Steel Panthers World War 2 JAPANESE HQ
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PB m/25 / PB m/26 (スウェーデン)
PB m/31 HMG / PB m/31 37mm / PB m/31 20mm (スウェーデン)
PB m/39-40 (スウェーデン)
PB m/41 (スウェーデン)
Landseverk 182 / Landseverk 182+ (フィンランド)
Tgb m/42 KP (スウェーデン)
PB m/31-F (スウェーデン)
BA-27 (ソ連)
FA -I (ソ連)(フィンランド)(スペイン)
BA-3 (ソ連)(フィンランド)(スペイン)
BA-6 (ソ連)(フィンランド)(スペイン)(中国)
BA-20 (ソ連)(中国) / BA-20M (ソ連)(フィンランド)
FAI / BA-6 / BA-10 / BA-20M (ルーマニア)
まだまだスウェーデン続きますw
今度は装甲車を紹介しましょう。
「PB m/25」は「Pansarbil fm/25」の略称。
この車輌はスウェーデン最初の装甲車で、ティダホルムズ社で作られました。
ティダホルムズ社は20世紀初め、 消防車やバス、鉄道機器などを製造していた会社です。(後に倒産)
1925年に「PB m/25」、その翌年の1926年には「PB m/26」が完成しました。
両車合わせて3輌しか作られませんでしたが、この後のスウェーデンの装甲車において多大な貢献をもたらしました。
(ということは、上の画像の3輌が全てということですよね)
装甲は約5mm
武器は「PB m/25」は6.5mm機銃のみ
「PB m/26」は37mm SA17と6.5mm機銃を装備しています。
この37mm SA17は、あのフランスのピュトー砲と呼ばれるもので、ゲームでは「m/26」は37mm砲を装備していますが、実際は後になって取り付けられたものみたいです。
1939年までスウェーデンでは使われました。
両車とも、 1930年1月〜1939年4月
スウェーデンのランツヴェルク社が開発した装甲車。
ランツヴェルク社は1929年に「Pansabil FM29」という装甲車を開発します。
それがこれ↓
この装甲車は37mm砲と2つの機銃を搭載した非常に火力に優れた4輪駆動車でしたが、 あまりにも高価すぎたため、1輌しか作られませんでした。
もちろんゲームにも登場しません。
そのため2.5トントラックを改造し訓練用に開発した装甲車が「PB m/31」です。
1931年に正式に スウェーデン軍に採用され、32輌が生産されました。
タイプは装備する武器によって数種類あります。
「PB m/31 HMG」は初期の訓練用で、8mm機銃を2つ搭載。
1931 年1月〜1942年12月
「PB m/31 37mm」は37mm Naval砲と機銃を搭載。
1931年1月〜1942年12月
「PB m/31 20mm」は1942年に強力なボフォースの20mm砲が搭載されました。
1942年1月〜1946年12月
さてこちらの装甲車はそれまでの車輌とは全く変わった形状です。
この車輌は本来、デンマークがスウェーデンのランツヴェルク社に発注していたものです。
しかし戦争が始まり、戦車・装甲車の生産が追いつかなくなり、 ランツヴェルク社はヴォルボ社でのライセンス生産を承諾、そこでこの車輌は作られることになりました。
デンマークの発注分18輌が作られ、そのうち3輌が引き渡されましたが、その後、1940年4月にデンマークはドイツに占領されます。
そのため残った15輌は、スウェーデン陸軍が使用することになりました。
ヴォルボエンジンを搭載し時速80km/hで走行可能、 砲塔には20mm機関砲(マドセンor ボフォース)、車体の前後に3つの機銃を装備した「PB m/39」は乗員には大変に好評だったそうです。
「m/39」 「m/40」合わせて45輌が生産されました。
1941年1月〜1946年12月
「PB m/41」はABランツヴェルク社が他国からの発注に応じて開発・生産していた車輌「Landsverk L180」「L181」[L182」です。
デンマーク(2輌)、アイルランド(8輌)、フィンランド(1輌)、エストニア(1輌)、リトアニア(6輌)、オランダ(25輌)などに輸出されました。
スウェーデンが作った車輌って、独特のかっこよさがあります。
この装甲車もかっこいいですよね。
そう思うのは私だけでしょうか。
砲塔には20mm砲と機銃を搭載し、車体全面装甲は15mmでした。
スウェーデンは自国で5輌を保有しました。
1943年4月〜1946年12月
また、オランダが購入した25輌は、「Panserwagen M36」「M38」と呼ばれました。
フィンランドがスウェーデンから購入した 「Lanseverk 182」です。
1936年に1輌のみ購入しました。
1939年11月に勃発したソ連との冬戦争では騎兵師団に配属され、このときの武装は13.2mm機関銃でしたが、1941年の継続戦争では、「Lahti L39」20mm対戦車ライフルに換えられました。
ゲームでは20mm対戦車ライフルを装備 した車輌と 13.2mm機関銃を装備した車輌と別々に登場しますが、20mm対戦車ライフルを装備した車輌は、「Lanseverk 182+」とされています。
「Landseberk 182」は。1936年7月〜1940年11月
「Landseverk 182+」は、1936年7月〜1941年12月
スウェーデンのABランツヴェルク社が設計した装甲兵員輸送車です。
正式名称は「Terrangbil m/42 KP」
これもそうですが、どこの国のものも真似していないスウェーデン独自的な感じがいいです。
この車輌には「SKP m/42」と「VKP m/42」の2タイプがありますが、それぞれ製造会社が異なり、搭載しているエンジンが違うだけです。
車輌の大きさや装甲の厚さには違いはありません。
ゲームには1種類しか登場しません。
ゲーム内の「Carry Capacity」は118なので、兵員18名が搭乗できることになりますが、実際は10名程度です。
また、実際には画像のように車体には機関銃が取り付け可能となっている銃座がありますが、ゲームでは武器はありません。
1944 年から生産が始まり、約500輌が生産されました。
この車輌は戦後、1960年に勃発した「 コンゴ動乱」で国連軍として参加したスウェーデン軍と共に活躍しました。
なんと2004年まで現役でした(スウェーデンではありません)
1943年1月〜1946年12月
スウェーデン最後は「PB m/31F」です。
上記で「PB m/31」を紹介しましたが、この車輌は名前こそ「PB m/31F」ですが、全く異なる車輌です。
画像を見てピンときた方はかなりやばいです。
そう、この車輌は、ソ連の装甲車「BA-10」です。
と言っても、ソ連から購入したものではありません。
フィンランド1939年にソ連と戦いましたが、このときフィンランド軍は、多くの兵器をソ連軍から鹵獲しました。
その中に「BA-10」が24輌(正確にはもっとあったそうです)ありました。
スウェーデン軍はこの鹵獲した車輌をフィンランドから購入しました。
もっともエンジンやタイヤはついておらず、後にスウェーデン国内でリニューアルしています。
どれくらいの数があったのかは分かりません。
武器は45mm砲と機銃2丁
1943年9月〜1946年12月
次はソ連の装甲車を見ていきましょう。
まずは「BA-27」
この車輌はソ連で初めての国産装甲車です。
ソ連の装甲車は「BA」シリーズとして、番号順に開発されたが、この車輌の「27」だけは、 開発された年代を指しています。
車体はイタリアのフィアット社の4輪トラックをベースに、砲塔には「T-18」軽戦車の砲塔を取り付けたもの。
装甲はわずか8mm程度の薄さでしたが、なんと言ってもソ連軍の装甲車の魅力はその火砲です。
この車輌には37mm砲が搭載され、この時代では強力な火砲でした。
はじめは極東方面の部隊に多く配備されましたが、あまり評判はよくありませんでした。
(いわゆるよく故障したそうです)
その後、ノモンハンでの戦いに使用され、またフィンランドとの冬戦争、そして独ソ戦にも登場しました。
217輌が生産されました。
1930年1月〜1941年12月
「FAI」装甲車1932年に開発されました。
「FAI」は、「フォード・A・イジョルスキー」という意味で、レニングラードにあるイジョルスキー製作所で作られました。
この「フォード・A・イジョルスキー」(イジョーラ工場)では、同じ年に、「BAI」中装甲車が作られており、こちらは六輪の装甲車です。
(「BAI」はゲームには登場しません)
フォードとあるように、アメリカのフォード製の4トントラックをライセンス生産して出来た「GAZ -A」トラックが車体となっています。
武器は砲塔の7.62mm機銃のみですが、速度80km/hと機動力を誇りました。
676輌が生産されました。
BA-27と同じく、ノモンハンのハルハ河の戦い、フィンランドとの戦い、初期の東部戦線にも参加しました。
ノモンハンでは21輌が撃破されました。
ソ連では1933年2月〜1941年12月
フィンランドは冬戦争で、ソ連軍から鹵獲しました。
1940年1月〜1944年8月
また 1936年のスペイン内乱で、スペイン共和国が20輌を購入しました。
スペインでは1936年9月〜1939年9月まで
上記のBA-27の後継車輌として1934年に開発されたのが「BA-3」です。
(BA-27 → BAI → BA-3という流れ)
「GAZ -AAA」というソ連国産の六輪貨物トラックを車体に使っており、装甲車としては優れた機動性を発揮しました。
性能的には、BAI中装甲車とほぼ同じですが、砲塔には45mm対戦車砲を装備しており、こちらはBAIの37mm砲を上回っています。
この車輌も、ノモンハンやスペイン内乱、フィンランドとの戦い、その後、東部戦線と配備されました。
しかし日本軍とのノモンハンでの戦いで、日本軍の7.7mm機関銃でも貫通してしまったそうです。
約160〜180輌生産されました。
ソ連では1934年10月〜1942年5月
フィンランドではもちろんソ連軍からの鹵獲品として1輌があったそうです。
1940年1月〜1946年12月
スペインでは1936年11月〜1939年4月
BA-3の改良型がBA-6です。
BA-3もBA-6も見た目が同じで、この両車を一目で見分けられることができる人はかなりやばいですw
ではどこを改良したかというと、BA-3は車体の重さからサスペンションやギア、エンジンなどにトラブルが頻繁に出たため、車体の重量を軽くしたのがBA-6です。
ですが性能は全く同じですw
装甲の薄さも変わりません。
生産は1936〜1938年までに386輌。
ソ連では1936年3月〜1942年6月
フィンランドでは鹵獲品として、10輌がありました。
1940年2月〜1946年12月
スペインでは80輌を購入しました。
1936年11月〜1939年4月
中国では、BA-3、BA-6などを合わせて150輌ほど購入しました。
1938年3月〜1939年 12月
この「BA-20」は、「FA-I」の後継車輌として1934年に作られました。
そのためBA-3やBA-6のように六輪装甲車ではなく四輪です。
車体には「GAZ-A」トラックの改良型「GAZ-M1」を使用していますが、性能的には「FA- I」とあまり変わっていない感じもします。
ただし、BA-20はソ連軍の装甲車では初めての無線機を搭載した車輌となりました。
そして2056輌という生産はそれまでにない生産数となりました。
また「BA-20M」はアンテナを改良した型で、こちらは偵察車輌のほかに、司令部用車輌としても用いられました。
(ゲームではFO車輌として登場します)
2013輌が生産されました。
武器は砲塔の7.62mm機銃のみ
ソ連では
BA-20は、1936年9月 〜1945年12月
BA-20Mは、1936年9月〜1946年12月
フィンランドではやはり冬戦争でソ連から鹵獲した「BA-20M」が18輌あり、戦後まで活躍しました。
BA-20Mは、1940年1月〜1944年8月
ただしフィンランドのBA-20Mは移動力が落ちています。
中国では数輌は不明ですが導入したという 記録があります。
BA-20は、1937年1月〜1939年12月
なお、 ドイツ軍も大量のBA-20を鹵獲し使用したという記録はありますが、ゲームには登場しません。
枢軸国であるルーマニアにも上記で紹介した 「FAI」「BA-6」「BA-10」「BA-20M」が登場します。
どれくらいの数があったのかは不明ですが、 ルーマニアには「ルーマニア・フォード・トラック工場」があり、ここではフォード車をライセンス生産をしており、ソ連の装甲車の車体となった「GAZ」 トラックはフォード社の車体が元になっていますので、好都合なこともあり購入したかもしれません。
というのも、 私の勝手な推測で、確かな記録が見当たりませんでした・・・
FAIとBA-6は、1941年8月〜1942年12月
BA-10とBA-20Mは、1941年8月〜1943年12月
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