Steel Panthers World War 2 JAPANESE HQ
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M10 3 in (イギリス)(ポーランド)(カナダ)(ANZAC)(ソ連)(フランス)
M10 76mm (フランス)
M10 17pdr (イギリス)(ポーランド)(カナダ)(ANZAC)(オランダ)(ベルギー)
M10/AR 3in (イギリス)
M10/AR 17pdr (イギリス)
M35
M36 GMC Jackson
M18 GMC Hellcat
M39
M44 AUV
M4 HS Tractor
M6A1 Heavy
M6A2 (90mm) Heavy
M6A2E2 Heavy
M26 Pershing
M26E4 Super Pershing
M26E5 Pershing Jumbo
M45
アメリカのM10駆逐戦車
M10 GMC（Gun Motor Carriage）とも言われます。
アメリカ軍が開発した初めての自走砲で、M4A2シャーマン戦車の車体を利用し、砲塔はオープントップの五角形砲塔となりました。
砲塔上部が解放になっている砲塔は、3名で敵を見つけることができ、脱出が容易、砲弾の補給が容易という利点がありましたが、戦場によっては対歩兵戦では不利な状況も多くありました。
主砲は3インチM7戦車砲（76mm）で、これは1918年に作られた3インチM1918対空砲を改良したもので、M10とM6重戦車にのみ装備されました。
3インチM7砲は、M4シャーマンに装備されたM3 75mm砲よりも威力があり、高速徹甲弾（HVAP）を使用すると、ドイツ軍の88mmに匹敵する威力を発揮しました。
（HVAP弾は、1944年10月の時点でわずか2000発しか前線に届かず、M10各車に1発しかありませんでした）
M10はM4A2シャーマン、M10A1はM4A3シャーマンの車体を利用し作られました。
（ゲームにはM10とM10A1は、区別されていません）
生産は1942年9月から1943年12月までに、M10が4993輌、M10A1が1413輌が作られました。
またこれ以外に、砲塔のない車体のみ生産された300輌のM10A1があります。
M10が初めて戦場に投入されたのは北アフリカで、1943年3月23日のエル・ゲタールの戦いです。
ノルマンディー上陸では、7月10日、ドイツ軍の装甲教導師団との戦闘で、パンテルを12輌撃破しましたが、このときの戦闘で、M10の3インチ砲はパンテルの正面装甲に対し無力であることが判明、これにより90mm砲を装備させたM36の生産が急がれました。
またイギリス軍、ソ連軍、自由フランス軍、ポーランド軍、カナダ軍でも使用されました。
ヨーロッパ戦域では、539輌が失われました。
主砲は76.2mm M7砲
対空用機銃1挺
スピード48km/h
最大装甲57mm
こちらはM1A1 76.2mm砲を搭載したM10A1
M10A1の主砲をM7から、強力なM1A1砲に換装した車輌。
ただしこの車輌に関しては、日本語、英語のWikiにはM10、M10A1の主砲は3インチM7砲が装備されたことしか書かれておらず、いろいろと探しました。
このサイトを参考にすると、M10の火力を増強するために、砲塔のない車体のみが生産されていた300輌の車輌に、M1A1砲を搭載させたとあります。
M1A1 76mm砲はM4A3シャーマンに搭載された強力な砲です。
M10にまつわる英雄伝を紹介しておきましょう。
アメリカ軍は1945年1月20日から2月9日にかけて行われたコルマールの戦い（コルマールポケット）でドイツ軍と戦いました。
この戦いはまだ解放できていないフランスのアルザス地方を巡る戦いで、ドイツ軍はここに橋頭堡を構築し、激しい抵抗をしました。
アメリカ軍およびフランス軍はここでドイツ軍の反撃に遭い、多くの死傷者を出しながらも、最後はドイツ軍を撃退しました。
1月26日、アメリカ第15歩兵連隊は、ドイツ軍の反撃に遭い、撤退命令が出されます。
しかしオーディー・マーフィー中尉は、味方の炎上するM10に一人で乗り込み、車上の機銃でドイツ軍を攻撃しました。
そしてすぐさま自軍陣地に砲撃を要請、ドイツ軍はどこから攻撃されているか分からず混乱しました。
マーフィーの孤軍奮闘の戦いで、約1時間、ドイツ軍を食い止めました。
この戦いでマーフィーは負傷しましたが、たった19歳で名誉勲章を授与されました。
そして画像でも分かりますが、米国史上、最も多くの勲章を受けた兵士と呼ばれ、戦後は俳優となり、多くの映画にも出演しました。
アメリカのM35砲牽引車輌
209輌のM10A1駆逐戦車の砲塔を取り外し、重砲を牽引する砲牽引車輌に改造しました。
アメリカのM36駆逐戦車
M36ジャクソンと呼ばれますが、ジャクソンは戦後につけられた呼称です。
M10駆逐戦車の主砲がパンテルの正面装甲を貫通できないことから、急きょ、M10の車体に90mm砲を搭載した車輌が作られました。
主砲の90mm M3砲は、元は1940年に作られた90mm M1高射砲で、ドイツ軍の88mm高射砲に匹敵する砲でした。
生産は1944年4月から戦後まで続き、1413輌が作られました。
またM4A3シャーマンの車体に90mm砲を搭載させたM36B1は187輌が作られまし。
そしてM36B2というM10からの改修が行われた車輌が、237輌作られました。
最初に出荷された40輌のM36は、1944年9月まで前線で使用されず、10月になり使用されました。
遠距離からドイツ軍の重戦車を撃破できるアメリカ軍唯一の戦車であったため、乗員からは非常に評判がよかったと言われています。
しかしパンテルは貫通できましたが、ティーゲル�兇牢喞未任�なかったと言われます。
戦後の朝鮮戦争ではソ連戦車相手に活躍しました。
主砲は90mm M3砲
対空機銃1挺
スピード15（48km/h）
最大装甲127mm
オープントップですが、戦後は乗員を保護するための専用カバーが付けられました。
アメリカのM18駆逐戦車
通称ヘルキャット
M18の開発は1942年で、M10と並行で開発が進められていました。
しかし完成した車輌は主砲が37mm砲であり、既に37mm砲では威力不足になっていたことから、シャーマン戦車と同じ75mmにすることになりました。
それに伴い、車体も新しく設計し直し、ドイツ軍の3号戦車が採用していたトーションバー式サスペンションを取り入れました。
これにより、大戦の戦車としては最速速度を誇る80km/hが出せる戦車となりました。
生産は1943年7月から、1944年10月までに2507輌が作られました。
M18は活躍こそあまり知られていませんが、高速走行を生かしたヒットエンドラン戦法、敵戦車の側面に回り込み、攻撃・移動するという戦法はバルジの戦いでドイツ戦車39輌を撃破する活躍を見せました。
また旋回の不得意なドイツ軍の駆逐戦車などを多く仕留めました。
しかし装甲の薄さが欠点であったため、216輌という損失数を出しました。
主砲は76mm M1A1砲
対空機銃1挺
スピード27（80km/h）
最大装甲25.4mm
オープントップです。
アメリカのM39多目的装甲車
M18駆逐戦車の砲塔を外して改造された車輌。
当初は砲牽引車輌、指揮偵察車輌として開発されましたが、後に弾薬補給、前線への物資補給、兵員輸送車輌となりました。
1944年10月から1945年までに、約650輌が作られました。
兵士12名、砲1門牽引可能
アメリカのM44汎用装甲車
AUVは、Armored Utility Vehicle
アメリカはM39をベースにした新たな多目的装甲車輌の開発を行いました。
その結果、3名の乗員の他、24名の兵士が乗車できる車内の設計となり、1945年6月、最初の6輌が完成しました。
しかし軍は乗員数が12名ほどの車輌へと要求を変更したため、改良型のM44E1が1輌作られましたが、M44は巨大すぎたということで、採用されませんでした。
その後、M59、M75、そしてM113が誕生します。
M113は1950代後半から開発が行われ、1960年から生産され、現代まで使用されています。
ウクライナ戦争でもウクライナ軍により、使用されており、よく登場します。
アメリカのM4砲兵トラクター
1943年から1945年までに5811輌が作られました。
主に90mm榴弾砲、155mmロングトム榴弾砲の牽引に使用されました。
戦後、日本の陸上自衛隊でも少数が使用されました。
アメリカのM6重戦車
1940年、アメリカは50トンクラスの重戦車の開発を始めました。
1941年から1942年にかけて、いくつかのタイプの試作車輌が完成し、試験運転が行われ、M6重戦車、M6A1重戦車、M6A2重戦車として制式化されました。
しかし主砲と装甲を除くと、その他の点では欠点が多く、輸送、補給の問題もあったことから、陸軍はシャーマン戦車で十分という判断をし、1943年にわずか40輌のみが生産されることになりましたが、全ての車輌はアメリカ国内でのみ使用され、後に廃棄されました。
1944年8月、105mm砲を搭載したM6A1E2が15輌作られる予定でしたが、これは中止となり、2輌のみが作られました。
ゲームには3種類のM6重戦車が試作車輌として登場します。
M6A1は、12輌が作られました。
主砲は3インチ（76.2mm）のM7砲
副主砲は37mm砲
その他に機銃が4挺装備されていました。
スピード12（35km/h）
最大装甲83mm
こちらはM6A2
M6A1に90mm砲を搭載させた車輌ですが、試験的に作られたので画像も残っていません。
こちらは後に開発されたT29と似ていますが、T29のシステムが試験的に使用されました。
主砲に105mm砲
装甲も強化されました。
1輌のみが作られました。（2輌とも）
アメリカのM26パーシング重戦車
M4シャーマン中戦車の後継として開発が行われましたが、開発期間が長引いてしまい、大戦末期になり戦闘に参加しました。
アメリカ陸軍が運用した初めての重戦車です。
（M6重戦車はアメリカ陸軍は運用していません）
1943年5月、T20試作車輌が完成、その後、改良型であるT23、T25、T26、T26E1、T26E2、T26E3と進化していきました。
1945年4月、T26E3はM26パーシングとして制式化され、1944年11月から1945年10月までに、2202輌が生産されています。
アメリカの重戦車導入が遅れた原因はいくつかありますが、前線の司令官は生産を主張したのに対し、陸軍地上軍管理本部（AGF）は、その意見に反対もしくは消極的だったことがあげられます。
そもそもアメリカ軍はドイツのティーゲル重戦車に遭遇する機会がほとんどなかったというのも、その一つです。
M26パーシングに搭載された長砲身の90mm M3砲はドイツのティーゲル2の88mm砲に匹敵する威力がありました。
第3機甲師団のM26が1945年2月26日、ティーゲルからの待ち伏せにより100mの距離で被弾、乗員は死傷者を出しましたが、車輌は後に修理されました。
このときの車輌は「ファイヤーボール」と呼び名がついており、今でも展示されています。
戦闘での戦果はほとんどなく、ティーゲル、4号を1輌づつ撃破したのみで、逆に撃破されたのも1輌のみでした。
朝鮮戦争ではT34/85に対し、圧倒的な強さを発揮しました。
主砲は90mm M3砲
これはM36ジャクソンの主砲と同じです。
機銃が3挺
スピード13（40km/h）
最大装甲102mm
アメリカのM26E4とM26E5重戦車
M26はティーゲルには対抗できましたが、ティーゲル2とは性能が劣るということで、主砲を長砲身の90mmT15E1砲に換装したM26E4スーパーパーシングが1944年11月に、25輌作られました。
また前面装甲を破壊されたパンテルから取った防盾で強化し、バランスを取るためにさらに強化装甲を追加しています。
スーパーパーシングはわずか1輌のみが戦闘に参加しており、1945年4月4日と12日に、ドイツ軍戦車と交戦し、2輌の戦車を撃破したと言われていますが、どの戦車を撃破したかはよく分かっていません。
戦後、ドイツ国内で廃棄処分となりました。
主砲は90mm T15E1砲
最大装甲178mm
M26E5パーシングジャンボ
M26E5パーシングジャンボは、M26の装甲強化型。
総重量が51トン
1945年5月に27輌が作られましたが、試作車輌のみで終わりました。
主砲はM26と同じ90mmM3砲
最大装甲が279mm
アメリカのM45重戦車
M26パーシングに105mm榴弾砲を装備した車輌。
戦後になり、M45となりましたが、それ以前はM26E2と呼ばれました。
1945年7月に185輌が作られましたが、戦闘に使用されたのは朝鮮戦争で、6輌が使われました。
しかし同じく105mm砲を装備したM4シャーマンの方が優れていていたため活躍はすることなく廃棄になっています。
