Steel Panthers World War 2 JAPANESE HQ
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Vickers 6B / Vickers 6B AA (タイ)
Vickers E Mk .A / Mk .B (ポーランド)
Vickers 6E / 6-Ton (中国)
Vickers 6s (フィンランド)
Vickers Mk VIc (ポーランド)
PzInz 130 (ポーランド)
7TP wczesny / 7TP (ポーランド)
PzKw 7TP (p) (ドイツ)
4TP / 9TP / 10TP / 14TP (ポーランド)
イギリスの巡航戦車シリーズまだまだ続きます。
前回、紹介した「A13 Mk.II」(巡航戦車 Mk.IV)を改良したのが、この「Covenanter」で、「巡航戦車 Mk.V」とも呼ばれています。
もう頭の中で、Mk.Vがどれで、Mk.IVがどれだか分からなくなってきています。
ここで初めて巡航戦車に 「カヴェナンター」という名前がつけられました。
この名前はスコットランドのカヴェナントに由来し、 盟約者という意味だそうです。
多分、いろんな意味合いを込めて命名されたのでしょうが、当の戦車の方はこれが残念 戦車だったそうです。
「車体をできるだけ低くする」ことを命令され造られたですが、そのせいで冷却できなくなり、車体がオーバーヒートする前に乗員がオーバーヒートしてしまう イギリスらしい戦車となりましたw
しかも実戦で使われことがなかったにもかかわらず、なんと1700輌が生産されたといいますから、やっぱりイギリスらしい戦車です。
主砲は2パウンド砲、移動力は18と、数字だけ見れば申し分ないです。
ゲームでは、「Prototype Tank」(実験用戦車)という分類で登場し、購入は[MISC]の中の[Traininng Tanks]の中にあります。
「Traininng Tanks」って、イギリスだけにある珍しい項目ですが、実際にこの戦車は国内で訓練用に使用されたそうです。
また、例によって同じように、「Covenanter CS」という近接歩兵支援戦車も作られました。
こちらも同じように、3インチ榴弾砲を搭載しています。
購入は、両方とも1941年2月〜1943年12月まで
クルセーダー戦車を一気に紹介しておきます。
カヴェナンター戦車が実戦では全く使えないということが分かり、1941年の実戦配備に急いだイギリスは、 カヴェナンターと同時に作られていたクルセーダー を生産することとなりました。
こちらは「巡航戦車Mk.VI」と呼ばれ、Aの流れで言えば、A15にあたります。
ちなみにA14は開発中止となっています。
この後に、クロムウェルやシャーマンが登場するまで、 イギリスの巡航戦車はこのクルセーダーが主力なりました。
戦車としては、装甲も薄く、またエンジンの寿命も短く、とてもいい車両では ありませんでしたが、当時ドイツ軍の3号戦車と果敢に戦いました(涙)
クルセーダーIとIIは、主砲に2ポンド砲、クルセーダーIIIは6ポンド砲(57mm)を搭載しています。
またクルセーダーIIIは、主砲の6ポンド砲が大きすぎて、乗員が3人になってしまいました。
1943年の生産終了までに、なんと5300輌が生産されました。
またクルセーダーIとIIには、例のごとくCS戦車(近接歩兵支援型)が作られ、 主砲には3インチ榴弾砲が搭載されています。
購入は、クルセーダーIとCSは、1941年5月〜1942年3月まで
クルセーダーIIは、1942年1月〜1942年9月まで
クルセーダーII CSは、1942年1月〜1943年4月まで
クルセーダーIIIは、1942年10月 〜1943年5月まで
こちらはクルセーダー戦車の車体を利用して作られた車両です。
クルセーダーMk.1は、40mm Bofors対空砲が搭載されました。
購入は1942年6月〜1945年12月まで
クルセーダーMk.2は、エリコン20mm砲が2門搭載されていま す。
購入は、1943年6月〜1945年12月まで
巡航戦車 Mk.VIIとして登場するのが、A24 キャベリエ(カヴァリア)。
全く知らない戦車だなあと思いきや、やはりこれも試作のみで終わったようです。
前作クルセーダー戦車の2ポンド砲を改善するために造られたこの戦車は、 主砲に6ポンド砲を搭載することになりました。
その結果、機動力が失われ、実戦で使用されることはありませんでした。
この戦車も[Prototype Tank]として、購入は[MISC]の中の[Traininng Tank]の中でのみ購入可能
1942年11月〜1943年12月まで
イギリスの巡航戦車、もう少し続きます。
お次は、巡航戦車Mk.VIIIです。(8番目)
「A27L Centaur」、セントーです。
セントーとあるけど、この戦車も戦闘には行っていない!
日本後のWikiもない戦車です。
この後のクロムウェル戦車が登場するまでは、もう失敗の連続です。
この戦車は、前作のキャベリエの失敗を生かせませんでした。
950輌生産されました。
この戦車を改良型「セントーIII」 は、75mm砲を搭載していますが、やはり[Prototype Tank]として。[Traininng Tank」として登場します。
購入は1943年10月〜1944年10月まで
また「セントーIV」は、3.7インチ(95mm)榴弾砲を搭載した型で、この車両は実戦でも活躍したそうです。
購入は1944年6月〜1944年10月まで
巡航戦車もこれが最後です。
いろんな戦車を改造し、ようやくたどり着いたのがこのクロムウェル。
正式には「A27M 巡航戦車 Mk.VIII クロムウェル」
ようやく終わったと思ったが、最後の難関が待っていた。
なんとこのクロムウェル戦車は、系譜のように枝分かれしているのだ。
ほらねw
これを見てもよく分からないと思うが、クロムウェルが「A27M」で、上記のセントーが「A27L」として同時に開発されていました。
上記でも書いたが、「セントー」は「セントーIV」がノルマンディーで実戦で使用された他は訓練用でしたが、多くは「クロムウェル」に改造されています。
そのクロムウェルは、バージョンが1〜8まであり、そのほかにも様々に改造された車両があります。
ゲームでは、1、4、6、7、8が登場します。
1、4、6と7、8は装甲に違いがあります。
7と8は装甲が強化されていて、前面装甲値は10となっています。
I は6ポンド砲(57mm)搭載の初期型。
1943 年1月〜1944年12月まで
VI は3.7インチ(95mm)砲搭載の歩兵支援用
1943 年1月〜1944年12月まで
IV は75mm砲搭載。
1943年10月 〜1944年12月まで
VII は75mm砲搭載の装甲強化タイプ
1944 年2月〜1946年12月まで
VIII は3.7インチ砲搭載の装甲強化タイプ
19443 月〜1946年12月まで
なお、この後に開発された巡航戦車「A30 Challenger」「A34 Comet」
「A41 Centurion」は、既に紹介しています。
イギリスのヴィッカース・アームストロング社が第1次大 戦後初めて開発した戦車が、この「Vickers Medium」(ヴィッカース中戦車)。
ただし、名称が非常にややこしい。
この戦車、日本での名称は「Mk . I」または「Mk . II」と呼ばれていて、「Vickers Medium」(ヴィッカース中戦車)とは呼ばれていません。
普通、日本で「ヴィッカース」戦車と言えば、後述の6トンの軽戦車になります。(この後に紹介)
ややこしいのはこのあたりのことで、あの「Vickers」軽戦車にどうして中戦車(12トン)があるのか分からず、僕もこれを書くためにかなり時間をとられました。
で、結論ですが、外国ではこの戦車「Vickers Medium Mark I」あるいは「Vickers Medium Mark II」と呼ばれており、日本のように「Mk .I」「Mk .II」ではありません。
(そもそもこの戦車の日本語 Wikiがない!)
(WikiにはヴィッカースC型中戦車があるが、これではありません)
さて、この戦車、イギリスでは初めての砲塔を持つ戦車となりました。
主砲には3パウンド砲(47mm)を搭載、機銃が2丁あります。
当時としては、画期的な戦車でしたが、故障が多かったそうです。
1と2、あわせて150輌が生産されました。
イギリスでは1930年1月〜1938年12月まで購入可能
そして、この戦車は中国でも購入できますw
実際に中国にあったかどうかは不明です。
(後述の「ヴィッカース」軽戦車は中国が正式に購入しています)
中国では1936年1月〜1937年11月まで購入可能
上記の「Vickers」戦車は、中戦車(12トン)で あるのに対し、こちらは6トンの軽戦車。
ただし、イギリスでは採用されずに、輸出用としての生産になりましたw
そのためイギリスでは購入できません。
1928年に完成、その後10年、生産数は150輌でしたが、大国から中小国 に輸出され、長い間現役で活躍した車両です。
その中でもソ連・フィンランド・ポーランドでは活躍しました。
ソ連では「T-26」(後述)としてライセンス生産されました。
ポーランドでは「7TP」(後述)としてライセンス生産されました。
砲塔が双砲塔になっていて、ここから2丁の機銃が撃てるタイプ(写真上)と、単砲塔の主砲 (47mm)を搭載しているタイプ(写真下)があります。
ポーランドでは、双砲塔を「Mk .A」、単砲塔を「Mk. B」としています。
もちろん47mm砲はAP弾を積んでいますから、対ドイツ戦車には 互角の戦いができました。
ただし、ポーランドには38輌しかなかったそうです。
ポーランドでは「Mk. A」は1930年9月〜1939年10月まで
「Mk. B」は1934年1月〜1939年10月まで購入可能
中国もこの戦車を 1935年以降、20輌を正式に購入しています。
中国では双砲塔タイプが「6-Ton」、単砲塔タイプを「6E」となっています。
中国軍は上海の第1装甲大隊と第2装甲大隊に配備され、1937年の第二次上海事変で、日本軍と戦いました。
しかし、不慣れな市街戦で戦車の半数は失われました。
この際、何輌かが日本軍に鹵獲されたそうです。
6-Tonは1935年5月〜1939年12月まで
6E は1935年6月〜1939年12月まで
フィンランドの「Vickers 6s」は、アイホンのような名称となっています。
フィンランドが購入したのは単砲塔の後期型で、全部で32輌。
ただしフィンランドに送られた車両は47mm砲ではなく、ボフォース社の37mm砲を搭載することになりました。
47mm砲よりも、こちらの37mm砲の方が貫通力に優れています。
1939年の「冬戦争」でそのうち13輌が投入されました。
また、生き残った車両は、ソ連軍の45mm対戦車砲を搭載させることで、「T-26」となりました。
1939 年12月〜1941年4月まで購入可能
ブルガリアでは1936年にE型を8輌購入しました。
1937 年1月〜1943年12月
タイでは10輌の「Vickers 6B」を18輌購入、そしてポンポン砲呼ばれた40mm機関砲を搭載した自走砲を26輌購入しました。
↑がポンポン砲を搭載したタイのVuckers 6B AA。
ゲームでは20mm砲が2連双となっています。
Vickers 6Bは、1932年10月〜1946年12月
Vickers 6B AAは、1936年6月〜1946年12月
SPWW2のポーランドには、もう1輌の 「Vickers」戦車が登場します。
実はこの戦車を巡り、半日を潰してしまいました。
Vickers 戦車に関しては、バリエーションがいくつかあります。
「Mk. IV」というタイプは、「ドラゴン」と呼ばれ、これは砲牽引車です。
そのほかにも40mmオートマチック機関砲 (通称:Pon-pon)を搭載したタイプがあります。
しかし、ここで登場する「Mk. VIc」と言うのは、どこにも見当たりません。
そこでよくよく探してみると、どうやらこれは「Vickers」戦車を改造して造られた「PzInz 126」ではないかというところに辿り着きました。
確かな証拠はこれだ!
どうでえ!
これで文句はあるめえ!!
これはポーランド製のプラモデルの箱絵ですが、ヴィッカース戦車にそっくりですよね。
「PzInz」というのは、 ポーランド国営工場で造られ たという名前です。
ただ分からないことだらけです。
一応、分かる限りのこ とを書きますと、この「指揮戦車 PzInz 126」は、1940年には完全に旧式となった双砲塔のヴィッカースE戦車の砲塔を外し、そこに20mm機関砲を装備した「PzInz 130」の砲塔を載せ、さらにもう一つの砲塔の跡に無線機を搭載させようとしたものだそうです。
(「PzInz 130」は後述します)
ゲームに登場する「Vickers Mk. IVc」は、主砲が15mm機関砲、移動力は 18、、購入は1940年7月〜1942年6月までとなっていて、これだけを照合すると、「PzInz 126」ではないかなと断定できます。
何輌かは製造されたとも言われていますが、本当にこの戦車が存在したのかどうかはポーランドのサイトも覗いても、写真が一枚もありません。
多分これで合っているような気がしますが、もし詳しいことをご存知の方、ご一報ください。
上記の 「PzInz 130」は、ポーランドで試作された水陸両用戦車。
1937年の夏に試作は完成しました。
その後の走行試験でも悪い結果は出ませんでしたが、1939年の最終テストの後、ポーランドは資金不足のために、この戦車の生産を断念しました。
そしてその時点で、仮想敵国であるドイツとの戦いでは、水陸両用戦車を必要としないという結論が出されました。
ゲームでは、7.92mm機銃搭載の前期型タイプと、20mm機関砲搭載の後期型が登場します。
先ほどの 「PzInz 126」の砲塔に使われたのは、この20mm機関砲の砲塔と思われます。
購入は、[MISC]の中の [Prottype tank]の中にあります。
7.92mm搭載のタイプは、1937年7月〜1938年6月まで
20mm砲搭載のタイプは、1938年7月〜1939年9月まで
話をヴィッカース戦車に戻しましょう。
ポーランドはイギリスから購入したヴィッカース戦車を国内でライセンス生産することになりました。
とは言っても、外見はほとんど同じで、ゲーム上のデータも主砲が違うだけです。
ヴィッカース戦車には双砲塔と単砲塔があり、上の写真のよう単砲塔の7TPと、双砲塔の7TPがあります。
単砲塔タイプには47mm砲ではなく、ボフォース社の37mm砲が搭載されました。
また、7TPには 「wczesny」と呼ばれる「前期型」があります。
すなわち、前期型と後期型、そしてそれぞれに双砲塔と単砲塔 があるので、全部で4種類になります。
前期型と後期型の違いは、後期型はエンジンをスイス製に換えたことです。
そのため車体後部のエンジンの部分が少し広くなりましたが、それもアイコンで見ると、きちんと再現されています)
ただ前期型と後期型の性能の違いはゲーム上はありません。
7TP戦車は開戦当時、ドイツ軍に対してポーランド軍では最強の戦車でした。
いやいやこれが本当に強いんですって!
ドイツ軍の3号戦車にはかないませんが、1号や2号戦車などは簡単に撃破できます。
実際に、1939年9月5日には、1輌の7TPが5輌の1号戦車を撃破しています。
ポーランド軍は無抵抗に敗北したという印象が強いですが、いやいやそんなことはありませんでした。
ポーランドはドイツに続きソ連からも侵攻され、東西を挟み撃ちのような形で国を侵略されました。
それと連合軍はどこも助けてくれず、ポーランド軍は単独で1ヶ月抵抗しています。
もし、ドイツとだけ戦っていたら、もっと抵抗できていたことでしょう。
ドイツはポーランドとの戦いで300輌もの車両を喪失してしまい、そのためにフランス侵攻が遅れたと言われています。
SPWW2 には、ポーランドとドイツの戦いのシナリオが豊富に揃っています。
関心のある方は、是非お試しを。
7TP は合わせて150輌が生産されただけでした。
圧倒的な数で攻めてきたドイツ軍には歯がたちませんでした。
7TP wczesny の双砲塔(7.92mm)は1936年7月〜1938年9月
7TP wcxesny の単砲塔(37mm)は1937年7月〜1939年9月
7TP の双砲塔(7.92mm)は1938年10月〜1939年9月
また、「PzKw 7TP(p)」は、ドイツ軍が鹵獲した7TPです。
こちらは治安部隊に配備されました。
購入は「Orpo Panzer」(治安維持部隊)で購入できます。
1939年11月〜1942年12月
今宵はポーランド戦車祭りじゃー
しかもこれらは全てプロトタイプ(試作車)であーる。
画像は上からに、4TP、9TP、10TP
ただし9TPと14TPは実物が完成しませんでした。
(14TPは写真が現存していません)
前述の7TP戦車を改良し、様々なタイプが作られたが全て戦争が始まると同時に試作に終わってしまいました。
7TP 戦車は性能ではヴィッカース戦車よりも優れていましたが、唯一、装甲に弱点がありました。前面装甲が17mm(装甲値2)しかなく、ほとんど防御力はありません。
そこで、装甲を強化したタイプが作られることになりました。
7TP 以降の、「9TP」「10TP」「14TP」は装甲が強化されています。(装甲値3)
また「10TP」は巡航戦車 として作られていました。
上の画像をみると、たしかにそれまでのヴィッカース戦車の車体と は異なるものとなっています。
ドイツとの戦争が始まり完成こそしませんでしたが、その車体はドイツ軍が鹵獲したと も言われています。また、走行テストの写真も何枚か残っています。
主砲は 「4TP」が20mm砲、「9TP」は37mm砲です。
「10TP」は37mm砲、「14TP」は47mm砲を搭 載する予定でした。
購入年月は以下のとおり
4TP 1938年5月〜1939年9月
9TP 1939年8月〜1939年9月
10TP 1938年6月〜1939年9月
14TP 1939年9月〜1939年9月
購入は[MISC]の中の[Prottype tanks]でのみ購入可能
シナリオ#330では、ポーランドファンにはうれしい9TP戦車が登場します。
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