Steel Panthers World War 2 JAPANESE HQ
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Slf Dicker Max (ドイツ)
T1E3 MineRoller (アメリカ)
M4 Flail (アメリカ)
Sherman Crab II (イギリス)(カナダ)
Scorpion (イギリス)(カナダ)
Matilda AMRA (イギリス)
Churchill CIRD (イギリス)(カナダ)
Jeffries Plough (イギリス)
Minenraum IV C / H (ドイツ)
PT-34 / PT-34 M1944 / IS-II (ソ連)
Type 97 Chi-Yu (日本)
Ho-K Tree Dozer (日本)
正式な名称は「10.5cm K gepanzerte Selbstfahrafette」
日本名では「IV号a型10.5cm 対戦車自走砲」
じゃあ、 この「Dicker Max」って何?
というと、これは「太っちょマックス」 というあだ名だそうです。
このユニットはv.8.0で新しく追加されたものです(多分)
ドイツにこんな戦車、あった?
と思う方も多いことでしょう。
この車輌は、 4号戦車の車体に10.5cmの長砲身の加農砲を搭載しています。
なぜ対戦車砲ではなく加農砲なのかというと、この車輌がフランス侵攻でのバンカー攻撃を設定として作られたものであるためでした。 (バンカーバスター(Schartenbrecher)」と呼ばれました)
1939年から開発が進行し、1941年3月に試作車輌が2輌完成しました。
しかしその頃、フランス侵攻は終了していたため、 ヒトラーはこの車輌を対戦車用にすることに決めました。
1942年春から量産の計画も立てられていましたが、 長砲身の10.5cm加農砲は発射速度が遅い上、砲と車体のバランスも悪かったために、結局、試作車輌の2輌しか作られませんでした。
しかし、この10.5cm加農砲はドイツ軍戦車の短砲身7.5cm砲よりも威力に優れていて、 東部戦線でソ連軍の重戦車に対抗できたことから、もう少し量産していてもよかった気がしますが・・
ところで試作車輌として作られた2輌ですが試作車輌であるにもかかわらず、 画像が結構残っているのは、東部戦線に配備され実戦で使用されたからでしょうか。
第521駆逐戦車大隊第2中隊に配備された2輌は、 1941年の夏に東部戦線に姿を現しました。
1輌はT34に撃破されてしまいます。
残った1輌は、 1941年10月に本国へ送還され修理後、再び東部戦線に戻り、T34に撃破されました。
ゲームに登場する車輌は、 HE弾が6発、AP弾を20発積載しています。
副武装が本来ならば、MG34ですが、ゲームにはMP38の短機関銃になっています。
(役に立つのか・・・)
1941年6月〜1942年10月まで購入可能。
頑張れ!太っちょマックス!!
地雷除去戦車の紹介をします。
アメリカ軍は北アフリカでの戦場でドイツ軍の作った地雷源を経験しました。
その経験から、ドイツ軍の重要な拠点を突破するには、効果的に地雷を除去させるのと同時に、敵の砲火にも耐えられる装甲を持った車輌が望ましいと考えました。
その結果、シャーマン戦車に巨大な鉄のローラーを装着させた車輌が開発されました。
画像を見るとお分かりですが、戦車の車体よりも大きいローラーです。
このローラーで地雷を爆破させながら前進していきます。
ほんと、大胆な考えですw
テストでは地雷除去の方はうまくいきましたが、重大な欠点もいくつかありました。
まず、小回りがきかないため、Uターンするのにものすごい距離が必要なこと。
そしてあまりにもローラーが重すぎて、地面に足をとられてしまうことです。
この「T1E3 Mine Roller」は「Aunt Jemima」というあだ名がつけられました。
これはローラーが有名なパンケーキに似ていることからです。
1944年3月から12月にかけて75輌が作られました。
主砲は75mm砲を搭載しています。
1944年7月〜1945年3月まで購入可能。
続いて地雷除去戦車です。
こちらはアメリカではシャーマンフレイルと呼ばれているもので、「フレイル」(Flail)は「振り回す」とか「殻竿」という意味。
その名のとおり、ローラーに取り付けられた鎖をグルグルと振り回して、地雷原を突き進み、地雷を爆破させていきます。
イギリスでは「Sherman Crab」と呼ばれ、「Crab」は「カニ」という意味。
この鎖がついたアームは、1941年にイギリス軍がエルアラメインのロンメルの地雷原を突破するために作ったものです。
最初はマチルダ戦車、次にM3グラントに取り付けられましたが、いずれもエンジンに相当な負荷がかかるため、故障が相次ぎました。
そのあと、中型戦車であるM4シャーマンに取り付けられ、ノルマンディーの海岸に投入されました。
この地雷除去戦車は、地面に埋められている地雷のうち、浅く埋設されている地雷は除去できましたが、深く埋設された地雷は除去ができませんでした。
そのためノルマンディー上陸後は、アーム部分は取り外され、一般の戦車として使用されました。
アメリカでは1944年6月〜1946年10月
イギリスでは1944年1月〜1946年12月
カナダでは1944年1月〜1946年12月
イギリス軍のフレイル式の地雷除去戦車。
1942年の夏、イギリス軍は戦車の側面にアーム式の地雷除去装置を装着させた地雷除去戦車を完成させました。
マチルダ歩兵戦車を改造して作られたこの車輌は、「スコーピオン」と名付けられました。
1942年10月23日から始まった「第二次エルアラメインの戦い」で、ドイツ軍の構築した「悪魔の園」と呼ばれた地雷原を突破するため、イギリス第一戦車旅団に25輌のスコーピオンが投入されました。
地雷除去作業には時間がかかりましたが、作業中に巻き起こる巨大な砂煙が敵からの視界を遮ることになったため、砂漠では有効的だったそうです。
しかし逆にその砂煙は車内いるクルーを苦しませ、ガスマスクを装着しなければ呼吸ができなかったとも言われています。
エンジン過熱による故障が相次ぎましたが、エルアラメインの戦い以降、北アフリカでのみ使用されました。
スコーピオンには「Mk.1」と改良型の「Mk.2」がありますが、ゲームでは区別はありません。
主砲には2パウンド砲を装備しています。
イギリスでは1942年10月〜1943年10月
カナダでは1942年10月〜1943年12月
こちらもイギリス軍の地雷除去戦車。
上のスコーピオン同様、マチルダ歩兵戦車を改造したものだが、この車輌はローラー式の地雷除去装置が取り付けられています。
このローラー式地雷除去装置を「AMRA」と呼ぶらしく、どうやって地雷を除去するんだろうと思いましたが、なんのことはない、このローラーで地雷を踏みつけて爆破させるというもの。
そのためこのローラー式地雷除去車輌は、地雷原を突破するための車輌ではなく、地雷原を見つけるための車輌と言えます。
実際には部隊の先頭をこの車輌が進み、ローラーが地雷に触れ爆破すると、「ここは地雷原だ!」という感じでしょうかw
140輌が作られましたが、ほとんどは実践に投入されませんでした。
主砲には3インチ榴弾砲を装備しています。
1942年10月〜1943年10月
こちらも地雷除去戦車。
「CIRD」とは、「Canadian Indestructible Roller Device」のこと。
すなわち、カナダで作られたローラー式地雷除去装置。
ローラーの圧力で地雷を除去する装置は、上記の「AMRA」をイギリス軍が開発しましたが、操作がしにくいという欠点があり、実戦には向いていませんでした。
カナダ軍が1943年に開発したこの「CIRD」は、ローラー式で、ローラーが地雷に触れ爆発すると、アーム部分が上に跳ね上がるというもの(らしい)
この装置は、チャーチル戦車とシャーマン戦車に取り付けられ、ノルマンディーの上陸作戦では使用されました。
イギリスでは1943年12月〜1946年12月
カナダでは1943年10月〜1944年5月
イギリスにはいろんな車輌がありますw
こちらは地雷除去戦車の中では少し変わっています。
イギリスの「Ransomes ,Sims & Jeffries」という農業機械メーカーの会社が開発した装置で、簡単に言うと、地雷を鍬(すき)で掘り起こすというもの。
「Plough」(プラウ)は、農業で苗や種を植えるときに土壌を耕すこと。
画像がこの2、3枚しか見当たらず、しかもこの車輌の詳しいこともよく分かりません。
チャーチル戦車とシャーマン戦車に取り付けられたようで、どのようにして地雷を掘り起こすのかは、下のシャーマン戦車の写真で分かります。
お分かりでしょうか・・・
ゲームに登場する車輌はチャーチル戦車の車体ですが主砲を装備していません。
(機銃のみ)
1944年5月〜1946年12月
ドイツ軍の地雷除去戦車です。
ゲームには4号C型戦車とH型を改造した車輌が登場しますが、詳細は不明です。
ドイツ軍は2号戦車や3号戦車を改造して作った地雷処理戦車があります。
画像はローラー式の架台が取り付けられてた2号戦車。
ですが、2号戦車の地雷除去戦車も3号戦車の地雷除去戦車もいずれもプロトタイプで終わっています。
なのでもしかして4号戦車の地雷除去戦車もプロトタイプとして作られたのかもしれません。
(画像もこの1枚しか見当たりませんでした)
ドイツ軍の地雷除去車輌としては、「VsKfz 617」が有名ですのでこちらを紹介しておきましょう。
この車輌はゲームに登場しません。
(
こちらは日本では「重地雷処理車」(ミーネンロイマー)と呼ばれているものです。
ばかでかい前輪の方が前で、銅製のブロックがはめ込まれています。
地雷除去はどう考えても地雷を踏みつぶして行くとしかイメージできませんが。
車体の上部には1号戦車の砲塔が装備されており、機銃が撃てたそうです。
1942年に試作機が作られましたが生産はされませんでした。
現在、ロシアのクビンカ博物館に1輌だけ現存しています。
さて、この4号地雷処理戦車は主砲に75mm砲を装備しています。
また購入は工兵隊が装甲車と一緒についてきます。
(ドイツ軍は地雷除去を手作業で行っていました)
購入は
C型が1938年1月〜1943年4月
H型が1943年5月〜1946年12月
最後はソ連軍です。
ソ連軍はフィンランドとの冬戦争でフィンランド軍の仕掛けた地雷網に多くの犠牲を払いました。
その教訓から、1940年にT-28を使った試作機を完成させ、その後、1942年にはT-60やKV戦車、そしてT-34で実験が行われました。
その結果、T-34だけが適正と分かり、地雷処理用のT-34は「PT-34」と名付けられました。
画像を見てお分かりのように車体前面に取り付けられた車輪のようなものは、地雷に触れ爆破し損傷します。
対戦車地雷に対しては約8〜10回ほどの耐久性があったとされています。
PT-34は、1942年8月〜1945年12月
PT-34 M1944は、1945年6月〜1946年12月
IS-IIは、1945年1月〜1946年12月
日本陸軍も地雷除去戦車の開発を進めていました。
九七式中戦車「チユ」たんです💛
九七式中戦車チハを改造し、戦車の前方にアームでドラムを取り付けました。
ちょうど上のシャーマン戦車で説明した「フレイル式」というものです。
1941年、試作機が完成し試験が繰り返されましたが、どうもうまくいかなかったようです。
本来は鎖を回転させ地面を叩き、地雷を爆破させるのですが、この鎖が絡み合ったり、うまく地面を叩くことができず、結局、採用されませんでした。
画像がこれしかありませんがよく見ると、鎖ではないですね。
この辺りのことはよく分かりません。
ゲームでは普通に購入できます。
57mm砲を装備しています。
1943年6月〜1946年12月
こちらは日本軍の伐開機(ばつかいき)
「Ho-K」とあるが、日本語では「ホK」読む(汗)
対ソ連を想定したときに満州からシベリアでのトーチカや密林を突破するため開発した工兵用車輌。
車体には九七式中戦車の車体を利用しています。
1943年に数両が完成し、その後、ニューギニア戦線に送られました。
しかしどれほどの活躍があったのかは記録に残っていません。
(ビアク島で米軍に鹵獲されているので、使用していたことは確かです)
車体先端に取り付けられた鋭利な部分で巨木をなぎ倒すイメージですが、実際はこれでどういう作業をしたのか想像はつきません。
5、6輌が完成したそうです。
武器はなし。
1939年1月〜1946年12月
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