Steel Panthers World War 2 JAPANESE HQ
Renault FT 37mm / FT
Renault M26/27 / Renault NC-27
Fiat 3000
Carden-Loyd ��
TK-1 / TK-2
TK-3
TKS (ユーゴ)
TKS nkm
TKS/Solothurn / TKS/37
TKW / TKS-B
TKD / TKS-D
PZInz 130
Vickers E TypeA / Type A* / Type B
7TP dw / 7TP(ユーゴスラビア)
4TP
10TP
9TP / 14TP
Renault R-35
Hotchkiss H-39
ポーランドはWW1には参戦していませんが、WW1後の1919年から1921年にかけて「ポーランド・ソビエト戦争」がありました。
これはポーランドが当時のロシア領へ侵攻した戦争で、日本人には馴染みのない戦争ですが、WW2が始まる前のポーランドを知る上ではとても重要な戦争です。
この戦争は赤軍が1920年の「ワルシャワの戦い」でワルシャワを包囲しましたが、「ヴィスワ川の奇跡」と呼ばれる伝説的な戦いにより、ポーランドは勝利を収めました。
ポーランドの戦車部隊は、1919年にポーランド第1戦車連隊がフランスで誕生、FT-17が120輌配備され、1920年のワルシャワの戦いにも参加しました。
（この時点でポーランドは世界で4番目の戦車大国となりました）
ポーランドは1924年に改造型の無線司令車「ルノーTSF」を6輌、足回りを改良した「FTケグレス M26/27」を5輌購入。
1926年、ポーランドの国営企業CWSでFT-17を製造するようになり、ここで改良型や改造型が製造されており、これは「ルノーCWS」と呼ばれる訓練用車輌となりました。
1930〜36年、ポーランド軍にはFT戦車が一番多く、全部で174輌と記録されており、1939年に102輌がポーランド軍にありました。
また1936年に16輌がウルグアイ（スペイン）へ、また中国にも30〜45輌が売却されています。
ゲームでポーランドに登場するのはフランス版「FT-17」と性能は同じです。
主砲の「37mm wz.16」は、フランスの「37mm M1916」（SA18）のポーランド語表記です。
機関銃装備車輌の「7.92mm wz.25」はホッチキス社のM1914のポーランド仕様の機関銃です。
購入年月は1930年から1940年6月までとなっています。
ルノーFT-17の後継機としてNC1とNC2の2タイプで開発が進められました。
NC2は、ケグレスサスペンションとゴム履帯を装着させたもので、1924年に[M24/25]が、1926年に[M26/27]が作られました。
[M26/27]は29輌が作られ、ポーランドは5輌購入したそうです。
ポーランドに登場する車輌は37mm砲搭載型と機銃搭載型の2種類。
FT-17と比較すると積載弾薬の数が少なくなっています。
スピードは８
装甲値は前面と砲塔が３
1939年までポーランドにはあったそうですが、ゲームには[Prototype]（試作車輌）としてのみ登場します。
しかも1932年12月までという短さ。
購入は[MISC]の中の[Prototype]の中にひっそりとあります。
NC1は[NC-27]となり20輌が生産されました。
日本は10輌を購入し「ルノー乙型」と名付けました。
ポーランドでは試験用に1輌購入しています。
（情報の中には27輌とあるものがありますが間違いです）
ゲームの中での性能は上の[Renault 26/27]と同じです。
こちらも1939年まであったそうです。
ゲームでは[Prototype]（試作車輌）でのみ登場しますが、1939年9月のポーランド侵攻まで購入可能です。
イタリアで作られたFIAT3000軽戦車は、ゲームではポーランドに登場します。
ただこれも[Prototype]（試作車輌）としての登場です。
ポーランドはイタリアから購入したという記録はどこにもなく、これに関しては試作車輌としての登場なので、「まあいいか」ということにしましょう。
ただしこの車輌も装甲値１のペラペラ型です。
イギリスのカーデンロイド豆戦車Mk.��
1929年、ポーランドは11輌を購入しました。
ポーランドが様々な試験をした結果、この車輌がwz.28よりも偵察車輌には優れていると結論し、カーデンロイドのライセンスを購入し、自国で製造することにしました。
しかしカーデンロイドには大きな欠点があることが判明します。
それはサスペンションが悪く、乗員がわずか20分の走行で頭痛、それ以上の運転では吐き気をもよおすほどでした。
そのためポーランドでは何輌かをサスペンションの改造をし新たな実験をした結果、乗り心地は大幅に改善されました。
これを機にポーランドではカーデンロイドの製造は中止、そして新たな豆戦車の設計に入っていきます。
残されたカーデンロイド豆戦車は全て訓練用に使用されました。
武器は7.92mm wz.30
スピード15に落ちています。
オープントップの初期型です。
ポーランドのTK-1、TK-2豆戦車
ポーランドはガーデンロイドの購入と共にライセンス権も購入したため、ガーデンロイドを元に独自の開発を進めていきます。
ワルシャワの陸軍工兵研究所では、1930年に2つの試作車輌が完成しました。
それがTK-1とTK-2です。
外見はほぼ同じですが、TK-2は足回りを改善しており、若干走行性能が違います。
主武器は7.92mm wz.25機銃
試作車輌のみが作られ、TK-3の原型となりました。
ポーランドのTK-3豆戦車
TK-1とTK-2の試作車輌のテスト結果をふまえ、新たにTK-3として車輌を完成させました。
1931年には生産体勢に入り、合計で300輌が作られました。
最初の15輌は軟鉄製の試作車輌でしたが、訓練用に使用されました。
車体を装甲で覆い、ボルトで止めてあります。
スピード15（40km/h）
装甲8mm
主に偵察用車輌に用いました。
ゲームには登場しませんが、TK-3のエンジンをポーランドでライセンス生産していたフィアット122BCに交換したタイプのTKFが数輌作られていますが、これらはTK-3として300輌の中に含まれています。
ポーランドのTKS豆戦車
TK-3の改良型
1933年に開発が行われ、1934年に正式に量産が決まりました。
1937年までに282輌が生産されています。
ポーランド人のルドルフ・グンドラフ技師が発明した戦車用のペリスコープ（潜望鏡）が装着されており、車内から360°を見ることが可能になりました。
エンジンはポーランド生産のフィアット122、装甲も強化され、足回りも改善されて走行性が向上しました。
主武器は機銃1挺
1939年9月のドイツ軍のポーランド侵攻の開始までにポーランドには650輌のTK豆戦車が配備されていました。
TK戦車は偵察任務に使用され、ドイツ戦車とは戦ったという記録はあまり残っていません。
しかしドイツ軍は、ポーランド占領後、ポーランドの都市ウィッチの工場で鹵獲した車輌を修理しました。
約50〜100輌が修理されたと言われ、PzKw TK(p)として主にトラクターとして使用しました。
ドイツからクロアチア、ノルウェーにも送られています。
ポーランドの20mm砲搭載型TKS豆戦車
豆戦車の機関銃では装甲車輌とは戦えないということで、ポーランドは強力な対戦車用20mm砲を搭載させることになりました。
この20mm砲は、Nkm wz.38 FKというもので、ポーランドで開発された機関砲です。
1939年に開発が進められましたが、時既に遅し、9月までにわずか24輌しか作られませんでした。
この20mm砲搭載のTKS豆戦車でドイツ戦車13輌を撃破したエドモンド・オルリック軍曹が有名です。
1939年9月14日に2号戦車3輌、18日に4号B型1輌、35(t)2輌、19日に35(t)7輌を撃破しています。
ポーランドのゾロトゥン20mm砲搭載のTKS、37mm砲搭載のTKS豆戦車
上記の20mm機関砲を搭載したTKSは、ポーランドのNkm wz.38を搭載する前に試作車輌として、1936年に試験的にスイスのゾロトゥン社のS18-100対戦車ライフルを搭載させました。
この対戦車ライフルは1935年にポーランドが購入したもので、さらに性能のいい砲の検討に入りその結果、Nkm wz.38にたどり着きました。
またもう一輌が試作車輌として作られています。
それがフランスの37mmピュトー砲を搭載させた車輌です。
37mm砲はルノーFT-17に搭載された古い砲ですが、ポーランドでは装甲車wz.29やwz.34にも搭載されています。
これも1輌のみが1936年に作られたと言われ、映っている写真が一枚だけあります。
しかし実験的に作られたもののようです。
登場年代は1933年ではなく1936年です。
ポーランドの試作車輌TKW豆戦車、TKS-B豆戦車
TK-3の車体を利用して、小型砲塔を装備させた戦車。
1933年ごろ試作車輌が1輌完成しましたが設計ミスもあり、全体的に欠陥が多く、その後の生産が行われませんでした。
1輌しか作られませんでしたが、初期はwz.25機関銃を装備、その後wz.30を装備させており、ゲームでも2パターンが登場します。
TKS-BはTKSの車体を利用し、サスペンションを改善した改良型。
1936年に試作車輌が1輌だけが作られました。
走行テストの結果、満足のいく結果が得られましたが、TK豆戦車の生産が1937年で打ち切りになるのと、改造に費用がかかりすぎることから中止になりました。
上の画像は唯一残されているTKS-Bの画像です。
ポーランドのTKD対戦車自走砲
ポーランドは騎兵旅団のために豆戦車の自走砲を開発しました。
砲はポーランドで開発された47mm wz.25 Pociskという歩兵砲で、この砲はわずか数門が作られましたが、砲としての性能が悪く、生産されませんでした。
その47mm wz.25を搭載させ、1932年に4輌の試作車輌が完成しました。
1937年に第10騎兵旅団に配備され演習に参加していますが、その後はどうなったのか不明です。
ゲームでは試作車輌と自走砲の両方が登場します。
性能もデータも全く同じです。
こちらはTKS-D自走砲
試作車輌TKS-Bの車体を利用し、スウェーデンのボフォース社の37mm対戦車砲を搭載させました。
1937年までに2輌が完成し、その後第10騎兵旅団に配備されました。
トラクターとして砲を牽引することもできました。
最近の戦史ではドイツ軍との戦いに参加、9月5日に破壊されたそうです。
主砲はボフォース37mm対戦車砲の車載砲
ポーランドはこの砲を1936年にライセンス権を購入し、自国生産で37mm wz.36として採用しました。
ポーランドには約1200門の37mm wz.36があり、7TP戦車にも搭載されました。
ポーランドのPZInz 130水陸両用戦車
1932年、イギリスのヴィッカーズ・アームストロング社はポーランドでCarden Loyd軽戦車（何年製かは不明）とVCL 1931水陸両用戦車の実演を行いました。
ポーランドはそれぞれ購入することにしましたが、ヴィッカーズ・アームストロング社はコピーされるのを恐れ、売ることをしませんでした。
しかしポーランドでは水陸両用戦車の自国での開発が望まれました。
それはポーランド東部に多くの沼地や湖があったためであり、ポーランドのPZInzは設計から開発に入りました。
試作車輌が2輌、1937年に完成、走行テストも順調でしたが、資金面で生産には至りませんでした。
実際には武器は装備されなかったと言われています。
しかし一応、7.92mm wz.30機関銃を装備させる予定だったというのと、砲塔を改造し20mm FK-A砲が装備される計画はあったそうです。
イギリスのヴィッカーズ6トン戦車、またはヴィッカーズMk E
1927年に合併したヴィッカーズ・アームストロング社は、1928年に初めて戦車を開発しました。
しかしイギリス陸軍に採用されなかったため、海外への輸出用として販売し、Type AとType B合わせて150輌が生産されました。
ポーランドの他、ソ連（15輌）、ギリシャ（2輌）、フィンランド（33輌）、中国（20輌）、ブルガリア（8輌）、タイ（18輌）、日本（1輌）、ポルトガル（1輌）、ボリビア（3輌）などに輸出され、それまでルノーFT17やガーデンロイド豆戦車しかなかった国が最新の戦車を保有できることになりました。
（日本は1930年にType Aを1輌、研究用に購入）
ヴィッカーズ6トン戦車にはType AとType Bの2タイプがあり、Type Aは二挺の機銃が装備された双砲塔になっており、Type Bは単砲塔となっています。
ポーランドでは完成する前からこの戦車に目をつけていましたが、高価だったこともあり、フランスのルノーNC27を試験的に購入、しかし試験の結果、満足のいくものではなかったため、1931年9月に38輌のType Aを購入しました。
ポーランドでは購入した38輌以外にライセンス契約も結び、自国でライセンス生産ができるようにしました。
ライセンス生産はポーランドのウルサス社が開発に携わり独自に改良され、7TPというポーランドが保有する戦車の中で最強の戦車が完成しました。
ポーランドに登場する車輌は様々なタイプがあります。
このタイプAは機銃2挺を搭載した双砲塔の車輌です。
機銃は7.92mm wz.25（フランスのホッチキス機関銃）
1932年6月に車輌が納入されており、正確なデータになっています。
また全ての車輌は納入時に兵器が取り付けられておらず、ポーランドは自国にある兵器を装備しました。
1933年に38輌のうち16輌を改造し、片方に13.2mm wz.30を装備しました。
さらに同年、改造した車輌をさらに改造し今度は37mm wz.18を6輌に一時的に装備させました。
この37mm砲は有名なフランスのピュトー砲です。
一時的だったということで1934年12月までとなっています。
区別として「E Type *A」というユニット名になっています。
ポーランドは残りの22輌の車輌も改造します。
対戦車兵器として強力な砲を搭載させるため残りの22輌を、1934年から双砲塔ではなく単砲塔にし、そこに47mm砲を搭載させた。
それがType Bです。
主砲はイギリスから取り寄せた47mm VA.wz.E
この砲はヴィッカーズ・アームストロング社が輸出用に開発した車載砲で、イギリス軍には採用されず、ヴィッカーズ6トン戦車用の砲となりました。
同軸機銃が1挺
1939年9月、ポーランド軍の主力戦車としてドイツ軍と戦いましたが、多くの戦車が撃破されています。
ポーランドの7TP軽戦車
見て分かるようにイギリスのヴィッカーズ・アームストロング社のヴィッカーズ6トン戦車と似ています。
ポーランドは購入したヴィッカーズ6トン戦車をテストした結果、エンジンの過熱と装甲の薄さに欠点があることが分かりました。
ポーランドではライセンス権も購入していたため、すぐに改造に取り組みます。
エンジンはPZInz（ポーランドの武器製造会社）の水冷式ディーゼルエンジンを採用、これは日本と同時期ですが世界で初めてのディーゼルエンジンを搭載した戦車でした。
また装甲も13mmから17mmと厚くしました。
その結果、7トンは超えていましたが、7TPとして採用されました。
（TPは重さのトンを表します）
試作車輌が1934年に完成、2つのタイプが作られました。
一つは双砲塔型、もう一つは単砲塔型です。
1935年に生産が始まり最初の22輌は全て双砲塔型で、その後の110輌は単砲塔型が作られました。
7TP dw の 「dw」 という表記は、ポーランド語の双砲塔という意味だそうです。
主武器は7.92mm wz.30機関銃が2挺
スピード12（32km/h）
装甲17mm
1939年9月まで登場します。
こちらは37mm砲を装備した単砲塔型の7TP
対ドイツ戦ではポーランドの主力戦車でした。
37mm砲はスウェーデンのボフォース社から取り寄せた特注品で、当時としては優秀な砲でした。
1938年の夏から1939年の9月までの生産で、わずか110輌が作られました。
主砲はボフォース社の37mm wz.37砲
wz.37は、7TP、9TP、10TPに搭載された車載用戦車砲です。
1939年10月まで登場します。
1939年のドイツ軍との戦争のとき、123輌の7TP（双砲塔・単砲塔含）は3つの装甲大隊に配備されていました。
ドイツ軍と戦闘で奮闘するも次第に失われていき、最後は放棄されています。
ドイツ軍は鹵獲した20輌の7TPを PzKw 7TP 731(p)として使用しました。
ポーランドの4TP軽戦車
1930年代のはじめにポーランドではTK豆戦車が開発されましたが、TK豆戦車には砲塔がないのと火力が貧弱だったことから、新しい偵察用の軽戦車を進めます。
計画は難航しますが、2つの車輌の設計が完了、一つは水陸両用戦車PZInz 130で、もう一つが軽戦車PZInz 140です。
PZInz 140は、4TPとして1937年に試作車輌が完成、走行テストが1939年5月まで行われ、結果は順調でした。
試作車輌が1輌のみ作られ、1939年9月の時点でまだ生産は行われていなかったのですが、一部の書物では1940年から生産が行われる予定だったそうです。
これはTKS nkm豆戦車に搭載されたものと同じです。
ポーランドの10TP軽戦車
1920年代後半、アメリカのジョン・クリスティーが開発したクリスティー式戦車M1928、M1931は当時あり得ないほどのスピードが出せる戦車でした。
クリスティー式戦車の特徴は、キャタピラを外しても走行が可能なことで、車輪での走行では時速114km/hも出すことができました。
アメリカはこの車輌に興味を示さず、ソ連とイギリスはそれぞれ購入し、ソ連ではライセンス権を購入し、後にBT戦車、T34が誕生しました。
（クリスティーはソ連に売却したことを後に後悔したそうです）
ポーランドはいち早くこの車輌に目を付けましたが、ここでもポーランドに違法にコピーされることを嫌がったクリスティーは契約を破棄、ポーランドは車輌を購入できませんでした。
しかしこのとき視察にいったポーランドの技師によるメモをたよりに、後にクリスティー方戦車の開発が進められました。
1935年から開発が進められ、1938年に試作車輌が完成しました。
試作車輌は1939年4月の走行テストでも良好でしたが、その後の行方は不明とされています。
機銃が2挺
試作車輌が1輌のみ作られました。
ポーランドの9TP軽戦車
ポーランドでは1935年から1939年にかけて、7TP戦車の改造が行われました。
7TP戦車はヴィッカーズ6トン戦車の13mm装甲よりも若厚い17mm装甲でしたが、それでは不十分ということで、装甲を強化した車輌の開発が進められました。
1939年7月に試作車輌が2輌完成し、8月までテストが行われ、9月から生産に入る予定だったとされています。
現存する写真がなく、実物は分かりません。
主砲はボフォースの37mm wz.37戦車砲
装甲は最大40mm
ポーランドの14TP戦車
1938年ごろに10TPの性能を大幅に改善した14TPの開発が行われました。
エンジンを12気筒にし、装甲を50mmにし、主砲は37mmか47mmにするというものでしたが、1938年末までに60%が完成し、1939年3月に最初のテストが行われたと言います。
しかしそこでエンジンに欠点が見つかり、ドイツ製のマイバッハエンジンを購入することになりましたが、結局購入ができず計画は頓挫しました。
試作車輌は未完成のままで、ドイツ軍の手に渡ったのではないかと言われますが、よく分かっていません。
↑の画像はゲームでも14TPにこの画像が使われていますが、これは10TPです。
フランスのR-35軽戦車
詳細はこちら
ポーランドでは自国で7TP戦車を生産していましたが、戦車の数が十分でないことから、これを補うためにフランスから購入することにしました。
1938年、テスト用に2輌のR-35を購入し、国内でテストしましたが、全てにおいて欠陥が見つかり評価はよくなかったため、R-35の代わりにH-35かChar D1の購入を持ちかけましたが、フランスはこれを断りました。
仕方なくR-35を100輌フランスに発注、最初の50輌は、1939年7月に無事に到着しましたが、残りの50輌は間に合いませんでした。
到着した車輌は第12戦車大隊に配備され、そのあと第21戦車大隊が結成されポーランドとルーマニアの国境のルーマニア橋頭堡を守るために45輌のR-35が配備されました。
9月の下旬、部隊は34輌のR-35を引き連れてルーマニアに撤退しました。
（ポーランド軍は当時、中立国だったルーマニアとハンガリーに撤退しています）
ポーランド国内に残ったのは13輌だけでしたが、即席でR35戦車独立中隊という部隊が結成され、ドイツ軍とソ連軍と戦っています。
フランスのオチキスH-39軽戦車
詳細はこちら
ポーランドは1938年にテスト用に3輌（または4輌）のH-39を購入、1939年7月にポーランドに到着しました。
1939年9月14日にH-39を3輌、R-35を3輌でR35独立戦車中隊を即席で編成し、ドゥブノ戦闘団に加わりました。
9月20日、ソ連赤軍と交戦、戦車1輌を失い、1輌を自爆。
9月22日、ドイツ軍と交戦、味方の部隊を救出し、戦車1輌を撃破しましたが、1輌を失い、1輌を自爆。
9月23〜24日にかけて大移動をし、その最中に故障により全車損失となり解散しています。
主砲は37m SA18です。