Steel Panthers World War 2   JAPANESE  HQ

  シナリオ001 作戦立案と戦術

[基礎編]では各設定から簡単な操作を説明しました。

シナリオ001はプレイしましたか?

どうですか?

勝利できましたか?


初めてということですから、DV(決定的な勝利)でなくてもかまいません。

というより、 初めてでDVを取れたら逆にすごいですw

シナリオ001をプレイしていただいて、「なるほど、こういうゲームなのか」とか、「ちょっと面白いな」と感じていただいたら結構です。

ただ、やはり

「まだよく分からん」

という方が大半だと思います。

このゲームは、

歩兵

戦車(装甲車)

砲兵(砲撃)

の3つが基本となっています。

(他にも航空機ユニットがありますが、主に地上での戦闘を取り扱っているため、あくまでも支援ユニットに過ぎません)

そのため歩兵には歩兵の戦術、戦車には戦車の戦術、砲兵には砲兵の戦術というものがあります。

ですが、初めからそんな複雑なことを勉強する必要はありません。

何事も経験ですから!

大丈夫です。

分からないからといって、弾に当たって死ぬわけではありませんw

初級編では簡単なシナリオをプレイしながら、戦術を学んでいこうというものです。

(まじか!)

それで戦術がよく分からんという方のために、チュートリアルというか戦術解説を用意しました。 

大したことは書いていませんが、参考にしていただけたら光栄です。


≪ ドイツ軍の作戦≫

<1ターン作戦開始前>


いきなりドイツ軍の8cm迫撃砲がポーランド陣地である塹壕に降り注ぐ。

ただしこの事前砲撃は敵がいる正確な場所を指定して砲撃したものではないので命中したかどうかは不明。

運がいいと塹壕の真ん中の辺の林で火災が発生する。

森林や建物で起こる火災については注意が必要である


もしそのへクスにいた場合は抑圧があがることぐらい容易に想像できるであろう。 

そしてドイツ軍の1ターンが開始

このシナリオのシチュエーションはドイツ軍がadvance(前進)でポーランド軍が defend(守り)であるためドイツ軍が前進しなければゲームは始まらない。

始まらないだけでなくドイツ軍は既にポーランド軍に占領されているVHを奪取しなければ勝利はない。


まず、ゲームが始まって一番最初にすることはなにか?

其の一 自軍の戦力の把握
其の二 作戦らしきものを立てる


一人でゲームをプレイしていると作戦など立てずに適当に部隊を移動させるというやり方をしている方がほとんどだろう。 

だが本当にゲームを楽しみたいのであれば作戦を立てるべきだ。

逆の意味で言えば、適当に動かしても面白いシナリオというのは相当の完成度であり、 そうでないものがほとんどであるからである。

また作戦を立てることによって自分の気持ちがぐっと高まる。

(大体適当にやっているとモチベーションが下がる原因になるという傾向があります)

守る場合はともかくとして攻めるときには軍隊では必ず作戦が立てられるだろう。


ただし師団司令部とか大隊司令部など大規模の部隊にはきちんとした作戦参謀がいたであろうが、 規模の小さい中隊規模のような場合には、上からの命令が届いたら、あとは現場の責任者である中隊長が決めていたのではないだろうか。

(あくまでも憶測です)

例えば、3個中隊程度の戦力で敵の拠点である小さな村にあるVHを確保するという命令が出たと考えてみよう。

(実際、このゲームではそのような規模での戦闘になる)

となると、その命令された中隊では各小隊長が集まり簡単な打ち合わせがあるはずだ。

「A小隊は左から回り込め!」
「B小隊は右手から」
「C小隊は正面から」
「第2中隊は援護しろ」

というような指示が出されていたことは容易に想像ができる。

すなわち、何が言いたいかというと、作戦参謀などがいない規模の戦場では、

極めて大雑把な指示

が作戦だったのではないかと考えられる。

ただ大雑把の中に、経験が活かされる。

SPWW2もそういうゲームである。

それは経験を積んだ指揮官と対戦して見ればよく分かることだ。

なぜなら彼らは運を味方につけるということまで知っているのだから・・・

「まだ続くんですか?

いつものごとく前置きが長くなりました。


ということで、作戦を立てましょう(汗)

その前にドイツ軍の部隊編成を見てみよう。

A 司令部(指揮官)
B 歩兵分隊(中隊長)と MG隊
C 歩兵小隊
E 歩兵小隊
F 偵察隊
G 偵察隊とMG小隊
H 迫撃砲隊

編成表を見る限りではB小隊にMG隊が入っていたり、G小隊が偵察隊とMG隊の混成部隊になっています。


これはシナリオデザイナーの意図によるもので正直あまりいい編成ではないのですが軍隊にはこういうことは日常茶飯事です。


それでは各小隊ごとの目標VHを決め、さらにちょっとした指示を出すことにします。

〔A0 司令部〕
 
司令部は基本的に敵から身を守ることが第一条件です。
なので戦闘に巻き込まれないであろう場所に陣をおくこと。


ただし丸裸にすると、対人戦では司令部狙いの部隊に奇襲される危険性があるので護衛は必ずつけること。 

(対AIではそんなことはありません)

また砲兵部隊と共に司令部を設置するのも危険度が大。

AIがこちらの砲の砲煙を目印にして砲兵つぶしのための砲撃をしてきたときは司令部も被害を免れない。

もし司令部が砲撃あるいは銃撃を受け、抑圧の回復に失敗することになれば指揮下部隊の回復作業にも影響してきます。 

また司令部壊滅となると、想像もつきますが、部隊全体の士気回復に影響をもたらすだけでなく、強制終了(負け)の要因になります。  


[B小隊]

B小隊はB0が中隊長となっています。

大方B小隊というのは中隊長になるのが普通です。

この中隊長の役割というものが非常に重要になってきます

実際ドイツ軍では中隊長は自らが部隊の先頭に立つことが常識でした。

そのため中隊長の戦死率は非常に高かったそうです。

しかし兵士たちからは常に尊敬されました。

僕はドイツ軍の中隊長を描いた戦記がとても好きな理由はここにあります。

ここには知られていない英雄伝説などがたくさん隠されている気がします。

B小隊はB0中隊長とB1の重装備分隊、それとMG34部隊からなっています。

この重装備のB1分隊(sw)というのは、Heavy Infantry(重装備歩兵)で5cm軽迫撃砲を携帯している部隊のことです。

5cm軽迫撃砲は間接砲撃ができる部隊もありますが、通常は歩兵部隊により運用され主に直接砲撃に使われたそうです。 

この軽迫撃砲の射程は10へクスです。

殺傷能力はほとんどありませんが、命中すれば敵を沈黙させるほど抑圧をあげるのに十分な力を発揮します。

B2のMG34部隊については後で説明します。

[C小隊]

C 小隊はドイツ軍の進行方向から見て最左翼を任せることにしましょう。
目標地点は(59.12)のVHです。

この小隊にはC3に工兵分隊が1 分隊だけいます。 

工兵隊の役割については中級第1弾

[D小隊]

D 小隊は右翼のVH(61.19)と (61.17)を確保する。
          
[E小隊]    

初期配置からE小隊は後方からの前進となるため左翼右翼よりも遅れ気味になるが、VH(59.15)の確保と、 そのあと敵司令部があると思われるVH(62.15)の建物の占領という大役を任せよう。


[F 小隊]

F 小隊といっても偵察部隊のみだがSPWW2の偵察部隊は非常に有効な部隊です。

偵察部隊の利点とは何だろうか?

まず敵に発見されずに敵部隊の位置を知ることができるという(目利き)であること。

また敵の戦線後方に侵入し敵を錯乱させることも可能、いやそのほかにも様々な極秘任務を任せれば成し遂げてくれるだろう。

初心者はまず偵察隊を目利きとして使えるようにするべきである。

例えば敵歩兵が敵の攻撃を受けた。 当然攻撃を受けた歩兵は抑圧があがり攻撃をした敵を発見できない。

そのときに偵察隊が代わりにその攻撃した敵を発見するのだ。

F小隊の2個偵察隊は正面からの敵を発見する役割を与えることにした。

[G小隊]

G0偵察隊はF小隊とは別の任務を与えることにした。

彼らには塹壕のある丘の斜面を利用し敵に発見されないようにして塹壕の背後に忍び込みそこから背走する敵部隊の追撃をする。

いくら敵に見つからないといっても3へクス内まで近づけば発見されるので注意すること。

場合によっては臨機応変な行動を取ってもいいと言ってある。

そしてG1のMG34隊だが、B2のMG隊とこのG1のMG隊は非常に重要な戦力であることはおわかりだろう。

僕がSPWW2を気に入っている最大の理由は「機関銃の威力」にあると言っても過言ではない。

昔、スコードリーダーというボードゲームでは機関銃が恐ろしく残酷な武器であった。

(SPWAWは機関銃が恐ろしいというイメージがなかったが、SPWW2では再び機関銃がその栄誉を取り戻した)

まず移動後にも射撃ができる。

(もちろん射撃回数は減るし、命中率も悪いが)

そして1部隊に3丁の機関銃が装備されている部隊があり、戦場での機関銃の本来の威力を発揮してくれる。

またSPWW2の機関銃射撃は目標へクスに命中しなくともその隣接する部隊にまで被害が及ぶのである。 (貫通力からして当然であるが)

なのでSPWW2をプレイされる方は機関銃の使い方をもう一度研究した方がいいかもしれない。

この2つのMG部隊をどこに配置したらよいか?

既にお気づきになった方もおられることだろうが、(52.23)付近の小高い丘がベストポジションである。

この位置からだとポーランド軍の塹壕全体が見渡せるのだ。

しかもポーランド歩兵のライフル銃の射程からは届かない距離である。。

ドイツ軍にとってこの作戦の成功の鍵となるのはこのMG34部隊と歩兵部隊との連携である。

即ち歩兵部隊と偵察隊で敵を発見し、MGで敵の攻撃を封鎖するというわけである。

能書きは以上だ!

これ以上語ることは何もない!!

        マップ

上が作戦を示したマップである。

諸君!作戦開始時刻だ!!

各小隊は配置につけ!!

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