Steel Panthers World War 2 JAPANESE HQ
ここでは砲撃支援について説明します。
「砲兵は戦場の女神だ」
という言葉があります。
これは砲兵の存在が兵士にとってどれほど大きなものだったを物語っています。
SPWW2でも、砲兵は勝利を左右する大事な戦力です。
ただ砲兵を使いこなすことはプレーヤーにとっても大きな課題であり、ここが一番難しい部分でもあるのが事実です。
（私も砲兵を使うのがずっと苦手でした）
砲兵ユニットというのは、購入画面にある[Artillery]の中のユニットのことです。
ただし[Artillery]の中には、対戦車砲や対空砲などの[Gun]系の砲も全て含まれているので、この対戦車砲と対空砲を除いた砲が[Artillery]系の砲ということになります。
砲の種類は
迫撃砲（Mortar)
榴弾砲（Howitzer）（カノン砲や野砲も）
自走砲（SP-Artillery）
艦載砲（Naval Gun）
ロケット砲
などがあります。
はじめのうちは、どの砲をどういうときに使えばいいのかが分からなかったりすると思います。
慣れないうちはまず「迫撃砲」を使えるようにしましょう。
迫撃砲は射程距離こそ短いですが安定した精度で着弾しますので、歩兵にとっては頼もしい味方となってくれることでしょう。
ボードゲームをやっていた方であれば、すぐ分かる言葉ですよね。
盤内は「On board」、つまりマップ上に配置するユニットのことです。
盤外というのは、マップ上には配置できないユニットのことです。
なぜマップ上に配置できないかと言うと、盤外砲は射程距離が長いのが特徴で、戦線のずっと後方に通常は砲兵陣地があり、そこから何kmという射程距離で砲撃をする砲だからです。
そのため砲弾が着弾するのに誤差が大きく出る欠点があります。
これらの砲は大口径の榴弾砲や、艦載砲などがあります。
（当然、値段も高いです）
盤外砲はマップ上に配置しないので、敵の攻撃を受けないかというと、そうではありません。
盤外砲には「カウンター攻撃」というお互いが敵の盤外砲に対して行う攻撃があります。
これはプレーヤーが操作するものではなく、ターンのはじめに自動で行われ結果のみが表示されます。
詳しくはこちらを参照してください。
砲撃支援を行うには、必ず砲兵に砲撃を要請しなければいけません。
そのためにこの攻撃を「間接攻撃」と言います。
無線機で、砲兵部隊に「あそこを砲撃してほしい！」という指示を出さなければ砲兵は砲撃してくれません。
しかし！
砲撃要請はどのユニットでも出来るというわけではありません。
（SPWAWでは無線機を持ってるユニットであれば、分隊長でも砲撃を要請できましたが、これは納得いかなかったところでした）
SPWW2ではたとえ無線機を持っていたとしても砲撃要請はできません。
SPWW2では砲撃を要請できるのは
A0（司令部）
FO（前線観測隊）
各0系ユニット（中隊長や小隊長）
だけです。
ただし砲兵部隊は0系ユニットであっても砲撃の要請はできません。
このように砲撃を要請できるユニットがかなり限られています。
また小隊長ユニットが壊滅してしまうと、その小隊は砲撃要請ができなくなります。
A0司令部内には常時、前線観測班や砲撃を要請する部隊がいるとされており、A0司令部では必ず砲撃を要請することができます。
なので自軍にFOがいないシナリオをプレイする場合や、FOが壊滅した場合は、司令部ユニットで砲撃要請することができます。
Foward Observer （略してFO）は、日本語では「前線観測隊」「前進観測員」と呼ばれます。
この部隊の任務は、砲撃の要請、調整、観測を行う部隊です。
砲撃のみならず、航空機の爆撃も要請します。
そのため基本的には最前線の部隊と共に行動し、砲兵の目として友軍の砲撃を敵の拠点に正確に誘導する役割を持っています。
さてここではもう少しこみいった話をすることにしましょう。
この間接砲撃というものですが、
観測班が事前に測量をし、座標を地図上に作ります。
そして砲兵部隊はその座標が書かれた地図を基に、要請された地点に砲撃を行うという方法です。
これは第一次大戦のときに完成しました。
これにより砲から直接視認できなくても、砲撃が可能となったわけです。
ですが・・・
問題はいろいろありました。
そもそもFOというのは、上級部隊の所属（前進観測将校とも言われる）であり、前線の部隊が連隊砲兵に砲撃を要請する場合、
前線部隊→上級司令部→観測班→砲兵部隊
の手順を踏まなければなりませんでした。
こうなると一つの前線で「今すぐ敵の拠点に砲撃をしてくれ」というような要求に応えるのはほぼ無理な話でした。
（ただし自軍の中隊所属の砲兵に要求することは何の問題もないです）
そんな状況ですから、中隊規模の部隊が大隊所属の砲兵に要求するような砲撃支援はほぼ無理な要求だったそうです。
逆に大隊、連隊、師団単位で動く作戦や、防御戦での対応は比較的容易だったそうです。
しかし第二次大戦半ば、アメリカ軍は小隊単位でも前線からの要求に応じた支援砲撃のシステムを生み出しました。
それがFO（前線観測隊）というものです。
アメリカ軍は何の知識もない小隊長が、砲撃要請や航空機要請、着弾修正ができるようになりました。
個人的な感想ですが、SPWW2の砲撃ルールを見てみると、このアメリカ軍方式が共通になっていることに気づきます。
日本軍の場合、ジャングルの中では測量自体難しかったこともありますが、兵士によれば支援砲撃などほぼなかったとさえ言われているぐらいです。
また支援砲撃に必要な無線機の保有の有無も連合軍と枢軸軍とでは相当の差がありました。
以上の話は参考までに小耳に挟んでおいてください。
SPWW2はあくまでもゲームですから。
砲撃要請、または航空機要請は、[B]ボタンを押すことで画面を切り替えることができます。
それでは画面の右の操作から説明します。
現ターンで間接砲撃の要請可能な砲が表示されています。
しかし無線状態が不通（Out of Contact）になると、ここに表示されなくなります。
＜注意＞
砲撃要請した後、 無線機の不具合や、ユニットの抑圧状態により、砲との連絡が取れなくなるという不測の事態が起こることがあります。
その場合、その砲の砲撃を取り消したり修正することはできず、砲撃要請を受けた砲は、そのまま砲撃を行います。
� ）い鬟�リックし砲を選択 します。
�◆）い離罐縫奪肇如璽燭�表示されます。
残弾を確認しておきましょう。
�� 「砲撃照準」
砲撃の照準地点を定めます。
�� 「煙幕照準」
煙幕弾の照準地点を定めます。
煙幕弾の段数は「Smoke Ammo」に表示されます。
�ァ嵋し眞羯漾廛椒織�
定めた照準を中止します。
�� 「照準修正」
砲撃・煙幕弾を照準したあと、このボタンを押すと照準地点を中心とした円が表示されます。
この円内で照準の修正が可能です。
この照準修正は非常に大切な操作になってきます。
なぜなら砲撃を要請中に、敵も移動するからです。
また着弾誤差が生じた場合も修正は必要になってきます。
修正をすると着弾時間に遅延が生じます。
�� 「遅延時間」
照準設定した時点から砲撃が開始されるまでの時間です。
「実はわたし砲撃が苦手なんです」
「今まで適当にやってました」
などと最近、お悩みの声をよく聞きます。
そういう人は、たぶん遅延時間がよくご理解できていないからでしょう。
ここで遅延時間について説明しておきます。
| 自軍1ターン 遅延時間 |
敵1ターン 終了後 |
敵2ターン 終了後 |
敵3ター ン終了後 |
敵4ターン 終了後 |
| 0.1 |
全弾 |
|||
| 0.2〜0.5 |
3分の1 |
3分の2 |
||
| 1.0 |
全弾 |
|||
| 1.2 |
3分の1 | 3分の2 | ||
| 2.0 |
全弾 | |||
| 2.5 |
3分の1 | 3分の2 | ||
| 3.0 |
全弾 |
SPWW2では砲撃は全て敵のターン終了後に行われます。
（SPWAWとは異なります）
この表は自軍が先攻の場合のものです。
自軍が後攻であれば、ターンが一つずれていきます。
「全弾」というのは、砲によって異なりますが、大体10発弱程度です。
遅延時間0.1は、すぐ後の敵のターンが終了後に全弾が着弾。
遅延時間1.0は、敵の次のターン終了後に全弾が着弾。
遅延時間0.2から0.5は、どれも着弾の時間は同じです。
ただし遅延時間0.2、0.3、0.4、0.5で砲撃した場合、2回に分けて砲撃が行われ、2回分の砲弾の消費は約15発程度と多めです。
そして1回目がその3分の1、2回目が3分の2の砲弾を消費します。
これも砲によって、何発になるか異なります。
砲弾の消費も頭に入れながら、いかに砲弾を節約しながら戦うかというのもポイントになってきます。
この辺をビシッと理解できている人と対戦するのが、一番上達の近道だと思います。
叩きのめされますからねｗ
このボタンは「On」にすると、着弾の範囲は円で示されます。
特にオンにする意味はありません。
これは「事前照準登録」（Priority Target Hex）と呼ばれるものです。
ユニット配置画面（DEPLOY)でのみ設置できます。
事前照準登録というのは、本来、防御する側があらかじめ敵の侵入経路を予想して、そこの座標を砲兵に教えてあり、後は砲撃を行うだけというようなものです。
そのためにこのマーカーを設置したへクスに照準をすると、いつでも遅延時間「1.0」で砲撃をしてくれるという便利なものです。
＜やり方＞
ユニット配置画面で「B」ボタンを押す。
へクスをクリックで指定し、「Target」ボタンを押せば登録できます。
もう一度押すと、取り消しになります。
ただし登録できるマーカーは（ ）内の数字しか設置できません。
基本的な砲撃要請の操作は以上となります。
この他にも着弾修正の仕方、遅延時間の上手な使い方、上手な砲撃要請の仕方など、砲撃支援は応用がたくさんありますので、中級編や動画を参考にしてみてください。
大して参考になりませんが・・
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