Steel Panthers World War 2   JAPANESE  HQ

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Beretta M18 SMG  (イタリア)(RSI)
MA OVP SMG (イタリア)
Beretta M38 SMG  (イタリア)(RSI)
MP739(i)  (ドイツ)
MAB 38/42 SMG (イタリア)(RSI)

FNAB43 SMG  (イタリア)(RSI)
TZ 45 SMG      (RSI)
ERMA EMP SMG  (スペイン)(フランス)
MAS 38 SMG (フランス)
MP722(f)  (ドイツ)

砲・武器・特殊兵器 14

Beretta M18 SMG (イタリア)(RSI)

イタリアの短機関銃を紹介します。

短機関銃はドイツのMP18が世界で一番最初だと思っていましたが、イタリアも開発していました。

現在でも国際的銃器メーカーであるベレッタ社で作られたのが「ベレッタ M1918」です。

この短機関銃はM1915という航空機用の機関銃から作られました。

1914年に開発された航空機機関銃M1915機関銃は威力不足、射程不足、装弾数不足という大きな欠点があったため、ほとんど使用されませんでした。

そこで銃を解体して、木製銃床を取り付けて短機関銃が誕生しました。

当時は機関銃より軽いということで特に山岳猟兵からは好まれました。

約5000挺が生産され、1941年ごろまで使用されています。

イタリアとRSIに登場します。

またスペイン内戦でも使用されたため、ゲームでもスペインに登場します。


MA OVP SMG  (イタリア)


ベレッタM1918短機関銃と同じく、M1915機関銃から開発された短機関銃が、「MA OVP」短機関銃。

こちらはイタリアのOVP社(Officine Villar Perosa)で1918年に製造されました。

この2つの短機関銃はどちらもM1915機関銃を解体して作られていますが、どちらの方が早く作られたのかは分かりませんが、ドイツ軍のM18よりもわずかに早かったという話もあるくらいですから、この時期のイタリアの技術力は高かったのでしょう。

数百挺が生産されたそうです。

ゲームにはベルサリエーレの1つの部隊にのみ登場します。


Beretta M38 SMG (イタリア)(RSI)
MP 739(i)  (ドイツ)
MAB 38/42 SMG (イタリア)(RSI)

イタリアのベレッタ社で作られた「ベレッタ M1938」、または「MAB 38」短機関銃。

こうして見るとライフル銃とそう変わらない大きさ。

職人により作られたためコストも時間もかかり、大量生産はできなかったですが、その反面、品質は高く頑丈でした。

1938年から生産が始まり、1975年まで100万挺が作られました。

イタリアでは空挺部隊、エリート部隊、山岳部隊、海軍、警察などに配備されましたが兵士からは人気が高く、イタリア降伏後、RSIでは部隊に関係なく装備できました。

ドイツ軍でもこの銃の人気が高く、MP739(i)として採用され、降下猟兵や武装親衛隊に使用されました。

「MAB 38/42」は、M38の銃身を短くするなどの改良をしたものです。

ゲームに登場するドイツ軍のMP739(i)は、M38/42の改良型「M38/44」で、ドイツ軍はM38、及びM38/42をMP738(i)としていました。


FNAB43 SMG (イタリア)(RSI)

イタリアで開発されたFNAB-43短機関銃。

FNABは「Fabbrica Nazionale d'Armi di Brescia」という国営の工場の略です。

1942年に開発、1943年から約6000挺が生産されました。

イタリアの武器はいちいち精工に作られており、性能がよく高価なのが特徴ですが、この銃もその一つ。

イタリア降伏後のRSIで使用され、黒シャツ隊(CCNN)、海軍の特殊部隊「サンマルコ」などに配備されました。

イタリアでは北アフリカ戦線で使用されました。


TZ 45 SMG (RSI)

上記の「FANB43」とは別に開発された短機関銃。

1944年から1945年まで約6000挺が生産されました。

戦後もビルマで配備されたそうですが、不具合が多く評判は悪かったそうです。

RSIの対パルチザン部隊に配備されました。

ゲームではRSIにだけ登場します。


ERMA EMP SMG  (スペイン)(フランス)


MP38、MP40を開発したドイツのハインリッヒ・フォルマーによって作られた「ERMA EMP」または「ERMA 35」

(EMPというのは、Erma Maschinenpistoleのこと)

元となったのはMP18、MP28なので、形は似ています。

フォルマーが銃の権利をエルマ社に売却したためエルマ社で1931年から生産が始まり、1938年まで約10000挺が生産されましたがドイツではこの銃は成功しませんでした。

エルマ社はスペインとスイスにライセンスを譲渡しライセンス生産が行われました。

ドイツでは警察と親衛隊が一部を使用しただけですが、その多くはスペイン内戦でスペインの共和党、国民党により使用されています。

そしてスペイン内戦後、フランスは3200挺のERMA短機関銃を押収しました。

フランス軍に配備されフランス侵攻で使用されましたが、ドイツ軍に押収された後、ドイツ軍はMP740(f)として使用しています。

なおフランス国内で使用されたERMA短機関銃は、フランスで組織された「第33武装擲弾兵師団シャルルマーニュ」によって使われました。

ゲームではフランスとスペインに登場します。


MAS 38 SMG (フランス)
MP722(f)  (ドイツ)


フランスが開発した唯一の短機関銃。

フランスはそれまで短機関銃を必要としていませんでしたが、1938年に開発され、生産されましたが1940年のドイツ軍の侵攻までにわずか950挺ほどしか生産されませんでした。

その後、ドイツ軍に押収され、ドイツ占領下で20000~30000挺が生産され、ドイツ軍はMP722(f)として使用しています。

ゲームでもドイツ軍にMP722(f)として登場します。


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