Steel Panthers World War 2 JAPANESE HQ
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Daimler A/C (イギリス)(カナダ)(ANZAC)(インド)
Daimler AC (LJ) (イギリス)
Fiat 665NM (イタリア)(RSI)
Fiat 621 (イタリア)
Fiat 626 (イタリア)(RSI)
Fiat 18 Pratico / Fiat 18BL / Fiat 18BL Trat (イタリア)
Fiat 508M / Fiat 508CM (イタリア)
Fiat 1100 / 1100 CA (イタリア)
Fiat 727 / Breda 61 (イタリア)
Fiat OCI 708CM (イタリア)(RSI)
Fiat 611 / Fiat 611 37/40 (イタリア)
Polski Fiat 508 / 618 / 621 (ポーランド)
Breda 32M Trat (イタリア)(RSI)(ハンガリー)
Alfa Romeo 2500 (イタリア)
Alfa Romeo 500 (イタリア)
Romeo Cinglato (RSI)
ダイムラー社が製造した装甲車。
ダイムラーには先に紹介した「ダイムラー偵察車」と「ダイムラー装甲車」の2つがあります。
このダイムラー装甲車は、ダイムラー偵察車よりも大きいのですが偵察も可能でした。
第二次大戦でのイギリスの装甲車輌のうちの最も優秀な車輌としてあげられるように、頑丈な四輪駆動、遊星歯車式の動力伝達機構で不整地での走行にも高い信頼性を持ちました。
砲塔にはテトラーク戦車の砲塔を使用し、主砲は2ポンド砲を搭載しました。
1939年に試作車は完成しましたが、トランスミッションに問題が見つかり、1941年に生産が開始、その後、2694輌が作られました。
戦後も、朝鮮戦争、ベトナム戦争、中東戦争などに参加しています。
西ヨーロッパ戦線、ビルマ戦線で使用されました。
また、主砲の2ポンド砲の火力を補うために、砲身の先に「リトルジョン」(Littelejhon)と呼ばれるアダプターを装着させた車輌もありました。
ゲームには「Daimler AC (LJ)」と表記されています。
イギリスでは、1942年4月〜1946年12月
リトルジョン装着タイプは、1944年4月〜1946年12月
カナダでは、1941年4月〜1946年12月
ANZACでは、1941年4月〜1946年12月
インドでは、1941年9月〜1946年12月
イタリアの装甲車。
イタリアのフィアット社は、1940年に「Fiat 666」という大型トラックを開発しました。
これは当初、民間トラックでしたが、軍用トラックになりました。
そして1941年、この「Fiat 666」をさらに軍事用に馬力を改良したのが「Fiat 665NM」です。
この「Fiat 665NM」は、1942年から110輌が生産されました。
装甲は7.5mm、車体には8つの銃眼があります。
また兵員輸送用として兵士20名を搭乗することができました。
北アフリカ戦線で使用される予定でしたが、イタリアが降伏したため、その後はRSIとドイツ国防軍で使用されました。
イタリアでは、1944年1月〜1944年12月
RSIでは、1943年10月〜1946年12月
続いてフィアット社の車輌を紹介していきます。
この「Fiat 621」は、フィアット社が1929年に開発した中型トラックです。
4トンから7トンまでタイプがありました。
1929年〜1939年までに5万台が生産されました。
また、ポーランドのワルシャワにも工場があり、そこでも1935年から1939年まで生産されました。
ゲームに登場する「Fiat 621」は、
4トンの方が、「Carry Capacity」が[36]
7トンの方が、「Carry Capacity」が[118]
イタリアでは4トンが、1930年1月〜1942年12月
7トンが、1930年1月〜1946年12月
上記の「Fiat 621」に代わる中型トラック「Fiat 626」です。
7トントラックで、1939年から生産が始まり、1948年までに1万台が作られました。
イタリア軍だけでなく、フランスや、ドイツ、ブルガリアでも供給がありました。
イタリアでは、1939年1月〜1946年12月
RSIでは、1943年10月〜1946年12月
ゲームでは「Heavy Truck」として、中型砲の牽引と兵員輸送ができます。
「Fiat 18」は、1911年に開発、生産が始まった車輌です。
軍用だけでなく、民間のバスとしても使用されました。
1921年までに2万台が生産されました。
「Fiat 18」にはいくつかのタイプがあり、ゲームには、「Fiat 18 Pratico」「Fiat 18BL」「Fiat 18BL Trat」が登場します。
「Fiat 18 Pratico」と「Fiat 18BL」は、ゲームでの性能には差がありません。
登場年月が異なるだけです。
「Fiat 18BL Pratico」は、兵員輸送能力[Carry Capacity]が[125]と大きくなっています。
Fiat 18 BLは、1930年1月〜1933年12月
Fiat 18 Praticoは、1930年1月〜1940年12月
Fiat 18 BL Tratは、1930年1月〜1941年12月
「Fiat 508」は偵察用車輌。
民間用車輌としてフィアット社が1931年に開発しました。
「Fiat 508 Ballila」と呼ばれ、1932年から1937年までに1万3000台が生産されました。
イタリア軍はこの車輌を偵察車輌として使用しました。
1935年の第二次エチオピア戦争やスペイン内乱で使用されましたが、サスペンションの脆弱性が明らかになり、1937年で生産が終了、その後、「Fiat 508CM」に移行しました。
イタリアで、1930年1月〜1945年12月
こちらは「Fiat 508CM」
Fiat 508Mの改良型です。
1937年から生産が始まり、6000台が生産されました。
最高速度も「508M」の65Km/hに対し、「508CM」は95km/hを出すことができました。
北アフリカや植民地、東部戦線でも使用され、イタリア降伏後はドイツ軍が使用しました。
戦後、1960年代まで使用されています。
イタリアで1939年1月〜1946年12月
こちらは小型乗用車。
「Fiat 1100」は、「Fiat 508」の後継車輌として1937年に作られました。
戦後もモデルチェンジを重ねながら生産が続き、1969年まで32年間も作られました。
イタリア軍はこの車輌を利用して小型トラックにしています。
ゲームでは[Carry Capacity]が、[106]となっています。
1938年1月〜1946年12月まで
「Fiat 1100 CA 」は画像のように、小型トラックとした「Fiat 1100」の荷台に二連装の8mm機関銃を取り付けた車輌です。
こちらは詳しいことは分かりません。
1941年1月〜1943年6月まで
イタリアの砲兵用トラクター。
SPWW2のゲーマーであれば、ドイツ軍の「Sd Kfz 7」(8トンハーフトラック)だとお気づきになることでしょう。
イタリアは第二次大戦が始まったとき、ハーフトラックの開発にはあまり乗り気ではありませんでしたが、1941年、ドイツ軍から「SdKfz 7」のライセンス生産を得ました。
この「Fiat 727」は、1943年に開発され、1944年に生産される予定でしたが、試作車輌のみが完成しました。
イタリアで、1944年2月〜1946年12月
その後、ブレーダ社で、「Breda 61」が開発され生産されました。
「ブレーダ61」は1943年に生産が始まり、235輌が作られました。
多くの車輌はドイツ軍で使用されました。
この車輌は、12人乗りで、ドイツ軍では88mm高射砲の牽引に使用しました。
イタリアでは、1943年1月〜1946年12月まで
こちらは、「Fiat OCI」社で作られた砲兵用トラクター。
1936年に生産が始まり、1943年まで作られました。
主に榴弾砲の牽引と、弾薬の積載に使われました。
元は農業用のトラクターだったこともあり、よく故障したそうです。
イタリアで、1933年1月〜1945年12月
RSIで、1943年10月〜1946年12月
この車輌はイタリアのフィアット社とアンサルド社が共同で開発した車輌。
主にアフリカのイタリア輌植民地での使用のために作られました。
車体には「Fiat 611 C」という6輪トラックの車体を使用し、装甲は15mm、砲塔にはブレダ6.5mm機関銃を2丁装備しました。
1933年に生産が始まり、46輌が生産されました。
1934年3月〜1941年12月
また砲塔を改造し、37mm(L40)砲を搭載したバージョンも作られましたが、砲塔正面に機銃を搭載していなかったため不評でした。
1935年3月〜1941年12月
「Polski Fiat」(ポルスキ・フィアット)は、ポーランドにあった自動車工場です。
ポーランドはイタリアのフィアット社からライセンス生産を得ることで、ワルシャワの「PZInz」でフィアット車を生産しました。
フィアット社とポーランド政府が協定を結んだのが1932年。
その後、1939年にドイツ軍による占領で消滅しましたが、戦後、1965年に再び国営企業として復活しました。
1983年にライセンスが失効し、名前を「FSO」「FSM」としましたが、1993年にフィアット社がこれらの会社を買収し、再びフィアットとしてのブランドになっています。
戦前、軍用に生産された車輌は、
PF 508
PF 618
PF 621
で、ゲームにもこの3つの車輌は登場します。
この車輌は、「PF 508」
1930年代にポーランドで作られたフィアット社の車輌としては一番の人気がありました。
どれくらい生産されたのかは不明です。
1935年1月〜1939年10月
こちらは「PF 618」
1.5トンの軽トラックです。
生産は、1937年から1939年までに約600台が作られました。
1937年6月〜1939年10月まで
こちらは「PF 621」
2.5トンのトラックです。
生産は1935年から始まり、13000台が作られました。
この車輌は消防車にも改造されています。
1932年1月〜1939年10月まで
イタリアのブレーダ社で作られた砲兵用トラクター「Breda TP32 」
1927年、ブレーダ社は軍の要請により、重砲を牽引する車輌の開発に取り組みました。
1933年に完成し生産が始まりました。
スペイン内戦、北アフリカ、バルカン半島、ロシアなどイタリア軍と共に活躍しました。
レッカー車輌に改造されたり、鉄道貨車を牽引する車輌に改造されたりと様々な用途で使用され、戦後も1980年まで現役で活躍しました。
また戦時中は、ハンガリー軍にも供給され使用されています。
(画像はハンガリー軍のもの)
イタリアでは、1933年6月〜1945年12月
RSIでは、1943年10月〜1946年12月
ハンガリーでは、1939年1月〜1946年12月
1910年に創立したアルファロメオ社は、戦後、ランチア社と並びイタリアを代表する高級自動車メーカーでしたが、経営難に陥り、1986年にフィアット社が買収し、現在はフィアット社の傘下にあります。
この「Alfa Romeo 2500」は、「Alfa Romeo 6C」シリーズの一つで、「Alfa Romeo 6C」は、1927年から1954年まで製造されました。
「6C 1500」(1927-1929)
「6C 1750」(1929-1933)
「6C 1900」(1933)
「6C 2300」(1934-1937)
「6C 2500」(1938-1952)
私自身が車にあまり興味がないので、その良さを説明するのが難しく、詳しいことは省略しますが、この車輌は、当時、入手可能な車の中で最も高価だったとされています。
有名なのが、北アフリカでのドイツ軍将校の車輌としても使われました。
この方の乗っている車輌がそうです。
1938年1月〜1946年12月
アルファロメオ500は、3トントラックとして作られました。
前方の「Alfa Romeo 350」は、1935年に作られましたが、あまりにも重すぎたために、1937年に改良され、「Alfa Romeo 500」として誕生しました。
6100ccのディーゼルエンジンを持ち、馬力だけでなく、燃料満タンで400キロを走りました。
生産は1937年から1945年までですが、1940年までは消防車、トラック、レーシングサポートカー、バスなどに使用されました。
イタリア軍は軍事用として使用し、東部戦線やバルカン半島で使用されました。
ゲームでは、[Carry Capacity]が[36]となっています。
(これすごいです!)
1935年1月〜1946年12月
(1935年1月からになっているということは、「Alfa Romeo 350」も含まれているのかもしれません)
この車輌は非常に珍しい車輌です。
アルファロメオ社が作ったハーフトラックです。
(「Cingolato」は「ハーフトラック」という意味)
車体は「Alfa Romeo RM」の車体を利用しています。
Alfa Romeo RMは、1923〜1925年に作られたレース用の車輌です。
この車輌に山岳地帯などを走行できるように、フランスのシトロエン・ケグレス式の半装軌式の車輌に改良しました。
1925年に作られたそうですが、どれくらい作られたのかは分かりません。
非常に高価だったそうです。
現在、コレクターにより、1台だけが現存しています。
(画像の車輌がそうです)
ゲームではRSIでのみ登場しますが、ゲームでの画像は間違っています。
[Carry Capacity]は[115]となっていますが、それほど大型車輌ではないので、これはどうもおかしいですね。
1943年10月〜1945年4月
> 戦車33