Steel Panthers World War 2 JAPANESE HQ
M4 / M4 (Late) (イギリス)(ANZAC)(オランダ)
M4(105) (イギリス)(ANZAC)
M4A1 / M4A1(Late) (イギリス)
M4A1(76)
M4A2 (Early) / M4A2 (Late) (イギリス)(ソ連)(ANZAC)
M4A2(76)W (ソ連)
M4A3 / M4A3 (Late) / M4A3 CS(Late)
M4A3(76)
M4A3E2 / M4A3E2 (CS) / M4A3E2(76) (イギリス)
M4A3 HVSS
M4A3 (105) (ANZAC)(オランダ)(イタリア)
M4A4 (イギリス)(中国)(ベルギー)(ギリシャ)
M4A5 (カナダ)
M4A6
Sherman Firefly (イギリス)(ANZAC)(オランダ)(カナダ)
M4A3 Rhino
T34 Calliope RL
T40 WhizBang RL
M4 Dozer / M4A2 Dozer (イギリス)(カナダ)(ポーランド)
M4 E4-5 Flame / M4 M3-4-3 Flame
M4A3 POA-CWS-H1
POA-CWS-H5(75)
POA-CWS-H5(105)
M42B3
T33 Flame
M4 Crocodile
Crocodile
M4 AOP (イギリス)
M4 Duplex Drive (イギリス)(ANZAC)(インド)(カナダ)
M4 Flail (イギリス)(インド)(ベルギー)(カナダ）
アメリカのM4シャーマン中戦車
1941年に生産されたM3中戦車の車体をベースにし、砲塔に75mm砲を搭載させた新たなT6戦車の開発が行われました。
1941年9月、試作車輌が完成、1942年に生産が始まり、1945年7月までに49234輌が作られました。
生産が容易にできたこと、回収・修理も迅速に行われ再配備がされたことで、連合軍は数的に優位に戦うことができました。
初期の車輌は標準装備の75mmM3砲を搭載しましたが、後には76mmM1A1砲を搭載、また105mm榴弾砲を搭載するタイプも作られました。
なおM4、M4A1、M4A2、M4A3、M4A4、M4A5とありますが、これは時系列の改良型順ではなく、生産バリエーションを示したものです。
生産はM4A1が一番早いです。
M4は、1942年7月から1944年1月まで5つの会社で生産が行われ、6784輌が作られました。
イギリス、ソ連、中国、インドにレンドリースされました。
大戦中、アメリカ陸軍では19247輌、海兵隊では1114輌、イギリスでは17184輌（カナダ・自由フランス軍含む）、ソ連では4102輌、中国では812輌が使用されました。
またアメリカの戦車にはジャイロ・スタビライザーがついています。
M3軽戦車、M3中戦車、M4中戦車などにあり、移動しながらの射撃を可能にしたもので、それほど精度はよくなかったものの、役に立ったと言われています。
ゲームには[Stabiliser]の値が、0か1で表示されており、アメリカの戦車以外はほとんど0です。
（大戦末期のドイツ戦車にもあるものもあります）
実際、使用してみると、移動後射撃の命中精度の良さを実感します。
主砲は75mm M3砲
副武装は機銃3挺
スピード12
最大装甲89mm
またゲームに登場する[M4 (Late)]という車輌は、シャーマン・ハイブリッドと呼ばれるM4戦車コンポジット車輌で、後面はM4と同じ溶接ですが、前面はM4A1と同じ鋳造になっている車輌で、1943年に1676輌が作られました。
車体前面の装甲に傾斜が若干ついたため、装甲値があがりました。
アメリカのシャーマンM4A1中戦車
M4戦車の中では一番早く生産が行われ、最も実戦に早く投入されました。
車体上部が溶接式ではなく、一体鋳造になっているので、他のタイプと違って見分けやすいのが特徴です。
一体鋳造の装甲はM4よりも薄いですが、その分、跳弾率があがっています。
主砲は75mm M3砲でしたが、後期型では76.2mm M1A1砲に換装されました。
生産は1942年2月から1943年12月まで、3つの会社で6181輌が作られました。
イギリスのチャーチル首相がルーズベルト大統領に懇願し、急きょ、レンドリースにより、302輌がイギリスに送られることが決まりました。
この302輌はエジプトのパットン将軍の第2機甲師団への増援分で、生産されたほぼ全ての車輌でした。
（212輌がM4A1、90輌がM4A2）
そして1942年10月、第二次エルアラメインの戦いで、シャーマン戦車は戦局を変える戦いを見せました。
ロンメル将軍は、M4中戦車を重戦車と呼んで警戒しました。
M4および、M4A1は1944年秋までアメリカ軍の主力戦車でしたが、M4A3の生産で切り替わっていきました。
主砲は75mm M3砲
副武装は機銃3挺
スピード13
最大装甲76mm
M4A1（Late）という「後期型」と車輌が登場しますが、これはハッチの変更と湿式弾薬庫になったタイプで、M4A1(75)Wと呼ばれました。
（Wは弾薬収納システムが変更になった意味）
アメリカ軍ではM4A1からM4A3に切り替わっていきましたが、次第に使われなくなりましたが、1944年12月のバルジの戦いで大損失を被ったため、イギリス軍から351輌のシャーマンを貸与されました。
アメリカのM4A1(76)W中戦車
M4A1(75)Wの車体に、76.2mmM1A1砲を搭載させた車輌。
1944年1月から12月までに、3426輌が作られました。
1944年7月のノルマンディーのサンローでのコブラ作戦に使用されました。
最大装甲108mm
アメリカのM4A2中戦車（前期型）と（後期型）
M4A2はディーゼルエンジンを搭載しているのが特徴です。
ただしエンジンが換装されただけで、外見はM4と同じであるため見分けはつきません。
ディーゼルエンジンはM4A2とM4A6のみ、その他は全てガソリンエンジンを搭載です。
ディーゼルエンジンは馬力もあり、速度も速く出ましたが、アメリカ陸軍ではガソリンで統一されていたため、一部を除いて、使用されませんでした。
そのためM4A2は、海兵隊が使用し、その他は全てレンドリースにより輸出されることになりました。
主にイギリス軍、ソ連軍、自由フランス軍です。
イギリスには5041輌、ソ連には4063輌(1990輌M4A2、2073輌M4A2(76))、自由フランス軍には382輌です。
ディーゼルエンジンは暑さにも強かったとされ、イギリス軍には好評でした。
ソ連でも故障が少なく好評でした。
生産はM4A2が1942年4月から1944年5月までに8053輌、M4A2(76)が2915輌。
前期型、後期型があり、76.2mm M1A1砲を搭載した車輌があります。
ゲームでアメリカ陸軍には、1943年2月〜6月と4ヵ月限定で登場しますが、これは1942年2月に行われた北アフリカのカセリーヌ峠の戦いで、大損失を被ったアメリカ第1機甲師団にイギリス軍が貸与した54輌の車輌のようです。
また通説ではアメリカ陸軍は、M4A2を配備しなかったとありますが、1944年12月のバルジの戦いで大損失を被ったアメリカ第12軍団は、イギリス軍に大至急500輌の戦車を要請し、1945年1月に351輌のシャーマン戦車を受け取り、その中にM4A2が44輌あったとされています。
前期型のM4A2
主砲は75mm M3砲
副武装機銃3挺
スピード13
最大装甲108mm
また海兵隊にはM4A2(Early)、M4A2(Late)として登場します。
1943年11月に受け取り、14輌のM4A2がタラワ島の激戦で初めて使用されました。
M4A2（Late）は、車体前面装甲値が増加しています。
これは車体前面の装甲の角度が若干修正されたためです。
なお76mmM1A1砲を搭載したM4A2(76)Wは、ソ連に登場します。
アメリカのM4A3シャーマン中戦車
M4A3の特徴は、フォード社が開発した戦車用エンジンを搭載したことです。
それまでは航空用のエンジンを流用していましたが、ここでフォードGAA V-8エンジンが開発されました。
アメリカ軍に優先的に作られました。
初期型は1942年6月から1943年9月までに1690輌、後期型（M4A3(75)W）は1944年2月から1944年12月までに2420輌。
ただしフォード社で作られた初期型は、ほとんど訓練用に使用され、ヨーロッパには送られていないため珍しく、写真に映っているのは後期型がほとんどです。
走行性、信頼性に優れ評判も高い車輌でした。
76.2mmM1A1砲を搭載したM4A3(76)W、M4A3E2、M4A3E4、M4A3E８なども後に開発されました。
前期型M4A3
主砲は75mm M3砲
副武装機銃3挺
スピード13
最大装甲108mm
こちらは後期型M4A3(75)W
後期型は基本的に車体前面の装甲の傾斜が若干修正されました。
M4A3 CS (Late)という車輌は、歩兵のCS（近接支援）用にHE弾（榴弾）を多めに積載した車輌で、性能は同じです。
アメリカのM4A3(76)W中戦車
M4A3に76.2mmM1A1砲を搭載させた車輌。
1944年2月から12月までに、1925輌が生産されました。
こちらはヨーロッパ戦線のみで使用されました。
アメリカのM4A3E2シャーマン突撃戦車、通称「ジャンボ」
M4A3の装甲を強化し重戦車なみの車輌にしました。
ジャンボとよく言われますが、これは戦後につけられたあだ名です。
車体前面と側面に追加装甲板を取り付け、ドイツ軍の88mm砲に耐えられるようにしました。
突撃戦車というのは、ドイツ軍の対戦車砲がいそうな場所に対し突撃していくという意味です。
生産はわずか254輌と少なく、1944年5月から7月までの間に製造されました。
基本的には75mm砲を装備していましたが、損傷した100輌以上の車輌は、1945年に現地で76.2mm砲に改装されました。
M4A3E2には有名な戦記が残っています。
Cobra Kingと名付けられた車輌は、1944年12月のバルジの戦いでバストーニュに包囲された第101空挺師団の救出に向かうことになりました。
このとき包囲された米軍に対し、ドイツ軍は降伏勧告をしましたが、米軍将校は「Nuts !!」（馬鹿野郎！）と言って最終勧告を拒否したのは、小林源文の漫画にも出てきます。
パットン将軍はすぐに反撃にでます。
Cobra Kingを先頭に、8輌のシャーマン戦車と数輌の車輌で、包囲網を突破するよう命じました。
途中、4輌のシャーマン戦車が撃破される中、Cobra Kingは仲間のところまでたどり着きました。
それが↓の写真です。
車体に「First in Bastogne」と書かれています。
このときの車輌の戦車長がチャールズ・ペリー・ボッゲス中尉だったことから、頭文字の「C」から、Cobra Kingと名付けられました。
このCobra Kingは、ゲームにイギリス軍に登場しており、そこでも少し解説していますので、そちらも参照ください。
主砲は75mm M3砲
最大装甲は178mm
こちらは近接支援用の榴弾（HE弾)が多いタイプ
76.2mmM1A1砲を装備のM4A3E2(76)
実際は装甲を強化した分、重量が重くなり、速度も遅くなりました。
アメリカのM4A3E8シャーマン中戦車
通称「イージーエイト」
映画「フューリー」でブラッド・ピットが乗車するのが、このイージーエイトで、シャーマン戦車としては最高のバージョンと言われます。
M4A3の車体に、HVSSサスペンションを搭載させた車輌で、ゲームではM4A3 HVSSという名称で登場します。
このHVSSサスペンションは、「水平渦巻スプリングサスペンション」というもので、1944〜1945年にはM4A1、M4A2などにも追加で搭載された車輌があります。
履帯幅が拡大したことで、機動性が向上しました。
1944年7月から1945年4月までに、2617輌が生産されました。
また戦後、朝鮮戦争でもT34/85相手に活躍しました。
主砲は76.2mm M1A1砲
スピード13
最大装甲108mm
アメリカのM4A3 105mm突撃戦車
シャーマン戦車に105mm M4榴弾砲を搭載した車輌。
シャーマンに105mm砲を搭載させた車輌はクライスラー社のみで製造されました。
M4(105)が1641輌、M4A3(105)が3039輌
アメリカ軍に登場するのは、M4A3(105)です。
M4(105)は、イギリス軍にSherman 1Bとしてに登場します。
1944年5月から1945年6月まで生産されました。
主砲は105mm M4榴弾砲
HEAT弾も10発積載
ゲームには1943年7月からの登場になっていますが、105mm榴弾砲を搭載した車輌は、1943年には作られておらず、少し早い登場です。
アメリカのM4A6中戦車
M4A4の車体にターボチャージャー付きのディーゼルエンジンを搭載させた車輌。
また車体もコンポジットになり、前面が鋳造、後面が溶接となりました。
1943年8月から1944年2月までに、75輌が作られましたが、全て国内で訓練用として使用されました。
試作車輌として登場します。
イギリスのシャーマンファイヤフライ
詳細はこちら
1945年3月、アメリカはイギリスから100輌のファイヤフライを発注し、88輌受領しました。
M4とM4A3を改造し作られ、アメリカ製にするため多少の変更が施されました。
しかしドイツの敗戦も迫っていたこともあり、1輌もアメリカ軍には配備されずに終戦を迎えました。
アメリカ製のファイヤフライに関しては謎も多く、画像も↑の1枚しか残っていません。
試作車輌として登場します。
アメリカのM4A3ライノ(サイ）戦車
「Rhino Tank」（ライノ（サイ）戦車）は、戦車の車体前面に取り付けたボカージュ切断装置がついた戦車のことで、アメリカ兵が動物のサイから取ってつけた愛称です。
（サイは英語で、Rhinocerosと言います）
連合軍はノルマンディー上陸後、ノルマンディーの田園地帯のボカージュの広がる地域で作戦を行いました。
特にアメリカ軍の地域ではボカージュで戦車が足止めを喰らい、機動力が落ちたため、戦車でボカージュを刈るために考案されました。
当初はドーザー車輌を先頭にし、ボカージュを刈りましたが、ドイツ軍にドーザーを狙い撃ちされたため、戦車に取り付けることにしました。
最初は現地でドイツ軍が海岸に設置した対戦車用障害から作りましたが、後にイギリスで製造され車輌に取り付けて出荷されました。
約500個が作られ、M4シャーマンとM5スチュアート、M10駆逐戦車に装着され、コブラ作戦、イギリス軍のブルーコート作戦で使用されました。
ゲームではM4A3で登場します。
前面装甲が上がっています。
アメリカのT34 カリオペ
シャーマン戦車を改造し、多連装ロケット発射器を取り付けた車輌。
RLというのは、Rocket Launcherのこと
カリオペというのは、蒸気オルガンのことで、見た目が似ていることからつけられました。
4.5インチのM8ロケット弾を合計60発撃つことができるもので、1943年ごろに開発され、ノルマンディー上陸の際に使用する予定で少数が生産されましたが、ノルマンディーでは使用されず、1945年に使用されました。
砲兵隊ではなく、戦車部隊が操作したため、ロケット弾の装填にはかなり時間がかかり、また暴発する危険もあったことから、乗員からは評判はよくありませんでした。
実際はロケット弾を使用する場合、主砲は撃つことができませんでした。
ロケット弾は60発
4.5インチM8ロケット弾のKILL値は12
射程は104へクス
アメリカのT40 ウィズバン
シャーマン戦車を改造し、7.2インチロケット弾を20発撃つことができる発射器を取りつけた車輌。
これもノルマンディー上陸に合わせて、少数が作られました。
しかし作戦上、使用する機会がなかったのと、T37ロケット弾の射程が短かったことや、発射時に兵士に危険が伴うことから、実戦では使用されませんでした。
7.2インチT37ロケット弾のKILL値は31
射程は8
アメリカのM4シャーマンドーザー
連合軍はイタリアでの戦いで、道路を復旧する際に使用したブルドーザーがドイツ軍に狙われたことから、M4戦車を改造し、ドーザーを取り付けました。
これが非常に効果的であったことから、Dディで多くのM4ドーザーを用意することにしました。
しかし1944年4月に24輌、5月に81輌のみが生産されたに過ぎませんでした。
M4ドーザーの活躍は一般的には伝わっていませんが、塹壕掘り、道路上のバリケードの撤去、破壊された車輌の撤去、雪や瓦礫の除去、クレーターの埋め戻し、地雷除去、渡河のための準備などなど多くの任務をこなしました。
また海兵隊でも使用され、海岸の障害物の撤去、上陸用船艇の傾斜路の作成、クレーターの埋め戻し、洞窟の封鎖、土木作業など活躍しました。
ドーザーの異なるM1型とM2型があり、砲塔を外した車輌もありました。
M4A2ドーザーは海兵隊に登場します。
アメリカのM4火炎放射戦車
アメリカの火炎放射器の開発は1940年に始まりました。
それがM1火炎放射器で、初めて使用されたのは1942年12月、日本軍の要塞に対して使用されましたが、これは失敗しました。
1943年に改良型M1A1が作られ、その後M2が作られました。
M2火炎放射器は、1943年の太平洋戦線で使用されましたが、火炎放射器を携帯する兵士が日本軍に狙われ、死傷率は92％になりました。
しかし火炎放射攻撃は効果的であったため、戦車に搭載する火炎放射戦車の開発に乗り出します。
そしてM3軽戦車サタンが作られました。
これはカナダ製のロンソン火炎放射器を搭載しました。
1944年、アメリカはE4-5車載用火炎放射器を開発、これは車体の機銃を取り外し、代わりに火炎放射器を取り付けたものでした。
しかし射程が短く、その後、M3-4-3が開発されました。
6輌が完成し、海兵隊第3師団に配備され、グアムの戦い、硫黄島の戦いで使用されました。
射程は60ヤード（約55m）
欧州戦線でイギリスのチャーチルクロコダイルを見たアメリカ兵は、M4火炎放射戦車の射程があまりにも短いのにがっかりしたと言われています。
（チャーチルクロコダイルの射程は120〜150ヤード）
主砲は75mm M3砲
火炎放射器は第4火器
アメリカのPOA-CWS-H1火炎放射戦車
このタイプの火炎放射戦車は「M4A3R5」と海兵隊では呼ばれたことから、M4A3R5とも呼びます。
POAは、Pacific Ocean Area（太平洋地域）のことです。
CWSとは、Chemical Warfare Service（化学戦部、化学部隊）のことで、1918年、WW1で戦場で毒ガスが使用されたことで結成されました。
その後、毒ガスは使用されませんでしたが、タラワでの激戦で米兵に多くの死傷者を出したことから、毒ガスを使うべきだったとう世論がでたと言われます。
1943年、ジョージ・アンマハト大佐が、太平洋地域化学戦部隊の司令官に任命され、火炎放射戦車の研究と開発が始まりました。
M3サタンや上記のM4火炎放射戦車を開発したのも、このアンマハト大佐の部隊で、さらにM4シャーマンの主砲を火炎放射器に換装させた火炎放射戦車を開発しました。
この火炎放射器はカナダ製のロンソンMk.�顕弍衒�射器で、射程は100ヤードと伸びました。
54輌がハワイで作られ、硫黄島、沖縄の戦いに送られました。
火炎放射戦車は、硫黄島の戦い、沖縄の戦いから多くの米兵の命を救ったため、海兵隊の兵士からは最高の兵器だったと言われました。
アメリカのPOA-CWS-H5火炎放射戦車
CWSのアマンハト大佐は、主砲をそのまま搭載し、火炎放射器も並装させた火炎放射戦車を開発しました。
戦車はM4A3HVSSシャーマンが大部分で、これらの車輌は、POA-CWS-H5と名付けられました。
完成した車輌は輸送されましたが、沖縄の戦いが終わったため、使用されませんでした。
戦後、朝鮮戦争では海兵隊により使用され、フレイム・ドラゴンと呼ばれました。
CWSは1955年にM67火炎放射戦車を開発しましたが、これが最後の火炎放射戦車となりました。
主砲は75mm砲を搭載した車輌と105榴弾砲を搭載した車輌の2つの車輌が作られました。
アメリカのM42火炎放射戦車
M42火炎放射戦車には、M42B1とM42B3がありました。
M4A1中戦車を改造して作ったのがM42B1E9で、M4A3を改造して作ったのがM42B3です。
火炎放射器はアメリカで開発されたM5-4を使用し、主砲の代わりに火炎放射器を搭載しました。
1945年に151輌が作られましたが、12月まで承認されず、戦闘には参加しませんでした。
（M42B1は151輌ですが、M42B3は不明です）
アメリカのT33火炎放射戦車
火炎放射戦車が塹壕に潜む日本兵に対して非常に効果的であったことから、1945年5月、さらなる火炎放射戦車の開発を進めました。
M4A3E2中戦車の車体に新しく設計をした砲塔に主砲と火炎放射器を装備した車輌で、これはPOW-CWS-H5の後継車輌として開発が行われました。
火炎放射器は新しいE20-20というタイプで、これは射程が150ヤード(137m）もありました。
試作車輌が3輌作られ、1946年には600輌の生産目標がありましたが、戦争終結により、3輌の試作車輌のみが残りました。
3輌のうち、2輌は1953年にT68自走火炎放射戦車に改造されました。
この車輌はカナダのラムバジャーに似ていることから、シャーマンバジャーとも呼ばれます。
試作車輌として登場します。
アメリカのM4クロコダイル火炎放射戦車
アメリカはDデイに向けて、M4シャーマン中戦車をクロコダイル風に改造するようにイギリスに発注しました。
そのためイギリス製です。
しかしチャーチルクロコダイルのように、車体機銃から火炎放射器を取り付けることができず、改造は難航しました。
画像でも分かりますが、車体前面の右側に火炎放射器を取り付けることにしましたが、アメリカ軍はヨーロッパ戦線では火炎放射戦車を使用する機会がないことから、関心がなくなりました。
わずか4輌が完成し、この4輌はアメリカ第739戦車大隊に配備され、1945年2月のグレネード作戦で使用されました。
この戦いで13世紀に建てられた古城を要塞としたドイツ軍に対し、4輌のうち2輌のM4クロコダイルで攻撃がおこなわれました。（2輌は故障していた）
イギリスのチャーチルクロコダイル火炎放射戦車
詳細はこちら
アメリカ軍がイギリスのチャーチルクロコダイル火炎放射戦車を使用した記録はありませんが、1944年9月に行われたブレストの戦いで、最大の要塞であったモンバレー要塞を攻撃したときに、イギリス軍のチャーチルクロコダイルとアメリカ軍の歩兵が3日間にわたり戦闘を繰り広げました。
この南フランスにある港湾都市ブレストは激戦となり、9月18日、ドイツ軍は降伏しました。
ゲームに登場する年代が1944年9月と限定的なことから、この戦いの車輌だと思われます。
アメリカのM4シャーマンのAOP車輌。
AOPは、Artillery obserbation Postのことで、砲撃観測所です。
ゲームではFOユニットになります。
シャーマン戦車のFO車輌は、イギリス軍はシャーマンを改造し、主砲をダミーにし、砲塔内に地図を置くスペースと無線機を装備しましたが、アメリカ軍に関しては特別なAOP車輌はありませんでした。
そのため詳細は分かりませんが、ゲームには一応、登場するため、紹介しておきます。
アメリカのシャーマンDD戦車
Duplex Driveは、複合駆動の意味で、水上を走行するために、車体後部にプロペラを付けた車輌。
ノルマンデイー上陸のために作られ、イギリスで最初に開発され、イギリスの様々な戦車で試験が行われました。
詳細はイギリスの方も参照
その結果、バレンタイン歩兵戦車とシャーマン戦車のみが生産されることになりました。
アメリカでもその後、生産が行われました。
アメリカは、M4A1とM4A2を改造して作りました。
アメリカ軍のDD戦車は、Dディではユタビーチ、オマハビーチに上陸、ユタビーチはほとんどの戦車は上陸しましたが、オマハビーチでは第一波の第741戦車大隊の32輌のうち、27輌が海岸に到着する前に沈没、3輌はLCTから降ろすことができず、わずか2輌のみが海岸に到達したという大損害を出しました。
これらの車輌はわずか15分で沈没しており、横からの強風で防水スクリーンがくしゃくしゃになったのが原因だと近年分かってきました。
アメリカ軍では他にも1944年8月15日のドラグーン作戦でも36輌のシャーマンDDがアメリカ軍により使用されました。
また1945年3月、ライン川渡河のプランダー作戦でアメリカ軍により使用されました。
この写真を見ると、DD戦車の後方に変わった形状をした戦車が2輌映っています。
映画プライベートライアンでもちらりと映っていますが、これは潜水徒渉（としょう）装置を装着したシャーマン戦車で、浮航式ではなく、水中を走行するものです。
ドイツ軍も同じタイプの3号潜水戦車を開発しています。
シャーマン地雷除去戦車
イギリスで開発されたフレイル式の地雷除去装置を取り付けた車輌。
イギリスではシャーマン・クラブと呼ばれています。
詳細は分かりませんが、北アフリカやヨーロッパではアメリカ軍でも使用されています。
