Steel Panthers World War 2 JAPANESE HQ
2025.7.8
「空襲!」
ソ連軍の攻撃は高高度爆撃機による空襲で始まった。
滅多に見ることのないソ連軍の高高度爆撃機。
TB-3はソ連では重爆撃機として作られた機体です。
250kg爆弾が地上で炸裂する。
阿鼻叫喚となった。
高高度爆撃は、そもそも爆弾が目標に対してあまり命中しないので、大丈夫かと思いましたが、一撃で4名死傷とか、250kg爆弾の威力の凄まじさを感じました。
それだけでなく、その後も迫撃砲、榴弾砲、カチューシャが追い打ちをかけ、塹壕内は兵士の肉片が飛び散っていた。
「ああぁ・・」
「終わったな」
心の声も漏れる。
C小隊は壊滅、D小隊も半分になった。
2ターン
「敵戦車!」
敵の主力部隊であろう戦車が接近中と報告が入る。
しかし先ほどの砲煙と煙幕弾のせいで、2門の75mm対戦車砲の視界が遮られている。
「見えるか?」
「見えません」
そして砲撃により壊滅状態になった第1塹壕の真ん中は誰もいなくなってしまった。
ひどい状況です。
塹壕を作っておいて大正解でした。
もしあのまま狭い塹壕にひしめき合っていたら、中隊は壊滅していたでしょう。
そしてわたしの士気も崩壊していたことでしょう。
3〜4ターン
森の中から次から次へと戦車が現れた。
片っ端から狙っていく。
あっという間に8輌の戦車を撃破。
(砲は掩蔽されているので、最初のうちは敵からは見えません。なので最初は結構いけます)
しかし強力な装甲を持つIS-2だけは、7.5cm砲弾を何発も跳ね返し、前進してきた。
「砲塔基部を狙え!」
砲手シュライネンはIS-2の唯一の弱点でもある、砲塔基部へ砲弾を送り込んだ。
F2 7.5cm PaK40の砲手レミ・シュライネンは、史実でもIS-2をこの日の戦闘で3輌撃破しています。
この辺の史実を紹介しておきましょう。
レーマン戦闘団にあった3門の7.5cm PaK40は、初日に1門を誤って爆薬を起爆させて失いました。
もう1門は27日に故障、後方へと移されました。
そして砲手を務めるレミ・シュライネン上等兵の砲だけが残っており、28日の戦闘で5輌の戦車を撃破、それによりソ連軍に完全に狙われます。
ソ連軍は艦砲射撃で砲を砲撃、シュライネン以外、全て戦死、一人残されたシュライネンは、なんと一人で砲を500m移動させ、30輌のT34と4輌のIS-2戦車と戦います。
一人で装填、照準、発射を行い、T34を4輌、IS-2を3輌撃破する大戦果を挙げます。
特に撃破が難しいIS-2戦車に対しては、砲塔基部か前面の覗き窓の部分を狙うしかなかったと言われ、シュライネンの射撃技術は素晴らしいものでした。
しかし最後のIS-2と相撃ちになり、砲は完全に破壊され、シュライネンも意識不明で放置されました。
その後、ドイツ軍が擲弾兵の丘を奪還した際、奇跡的に発見、救出され、シュライネンは騎士鉄十字章を授与されました。
戦後、2006年まで生きたそうです。
(なぜここで紹介したかと言うと、PaKは、そのうちやられちまうからです)
砲長フロータース軍曹の部下だったため、ゲームでは名前は登場しませんが、ユニットの能力値は高くなっています。
(フロータース軍曹は、艦砲射撃で死亡しています)
士気値・経験値、そして砲兵ユニット指揮値まで高く、また射撃回数も多いです。
5〜6ターン
良い報告と悪い報告があった。
良い報告は、味方の援軍部隊がこちらに向っていること、悪い報告は7.5cm PaKが1門やられたことだった。
援軍は3輌の突撃砲を率いて向っている最中で、到着は8ターンくらいになりそうだということだ。
それまで持ちこたえるしかない。
7.5cm PaKは敵戦車の攻撃で、いとも簡単に一発で壊滅してしまった。
7〜9ターン
戦況が動かなくなった。
理由は対戦車障害物により戦車が足止めされているからだ。
この隙に援軍が到着した。
貴重な突撃砲である。
7.5cm PaKがまた1門やられてしまった。
脱出できたのは一人。
はたしてこれがレミ・シュライネンなのかどうかは不明。
援軍で到着したのは、3号突撃砲G型2輌、10.5cm榴弾砲を装備した3号突撃砲1輌、それに装甲車が2輌。
しかし分が悪すぎる。
まだ敵の戦車は10輌以上は残っている。
装甲車はキンダーハイムの丘の後方を通り、歩兵支援に向わせた。
「さて、では行くか」
援軍で来た3突の戦車長は勝負に出た。
無論、勝ち目はない。
だがここでじっとしていることはできない。
「各車の判断で行動せよ」
3突は3輌の戦車を撃破したが、3突1輌、榴弾砲装備の3突1輌を失った。
史実では、ナルヴァの戦いの中の、タンネンブルクの戦いと言われたこの戦いでは、ソ連軍は150輌の戦車、1680輌の突撃砲があったのに対し、ドイツ軍には7輌の戦車、約80輌の突撃砲しかありませんでした。
すごい比率ですね。
また7月29日の反撃の後、無傷で残ったのはパンター1輌だけだったそうです。
13ターンで終了。
ソ連軍は結局、対戦車障害物を突破できませんでした。
随伴で工兵部隊を同伴していましたが、地雷源よりもかなり手前で降車しており、間に合わなかったようです。
なんだかんだでやっぱりドラゴンティーズは最強です。
結果はMV(キャンペーンポイント2点獲得)
めちゃくちゃ緊張感のある面でしたが、面白くプレイできました。
初っ端の高高度爆撃機には驚きましたが、あれは史実でもあったのでしょうか。
敵戦車は計29輌、そのうち16輌を撃破しました。
IS-2は、3輌のうち1輌のみ撃破。
IS-2はやばいですね。
砲弾を命中させ、[Target weak point]の表示が出ても、2では撃破できません。
75mm砲では、レミ・シュライネンのように超名砲手でなければ、撃破するのは難しかったのでしょう。
今回はユニットの昇進はなし。
ブリーフィングから
キンダーハイムの丘(孤児院の丘)から撤退し、擲弾兵の丘に陣をとること。
サポート部隊として、砲兵部隊と3突1輌を援護につける。
ソ連軍の攻撃から丘を守りきれ。
次はユニットの修理・補充
前回の残りと合わせ、78ポイント
2輌の装甲車を除く、全てのユニットを回復させました。
F2 の7.5cm PaKは一人だけが生存しましたが、それがレミ・シュライネン軍曹だということで、引き続き能力値は高いままw
(部隊が壊滅すると、新しい部隊長、能力値になってしまいます)
購入画面へ
今回もコア部隊の購入ポイントはなし。
サポート部隊の購入ポイントは60ポイントと減少しました。
今回も60ポイント全てを、地雷・鉄条網・ドランゴンティース・塹壕で消費することにしました。
というのも、たった60ポイントでは、歩兵1小隊くらいしか買えません。
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