Steel Panthers World War 2   JAPANESE  HQ

> ユニットガイド > 兵器リスト1  > 兵器リスト2



STAR Si35  (スペイン)
MORS SMG  (ポーランド)
ZK 383 SMG  (チェコスロバキア)(ブルガリア)
Vz.9 SMG   (ドイツ)

PPSz-41  (LWP)
39M Kiraly SMG  (ハンガリー)
43M Kiraly SMG  (ハンガリー)

34M Steyr SMG (ハンガリー)
Orita M41 SMG  (ルーマニア)
MP41 SMG (ルーマニア)
Mauser M32 SMG  (ルーマニア)

砲・武器・特殊兵器 15

STAR Si35  (スペイン)


スペインの短機関銃です。

1930年代、スペインの民間企業である武器製造会社「Star Bonifacio Echeverria」で1934年から1938年の間に3種類の短機関銃が生産されました。

これらは「Si35」「RY35」「TN35」と言われ、わずかな違いはありましたが性能はほぼ同じです。

スペイン内戦(1936-1939)で使用されました。

どれくらいの数があったかは分かりません。


MORS SMG  (ポーランド)


ポーランドが開発した「MORS wz.39」短機関銃。

一般的には「モース短機関銃」

1936年に設計が行われ、その後改良され1939年に生産に入りましたが、36挺のみが生産されただけでした。

ドイツに占領される前に工場は爆破され銃もどこかへドイツ軍の手に渡りませんでした。

残存している銃はコレクションとなってしまっており、ポーランドは銃を探していましたが1983年に初めて発見され、現在4挺がシリアルナンバーから確認されており、ポーランドやロシアの博物館に展示されています。

ポーランドのみに登場します。


ZK 383 SMG (チェコスロバキア)(ブルガリア)
Vz.9 SMG (ドイツ)


チェコスロバキアで作られた短機関銃「ZK-383」

1930年に開発が始まり1938年にブルーノ国営工場で生産が行われました。

銃身が取り外せたり、ライフル用のスコープが取り付けられたりできる特徴があり、しかも頑丈で重かったので軽機関銃のような銃でした。

ほとんどがドイツへの輸出用として作られましたが、ブルガリアにも供給されています。

生産はドイツ占領下でも行われ続け、1966年まで35000挺が作られました。

ゲームではチェコスロバキア、ブルガリアに登場し、ドイツ軍では「Vz.9」としてで武装親衛隊に配備されました。


PPSz-41  (LWP)

ポーランド人民軍(LWP)に登場する武器「PPSz-41」

これはソ連製の「PPSh-41」のことです。

PPSh-41は、ソ連のゲオルギー・シュパーギンによって作られました。


このゲオルギー・シュパーギン氏を英語で書くと、「Georgy Shpagin」のため、

「PPSh」は、「Pistolet Pulemyot Shpagina」の頭文字から来ています。

しかし!

ポーランド語にすると、「Pistolet Pulemyot Szpania」となるため、ポーランドでは「PPSz -41」と呼ばれました。

SPWW2に登場する兵器、マニアックすぎますw

ポーランド軍には登場せず、LWP(ポーランド人民軍)にのみこの名前で登場します。

画像もワルシャワ蜂起のときのものですが、ワルシャワ蜂起では多くのPPSz-41が使われており、画像も多く残っています。


39M Kiraly SMG  (ハンガリー)
43M Kiraly SMG  (ハンガリー)


ハンガリーで作られた短機関銃を二つ紹介します。

キラーイ・パール(Kiraly Pal)によって、1932年ごろから開発が始まり、1939年に最初の短機関銃「Danuvia 39M」(Kiraly 39M)が作られました。

「Danuvia」というのは、ハンガリーにある武器工場です。

1943年には改良型の「43M」が作られました。

画像は「43M」です。

この銃は氷点下の東部戦線でも問題なく機能したため、兵士からは好評だったそです。

そして短機関銃にしては銃身が長く、9.25mmモーゼル弾を使用したため、アサルトライフルに似た銃となっています。

そのため射程は通常のSMGの射程(3へクス)の倍の射程(6へクス)あります。

39Mは約5万挺、43Mは約8000挺が生産されました。


34M Steyr SMG (ハンガリー)


ハンガリー軍に登場するもう一つの短機関銃「34M Steyr 」短機関銃。

これは「Steyr - Solothurn S1-100」とも言います。

ここまで説明すればお分かりですよね。

この銃はオーストリアで作られ、ドイツ軍に使用された「MP34(ö)」です。

オーストリアは第一次大戦のときはオーストリア=ハンガリー帝国だったので、オーストリアの武器はハンガリーでも使用されました。

ハンガリーやオーストリアでは、オーストリアの武器工場「Steyr」(シュタイナー)にちなんで、「Steyr 34M」とも呼ばれます。

画像はハンガリー空挺部隊に使用されている「34M Steyr」


Orita M41 SMG  (ルーマニア)


ルーマニアに登場する短機関銃を紹介します。

「Orita M41」は1941年にルーマニアで開発されました。

開発者だったオリタ大尉にちなんで「Orita」と付けられています。

MP38を参考にして作られ製造コストは高価でしたが、銃としては評判はよかったようで、戦後1970年代まで使用されました。

1941年から1943年までの間に6000挺が生産されました。


MP41 SMG (ルーマニア)


これはドイツで作られた「MP41」短機関銃です。

ドイツ国内でも使用されましたが、この銃はほとんどがルーマニアにのみ輸出されたためにゲームではルーマニアに登場します。

(SPWW2のマニアックぶりはすごいw)

MP41は、以前も紹介しましたがあの短機関銃の父と呼ばれた「ヒューゴ・シュマイザー」です。

シュマイザーはMP28を作り一躍有名になりましたが、その後MP28はMP40へと代わっていきました。

シュマイザーはMP28の後継銃としてMP41を設計、ヘーネル社で生産されました。

MP40よりも優れていて、スオミM31やベレッタM1938と並び、第二次大戦の短機関銃の傑作と言われています。

どれくらいの数が生産されたか正確には不明ですが、約3万挺はあったとされています。


Mauser M32 SMG (ルーマニア)

ルーマニアに登場するこの短機関銃ですが、これはかなり判別に時間がかかりました。

一応、これじゃないかということで書いておきます。

そもそもモーゼル社はライフル銃や拳銃といった武器を主に製造した会社で短機関銃を作っていません。

そこでいろいろ調べた結果、「Mauser C96自動拳銃」のバリエーションの一つに「Mauser  Schnellfeuer」というものがあり、これではないかと今は思います。

日本語で言えば、「モーゼル速射銃」、「M712」あるいは「M1932」です。

短機関銃よりも携帯性に優れ、火力もあったため短機関銃の代用とされたとあります。

1932年から1936年まで生産され、98000挺が作られました。

この銃は海外に大量に輸出されましたが中国はこの銃を輸入し、そして違法でコピーし製造しました。

またスペインではアストラ社でこの銃をコピーした「アストラM900」を生産しました。

ここまで読むと、「Mauser M32」は「Mauser M1932」で間違いないように思いますが、この銃がルーマニアで使用されたという確認が取れていません。

(どこにも書かれていないです)

もしかしたらスペイン内戦にルーマニアは派兵していますので、そのときに押収したのかもしれません。

射程は200mあったというので、ゲームでも射程は3です。

ルーマニアの空挺部隊に登場します。



> 兵器 16