。
しかも日本が購入したルノーは中古車輌だったらしく、銃弾の後があったとか。
ルノー甲型は、装備が日本の武器に換装されており、十一年式平射歩兵砲が使われています。
それ以外は同じ。
1931年に起こった満州事変や上海事変で実戦に投入され、生き残った車輌については満州国軍に引き渡されたと言われています。
1930年から1940年6月まで購入可能。
フランスのルノーNC1戦車
日本ではルノー乙型戦車と呼ばれました。
フランスのFT-17の後継機です。
FT-17の最大の欠点がスピードが出ないことでした。
WW1では塹壕戦を想定して作られたこともあり遅い速度でも構わなかったが、通常では歩兵の行軍よりも遅く、この問題を解決するためにルノー社はエンジンとサスペンションの改善に取り組みました。
新しいFT-17の後継機として、NC1とNC2の2つのタイプがありましたが、ここではNC1のみを解説します。
NC1はサスペンションを新設計の垂直コイルサスペンションにし、銅製履帯を装着したタイプとなりましたが、かなり複雑な設計となり費用もかかってしまいました。
しかし最高速度が18.5km/h出せることで、FT-17の欠点は一応、補えることができました。
NC1は後にNC27となり、海外輸出用として作られフランス国内には出回っていません。
全部で20輌が作られ、
日本10輌
スウェーデン1輌
ポーランド1輌
オランダ1輌
ギリシャ1輌
が購入しました。
（wikiにポーランド24輌とありますが間違いです。）
日本はフランス戦車への関心が高かったのか、23輌を注文しましたが何故か10輌のみを受け取っています。
しかし購入はしたものの、あれもこれもとあまりにも故障が多く、またメンテナンスに来たフランス技師の対応の悪さ、そして国産の八九式軽戦車の方が性能が上回っていたため、他国への売却まで検討したそうですが、満州事変では国産戦車の生産が遅れたため満州に送られ部隊に配属されました。
あまりにも故障の多さから日本人の手によって、ルノーエンジンを三菱のエンジンに換装し速度20km/hまで出せるようにし、主砲を37mmピュトー砲から37mm狙撃砲に換装、装甲も厚く改造したそうです。
こういうのは昔から得意だったんですね。
1932年1月25日のハルビンの戦いでは第２歩兵師団を支援する戦いをしました。
また同じ1月の第一次上海事変の戦闘にも勝利に貢献しています。
満州・中国の戦場で活躍した後、何輌かは再び本土へ帰ってきたそうで訓練用に使用されています。
ルノーNC1は、FT-17の「ルノー甲型」と区別するために「ルノー乙型」と呼ばれました。
車輌は37mm砲搭載型と機関銃型の2種類。
主砲型は37mm狙撃砲に換装。
十一年式平射歩兵砲より威力は高めです。
機関銃型は十一年式軽機関銃の改造型「九一式車載軽機関銃」に換装されています。
スピードが８で、FT-17より２早い。
装甲値も３になっています。
1930年から1940年6月まで購入可能。
満州国で登場する「Renault 87」「Renault 89」は、日本軍で使われた車輌が満州国軍に移されたものです。
イギリスのカーデンロイド豆戦車
1930年、陸軍が2輌を購入。
日本が海外から購入した最後の車輌となりました。
当時、時速40km/hで走る貴重な車輌だったこともあり、陸軍はこの車輌を研究し、九四式軽装甲車を開発しました。
また1932年、海軍陸戦隊が6輌購入。
こちらは後期型のB型で、装甲板が取り付けられ、空冷エンジンを使用しています。
海軍陸戦隊ではこの車輌を「カ式機銃車」と名付けました。
陸戦隊では様々な用途で使用されたらしく、終戦まで生き延びました。
ゲームに登場するのは車体上部がオープンではなく、閉じられたタイプです。
カ式とするならば、後期型にしてほしかったです。
後期型はタイに登場するタイプで、スピード・装甲値が異なります。
日本で初めて国産化された八九式中戦車
日本は1918年にイギリスから重戦車マーク�検▲曠ぅ撻奪斑羸鐚屐�1920年代にフランスからルノーFT17を輸入しましたが、日本の国産化戦車の開発の元になったのがイギリスのヴィッカーズC型中戦車というイギリスではほとんど知られていない戦車です。
この戦車はイギリスのヴィッカーズ社で1926年に作られましたが、イギリス軍に採用されなかったことから、わずか試作車輌2輌が作られたのみで、そのうちの1輌を日本が購入しました。（もう1輌はアイルランドが購入）
この貴重な車輌は日本国内で試験中に、エンジンに漏れたガソリンが引火し火災を起こしてしまいました。
この故障したヴィッカーズC型中戦車を三菱の名古屋製作所が三ヶ月かけて修理したことで、その実績が認められ三菱ではその後の戦車の生産に携わるようになりました。
1928年に開発に入り、1929年に試作車輌が完成しました。
しかし当時日本では戦車を生産化できる工場がなかったため、生産化の準備に時間がかかりました。
1934年までに前期型の「甲型」が220輌、1935年から1939年までに後期型の「乙型」が184輌の合計404輌が生産されました。
八九式中戦車には「甲型」と「乙型」の２つのタイプがあり、甲型を前期型、乙型を後期型と呼んでおり、主な違いはエンジンがガソリンエンジンからディーゼルエンジンに替わったことです。
外国では「Type89 A 」と「Type89 B」と区別されており、ゲームで登場するのも「Type89 I-Go」「Type89 B I-Go」となっています。
英語の名称の「I-Go」ですが、これは秘匿名称「イ号」のことで、八九式中戦車は「イ号」でした。
またゲームには「Type89 C I-Go」という型も登場しますが、これは1943年1月からの登場となっており、HEAT弾を装弾できるタイプで、実際にC型という型があったわけではありません。
主砲は九〇式57mm砲
副武装は十一年式6.5mm機関銃
（後に九一式車載機関銃に換装、ゲームでも91式車載機関銃）
装甲は前面17mm、その他は12〜15mm
スピード9(25km/h）
実戦では1931年の満州事変、1932年の第一次上海事変、1939年のノモンハン事件など初期の日本軍の主力戦車でした。
軍神と呼ばれた西住小次郎大尉は、1937年の第二次上海事変から戦死する1938年の徐州会戦まで八九式中戦車に乗り活躍しました。
太平洋戦争ではフィリピンやマニラでの戦いにも少数が投入されたとありますが、↓の画像はマニラの中心街での八九式中戦車で、ある程度の数はあったのかもしれません。
ゲームに登場する車輌をタイプごとに見ていきます。
このC型というのは今のところ意味不明です。
どこにソースがあるのかも分かりません。
「Type89 B」と「Type89 C」は主砲が九七式57mm砲に換装されていますが、九七式57mm砲は1937年に開発された戦車砲で、九七式中戦車チハに使用されたものです。
この砲が八九式中戦車に使用されたという記録が見つからず、これに関しては何年も前から検証していますが、アップデートでも修正はありません。
（登場年代の1932年には九七式57mm砲は完成していません）
また後期型の登場年代が1932年6月からとなっていますが、これは1935年の間違い。
またサイズが「３」と前期型よりも小さくなっているのと、前面装甲値が２から３に増えています。
私見ですが、
九七式57mm砲は間違い
サイズは4ではなく3
前面装甲は3ではなく2
だと思います。
日本の九二式重装甲車
英語ではType 92 Heavy Armoured Car、またはType92 Cavarly Tank
戦車なのに名前が戦車になっていないので、分かりにくいですが、これは陸軍の縄張り意識が原因です。
「戦車」という呼称は、歩兵科の管轄だったそうで、騎兵科では戦車を開発したところ、「戦車」と名付けないようにということで「重装甲車」になりました。
実はこれ日本だけのものでなく、他国でも当時は騎兵科と歩兵科で呼称が異なっていました。
騎兵と聞くと日露戦争が有名ですが、WW1以前は騎兵は精鋭部隊として戦場で活躍しました。
しかし戦場に戦車が登場すると騎兵の役割は重視されなくなってきます。
そこで騎兵科では馬ではなく機械化により生き残りをかけました。
1929年、装軌式装甲車の開発に乗り出します。
石川島自動車製作所で開発が行われ、1932年に完成。
1933年から1939年までに167輌が生産されました。
民間の企業による生産だったこともあり、手作り感があり、コストも安かったと言われています。
主武器は九一式6.5mm車載軽機関銃と九二式車載13.2mm機関砲
スピード13（40km/h）
装甲は前面12mm、そのほかは6mmていど
前期型、中期型、後期型がありましたが、性能には差はありません。
速度40km/hが速いかということですが、当時の主力戦車だった八九式中戦車が25km/hだったので、騎兵科としては面目は立ったのでしょう。
配備は満州の関東軍と朝鮮半島の朝鮮軍
大きな活躍の場はなかったものの、八九式中戦車よりも走行性能はよかったため、迎撃戦では活躍したと言われています。
後に九四式軽装甲車、九七式軽装甲車へと替わっていきました。
日本の九四式軽装甲車
英語だとType 94 Tankette
日本名だと軽装甲車と言われますが、九二式重装甲車のように騎兵科だけで使用されたわけではありません。
元は「九四式装甲牽引車」として開発されましたが、当時、世界で流行っていた豆戦車のように使い勝手がいいため、「九四式軽装甲車」となりました。
1930年にイギリスから購入したカーデンロイド Mk.��を研究し、1932年に開発が進められ、東京瓦斯電気工業（日野自動車）で製作、1933年に完成しました。
牽引車から軽装甲車に改称されたことで戦車中隊に配備されました。
満州などの極寒の気候での道路は、車輪つきの車輌では走行が不能になることが多かったですが、九四式軽装甲車は履帯のため作戦に適していました。
また歩兵が運用できる唯一の装甲車輌でもあったため、歩兵の火力支援や偵察などに重宝されたと言います。
1935年から1940年まで840輌が生産されました。
1936年に改良型が作られ、高速走行が安定し機動性があがりました。
前期型は九一式6.5mm車載軽機銃
スピード13（40km/h）
装甲は8〜12mm
装甲は設計上、7.7mm銃弾に耐えるものとして作られています。
乗員が3名なのは間違いで、実際は2名です。
（車内に3名入ることは不可能）
こちらは改良型
（日本では前期・後期とは呼ばれていません）
走行性能があがったためスピードが14にあがっています。
Te-Keというのは、九四式も九七式も「TK車」と言われますが、それは秘匿（試作）名称TKのことで、特殊牽引車の意味です。
乗員は二名なので、負傷したときは一人で全て操作しなければいけなかったそうです。
1937〜1938年の中国戦線では勇敢な戦いぶりが記録に残っています。
生産は1940年に終わりましたが、治安維持や太平洋戦争でもあちこちで使用されており、写真が残っています。
シャーマン戦車におんぶされている有名な写真ww
日本の九七式軽装甲車
九四式軽装甲車の後継車輌です。
九四式軽装甲車は戦場では偵察・迎撃など歩兵の足となり重宝されましたが、火力不足と装甲の薄さなどの欠点があり、改良型車輌が開発されました。
1937年に試作車輌が完成、1942年まで生産が行われ、約570輌が作られました。
主砲に37mm砲を搭載しており、当時の中国軍の持っていたCV33豆戦車や、ソ連軍のBT-5などには十分に通用しました。
歩兵支援の戦車として、偵察・索敵の他に補給用、装甲トラクターなどにも使用され、戦場ではかなり評価が高かったようです。
1939年のノモンハンでは35輌が配備されました。
機銃搭載型と37mm砲搭載型の2種類があり、37mm砲搭載型は全体の三分の一程度でした。
機銃は九七式7.7mm車載重機銃
37mm砲は九四式37mm速射砲
乗員は2名
スピード14（42km/h）
装甲は8〜12mm
1941年12月のマレー作戦ではイギリス軍の防御陣地であるジットラ・ラインを夜襲し、一夜で突破する活躍を見せました。
日本の九八式装甲運搬車（ソダ）
弾薬運搬車両として作られた九四式軽装甲車は、運搬ではなく豆戦車として活躍したため、九七式軽装甲車の車体を利用して制式に九八式装甲運搬車が作られました。
どれくらい作られたのか不明です。
ゲームでは弾薬運搬車と装甲車として登場します。
こちらは弾薬運搬車のみで、兵を乗車することはできません。
こちらはユーティリティー車輌
6名を乗車させることができ、軽砲も牽引できます。
こちらは上部がオープンになっています。
日本の一〇〇式観測挺進車
名前が難しいですが砲兵用観測車のことです。
砲兵用観測車として制式化されたのはこの車輌のみ。
原型は上記の九八式装甲運搬車を元に開発されました。
1940年に制式採用、生産が始まり、約100〜150輌が作られたと言われます。
乗員は6〜8人まで搭乗でき、無線通信機、有線電話、電話線敷説装置、砲兵用観測機器などを積んでいました。
主武器はなし。
FO車輌以外は使い道はありません。
日本の九五式軽戦車
Ha-Goというのは、日本での秘匿名称（仮の名称）でハ号のことです。
1920年代に開発された八九式中戦車は、日本初の国産戦車でしたが、スピードが25km/hしか出せなかったことで、作戦面で大きな支障をきたしました。
そこに九二式重装甲車が登場し、速度40km/hというスピードで敵を迎撃でき、トラックを同じ速度で走れることから機動力に優れた戦車を開発することになりました。
日本の構想は
1920年後半の「軽戦車と重戦車」から、1935年には「軽戦車と中戦車」（軽量化と高速化）へと変わり、その結果、
九五式軽戦車と九七式中戦車
というスタンスの組み合わせが決まりました。
1933年に三菱重工業で設計が行われ、1934年に試作車輌が完成しました。
1934年から1935年にかけて、様々なテストを行った結果は良好、満州の極寒の寒地でもテストが行われ、-20℃の中でもエンジンは始動しました。
エンジンはディーゼルエンジンを搭載、航続距離250km。
1936年から生産が行われ、1943年9月まで2378輌が作られました。
日本で最も多く生産され戦車となりました。
主砲は九四式37mm戦車砲
これは九四式37mm速射砲の車載砲です。
九七式7.7mm機銃が2挺
スピード16（40km/h以上）
スピードが16になっています。
スペック的には40km/hとなっているので13ぐらいが妥当ですが、戦後、米軍の調査によると、M3スチュアート軽戦車よりも速い速度が出たため、アメリカでの公式は48km/hとなっているそうです。
そのため13ではなく、16となっていると思われます。
最大装甲12mm
乗員3名
1942年以降は主砲が九八式37mm戦車砲が搭載されました。
この砲はAP弾以外にAPCR(SABOT)弾が使用できますが、これは1942年に開発された一式徹甲弾だと思われます。
満州・中国にまず配備され、1939年のノモンハンでの戦い、1941年のフィリピン、マレー半島の戦い、オランダ領東インド、ビルマ、オーストラリアでの戦い、1943年からの米軍との太平洋の島々での戦い、また1945年8月の満州でのソ連との戦いなど多くの戦場で戦いました。
日本の九八式軽戦車ケニ
九五式軽戦車の後継として開発されました。
1938年に東京自動車工業（日野自動車）と三菱重工業に発注をさせ、そのどちらかを選ぶことにしました。
結果的に東京自動車工業で作られた方が採用され、こちらが九八式軽戦車となりました。
九五式軽戦車は中国軍の12.7mm重機関銃に対して脆弱だったことで、装甲が12mmから16mmと厚くなりました。
一応、改良型として作られましたが、九五式との性能差はあまり変わらなかったこともあり、九五式軽戦車は九八式が開発された後も続きました。
1942年から生産は行われましたが、日本では戦車のために必要な鉄鋼は優先されなかったことで、わずか113輌が作られただけで終わっています。
戦闘で使用されたかどうかは不明です。
主砲は本来は一〇〇式37mm戦車砲ですが、ゲームでは九五式軽戦車と同じ九八式37mm戦車砲になっています。
一〇〇式37mm戦車砲は、九八式軽戦車のみに搭載された砲であるため、少数が生産されただけです。
スピード19（50km/h）
最大装甲16mm
日本の対空戦車タセ
1938年に開発した九八式20mm高射機関砲（ホキ砲）を搭載させた車輌。
この機関砲を車載用に改造し、最初は九七式軽装甲車に搭載させましたが、車体が小さすぎたため、1941年に九八式軽戦車の車体を利用し開発が行われました。
しかし射撃テストなどの結果、命中精度や安定性が劣ったため、不採用となり、生産には至りませんでした。
主砲は九八式20mm高射機関砲
日本の対空戦車ソキ
ゲームに登場する名称は「Ta-Se ��」となっていますが、これは海外ではそのような名前になっているためです。
日本では対空戦車ソキです。
これも九八式軽戦車の車体を利用し、二式20mm高射砲（ソキ砲）を連装にしたものを搭載させました。
1941年に開発が始まり、試作車輌は完成しましたが、生産は行われませんでした。
主砲はゲームではタセと同じ98式20mm高射砲の2連装
日本にはこの他に、対空戦車タハという車輌があります。
これは一式中戦車の車体に37mm高射機関砲を搭載させた車輌ですが、これも生産には至りませんでした。
ゲームにも登場しません。
日本の二式軽戦車ケト
九八式軽戦車ケニの改良型。
九八式軽戦車の車体のエンジンとサスペンションをそのまま使用し、狭すぎた砲塔を改良しました。
1942年に採用されたため、二式となりました。
1944年にようやく生産が行われ、29輌が完成したと言われています。
主砲は37mm砲ですが、一式37mm砲で九八式軽戦車の37mm砲よりも優れていました。
また空挺戦車として、グライダーに搭載させることが可能でした。
第1挺進戦車隊という空挺部隊に配備されましたが、この部隊は戦場に送られず本土で終戦を迎えました。
主砲は一式37mm速射砲
副武装に機銃1挺
スピード17(50km/h)
最大装甲16mm
きちんとした画像が現存していません
日本の三式軽戦車ケリ
試作車輌のみが作られ、現存する画像がありません。
なのでワールドオブタンクスから拝借。
1943年に開発され、1944年に試作車輌が完成。
九五式軽戦車の37mm砲は火力不足であったことから、車体はそのままｍで主砲を九七式57mm砲を換装させました。
しかしその結果、砲塔内が狭すぎて実用化には至りませんでした。
詳細は不明です。
主砲は九七式57mm砲
副武装は機銃2挺
（九五式は2挺ですが、この戦車の砲塔は狭すぎたため1挺でした）
スピード16(40km/h)
最大装甲16mm
試作車輌のみ
日本の四式軽戦車ケヌ
試作された三式軽戦車は57mm砲を搭載するには砲塔が小さすぎたため、今度は九七式中戦車の砲塔を乗せ換えました。
軽戦車の車体に中戦車の砲塔を載せたため、重量は重くなりました。
少数が作られたと言われますが、これが現地でも改造だったのか、国内での改造だったのかは不明です。
というのも現存している唯一の車輌と言われるのが↑の車輌で、これはソ連のクビンカ戦車博物館にあります。
なぜソ連にあるのか？ということを考えると、満州で改造されたのかもしれません。
主砲は九七式57mm砲
副武装は機銃2挺
スピード 5(40km/h)
最大装甲25mm
日本の試作五式軽戦車ケホ
現存する写真が一枚もなく、設計図も残っていないため、ワールドオブタンクスの画像を拝借。
1945年に試作車輌が1輌完成したと言われていますが、その後どうなったのかは分かりません。
側面図のみが一枚残っているというのも謎多き車輌とされ、どこまで本当のことなのかは分からないのが事実です。
主砲は一式47mm対戦車砲の戦車砲
副武装は機銃2挺
スピード17(50km/h)
最大装甲20mm
試作車輌のみ
イギリスのブレンキャリア、またはユニバーサルキャリア
詳細はこちら
日本軍はマレーの戦いの後、イギリス軍から多くの車輌を鹵獲しました。
どれくらいあったのかは分かりませんが、鹵獲した車輌を使用している何枚か写真は残されています。
日本軍には兵員輸送車が足りなかったので重宝したのかもしれません。
日本の装甲作業機
SSというのは、そのままSoko Sagyo の略です。
工兵用作業車輌として、1931年に試作車輌が作られました。
その後、第一級秘密兵器扱いとなりました。
1931年から1943年までに119輌が生産されています。
「甲型」「乙型」「丙型」「丁型」「戊型（ぼがた）」の5タイプがありました。
ソ連の戦争に備えるため、満州国境のソ連の要塞や陣地を破壊することが可能でした。
地雷除去、鉄条網除去、塹壕の掘削、化学兵器の散布と除去、火炎放射、煙幕などの多機能車輌でした。
1937年の日中戦争で初めて火炎放射器として使用されました。
火炎放射器を2つ装備しています。
Tochca Chargeは、トーチカ破壊用の特殊爆薬のことで、PEN値18、KILL値60の爆薬で非常に強力です。
こちらは「丁型」
20輌が生産されました。
火炎放射器がないタイプです。
1937年10月以降はこちらが登場します。
アメリカのM3軽戦車
詳細はこちら
日本軍はアメリカ軍やイギリス軍から鹵獲したM3軽戦車を使用しました。
どれくらいの数があったのかは分かりません。
ここでよく言われることがあります。
「M3軽戦車は日本が実戦で投入した最強の戦車である」
ということですが、これは洒落でもなんでもなく、性能的に考えてみると、やはりM3軽戦車を上回る性能は日本の戦車にはありませんでした。
（一式中戦車は戦場に投入されていません）
とにかく日本軍はこのM3軽戦車を戦場でも先頭にし使用したと言われます。
日本軍のM3軽戦車とイギリス軍のM3中戦車との戦いで、日本軍が勝利を収めています。
[Caputured Tank]で登場します。
M3の最初の型です。