Steel Panthers World War 2   JAPANESE  HQ

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戦車・装甲車 5

Sherman DD (イギリス)
T- 37a / T-38 / T-40 (ソ連)
PzKW T38 732(r) (ドイツ)

Type 3 Ka-chi (日本)
Type 4 Ka-Tsu (日本)
Type 5 To-ku (日本)
TACAM T-60 / TACAM R-2 (ルーマニア)
KV -85 (ソ連)
BT-7M [Far East BT] (ソ連)
POA-CWS-H5(75) /M4A3 POA-CWS-H1  POA-CWS-H5(105) / M4 E4-5 Flame(アメリカ海兵隊)
Nashorn (ドイツ)
38M Toldi / 38M Toldi llA / 43M Toldi lll (ハンガリー)
40M Turan 40 / 41M Turan 75r / 43M Turan 75h (ハンガリー)
43M Zrinyi 105 / 44M Zrinyi 75 (ハンガリー)


Sherman DD (イギリス)

Sherman DD
Sherman DD

いつの間にか水陸両用車輌の特集になっています。

シャーマン戦車はアメリカで作られたが、このシャーマンDD戦車はイギリスで改造されたものなのでイギリスで紹介することにする。

もちろんノルマンディー上陸作戦に使用するためのもので、DDとは「Duplex Drive」の略で「複合駆動」の意味だが、「Donald Duck」の略では ないかと言われると、水の上をプカプカ浮いているアヒルの様で、このギャグセンスは面白い。

イギリスにはバレンタインDDという戦車が既にあったが、それを応用して作ったものであり、ノルマンディー上陸ではアメリカやカナダ軍でも使用されている。

大体、こういうゲテモノ作りはイギリス製だと見て間違いない。(しかも兵士に不評)

上陸時は、LCTに積載し海上で海へと発進するのだが、陸からどれだけの距離で発進するかは決められていなかった。

有名なオマハビーチでは29輌中、27輌が沈没してしまうのだが、発進した位置が陸から5kmも離れていて、あまりにも遠くまた波が想定よりも高すぎて次々と沈没した。 (戦車が来なかったので、歩兵の損害が甚大であったとも言う)

他の地点でも大抵はドイツ軍の対戦車砲の的になってしまい、撃破されている写真も見受けられる。

主砲はおなじみの75mm砲、機銃は3丁。
移動は陸上12、 水中4。

1944年5月〜1945年12月まで購入可能


T- 37a / T-38 / T-40 (ソ連)
PzKW T38 732(r) (ドイツ)

T-37a

またまた水陸両用車輌です!

ソ連にもありました。
知らない方がほとんどだと思います。自分でもこんな戦車を紹介しようかどうか迷ったほどですから。

ソ連の水陸両用戦車は「T-37a」「T-38」「T-40」の3つしかありません。
しかもみな豆戦車(タンケッテ)です。

どうでもいいけど豆戦車っていうのは、すごいネーミングだと思いますよね。

ですが、前出のシャーマンDDは重量が重過ぎて、海中に沈没してしまったぐらいですから、水陸両用戦車は豆タンクほどが一番よかったかもしれません。

T-37a は1933年には生産されている古い時代の戦車ですが、元来、偵察用として作られました。

武器は7.62mm機銃のみ。
移動は陸上12、水中2。

1933年1月〜1941年7月まで購入可能

T-38も画像はT-38aと同じものとなっています。

T-37aを改良して作られたのですが、T-37aと同時生産もされていました。
こんな戦車が1340輌も作られたことが一番の驚きです。

時代的にはノモンハン事件、フィンランドとの冬戦争、独ソ戦などに参加している(はずです)

ただ日本軍の機銃でも撃破されたほどの装甲の薄さで、しかも機銃しか持っていませんでした。

武器は7.62mm機銃のみ
移動は陸上15、水中2。

1937年9月〜1942年12月まで購入可能

T-40

最後は「T-40」です。

ようやく第二次大戦になっての生産となったのが、T-40です。

7.62mm機銃では役にたたないことが分かり、 12.7mm機銃になりました。
しかし相変わらずの装甲です。

このT-40を最後に水陸両用戦車は作られなくなります。
「T-40S」は陸のみとなりました。(T-40Sは20mm砲装備)

機銃は12.7mm機銃のみ

移動は陸上15、水中2。

1940年9月 〜1942年12月まで購入可能

「PzKw T38 732(r)

またドイツ軍は鹵獲したT-38を「PzKw T38 732(r)」として使用しました。

実際、どれほど戦力になったのかは分かりません。

1941年11月〜1946年12月まで購入可能

Type 3 Ka-chi (日本)
Type 4 Ka-Tsu (日本)
Type 5 To-ku (日本)

Type 2  Ka-Mi

ついでなので日本の他の水陸両用戦車も紹介しておきます。

前出の「Type 2 Ka-Mi」(特二式内火艇)は実戦に使用されましたが、ここに紹介する戦車は実戦には使用されませんでした。しかし購入は可能となっています。

日本軍の主戦場のほとんどは島嶼であり、河川などが多く、また上陸作戦用の車輌の開発に乗り出したのは陸軍ではなく海軍でした。

先の「特二式内火艇」では主砲も装甲も貧弱なものでしたので、それを改良したのが、「Type 3 Ka-chi」(特三式内火艇)で1943年に開発されました。

主砲は37mmから47mmに変わっただけでなく、車体の後方が潜水艦の潜望鏡のようになっており、潜水艦のように水中に潜ることができました。

武器は47mm砲のみ。
移動は陸上11、水中4。

1943年11月〜1946年12月まで購入可能

Type 4 Ka-Tsu

次は「Type 4 Ka-Tsu」(特四式内火艇)です。

これまでの「特二式」と「特三式」とは全然異なった形となっています。

それもそのはずで、潜水艦用の45cm魚雷を2本搭載することができるという、もう戦車だか潜水艦だか分からないものとなってしまいました。

結局、実験段階でうまくいなかいことが分かり、試作機のみとなりました。

ゲームではもちろん魚雷は積んでいません。

武器は13mm機銃が2丁。
移動は陸上が12、水中が4。
積載は砲が1門、兵士が40名。

1944年2月〜1946年12月まで購入可能

特五式内火艇

最後は「Type 5 To-Ku」(特五式内火艇)です。

まだ海軍は懲りていないらしく終戦間際でも作っていました。

特五式は、特三式の改良型です。

試作機製作段階で終戦を迎えたので、試作機すらできていません。

画像はもちろん模型です(汗)

武器は47mm砲と25mm機銃、7.7mm機銃が2丁となっています。
移動は陸上12、水中4。

1945年1月〜1946年12月まで購入可能

SPWW2の日本軍車輌ユニットに関してですが、実際には実戦に使用されなかったり、完成しなかったのに、ゲーム内では使用・購入できる車輌がいくつかあります。

これに関しては製作サイドの「ゲームとして楽しんでください」という思惑があると思います。


TACAM T-60 /   TACAM R-2 (ルーマニア)

TACAM T-60
TACAM R-2

ルーマニアも初選出!
画像上が「TACAM T-60」で、下が「TACAM R-2」

ルーマニアに戦車ってあったっけ?とまず思う方も多いことでしょう。

ルーマニアという国は大戦が始まる前から王制の国でした。
枢軸国としてドイツと共にソ連への進撃を開始しましたが、例のスターリングラードでの戦線崩壊により、 以後劣勢に立たされ、1944年8月、こりゃドイツ終わったな、うわぁ赤軍がやべえ、ということで国王はそれまでの親ドイツ派軍人らも解任し、なんと連合軍として今後はドイツと戦います。

これ、どうなの?と日本人なら思うことでしょう。

ですがルーマニアといわれてもピンと来るものがありません・・
僕なんか、マスターキートンの最終話に出てくるルーマニアぐらいしか知識がありませんもの。

話を戻しましょう。

独ソ戦に参戦したルーマニアは、ソ連軍戦車に対抗するために、自国で戦車を作ることにしましたが、 ソ連から鹵獲した「76.2mm野砲」を利用して何とかすることになりました。このソ連製の「76.2mm砲」は、独ソ戦初期にドイツ軍も大量鹵獲して、いろんな自走砲を作っているは以前説明しました。

「T-60」は車体がソ連の「T-60」で、砲が「76.2mm野砲(F-22)。

全部で34輌が生産されました。

1943年6月〜1944年12月まで購入可能

続いて、「TACAM R-2」はその後継車。

こちらは車体にチェコスロバキア製の「LT vz.35」を使用、砲はソ連からの鹵獲品「76.2mm野砲(ZIS-3)」

T34対策として急きょ、作られた車輌でしたが、ルーマニアがソ連に侵攻され連合軍になり、なんとドイツ軍と戦ったそうです。

20輌が生産されました。

1944年2月〜1945年4月まで購入可能


KV -85 (ソ連)

KV -85

KV-85重戦車はT34/76などの戦車がドイツ軍の新型戦車であるパンテルやティーゲルに歯がたたなくなったことにより、新型戦車の開発が望まれた中、生産された戦車です。

もう少しつっこむと、新型戦車として登場したというよりも、スターリン戦車までのつなぎとして任された戦車と 言っていいでしょう(涙)

KV-85という名前からして、KV-1戦車を車体にしており、砲塔には85mm砲を搭載しているので、T34/85とよく似てるといえば似ています。

主砲の85mmは、T34/85やIS-1 (85)と同じ85mm砲「Zis obr 44」となっている。

口径だけを見れば、パンテルの長砲身75mm砲や、ティーゲルの88mm砲に対抗できそうだが、実際はそれほど貫通力はなかった。

85mm砲が有効射程距離内に入る前にティーゲルに撃破されてしまったそうだ。

つなぎとして143輌が生産された。

1943年9月〜1945年5月まで購入可能


BT-7M [Far East BT] (ソ連)

BT-7M

BT-7は独ソ戦当初は、ソ連軍の主力戦車でした。

この戦車は「Cruiser Tank」(快速戦車)で、機動力を備えた戦車として、後にT34/76が登場するまで活躍しました。

約5000輌も生産されたBT-7戦車は、BT-7Mでディーゼルエンジンに改良されました。

ゲームでは、1943年9月からソ連軍の「Misc」内で購入できる[Far East BT]は極東戦線での仕様になっています。

ノモンハン事件以来、日本軍はソ連軍と戦闘を繰り広げましたが、BT-5やT-26そしてBT-7戦車相手に、火炎瓶などで多くを撃破しています。

登場する[Far East BT](極東部隊)は、全てBT-7M戦車となっています。

このBT-7M戦車は、45mm砲を搭載しており、ドイツ軍の3号戦車に匹敵する性能でした。

BT-7M戦車自体は1939年6月〜1945年12月まで購入可能
[Far East BT]は1943年9月〜1945年12月まで購入可能


POA-CWS-H5(75)/M4A3 POA-CWS-H1
POA-CWS-H5(105) / M4 E4-5 Flame (アメリカ海兵隊)

これらの車輌は全てシャーマン戦車を改造した火炎放射戦車のことです。

シャーマン戦車はそれはそれは様々なバラエティーがありますが、火炎放射器搭載の車輌もいくつかあります。

大きく分けると、砲塔に火炎放射器を取り付けたものと、車体に火炎放射器を取り付けたもの、砲塔に主砲と火炎放射器を取り付けたものがあります。

主砲を外し火炎放射器を取り付けたものは、「M4A3 POA-CWS-H1」

放射回数は17回。

1945年2月〜1946年12月まで購入可能

主砲も装備し、車体の前面の機銃の部分に火炎放射器を取り付けたものは、「M4 E4-5 Flame」

放射回数は10回

1944年7月〜1946年12月

最後の砲塔に主砲と火炎放射器を装備した車輌は、「POA-CWS-H5(75)」と 「POA-CWS-H5(105)」

主砲のが第1火器、火炎放射器は第2火器となります。

POA-CWS-H5(75)は主砲が75mm砲

1945年8月〜1946年12月まで購入可能

「POA- CWS-105」は105mm榴弾砲砲を搭載した「M4A3」

火炎放射器の射撃回数は17と変わりないが、逆に主砲の砲弾積載量が大幅に減少している。

1945年8月〜1946年12月まで購入可能


Nashorn (ドイツ)

nashorn

当初はホルニッセ(スズメ蜂)という名前でした。
しかし虫の名前をヒトラーが嫌ったため、1944年にナースホルン(サイ)に変更されました。

しかし戦場で兵士からはホルニッセの愛称で呼ばれました。

1943年、クルスク戦に向けて生産され、全部で494輌が生産されました。

主砲の88mm砲は、ティーゲルの持つ51口径を上回る71口径の88mmPak43を搭載、これはティーゲル2と同じ主砲です。

車体は4号戦車のものを使用しており、自走砲のため、上部はオープントップ、装甲はわずか10mmと薄いものでしたが、 東部戦線ではソ連戦車の射程外から攻撃ができるという利点を活かし、幾人かの戦車エースを出しました。

書籍「Panzer For」の中にも出てくる「ルドウィヒ・ナイグル曹長」もその一人です。

彼の戦記を読むと、敵の砲弾が薄い装甲に命中すると貫通してしまい、乗員はその恐ろしさに逃げ出すものもいたとあります。

そりゃ、こんな戦車に乗って敵と数10mの距離で撃ち合えば怖いなんてもんじゃなかったでしょう。

1943年7月〜1946年12月まで購入可能

38M Toldi  /  38M Toldi llA  /  43M Toldi lll
(ハンガリー)

38M Toldi llA
43M Toldi lll

ハンガリーから初エントリーです。

トルディ軽戦車はハンガリー初の国産戦車です。
ゲームには3種類のトルディ戦車が登場しますので、その全て紹介しておきます。

「38M Toldi」はスウェーデンのL-60に機銃を改良したものです。

「L-60」(Strv m/38)はこちら

そのため主砲は 20mm機関砲のみとなっています。

110輌が生産。

1939年8月〜1944年12月まで購入可能

画像の上が「38M Toldi llA」、下が「43M Toldi lll」

こちらは主砲が40mm砲を搭載しています。

こちらも80輌と34輌のみが生産されましたが、ハンガリーの場合、ドイツと同盟国でしたので、 ドイツから3号戦車や4号戦車が入ってきており、あまり必要とされませんでした。

38M Toldi llAは1973年9月〜1946年12月

43M Toldi lllは1944年3月〜1946年12月


40M Turan 40 / 41M Turan 75r / 43M Turan 75h
(ハンガリー)



40M Turan 40
40M Turan 40
43M Turan 75h

トルディ軽戦車ではソ連軍に太刀打ちできないことから、ハンガリーが生産を急いだのがトゥラーン中戦車。

チェコのT-21という戦車をベースに開発されました。

写真上の「40M Turan 40」が最も多く生産され、280輌が作られました。

この車輌は「トゥラーン 1」とも呼ばれます。

砲塔には40mm砲が搭載されています。

この「40M Turan 40」は日本側のWikiや資料によると、1942 年7月からハンガリー第1、第2機甲師団、第1騎兵師団への配備が行われたと記述がありますが、ゲームでは1943年2月からの購入可能となっています。

スターリングラードの戦で、「40M Turan40」の40mm砲ではソ連戦車とは互角に戦えないことが判明し75mm砲を搭載したのが「41M  Turan 75r」(トゥラーン 2)の開発が急がれました。

この75mm砲短砲身を搭載した41M型は、140輌が生産されました。

1943年7月から購入可能

ゲームではシュルツェン付きの車輌も登場し、1944年10月から購入可能

そして画像下は「43M Turan 75h」(トゥラーン 3)

この車輌は砲塔に長砲身の75mm砲が搭載されていて、中戦車ではなく重戦車として開発されていましたが、試作機のみで生産まで至りませんでした。

1944年12月〜1946年12月まで購入可能となっています。


43M Zrinyi 105  /  44M Zrinyi 75  (ハンガリー)

43M Zrinyi 105
44M Zrinyi 75

ハンガリーが誇る戦車といえば、Zrinyi(ズリーニィ)です。

ドイツ軍の突撃砲を模して作られたこの戦車は、車体に上記のトゥラーンを使用しています。

当初は105mm榴弾砲タイプと、75mm対戦車砲タイプの2種類が計画されていました。

しかし先に作られた榴弾砲を持つタイプの43M Zrinyi 105(ズリーニィ2)だけが生産され、60輌が作られました。

また、これもシュルツェン装備のものがあります。

1943年7月から購入可能
シュルツェン付きは1944年6月から

75mm長砲身を持つ44M Zrinyi 75は、ズリーニィ1と名付けられましたが、ハンガリー軍はドイツ軍の3号突撃砲やへッツァーを使用しており、 こちらは試作機のみの1輌しか作られませんでした。

しかしゲームでは1944年8月〜1946年12月まで購入可能

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