Steel Panters World War 2   JAPANESE  HQ

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新domo 戦記1 「Battle of  Rostov」 (4)

協議の結果(しばしの休戦を含む)が出た。

ソ連軍司令官Y氏は温情などを望まなかった。
従って発見した司令部は攻撃してもよいということになった。

ただしその代わりではないが、司令部が壊滅したら、 30ターンまで持ちこたえるのはきついということで、ターンを縮小してもらえないかということになった。

もちろんそのつもりだ。

お互いが希望のターン数を言い合い、その折衷案でいこうということになった。

そこで21・22・23ターン辺りはどうかということになった。

現在17ターンの時点で、ドイツ軍の最前線部隊の 位置から目標VHまでの距離とソ連軍による最小限の反撃を想定し計算してみると、最低限でも残り4ターンは必要ではないかと考えた。

そこで最低でも5ターン、とうことは21ターンで、最低ラインから1〜2ターンの幅を利かせて考え、21〜23ターンでどうだろうという結論になった。

そこでより公平に結果をだすために、サイコロの目の出た数で決めようということになった。

サイコロの目が「1」 「2」ならば21ターン、「3」「4」ならば22ターン、「5」「6」ならば23ターンにすることにし、サイコロを振ってもらった。

その結果が「3」で22ターンに決まったということである。

今回は半ば実験的な対戦でもあるため、このようにいろ いろな試行をしながらやっていますが、面白い試みがあったら是非教えてください。

さあ、再開である。

あと6ターン、もたもたしている時間はない。

【17ターン】

そうと決まれば真っ先に司令部を攻撃しよう。

付近にいるaIG33を向かわせる。

司令部は前回の画像にあるように川岸の建物の中にある。

自走砲がその建物の背後に回りこもうとしたときだった。

「ZUZUZUUUU」

操縦手が操縦を誤り、川岸の砂に足を獲られ車体が砂に埋もれ、そのまま自走砲は移動不能となってしまった。

当然、この自走砲には砲塔がないため、砲を撃つことも機銃を撃つこともできない。

「SHIT !」

後はブランデンブルグ隊に任せる他はない。

そろそろと建物に接近する。
中から反撃してくる様子はない。

やはり既に抑圧が上がってしまっているらしく司令部は混乱しているのだろう。
多分、 砲撃の影響を受けているにちがいない。

ブランデンブルグの隊員が建物の中に侵入し攻撃が始まった。
急襲を受けた敵司令部は慌てて潰走し建物を飛び出した。

そこを見逃すはずがない。

そして川岸に追い詰める。

もう逃げ場はない。

しかし攻撃許可を受けているブランデンブルグ隊員は攻撃の手を緩めない。

「うわあああ」

敵司令部は壊滅した。

「よし、やったぞ」

だが休んでいる暇はない。

続けて「劇場」のVHも一つ確保した。

ここはブランデンブルグ隊が続々と応援に駆けつけており、一気に形勢が逆転したのだ。

そしてKIA戦車長の3突も「劇場」内にいるソ連軍の精鋭部隊を攻撃した。

「戦車長、HE弾の残弾がなくなりました」

「何!」

南では「デパート」を目指して歩兵部隊が果敢に前進した。

NINO小隊の第3分隊もそれに続こうとしたが、T34からの攻撃を受ける。

道路の真ん中でT34が陣取っており、このように塹壕の中からの射撃は命中率もよく、また防御率も高い。

しかしそんなことは言っていられない状況であるため、4号戦車が戦いを挑んだ。

「おかしいな」

てっきり攻撃を受けるかと思いきや、 T34は先ほどの歩兵部隊には主砲で攻撃したのに今度は機銃で4号戦車に攻撃をしてきた。

このような事態は、 クルーに何名かの死傷者がでているか、あるいは主砲が故障しかけていて一度に一発しか撃てないという状況かのどちらかである。

「砲手、よく狙え」

「ファイヤー」

「BOOOM」

3 度目の砲弾がT34の砲塔を貫いた。
砲塔が吹っ飛び黒煙があがった。

「やったぞ!」

T34

【18 ターン】

あと5ターン
気合いを入れて攻めるしかない。

歩兵が第3区画の「デパート」に侵入した。

ここのVHを一つ確保した。
だが敵影はない。
4号戦車が回り込んで見つけた敵は迫撃砲部隊であった。

デパートには5つのVHがあるが、建物の面積が広く、外から 発見されない場所に部隊を配置することができる。

ソ連軍としては全てのVHを守る必要は全くない。

むしろ5つのうちの一つでも死守すればいいと考えているのであれば、今頃は部隊を一つのVH上に結集させているであろう。

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また第1区画のVHのある「劇場」では戦闘が激しくなっていた。
このターンに2つのVHを奪取し、合計3つのVHの確保に成功。

あと一歩のところまで迫っている。

18

一つだけ気になることがある。
最後の一台であろうT34が忽然と姿を消してしまったことだ・・・

18ターン終了時のVH確保数:9個(21個)

【19ターン】

「こちらC小隊、劇場の制圧に成功した」

「やったか」

ブランデンブルグ隊とC小隊が「劇場」の5つのVH全てを確保した。
俺はふっとため息をついた。

というのも、もしここの制圧に時間がかかってしまえば、残りのターン数を考えれば第2区画すなわち中央のいまだ一つもVHを確保できていない「図書館」までは到底、 到達できないからだ。

しかしこれで一応のめどがたったにすぎない。

19

両翼から包囲するという戦法の次は右だ。

デパートの中で銃撃、手榴弾の炸裂する音、そして砲煙。
視界がほとんど利かない。

やはりVH 上には複数のソ連兵が待ち構えていた。
しかし引き返すことなどできない。

できることは敵の攻撃に耐えることを願うだけだ。
そしてできれば退却せずに攻撃が可能なことも。

H小隊の兵士は敵 の反撃に耐え抜いた。
そして今度はこちらの反撃だ。

バタバタとソ連兵が銃弾に倒れ、 手榴弾で宙に舞った。

G小隊も後から続く。

もう一押ししたかったが、これ以上部隊が移動できない。

このターンに2つのVHを確保できた。

19

一方、とんと消息のなかったNINO小隊長であるが、 NINO小隊は難関である「クレムリン宮殿」に張り付けになっていた。

ここの敵は強力なため左右から展開するのを 牽制するために、わざと張り付いていたのである。

NINO小隊が再突入を開始した。

「小隊長!」

NINO小隊長の部隊が前進したそのとき、宮殿内にいるソ連兵からの攻撃を受けた。

数名が負傷、部隊は抑圧があがり行動不能になった。

しかも敵の視界にさらされたままである。

「やばいな・・」

19ターン終了時のVH確保数:13個(21個)

残り3ターン

【20ターン】

やはりソ連軍のターンに NINO小隊長の分隊は一方的に攻撃を受けていた。
死傷者は全部で5名になっている。

もちろん攻撃・ 移動は一切が不能状態に陥っている。

肝心のNINO小隊長はどうなったのだろう。

「小隊長!」

隊員が小隊長の安否を尋ねたが誰も知っている者はいなかった。

「どこですか?」

何度も名前を読んだが返事がない。

その間、「デパート」は ほぼ制圧しVHの確保は一つ増えた。

だが最後の一つは、ソ連軍の107mm迫撃砲部隊がVH上で壊滅しており、 そのためにこのへクスに入るための移動力がプラスされてしまい、このターンにはこのへクスに入れなかったのである。

「まあいい。次のターンには確保できる」

さあ、残すは「図書館」のみだ。

北から南から「図書館」を包囲するように歩兵部隊が接近していく。

「進め!進め!」

なんとB中隊の中隊長が自ら先陣を切って図書館の建物に侵入した。

慎重に中へと進んでいく。
ここのVHはさらに奥へと進んでいかなければ到達しない。

とそのときだった。

「DADADADA」

一瞬の攻撃で数名負傷、だがもちこたえた。
すぐさま中隊長は抑圧を回復させる。
そして反撃に転じた。

「DOGAAN」

敵は後退した。

「中隊長!あれを!」

それは図書館の手前で我々を待ち伏せしていたT34であった。
それが今、中隊長のいるすぐ隣にいるではないか。
もちろんT34はこちらに気づいていない。

「やるか!」

抑圧をさらに下げる。
近接強襲をするには一桁台にしておかなければならない。

9までは下がった。

一か八かだ。

隊員が後方からT34に忍び寄る。
(「T」ボタンを押してターゲットを決め、 「F」を押した)

だが残念にも近接強襲は行われなかった。
(行われるかどうかは自動判定)

しかし手持ちの火器で戦車に攻撃をしかけた。

「無駄な攻撃だ・・」

と思ったその瞬間、第3火器の手榴弾がT34に命中し、T34のキャタピラを切断したのだ。

「うおおぉ」

信じがたい光景だ。

だがその喜びを束の間、周りにいたソ連兵から一斉に攻撃を浴びせられ、中隊長の分隊は7名を失う大打撃を被ったのだ。

「くそっ!」

B中隊長の奮戦が他の兵士を動かしていく。

KIA戦車長の3突が前進しT34に勝負を挑んだ。

距離は3へクス
完全な近距離だ。
だがそこまでいかないと視界に入らない。
こんな距離で命中すれば一撃なのはわかっている。

「かまうな!前進!」

だがこちらがT34を視界に入れるやいなやT34は発砲した。

「DOGAAAAAN」

T34 の76.2mm砲から放たれた砲弾は無情にも3突の車体を貫いた。
轟音と共に車体は爆破炎上した。

唖然とする兵士たち。

乗員は誰も助からなかった。

20

20

最後の牙城となった「図書館」だ

20 ターン終了時のVH確保数:14個(21個)

残り2ターンのみ・・・

【21ターン その1】

思わぬ朗報が入った。

先ほどのソ連軍のターンで、T34が4号 戦車に対して攻撃をしたが、逆に4号戦車がT34を撃破したのだ。

これでKIA戦車長の借りは返した。
しかもソ連軍の戦車は全滅したことになろう。

いやでも、最後のT34の粘りはすごかった。

なんでもY氏に聞いたところ、このT34はやはり砲の故障と乗員の負傷で主砲が1ターンに1発しか撃てなくなってしまっていたそうだ。

(SPWW2は命中判定や、命中率、ダメージ判定、乗員生存率がリアルというかうまくできていて、それに「weak point」へのクリティカルヒット判定が戦闘シーンを楽しくさせてくれますね)

朗報とは反対に悲報ももたらされた。

先ほどの勇敢な突撃を見せたB中隊長がソ連軍の攻撃により投降したのだ。
(投降するかどうかは自動判定)

(20ターンの終了時にはソ連部隊は4分隊が次々と投降してきたこともあった)

ソ連軍指揮官が最後の手段にでた。

それは「図書館」の中にいる部隊が一斉に煙幕弾を張り、外からの視界を断ってきたのだ。

おそらく「ファイナルフォーメーション」をとってきたのだろう。

これでは戦車やSdkfz 251/2の迫撃砲による直接射撃による支援ができない。
敵ながらあっぱれの戦法だ。

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ドイツ軍21ターン開始前の「図書館」とその周辺

【21 ターン その2】

B中隊長の投降(壊滅)が大きく影響しているかもしれない。

「H」 ボタンで司令部画面を開いてみると、B中隊所属のC小隊・D小隊・E小隊のリーダーは《Leader  is  DEAD !》と赤文字で書かれていた。

この表示に初めて気づいたが、 何がどう影響してくるのかは不明。

このターンは回復作業にことごとく失敗。

ここに来て部隊が移動できないのは精神的にきつい。

もしかしてドイツ軍も相当やばいとこまで来ている可能性もある。

とにかく先ほどの「図書館」からの煙幕作戦でこちらの目論見は音をたてて崩れた。

言っておくが、煙幕を張り、 建物に閉篭もるなど普通ではありえない戦術である。
なぜなら建物を一斉砲撃すれば、 全ての部隊はあぶり出されてしまい何もしなくても抑圧が上がり行動不能になるのがオチだからだ。

なのでこんな戦術は全く愚作なのである。

だが今回は状況が少し違う。

多分、ソ連軍指揮官はドイツ軍の砲撃がこれ以上ないと読んだのか、 あるいは始めからここに立て篭もることを作戦としていたのか(ここのVHだけ6個と多い)。

う〜ん、どう考えても始めからここに立て篭 もる作戦だったように思える。

先の中断時に22ターンなんて見込んだが、22ターンで全VHを確保するなんざ、到底無理のように思えてきた。

「どうする・・」

いろいろと思索してみた。

幸いにこちらには4台の4号戦車と2台のSdkfz251/2が残っている。

一か八かこれで建物の隣まで行き(建物に突っ込ませるようなことはしない)、敵歩兵の攻撃を凌いだら攻撃していくという強行突破しか方法はなさそうだ。

だが問題は敵の歩兵が「対戦車地雷」を持っているのが確認されているということだ。

これを持っているだけで「近接強襲」が成功した場合、撃破される確率が非常に高くなるのだ。

また近接強襲が行われなくても、通常の攻撃で「対戦車地雷」が使われれば、やはりやばい。

部隊を出来るだけ「図書館」に向け移動させる。

ここで「デパート」に残っていたVHを確保し、この時点でドイツ軍のVHは15個になった。

あとは「図書館」の6つだけなのだ。

「時間を・・少々・・」

何かいい手は思いつかないものか・・

【21ターン その3】

すごいことになった。
ドイツ軍もソ連軍もどんどん部隊が消えていった。

NINO 小隊もアッという間に3分隊が消失した。(ごめん!)

ドイツ軍の歩兵部隊の壊滅は8分隊にも膨れ上がったのだ。

「なんとか持ちこたえてくれ」

司令部では悲痛な叫びが祈りになっていった。

4号戦車を決死の覚悟と共に図書館に近づけさせる。

当然、ソ連軍の擲弾兵から手榴弾とライフルグレネード が矢のように戦車目がけて飛んできた。

ガンガンと装甲に命中し跳ね返る兆弾の音が鳴り響く。

全てHE弾なので撃破される心配はないが、それでも戦車の弱点である足回りを狙われれば戦車は動けなくなる。

「ええい、もうどうにでもなれよ!」

ここで犠牲を惜しむ指揮官がどこにいようか。

それどころか、 こういうときこそ戦車は歩兵の盾となり、前にでていかなければならないのだ。

敵の反撃に耐えた戦車が今度は主砲と機銃で攻撃する。
だが当たらない。
すると、今度はまた反撃を喰らう。

そうこうしているうちに、北からブランデンブルグ隊の援護を受けて、D小隊が図書館の中に入った。

そして「図書館」のVHを一つ確保した。

「よし!」

しかし敵の部隊は完全にVHの上に集結 し、我々を待ち構えていた。

「あと、5つか・・・」

マジで激しい21ターンがようやく終わった。

最後の1ターンとなった。

21ターン終了時のVH 確保数:16個(21個)

21

【22 ターン その1】

いよいよ最終ターンだ。

「いやあー厳しいなぁ」

どの部隊を動かしてVHまでいかせるか、そのためにはまずどの部隊を動かすか。

先の先を読まなければいけない。

まるで詰め将棋のような感覚だ。
(これも対戦の醍醐味だ。)

残り5つのうち、Aは確実に確保はできる。

だが先ほどのソ連軍のターンでAの隣にいたドイツ軍歩兵が攻撃を受け後退してしまい、Bの確保に黄信号が ともった。

建物を移動する場合、歩兵は移動力が3かかる。
ということは2へクスが限界ということになる。

北側の部隊が何の抵抗もなく移動できてもAとBとDにしか行けない。
CとEは南 からの部隊が踏まなくてはいけないのだが、これが一番問題だ。

なぜなら南側の部隊がCとEに届くには、 移動力の6を全て消費しなければ届かない。

このうちCは、つい今しがた2台の戦車の全ての射撃回数を使い、 Cの左側の敵を排除したので、Cには入れそうな気がする。

だが問題はEだ。

ここにいる敵部隊はなんと精鋭部隊なのだ。

先ほどCの左にいた擲弾兵はほんとうにしぶとかった。
4号戦車の 攻撃を受けてもひるまず、何度も反撃をみせたのだ。
おかげで4号戦車は抑圧が上昇し、射撃回数が減少してしまった。

擲弾兵があんなにしぶといとは夢にも思わなかった。

一か八か、4号戦車(右下に1台いる)で突撃してみるか・・・
あるいは上にいるSdkfz251/2を2台使って攻撃してみるか・・・

最後の詰めを迎えた。

【22 ターン その2】

「なるようになれだ!」

覚悟を決めた。

後方に控えるブランデンブルグ隊に全てをたくそう。

「突撃!!」

C小隊がAを まず確保したが、B上にいた敵歩兵に反撃に遭いあえなく壊滅。

ここまでは計算通りで、その後が問題だ。

後続のブランデンブルグ隊が今度はAに移動し、ここでBのソ連歩兵と銃撃戦になった。

ブランデンブルグ隊を購入してホントによかったと思う。
何より大一番の勝負に強いし頼りになるからだ。

そのブランデンブルグ隊が今度はBの歩兵に反撃しこれを撃退!!

次はDにいる敵を何とかしなければならない。

ここにはおそらく複数の敵がいるだろう。

後続のブランデンブルグ隊がこの敵と交戦。

激しい銃撃戦になったが、ブランデンブルグ隊の持つ爆薬が爆発し、建物が揺さぶった。

そのあとを後方から偵察隊を回り込ませとどめを刺す。

うまくいくんじゃないか思ったが、誤算があった。

なんとDのへクスに敵の82mm迫撃砲隊がいたのだ。
その迫撃砲隊は撃破したが、やつらが残した砲が邪魔でへクスに侵入できない。

正確に言うと、砲のあるへクスに侵入するには、余分な移動力が必要であるため、移動力が足りなかったのだ。

「くそ!」

気を取り直し、今度はEのVHを狙う。

まず射撃を撃ちつくした1台の4号戦車をEの隣(道路上)に接近させ、敵の攻撃を集中させることにした。

「しょうがないだろう」

やはり近接強襲をしてきた。

失敗したが、このE上にいる敵部隊は精鋭部隊であるため対戦車用武器である対戦車地雷を持っている。

爆音が響いたが戦車は無事だった。

そして北にいた2台のSdkfz251/2を川沿いから慎重に移動させた。

この川沿いはへクス(41、24)が水深-1の水へクスに なっているため、車輌は移動不能になる危険性があるためだ。
(sIG33が移動不能になっていることもある)

無事通過し、同上のEの隣の道路に接近させる。

「や、やばい!」

装甲の薄っぺらの装甲車が手榴弾やライフルグレネードがガンガンと投げ込まれる。

この攻撃を待つことに長いこと長いこと。

奇跡的にも耐え忍んだ。

そして迫撃砲の直接射撃で応戦する。

手ごたえがあった。

もう一台も同じようにここに移動させ、Pinned状態の敵に今度は一方的に砲をお見舞いする。

だが敵も持ちこたえている。

その隙にCを何とかせねばということで、今度はCの隣の道路に4号戦車を近づけ、C上にいり敵歩兵を攻撃した。

ここの敵はもう反撃することもせず、なんなく後退した。

そして歩兵を突撃させる。

「Cを確保!!」

だがまだ建物に敵歩兵が残っていた。

その歩兵に反撃されこの歩兵は撃退される。

「ここまでか・・・」

と諦め半分でいたところ、なんとD小隊小隊長が回復に成功し、移動力が回復したではないか。

「まさか!」

そしてBに移動しそのままBを確保した。

そして22ターンが終わった。

22

あと、一歩・・・あともう1ターンあれば・・・

【ソ連軍の22ターン】

先ほど反撃したBの上にいたソ連歩兵が、最後の抵抗を見せた。

なんと ドイツ軍のいるBへクス上に特攻的に侵入してきたのだ。

白兵戦が行われた。

(やはり白兵戦の表示が速すぎて読み取れなかった)

いや白兵戦だけではない。その後方にいたブランデンブルグ隊からも攻撃され、 最後は爆薬がドーンと響き、それで全てが終わった。

この最後のソ連軍の特攻でBが 再びソ連軍に奪われてしまった。

22ターン終了時のVH確保数:18個(21個)

【終戦】

end

これが最後の画像で ある。

ソ連軍は一矢を報いて3つを確保した。

「終わったな」

ドイツ軍の司令部は誰もが疲れきっていた。

俺はタバコを取り出し火をつけた。

長かった一日だった。

我が軍の兵士は最後までよく戦った。

だがさすがはY氏であった。

ソ連軍指揮官であるY氏の健闘を正直に讃えよう。

ソ連軍は序盤 から、それも初めから抑圧回復に成功せず、いきなり士気ががた落ちしたと言う。
そして中盤においてはとても最後まで持たないと腹をくくったそうである。
しかしそれが終盤において驚異的な粘りを見せた。

この粘りは何が原因だったのだろうか。

一つには地の利を最大限に活かしたことだ。

視界の利かない市街戦においては、待ち伏せが可能かつ有効な場所が存在する。

特に今回のソ連軍の場合は、T34がそれだったと思う。

あのT34がドイツ軍を非常に悩ました。

「でるか、どうするか」

戦場では、 このわずかな状況判断の遅れが、後に致命的な数ターンの遅れとなるということにつながる。

それと最後まで諦めないということ。

ソ連軍のA0司令部が壊滅した時点で、ソ連軍はもうもたないとY氏も自分もそう思った。

だがA0司令部がなくても、そのあとのB0中隊長以下残された部隊だけ奮戦することができたのは、めちゃめちゃ意外だった。

SPWAW だと、A0司令部が壊滅すると、そのあとのアドバンテージとして残された部隊の回復力が愕然と落ちるのは分かっている。

もちろんSPWW2でもA0司令部の壊滅はアドバンテージがあるが、こんなに持ちこたえるとは・・

今回はそんな教訓が多い対戦でもあった。

END

これは最終のスコアである。

ドイツ軍にとっては少々ほろ苦い勝利の祝杯となった。

PS : 約2ヶ月に渡る長い対戦にお付き合いくださり本当にありがとうございました。 途中、中断あり、これからどうしようというような議論ありの、まあいつものことですが、忙しい仕事の合間を縫って、 夜わずかな時間、ニタニタしながらプレイする楽しみはまた格別な時間でもありました。

今回の実験的対戦の結果は、 また後ほど発表させていただくとして、とりあえずここで今回のAARを終えることにします。

【対戦を終えて】

それでは今回の対戦で気づいたことをいくつか書いておきます。
(もうすっかり終 わった気いましたが、大事なことを忘れていました)

ASSAULT vs  DEFEND の購入ポイントは 「1.75 : 1」がいいような気がする。

今回は設定からいくつか試みがありました。
最初は購入ポイントです。

以前、KIA氏と NINO 氏の対戦で、購入ポイントに問題がありましたので、今回はこの「1.75  : 1」でやってみることにしました。

序盤から中盤にかけては、「うーんやっぱりソ連不利かな」とも思いましたが、終盤はそうでもないという感じでした。

ただこれは購入比率をどう設定するという問題よりは、ターン数との兼ね合いの比重の方が大きくなると思います。

で す から正直に言えば、「1.75 : 1」の比率で設定した場合、今回のように20〜25ターンの間で設定していれば、非常に面白い展開になっていたけれでも、これが30ターンだったなら ば、ソ連軍は間違いなく全滅していたでしょう。

(逆に15ターンとかだと、ドイツ軍には突撃作戦しか許されないの でこれも厳しい)

このように考えてみると、DELAY戦やDEFEND戦は、使用するマップが防衛(防御)に適し ているかがまずもって重要になってきます。

守る側に有利な地形がなければ普通は防衛(防御)戦という戦闘は行われ ないのが普通ですから。

ターン数の設定は多目にとる

とは言ってもどれぐらいが多目か、どれぐらいが少なめかは、テストプレイをしてみないとわからないと思います。

マップ選択もそうですが、そのマップで適正かどうかは、やはりテストプレイをしてみなければなんとも言えませんね。

もちろんテストプレイは一人でも十分です。

テストプレイは途中まででもいいですから、少なくとも1回はしてみて、これぐらいでいいというものを出しておく方がいいでしょう。

(もちろんこれはDELAY戦あるいは、DEFEND戦の場合です。

遭遇戦では必要ありません)

もしプレーヤー同士でもっと面白くプレイしようということで意気投合できたら、 別の勝利条件なるものを作ったり、VHを何ターンで全て確保できるかとかという設定を作るのもいいと思います。

(これに関してはまた後ほどアイデアをまとめていきますのでお待ちください)

煙幕は制限しない方がいい

歩兵が使用する煙幕ですが、以前、煙幕制限をするしないで議論がありました。そのときに、一応、煙幕制限有りということで考えましたが、SPWW2という ゲームはSPWAWとは明らかに異なる部分があって、どうも煙幕に関しては制限なしで使用する、使用しても支障がない、いや当然使用するものという気持ち が強くなってきました。

この部分も後ほど「PBEMルール」を修正しておくつもりです。

偵察機は意外と使える

普段、購入する機会がめったにない偵察機ですが、今回ネタついでに購入してみました。当然、撃墜される可能性もありますが、こいつはなかなかいい仕事をします。 こんなに偵察能力があっていいのだろうかと思うほど、敵を発見してくれるのです。

ただし、砲撃画面の次の画面で要請するため、 忘れてしまいやすく、今回も1回しか要請できませんでした。(忘れてしまってただけです)

ですが、 この1回の偵察で戦局が変わるほどの情報がもたらされたことは確かです。どこに敵の戦車がいるのか、それだけ分かっただけでも購入した甲斐がありました。

なので今後は購入頻度が増すと思います。

NINO小隊長とKIA戦車長の行方

序盤に活躍したKIA戦車長、そして最後まで奮闘したNINO小隊は、終盤激しい戦 闘に巻き込まれ、KIA車は撃破炎上、そしてNINO小隊は第3分隊の5名のみが生存し、残りの分隊は全て壊滅という惨事になってしまいました。

ご冥福をお祈りします。

いや!

そんなことはない!

生きているにちがいない。なぜなら・・・

彼らなくして戦記はありえないから。

もう少しストーリーを書くこと

今回は時間の都合上、ゲームプレイの戦記となってしまいました。

本来は、もう少しストーリーを混ぜるつもりでしたが、すいませんこれで精一杯でした。
(2年前とは自分の状況が変りすぎていました)

次回、 書くとしたら読んでてもう少し面白いものにしなくてはいかんと思っております。

とりあえず、こんなところでしょうか。