Steel Panthers World War 2 JAPANESE HQ
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Matilda I (イギリス)
Matilda II (イギリス)(ANZAC)(カナダ)(ソ連)
Matilda II CS (イギリス)(ANZAC)
Valentine II (イギリス)(ポーランド)(ANZAC)
Valentine III (イギリス)(ANZAC)(ソ連)
Valentine III CS (ANZAC)(ソ連)
Valentine V (イギリス)(フランス)(ANZAC)
Valentine VII (ソ連)
Valentine VIII (ポーランド)
Valentine IX (イギリス)(ANZAC)(ソ連)
Valentine X (イギリス)
Valentine XI (イギリス)
Churchill I (イギリス)(カナダ)
Churchill II CS (イギリス)
イギリスの歩兵戦車の紹介です。
イギリス軍の戦車は主に「巡航戦車」と「歩兵戦車」に区別されています。
巡航戦車の方は以前紹介しました。
紹介した巡航戦車
A9 / A9 CS
A10 / A10 CS
A13 Mk.I / A13 CS
A13 Mk.II
Page8
Covenanter / Covenanter CS
Crusader I / CS /Crusader II / CS / Crusader III
Crusader AA Mk1 / AA Mk2
Cavalier
Centaur III / IV
Cromwell I / IV / VI / Cromwell VII / VIII
歩兵戦車とは、歩兵と共に行軍する歩兵支援の戦車のことなので、スピードの代わりに敵の砲火に耐えうる装甲が必要とされました。
1935年から開発が始まり、「A11」通称「マチルダ」と名付けられました。
生産は1937年からヴィッカーズ社で始まり、1940年までに140輌が完成しています。
装甲は前面装甲が65mmもあり、ドイツ軍のフランス侵攻での対戦で、ドイツ軍の37mm対戦車砲の砲弾をことごとく跳ね返しました。
しかしこの戦車、画像を見てもお分かりのとおり、車体が狭すぎて、乗員は2名しか乗れず、しかも砲を搭載することができませんでした。
そのためドイツ軍陣地への攻撃は機銃か、蹂躙攻撃しかありませんでした。
ドイツ軍のフランス侵攻後、一線を退きました。
1937年1月〜1940年7月
お待たせしましたっ!
マチルダです!
歩兵戦車A12「マチルダII」は、歩兵戦車A11「マチルダI」 と名前こそ同じですが、車輌そのものは全く異なります。
マチルダIの火力不足と乗員3名化が課題となり、それを補うために作られた車輌。
2ポンド(40mm)砲は1937年の開発当時は、最高の貫通力を誇っていて、前面装甲は75mmとイギリス軍の主力戦車となりました。
1938年から生産が始まり、1943年までに2890輌が生産されました。
1940年5月21日、フランスを侵攻したロンメルのドイツ第7戦車師団はかき集められたイギリスとフランスの戦車部隊と出くわします。
アラスの戦車戦は、マチルダIが58輌、マチルダIIが16輌、フランスのソミュアS35とホチキスH35が数輌いました。
このイギリス・フランスの奇襲作戦で、ドイツ軍は混乱しました。
ドイツ軍の37mm対戦車砲ではマチルダの装甲を撃ち抜けなかったのです。
無敵化したマチルダは次々とドイツ戦車を撃破し、この日の戦いだけで、ドイツ軍は戦車30輌を失いました。
しかしロンメルは88mm高射砲の水平射撃でマチルダを撃破させることに成功。
その後、空軍の力を借りたドイツ軍が結果的に勝利したものの、ドイツ軍のこの戦いによる一時停止が後のイギリス軍の英本土脱出への時間稼ぎとなったとされており、この戦闘に参加したイギリス兵は「Battle Honours」という賞に選ばれています。
主砲の2ポンド砲はAP弾しか撃てず、イギリス軍は近接支援(Close Suppot)用に主砲に3インチ(76.2mm)榴弾砲を装備した「Matilda CS」を作りました。
「Matilda CS」はゲームでは38発のHE弾と4発のAP弾が撃てます。
イギリス軍の戦車は、AP弾しか積載していない車輌と、HE弾しか積載していない車輌があり、知らずに購入すると対戦では取返しのつかないことになるので注意しましょう(汗)
ソ連軍はレンドリースでイギリスからマチルダを1084輌受けました。
(この数はかなり多く、写真もたくさん残っています)
ANZAC軍(オーストラリア軍)には、1942年3月からマチルダ戦車が到着しました。
(ゲームでは1940年1月から購入可能になっていますが、これは間違いだと思います)
合計で409輌の車輌がオーストラリア軍に引き渡されています。
オーストラリア第4機甲旅団に配備されました。
マチルダIIは
イギリスでは1940年1月〜1942年12月
(植民地用は1946年12月まで)
ANZACでは1940年1月〜1946年12月
カナダでは1941年7月〜1941年12月
ソ連では1941年11月〜1944年6月
マチルダII CSは
イギリスでは1940年7月〜1942年12月
ANZACでは1940年1月〜1946年12月
イギリスのA12「バレンタイン」歩兵戦車です。
と、その前に、バレンタイン戦車はバリエーションがとても多く、家系図のようになっていますw
(戦車の中で最も多いバリエーションを持つと言われています)
バレンタイン戦車はA11歩兵戦車マチルダの後継車輌として作られました。
元となったA10巡航戦車よりも厚い装甲をもった戦車を求めた結果、巡航戦車ではなく歩兵戦車になりました。
バレンタインIはガソリンエンジンでしたが、IIはディーゼルエンジンを搭載しています。
バレンタインIは、実戦に投入されなかったため、ゲームには登場しません。
バレンタインIIは、1940〜1941年に700輌が生産されました。
2ポンド砲(40mm)を搭載しています。
特徴的なのは車体側面にサイドスカートが付いているのと、車体後部に予備用の燃料タンクを積んでいることで、これは砂漠での戦いを見越して付けられました。
1941年11月8日に始まったイギリス軍の「クルセーダー作戦」で初めて実戦に投入されました。
ポーランド軍とANZAC軍にも供給されました。
イギリスでは1940年11月〜1942年4月
ポーランドでは1940年11月〜1942年5月
ANZACでは1941年4月〜1946年12月
バレンタインIII です。
バレンタイン戦車は正式には「Mk.III 歩兵戦車バレンタイン」と言うため、「Mk.III 」とバリエーションの番号がごちゃ混ぜになりやすく、画像を探すときに、結構、苦労しています(汗)
バレンタインIII の特色は、3人用砲塔です。
(と言っても、違いがよく分かりませんが)
バレンタインII はとても狭く、2人用です。
ほんと、狭いですよね〜
この砲塔以外は、主砲も2ポンド砲、エンジンも同じですが、砲塔を大きくしたせいで重くなったため、側面の装甲を薄くしています。(60mmから50mm)
イギリスでは1942年の8月30日に行われた「アラム・ハルファの戦い」で初めて投入されました。
ANZAC軍では、ニュージーランドの戦場で、バレンタインIIIと歩兵支援用として3インチ(76.2mm)榴弾砲を装備した「バレンタインIII CS」が活躍しました。
(画像は3インチ榴弾砲を装備したニュージーランド軍のバレンタインIII CS)
ソ連軍ではレンドリースにより、大量のバレンタイン戦車を受けました。
(詳しいことは後で説明します)
バレンタイン III は
イギリスでは1941年11月〜1942年12月
ANZACでは1943年1月〜1946年12月
ソ連では1941年11月〜1942年12月(レンドリースとして登場)
III CSは、
ANZACでは1943年1月〜1946年12月
ソ連では1944年1月〜1944年4月(プロトタイプでのみ登場)
バレンタインIVはゲームに登場しませんが、バレンタインIIのエンジンをアメリカ製のGMCディーゼルエンジンに換装した車輌です。
同様にバレンタインVは、バレンタインIIIのエンジンをアメリカ製のGMCディーゼルエンジンに換装したものです。
実際にはエンジンを換装したことで、静かになり故障も減ったのですが、ゲーム上は何の変化もありません。
砲も同じ2ポンド砲。
イギリスでは1942年1月〜1943年12月
フランスでは53輌がイギリスより送られました。
フランスでは1943年1月〜1943年4月
ANZACでは1943年5月〜1946年12月
ゲームに登場しないバレンタインVIは、カナダでの生産車輌です。
バレンタインVIと、VIIはカナダ製です。
バレンタインVIは、32輌のみの生産でした。
バレンタインVIIもカナダで生産されましたが、レンドリースでソ連に輸出されることになっていたため車輌自体がソ連用に作られています。
車輌内部が改良されたぐらいでほぼバレンタインVIと変わっていません。
ソ連用なのか乗員は3名になっています。
生産は1388輌。
砲は2ポンド砲。
上の画像もソ連軍が使用しているバレンタインVIIですが、ソ連に送られたバレンタイン戦車は、イギリス製車輌が2394輌、カナダ製車輌が1388輌となっています。
ソ連軍は「マチルダ」「バレンタイン」「M3スチュアート」「M3リー」などのレンドリースで送られた車輌を乗りこなすために、1941年から戦車兵を選抜し研修を受けさせました。
1941年、最初に配備されたバレンタインIIIは216輌だったそうで、モスクワの防衛戦では、ドイツ軍側の文書には11月25日に初めてバレンタイン戦車を目撃したという報告があります。
その後はコーサカス地方での戦闘にも投入されました。
ソ連軍戦車兵の中では、レンドリースで受けた車輌の中ではバレンタイン戦車が最も優秀だったと言われています。
また極東の満州にも40輌のバレンタイン戦車が配備されたそうです。
ソ連では1942年6月〜1942年11月
バレンタイン VIIIは、バレンタインIIIの改良型です。
バレンタイン歩兵戦車の欠点である火力を補強するため、スペースの広い3人用砲塔のバレンタインIIIを改造し、新たにオードナンスの6ポンド(57mm)対戦車砲を装備しました。
しかし砲塔に6ポンド砲を搭載したために、砲塔に装備されていた同軸機銃が取り除かれ、側面装甲も43mmと薄くなりました。
しかし6ポンド砲は、AP弾とHE弾を撃つことが可能です。
乗員は3名
イギリス軍では1942年11月8日に行われた連合軍の北アフリカへの上陸作戦「トーチ作戦」に投入されました。
ゲームではポーランド軍にのみ登場します。
1943年2月〜1943年12月
バレンタイン IXは、バレンタインVに6ポンド砲を搭載させた型です。
エンジンも馬力のある165馬力のGMCディーゼルエンジンに換装されました。
移動力が、8→9になっています。
この車輌も側面装甲が43mmと薄くなっています。
イギリス軍ではトーチ作戦の他、1943年3月のチュニジアでの「マレスの戦い」にも投入されています。
イギリスでは1942年7月〜1945年12月
ANZAC軍では1944年1月〜1946年12月
ソ連軍では1942年12月〜1945年6月
画像はソ連軍のバレンタインIX
ようやくバレンタイン戦車も最後になりました(汗)
今回、いろんなバージョンを見てきましたが、ほとんど、見分けがつきません。
そういえば、タミヤ模型からもバレンタイン戦車って出てないんですよね。
ちょっと不思議です。
バレンタインXの特徴は、6ポンド砲を搭載した新設計の砲塔で、前型ではなかった砲塔に同軸機銃を装備させました。
ただし、機銃を取り付けることで、砲塔内の砲弾を積載するスペースを削ったため、砲弾の積載量が46発と減っています。(ゲームでも)
イギリス軍では1943年1月〜1943年12月まで
最後のバレンタインXIは、主砲に75mm砲が搭載されました。
この75mm砲はクロムウェル巡航戦車のものと同じです。
エンジンもさらに馬力のある210馬力のディーゼルエンジンに換装されました。
ゲームでも移動力が9→10
1943年後半に生産されました。
1943年11月〜1944年3月
歩兵戦車「Matilda」の後継車輌として作られたのが「Mk.VI Churchill」(A22)
今回も家系図のようなバリエーションがありますw
マチルダ歩兵戦車の後継車輌として作られたとありますが、正確には一度、没になっています(汗)
しかしイギリス軍は1940年、フランスでドイツ軍と戦い惨敗してしまい、ダンケルクから命からがら本土に撤退しますが、そのときに戦車、火砲などは捨てて兵士だけが丸裸で撤退したため、この後、イギリス軍は猛烈な戦車不足となります。
(この大撤退作戦の成功自体が奇跡のようなものなので、仕方がないんですが・・)
それで、あの不採用になった車輌を作り直そうということになり、しかも「チャーチル首相」自らが、
「この戦車の生産を最優先せよ」
なんて指示をしたために、「チャーチル」と名付けられました。
ここではゲームに登場する型だけを紹介します。
最初に作られた「チャーチル I」は、砲塔に2ポンド砲、車体に76.2mm榴弾砲を装備した車輌になっています。
チャーチルは乗員が5名なので、中の装填手はさぞかし忙しかったことだと思います。
303輌が生産されました。
1942年8月19日、連合軍によるフランスのディエップへの奇襲上陸作戦でカナダ軍により使用されました。
「ディエップの戦い」で投入された「チャーチル I」37輌は、20輌が水没や擱座で上陸できず、残りの17輌も作戦の失敗により失われました。
イギリスでは1942年8月〜1943年2月
カナダでは1941年7月〜1943年3月
「チャーチル II CS」は砲が「チャーチル I」 とは逆の、砲塔に76.2mm榴弾砲、車体に2ポンド砲を装備してます。
車体に砲ではなく機銃を装備しているチャーチルII は、1127輌が生産されているにもかかわらず、ゲームには登場しませんが、チャーチル II CSは限定生産でしかも実戦には投入されていないのに、ゲームに登場するのは何故でしょう。
イギリスでは1942年8月〜1943年7月
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