Steel Panters World War 2   JAPANESE  HQ

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砲・ 武器・特殊兵器 4

T66 Rockets (アメリカ・海兵隊)
T27E1 Rockets (海兵隊)

Land Mattress (イギリス
Type 4 20cm RL / Type 4 40cm RL (日本)
Type 4 70mm RL (日本)
57mm Recoilless / 75mm Recoilless (アメリカ・海兵隊)
37mm Mle 1916 (フランス)
37mm M17 AT-Gun (アメリカ)
37mm Wz.18 (ポーランド)

37mm Inf-Gun (日本)
37mm Type94 ATG (日本)
37mm Type 1 ATG (日本)
37mm Type97 ATG (日本)
25mm SA34 / SA37 (フランス)
25mm SA34 ATG (イギリス)
2.5cm Pak 112f / 113f (ドイツ)
C/C 25L40 SA (イタリア)
25mm M34 AT-Gun (フィンランド)

T66 Rockets  (アメリカ・海兵隊)
 T27E1 Rockets (海兵隊)

T66 Rockets

お次はアメリカのロケット砲です。

アメリカで開発されたロケット砲弾は「M8」と「M16」があります。

「M8」と「M16」は、どちらも4.5インチ(114mm)で、しかも性能の差はほとんどなく、M16の砲が少しだけ射程距離が長いくらいです。

そのためゲームではM8とM16の区別がされておらず、全て「4.5in Rocket」となっています。

ここで紹介する「T66 Rockets」は「M16 ロケット砲」を発射する発射器であり、「T27E1 Rockets」は「M8 ロケット砲」を発射する発射器です。

このロケット砲は、

KILL  17  PEN 2  RANGE 104

となっています。

ヨーロッパ戦線は末期に配備され、太平洋戦線では硫黄島、フィリピン、沖縄などあらゆる戦場で活躍しました。

なんせM8は大戦中に250万発が生産されたぐらいですから・・

このロケット砲弾を搭載した車輌も作られました。

トラックに発射器を搭載した「Xylophone」「Mk.7」 「Honeycomb

シャーマン戦車に発射器を搭載した「T34 Caliope

またゲームにはこのロケット砲を搭載した上陸支援艇(LC(R))も登場します。

「T66 Rockets」は24発、「T27E1」は16発の砲弾を積載しています

また「T66」は米軍でも海兵隊でも購入可能ですが、「T27E1」は海兵隊のみの購入となります。

「T66」は 米軍では1944年11月〜1946年12月まで

海兵隊では1943年12月〜1945年12月まで

「T27E1」 は海兵隊で1945年1月〜1946年12月まで


Land Mattress (イギリス)

mattress

イギリス軍もロケット弾を開発しました。

「RP-3」というロケット弾は対地上用の兵器として、イギリス空軍の飛行機に装備されました。

「ホーカーハリケーン」や「ホーカータイフーン」に取り付けられたロケット弾は、地上のドイツ軍を狙い攻撃しましたが、パイロットはロケット弾を地上の目標に命中させることの難しさに困難を極めました。

また、この「RP-3」は戦車にも装備されました。

それが「シャーマン チューリップ」です。

また、「マットレス」というロケット弾も1944年に開発されました。

この「マットレス」というロケット弾は、連続で発射できる発射器を持ち、これを艦船に装備したものを「Sea Mattress」、陸上で使用する場合を「Land Mattress」と呼びました。

大戦後半のライン川やスヘルデ川の渡河の際に活躍をしました。

砲弾は30発

KILL 17  PEN 2  RANGE 145

1944 年11月〜1946年12月まで


Type 4 20cm RL /  Type 4 40cm RL (日本)

20cm

日本にもロケット砲がありました。

日本では1943年に迫撃砲以上の兵器として墳進砲(ロケット弾)の開発が始まりました。

そして、砲弾を 「四式墳進榴弾」、発射装置を「墳進砲」と名づけられました。

(秘匿名称は「ろ弾」)

作られた砲弾のサイズは、20cm、24cm、40cm、そして7cmのものがあります。

(7cmのは次にあります)

上の写真は20cm。

40

こちらは40cm砲です。

実際に 硫黄島の戦いや、沖縄戦で使用されたらしく、その威力に米軍を苦しめたと言われています。

20cm砲

KILL 35 PEN 3  RANGE 48

40cm砲

KILL 75  PEN 7   RANGE 74

砲弾は4発のみ

1943年1月〜1946年12月まで

(実際は完成は 1944年ですからちょっと早い)


Type 4 70mm RL (日本)


こちらも上記と同じく開発されたロケット砲です。

こちらは「試製四式七糎噴進砲」と呼ばれるものです。

(秘匿名称は「ロタ砲」)

写真を見ると、バズーカ砲に見えます。

70mmrl

あれ?こんな対戦車兵器、日本に あったっけ?

1943 年にドイツの潜水艦により、日本にもパンツァーシュレッケの図面が持ち込まれたのですが、完成し終戦間際になりようやく部隊に配備されたそうです。

約3300 丁、約47000 発の砲弾が生産されたとありますから、どこかで使用されたんだと思いますが、本土決戦の兵器とされていて、その詳しい記録は分かりません。

ゲームではこの70mm墳進砲は、

KILL 5  PEN 2  HEAT 9  RANGE 10

となっていますが、この部隊はAP弾もHE弾もなく、HEAT弾のみ12発装備しています。

したがって、PEN値9ということになります。

また射程距離が10へクスと長く、これはパンツァーシュレッケやバズーカ砲とは比較できないくらいです。

こんな武器がもし、1944年ごろから前線に配備されていたら、面白い陸戦戦史が残っていたんでしょう。

1945年1月〜1946年12月まで


57mm Recoilless / 75mm Recoilless
(アメリカ・海兵隊)

57mmrecoilless
recoilless

アメリカ軍の無反動砲

「M18 57mm無反動砲」と「M20 75mm無反動砲」です。

英語では「Recoilless Rifle」

無反動砲は、ドイツ軍の「LG40」やソ連軍の「76.2mm DPR」がゲームに登場します。

アメリカ軍は1943年北アフリカで、ドイツ軍の「LG40」を鹵獲しました。

そしてそれを参考にこの無反動砲を作りました。

見た目は「LG40」とは全然違いバズーカ砲のような砲です。

歩兵が携帯し扱える手ごろな砲なので、前線では重宝されたそうです。

大戦末期に配備され、 太平洋戦線では多く使われました。

砲弾はHE弾が4発、HEAT弾が8発

射程距離は、57mmが9 へクス、75mmが16へクス

購入はアメリカ軍では1945年3月〜1946年12月まで

海兵隊では1945年6月〜1946年12月まで


37mm Mle 1916 (フランス)
37mm M17 AT-Gun (アメリカ)
37mm Wz.18 (ポーランド)

37mm

1916年にフランスで開発された歩兵砲。

日本では「ピュトー砲」「プトー砲」と呼ばれる。

37mm砲のような軽量火砲は第一次大戦での塹壕戦における敵の 機関銃陣地を排除するために誕生しました。

第一次大戦では活躍しましたが第二次大戦が始まると、威力不足となりました。

ですがアメリカでは、M3砲が不足し ていたため、1941〜42年のフィリピンの戦場ではこの砲が使われていました。

この砲は歩兵砲となっていますが、HE弾以外にもSABOT弾(APCR弾)を撃つことができるのが特色です。

そのため対戦車砲としても使用され、フランスやポーランドではこの砲を搭載した車輌があります。

FT-17
ルノーR35
ホチキスH35、H39
FCM36
White-Laffly AM

Wz.28 (ポーランド)
Wz.29(ポーランド)
Wz.34(ポーランド)

フランスでは1930年1月〜 1943年4月まで

アメリカでは1930年1月〜1941年12月まで

ポーランドでは1939年11月〜1940年6月まで


37mm Inf-Gun (日本)

37mm

日本ではフランスから輸入した上記の「プトー砲」 (37mm歩兵砲)を元に37mm砲の開発が進められました。

1922年に制式化されたこの砲は、「十一年式平射歩兵砲」 と名づけられました。

平射歩兵砲とはちょっと変わった砲名ですが、前後に2つの脚を持つ三脚に砲をセットし射撃するというものです。

またこの砲も榴弾(HE弾)のほかにSABOT弾を24発積載していますが、これは九四式徹甲弾のことです。

当初はSABOT弾にあたる「十一年式代用弾」というものがあったのですが、ニッケルクロームはコストが高く廃止されています。

貫通力ですが、これは少し面白いのでみておきましょう。

これは「十一年平射歩兵砲」の「37mm L21 Type11」ですが、

37mm

フランスの37mm歩兵砲と比べてみると、

100m(2へクス)からのSABOT弾は+1
200m(4へクス)からのSABOT弾は-1

となっています。

これは砲の差というより、砲弾の差といってもいいかもしれません。

日本軍はこの砲を対戦車砲として活用しようとしていました。

1930年1月〜1941年12月まで

[Inf Suport Gun]なので、購入は歩兵の中の[Inf Support]部隊で購入


37mm Type94 ATG (日本)

TYPE94

日本軍に登場する他の37mm砲も見ていきましょう。

まず、こちらは「九四式37mm速射砲」

速射砲というのは、対戦車砲のことです。

本当は37mmのミリのところが、漢字の「粍」になるんですが、読むのも書くのもめんどくさいのでmmにします。

この九四式37mm速射砲は、上記の「十一年式平射歩兵砲」が装甲車輌に対して有効な武器とならなかったことから、1936年から生産が始まり、約3400門が作られました。

上記の37mm歩兵砲もこの速射砲も同じ37mmなのに何が違うの?と思いませんか。

それは砲身長の長さにあります。

上記の37mm歩兵砲は砲身長が28口径(L21)、この37mm速射砲は砲身長が46口径(L46)です。

この差は砲弾が発射される速度に出てきます。

そのため37mm歩兵砲は発射速度が遅く、貫通力が落ちました。

この九四式37mm速射砲は、「九四式徹甲弾」が開発されました。

TYPE94

その結果、このように近距離以外でもある程度は貫通できる威力を持ちました。

(九四式はSABOT弾は積載していません)

1939年のノモンハン事変でのソ連軍の戦車や日中戦争の中国軍、太平洋戦線でのオランダ軍やイギリス軍の装甲車輌には十分な戦果を挙げましたが、 米軍のM3軽戦車が登場すると苦戦していきます。

ちなみに、M3の装甲はこちら↓

M3

実際にはM3との戦いで、80mの距離で側面を狙ったが、それでも貫通できなかったため、 同じ部分を連続射撃しその衝撃で内部を破損させ行動不能にしたという戦記がありますから、上の表は少し有利になっているのかもしれません(涙)

1936年1月〜1946年12月まで


37mm Type 1 ATG (日本)

type1

「一式37mm速射砲」は上記の「九四式37mm速射砲」では性能不足であることから1941年に開発されました。

ただし、開発とは言っても、日本には対戦車砲の技術がなかったため、中国で鹵獲したドイツの「37mm Pak37」(37mm対戦車砲)を研究して開発したものです。

また同時に一式徹甲弾と一式榴弾が開発されています。

この砲「37mm L50 Type1」の貫通力は、

type1

「九四式37mm速射砲」との違いは、9へクスまでの貫通力が5になっています。

この「一式37mm速射砲」は「二式軽戦車」の主砲にも使われています。

(こちらは砲身長が「37mm L46 Type1」)

1942年1月〜1946年12月


37mm Type97 ATG (日本)

type97

もう一つの 37mm砲は、「ラ式37mm対戦車砲」です。

これは正確には日本軍の兵器ではありません。

中国戦線で中国軍が使用したものを鹵獲して使用したものです。

鹵獲した当初は、「九七式37mm速射砲」と名づけられていたので、ゲームでも「Type97」となっています。

正式な兵器の名称は「3.7mm Pak35/36」

ま、まさか・・・

そうです、大戦初期のドイツ軍の主力対戦車砲であった「37mm Pak36」です。

ドイツは中国に軍事面で多くの協力関係を結んでおり、中国には信じられないようなドイツ軍の兵器が多く輸出されました。

(といっても、1930年代までの話です)

この「37mm Pak36」もドイツから購入したもので、上の写真は中国軍から鹵獲した当時の写真ですが相当な数があったようです。

この鹵獲した37mm Pak36を日本軍が使ってみたところ、自国の37mm砲よりも性能がいいことが分かり、主力兵器として使われることになりました。

もうそれはそれは大変な貴重品だったようです。

もちろん砲弾も全て鹵獲品です。

「九四式37mm速射砲」のところでも書きましたが、どう見てもゲームでの性能(貫通力)には大幅な誤差があります。

それはこの「九七式37mm速射砲」と比較しても分かります。

この2つの37mm砲の貫通力は全く同じになっていますから・・

この「九七式」は太平洋戦線でも主兵器として活躍しました。

1939年6月〜1946年12月まで


25mm SA34  / SA37  (フランス)

25mmSA34

上記で述べたフランスの「37mmピュトー砲」が対戦車にはまったく威力不足であることにより、フランスのオキチス社が新たな対戦車砲を1934年に開発しました。

口径は25mm

なんといってもこの対戦車砲は軽量であることが長所

実際に戦車に対してどれくらいの戦果を挙げたのかはよく分かりませんが、小型であるため隠蔽がしやすく、 また砲の先端に消炎器がついており発砲炎が出にくいため敵は見つけにくかったと言われます。

25mmsa34

また、1937年には改良型で ある「25mm SA37」(上の写真)が作られました。

ゲームでの性能は「SA34」も「SA37」も差はあり ません。

APCAL

またこの砲は AP弾のみので、HE弾は積載していません。

25mm SA34は1934年6月〜1943年4月まで

25mm SA37は1937年6月〜1943年4月まで

この砲はいくつかの車輌にも搭載されました。

ルノーAMR35 ZT2
Penhard 178

Laffly 25 AC
CP 19 25mm AC


25mm SA34 ATG (イギリス)
2.5cm Pak 112f / 113f (ドイツ)
C/C 25L40 SA (イタリア)
25mm M34 AT-Gun (フィンランド)

25mmAT-GUN

上記 のフランス、オキチス社の「25mm SA34(SA37)」は、フランス以外の国でも使用されました。

イギリス では対戦車砲不足だった1940年に使用されました。

25mm Portee にも搭載されています。

ドイツ軍は鹵獲したこの砲を「2.5cm Pak 112(f)」と名づけました。

ゲームでは「2.5cm Pak 113(f)」も登場しますが、これは同じ砲です。

イタリアでは北アフリカのイタリア軍により使用されました。

フィンランドでは、1940年1月にフランスから50門を購入しています。

またドイツ軍は鹵獲した200門をフィンランドに売却し、 1943年まで第一線で使用されました。

購入は

イギリスでは1940年3月〜1940年6月

ドイツでが1940年9月〜1944年9月

イタリアでは1940年9月〜1943年8月

フィンランドでは1940年2月〜1942年12月まで

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