Steel Panthers World War 2   JAPANESE  HQ

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戦車・装甲車 3

H-35 / H-39SA18 / H-39 (フランス)
PzKw 38H 735(f) / 39H 735(f) (ドイツ)
Marder I 37H  / 39H (ドイツ)
sFH 13 LrS (f) (ドイツ)
Somua S-35 (フランス)
PzKw 35-S 739(f) (ドイツ)

R- 35 (フランス)
PzKpfw 35R 731f (ドイツ)

Jpz 35(f) (ドイツ)
FT -17m  /  FT-17c (フランス)
PzKw FT-17 730f / FT-18 730f (ドイツ)

7.5cm PaK RSO / Steyr RSO (ドイツ)
Marder II (Sf) (ドイツ)

Las 762 (ドイツ)

H-35  / H-39SA18 / H-39 (フランス)
PzKw 38H 735(f) / 39H 735(f) (ドイツ)

T35
T39

フランス鹵獲戦車企画第3弾どす。

今回はオキチス社が開発した戦車です。
オキチス社はご存知の文具であるホチキスを作った会社です。

ちなみにフランスの戦車名の数字は、正式採用になった年を表しています。

1935年に採用された歩兵支援用戦車はこの「H-35」ではなく、ルノー社の「R-35」でした。

ですがホチキス社は「H-35」のエンジンなどを改良し足回りをよくした結果、歩兵用としてではなく、 騎兵用として採用されました。

なので、この「H-35」はCavalry Tankとして購入することができます。
(後に歩兵用にもなった)

主砲には貧弱な火力で有名な37mm(SA18)を装備、機銃が1

1935年から1939年まで生産され625輌が作られました。

そのH-35を改良したのが「H-38」ですが、ゲームでは「H-39/SA18」として登場します。

これはH-35のエンジンを改良した型です。

そのためゲームでは移動力が11から12にわずかによくなっていま す。

SA18というのは、H-35の主砲である37mm砲SA18のこと。

そして「H-39」は、その37mm砲を それまでの貧弱な37mm(SA18)ではなく、37mm(SA35)砲を搭載した型です。

SA18は対戦車には まるで歯が立ちませんでしたが、このSA35はかなりよくなりました。

1940年までに770輌が生産されています。

騎兵部隊である機械化師団に配備され、フランス侵攻でのジャンブルー・ギャップの戦いでドイツ装甲部隊と初めての戦闘を繰り広げました。

部隊に配備された「H-35」「H-39」「ソミュアS39」は、ドイツ軍の戦車よりも性能は優れていましたが、 ドイツ戦車隊の優れた集団戦法とスツーカによる爆撃で、フランス戦車部隊は壊滅しました。

購入は、

H-35が、 1936年1月 〜1943年4月まで

H-39/ SA18が、1938年9月〜1940年6月まで

H-39(SA35)が、 1940年1月〜1940年6月まで

例によって2名乗りでい!


39h

H-35、H-39はドイツ軍の占領後、 当然のごとく鹵獲され、「PzKw 38H 735(f)」「39H 735(f)」という名称になりました。

武器・装甲などの性能はそのままですが、ドイツ軍は全車に無線機を取り付けました。(フランス軍使用時は、小隊に1台程度しかありません)

この車輌もフランス駐留部隊に配備されましたが、バルバロッサ作戦ではフィンランドに配備されており、フランス鹵獲戦車初の実戦投入となりました。

また、ドイツ軍はフランスで鹵獲した戦車を枢軸国にも供給しました。

「PzKw 38H 735(f)」「39H 735(f)」の購入は、1940年7月〜1946年12月まで

↓ 続きます

Marder I 37H  /  39H (ドイツ)

Marder1
marder1
MARDER1

東部戦線でT-34などの強力な戦車に対抗するために、 ドイツ軍には急きょ7.5cm対戦車砲を搭載した車輌が必要になりました。

そこでフランスで押収した多くの車輌を改造し自走砲にすることにし、 もともとあった車輌の砲塔を外し、その上にオープントップの7.5cm対戦車砲を載せました。

これがマルダー1です。

当初、ドイツ軍ではマルダー1とは呼ばれていなかったためか、 改造されたマルダー1の元車輌には数種類があります。

まず車体にフランス製の牽引トラクター「ロレーヌ・シュレッパー」 (Lorraine Schlepper)を改造したものですが、これはマルダー1の中でも最も多く170輌が作られ、 「マルダー1 37H」呼ばれています。(画像上)

それ以外では、 上述の「PzKw 39H 735(f)」が7.5cmPAKを搭載した車輌に改造され、「マルダー1 39H」となりました。(画像下)

また、前回取り上げた「FCM36」の7.5cmPAKを装備した「7.5cm PAK FCM」も「マルダー1 39H」と呼ばれています。

なお「マルダー1 39H」は少数の製造となっています。

マルダー1の「37H」と「39H」の性能差は、 装甲の違いだけで、「39H」の方が若干厚くなっています。とは言っても、薄いにはかわりないので、命中すれば即お陀仏ですが。

(↓ こんな感じになる)

ODABUTU

マルダー1は東部戦線にも投入されましたが、車体がフランス製であったため、フランスに戻され、その結果、 ノルマンディー戦で連合軍を迎え撃つことになりました。

マルダー1 37Hが、1942年7月〜1945年12月まで。
マルダー1 39Hが、1942年6月〜1944年12月まで。

sFH 13 LrS (f) (ドイツ)

sfh

ええーと、フランス鹵獲戦車シリーズのこれが第何弾だっけ?
もう分からなくなってきました。

一応、整理しておきますが、 

第1弾が Char B1 bis
第2弾が FCM-36
第3弾が H-35、H-39
で、

今回の第4弾は、ロレーヌ・シュレッパー(装甲牽引車)

ということで、前回紹介した「マルダー1 37H」と同様、今回もフランス製の牽引トラクター「ロレーヌ・シュレッパー」を改造したものです。

この牽引トラクター「ロレーヌ・シュレッパー」というのは、 装甲牽引車であり、機動性がよく、また自走砲に改造しやすかったという利点があったため、 山のようにあった300輌の車体を改造して利用しました。

一つは先ほど紹介した「マルダー1」で約170輌、そしてもう一つは10.5cm榴弾砲を積んだ自走砲(ゲームには登場しません)で12輌、 そしてこの「sFH 13 LrS(f)」が94輌となっています。

この「sFH 13 LrS(f)」の呼び方ですが、sFH 13というのは、この15cm重榴弾砲のことで、LrSはロレーヌ・シュレッパーの略です。
また(f)というのはフランス製ということです。

なので通称「15cm自走榴弾砲ロレーヌ・シュレッパー」と呼ばれています。
(ゲームでは15cm sIG 33(歩兵砲)になっています)

購入は「Artillery」の中の「PzArt」に中にあります。

砲弾が8発しかありません。

1942年4月〜1944年4月まで

ただし 1943年1月〜1944年4月に購入できる方は、画像が異なり、マルダー1になっていますのでご了承ください。

また、装甲牽引車ロレーヌシュレッパーは、「Schlepper」という名称でドイツ軍で購入できます。(弾薬車、牽引車、砲牽引車など)

Somua S-35 (フランス)
PzKw 35-S 739(f) (ドイツ)

s35

まだ続きます。
フランス鹵獲シリーズ第5弾です。

中戦車ソミュア S-35はフランスのソミュア社で作られました。

1930年代に作られたフランスの戦車を見ていると、主砲、装甲などは当時のドイツ軍の戦車よりも優れていることに気づきます。

このソミュアも中戦車でありながら、47mm砲を搭載しており、パッと見はなかなか強そうに見えます(よね?)

フランス国内でも当時、フランス軍最良の戦車だったと言われています。

確かに47mm砲はドイツ軍の2号戦車では 歯がたちません。

ですが、どんなに戦車が優れていても指揮スタイルは旧態依然のままで、組織力に勝るドイツ戦車部隊の前では、個々の性能を発揮することなくドイツ軍に敗れてしまいます。

こうしてフランス国内で生産された430輌の車輌のうち、290輌あまりがドイツ軍に鹵獲されました。

s35

ドイツ軍の兵器となった「S35」は皮肉にも活躍を見せています。

ドイツ軍はフランス国内の警備やユーゴスラビアの対パルチザン対策、それに東部戦線にもこの戦車を使用しています。

ノルマンディー上陸後の連合軍と100輌ほどが戦っています。

また、ドイツから枢軸国にも供給されており、1941年に32輌がイタリアに、1942年に2輌がハンガリーに、1943年に6輌がブルガリアに送られました。

また、ビシーフランスでも購入が可能です。

フランスでは1937年1月〜1940年7月まで
ドイツでは1941年1月〜1944年12月まで


R- 35 (フランス)
PzKpfw 35R 731f (ドイツ)

r35

フランス鹵獲戦車シリーズ第6弾!
まだあるのか!

R-35はフランスルノー社で作られたフランス軍の主力軽戦車です。
普通は 「ルノーR35」と呼ばれています。
(R-35だけだと、35歳指定の映画みたい)

主力戦車というだけあって、1500輌も生産されています。

主砲は37mm砲、前面砲塔の装甲が45mm(装甲値6)。

1935年1月〜1943年7月まで購入可能

フランスからはポーランドやユーゴスラビア、ルーマニアに輸出されました。

r35

ドイツ軍によって鹵獲されたこの戦車はほとんど改造されずに使用されました。
例によって無線機が搭載されているぐらいです。

この戦車も枢軸国であるイタリアやブルガリアに供給されました。

ドイツ軍は訓練用に使用するか、あるいは対パルチザン用に使用しました。

1943年1月〜1944年12月まで購入可能

ただし購入は「Ost Panzer」の中にしかない。
(他の鹵獲戦車は「Orpo Panzer」の中にもあるがこの戦車はない)

表記だが、この戦車だけは 「PzKpfw」となっているが、これは他の「PzKw」と同じ意味です。

「R-35」の詳細は「戦車・装甲車14」に書きましたのでご参照を


Jpz 35(f) (ドイツ)

jpz35

ゲームでの表記は「Jpz 35(f)」だが、実際は「Jpz 35R(f)」と表記してほしかった。

そう、もうお気づきだと思いますが、上の「ルノーR-35」軽戦車を改造して自走砲にしたものです。

それまでドイツ軍には1号対戦車砲自走砲というのがあったが、生産の終了に伴い、フランスから大量に鹵獲したR-35に1号対戦車自走砲と同じチェコ製4.7cm対戦車砲(Pak36(t))を搭載させました。

4.7cm Pak36(t)はこちら

200両が改造される予定でしたが、実際は147両のみに終わっており、またソ連軍との東部戦線の戦闘にはあまり参加しておらず、フランス国内での使用に終わっています。

この車輌もノルマンディー戦で連合軍を迎え撃っています。

1941年6月〜1944年9月まで購入可能。

FT -17m  /  FT-17c (フランス)
PzKw FT-17 730f / FT-18 730f (ドイツ)

ft17

いよいよフランス鹵獲戦車シリーズも最後になってしまいました。
第7弾です。

ルノー「FT-17」軽戦車は第1次大戦において作られた戦車です。

これでも当時は、世界でも最高の性能を誇りました。

約4000両も生産され、世界各国でこの戦車は使用されました。

第二次大戦が始まった当初も、フランスには大量のルノーFT戦車がありました。

FT-17についての詳しい紹介はFT-17 BSの方で。

「FT-17c」は37mm砲を搭載しており、「FT-17m」は7.5mm機銃のみを搭載している型となります。

全ての型は1930年1月〜1943年4月まで購入可能。

FT-17

ドイツ軍に鹵獲された大量のFT戦車は、大半がスクラップになりましたが、一部はフランスの国内でそのまま改造されず訓練用に使用されました。

ゲームではドイツ軍に 「PzKw FT-18 730f」というのが出てきます。
これは37mm砲搭載の「FT-17c」と同型です。

またドイツ軍に出てくる「PzKw FT-17 730f」は「FT-17m」と同型です。

購入は1940年7月 〜1946年12月まで

7.5cm PaK RSO (ドイツ)
Steyr RSO (ドイツ)


RSO

またまた見たこともない戦車か!とお思いでしょう。
あたくしも知りません、こんな戦車は。

見たところ、改造車という感じがぷんぷんしますでしょ。

RSOというのは「Rauper Schlepper Ost」、訳すと東部用装軌式牽引車となります。

東部戦線でドイツ軍が戦ったのはソ連軍と泥でした。

この泥対策として、キャタピラのついた牽引車が大量生産されました。

オーストリアのシュタイアー社で1942年から作られ、およそ2万7700輌が生産されました。

幅広いキャタピラのため、泥の中や雪の上でも、砲の牽引や物資の運搬は可能でした。

ゲームでは、Carry Capacityが「113」

1942年10月〜1946年12月

7.5cm RSO

このトラクターの車体を改造し、7.5cm対戦車砲を搭載したのが、この不恰好な自走砲のような車輌です。

見た目とおり、装甲はあってないようなもので、機銃すらありません。

75mm 対戦車砲を搭載しているため、大量に生産される予定でしたが、試験的に配備された車輌は、あまりにも損害が多くでたため、生産計画は取り止めになりまし た。

1943年11月〜1944年12月まで購入可能。

ただし購入は、「Ost PzJag Grp」と「OrPo PzJag Grp」の中のみで可能。


Marder II (Sf) (ドイツ)

marder2
MARDER2

2号戦車F 型の車体に7.5cmPAKを搭載したのが、 マルダー2です。

マルダー自走砲は、1も2も3も全部7.5cm対戦車砲を積んでいますので、装甲以外はそんなに大差はありません。

このマルダー2は、合計で530輌が生産(改造)されました。
当初は乗員が3名でやっていましたが、手が足りずに後に1名追加され4名になりました。

このようなオープントップの自走砲は、戦車の砲弾が命中すればそくお陀仏なのですが、 歩兵のライフル・機銃攻撃でもすぐに抑圧があがってしまい、なかなか使いづらい車輌です。

また、攻撃を受けるとなぜか砲弾もよく命中しやられてしまう印象があるのは僕だけでしょうか。

1942年6月〜1946年12月まで購入可能


Las 762 (ドイツ)

las

こちらも名称としては「マルダー2」と呼ばれていたもので、 車体は2号戦車なのですが、搭載している砲がソ連から大量に鹵獲した「76.2mm対戦車砲」です。

この砲はソ連では野砲として使われましたが、ドイツで改造され「76.2mm PAK36(r)」と名付けられました。

「Las 762」というのは、秘匿名称で開発されていたためについた名前で、「マルダー2」というのも、前線の兵士から呼ばれていた愛称だそうです。

200輌が生産され、主戦線である東部戦線で活躍しました。

T34に対抗するべく大急ぎで改造、生産されたハリポテのような自走砲ですが、 75mm砲はその威力を存分に発揮しました。

ゲームでも自走砲が登場したりすると、ちょっと肩入れしたくなるのは僕だけでしょうか。

1942年5月〜1944年5月まで購入可能

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