キャンペーンシナリオの概要とバトル手引きをしていきます。
000 RoundHammer Normandy 1943
001 Narvik Norway 1940
002 Stalingrad Factories Oct 1942
003 Iwo Jima
004 Golden Talon at the Bulge
005 Band of Brothers
006 China'37
007 Langemarck at Narva
008 Sturmgeshutz Brigade 276
009 Paratroopers in the Pacific
010 ANZAC Campaign (v4.0)
011 Baptism of the Black Brigade
012 OPERATION CITADEL
013 29th US Infantry
014 Kampfgruppe Weber
015 Zarodinu !
016 Invasion Sweden 1943
017 American Crusaders : The 743d
018 From Lvov to Berlin
019 Gateway To Asia
020 Villers - Bocage
021 3rd Mechanized Corps Operations
022 Battle of Brody
023 Lost Sentinels
024 American High Tide on Cassino
025 The Tiger Attacks
026 The Crossing Sweepers
027 Ruweisat Ridge (1st Alamein)
028 105 Days of Honor
029 32ya Tankovaya Brigada 1944-45
030 The Raiders of the 47th
031 Bloody Buron
032 Arctic Struggle
033 Freyberg's Left Hook
034 Breakout !
035 Encircling Stalingrad
SPWW2に収録されている最初のキャンペーンは仮想シナリオです。
(初めに入門用のキャンペーンがあったらよかったが)
ノルマンディー上陸作戦(作戦名:オーバーロード)が行われる以前、連合国では、ソ連軍の要請で第2の戦線を構築する会議が幾度となく行われましたが、イギリスとアメリカは主張の食い違いがありました。
ドイツまで最短経路で進撃し、一刻も早く戦争を終わらせようというアメリカに対し、イギリスはヨーロッパを周囲から攻撃することを望みました。
その結果、様々に立案された作戦は中止あるいは延期されました。
このキャンペーンではノルマンディー上陸より以前に、連合軍が上陸作戦を実行していたらどうなっていただろうということを仮説して作られたものです。
キャンペーンは1943年4月のチュニジアから始まり、その後、7月23日にノルマンディーへ上陸し上陸後の数週間を戦います。
この作戦名を「ラウンドハンマー作戦」と言い、スレッジハンマー作戦(1942年にドーバー海峡を渡りフランスに上陸:中止)とラウンドアップ作戦(1943年に北フランスへ上陸:オーバーロード作戦に延期)を合わせたものとなっています。
ボードゲームにもラウンドハンマー作戦を扱ったものがあり、単なる仮想戦というよりも、作戦級ゲームとしての面白さがあるかもしれません。
誰にお薦めかよく分かりませんw
バトル数は13
難易度:
購入するコア部隊・サポート部隊はご自由に |
1940年4月〜6月の2か月間、ノルウェーでドイツ軍と連合軍はスウェーデンで産出される鉄鋼石を巡り、「ナルヴィクの戦い」を繰り広げました。
この戦いは序盤は海戦、そのあとは陸戦となり、連合軍は、ノルウェー軍、イギリス軍、フランス軍、ポーランド軍が参戦し、ドイツ軍とオーストリア軍と戦いました。
プレーヤーはポーランド軍を指揮し、ドイツ軍と戦っていきます。
キャンペーンではポーランド軍は、5月9日〜20日までアンケネス、ベイスフィヨルド、ナルヴィクなどで戦います。
祖国を追われイギリスに亡命していたポーランド軍を率いてドイツ軍の侵攻を食い止めよ!
ポーランド好きの方にお薦めです。
バトル数は7
難易度:
購入するコア部隊・サポート部隊はご自由に |
002 Stalingrad Factories Oct 1942
1942年10月2日〜11月11日の間のスターリングラードの戦闘を描いています。
(9月の「ママエフ・クルガン」や「穀物サイロ」での戦闘はありません)
プレーヤーはドイツ軍の「第305歩兵師団」の第一大隊を率いて10月2日のスパルタコフカ住宅から始まり、トラクター工場、レッドバリケード工場群などを戦い抜きます。
第14装甲師団の戦車がサポートしてくれますが、ソ連軍も必死の抵抗をしてきます。
ヴォルガ河を目指して繰り広げられた死闘を体験したいのであればやるのみ!
バトル数は10
難易度:
1面 購入するコア部隊 2× Infanterie Kp + with 2xmmgs Pionier Zug with flamethrowers MMG Grp of (2) Machineguns GrW Batterie of 8cm mortars (foot) Panzer Zug/5 of MkIIIh tanks. サポート部隊はご自由に 3面 購入推奨のサポート部隊(2000point) Pioneer Kompany StuG III f Gruppe airstrike of Stukas Mit Art Bty (15cm) 28cm Rkt Bty 余ったポイントご自由に |
このキャンペーンは1945年の「硫黄島の戦い」の2月19日〜3月8日までの戦闘を再現しています。
プレーヤーは米海兵隊を率いて日本軍と戦います。
SPWW2のシナリオ#63〜67に、硫黄島を舞台にした5つのシナリオがありますが、この5つのシナリオとキャンペーンでの5つのバトルはタイトルもマップも同じになっています。
これはこのシナリオとキャンペーンが同じデザイナーの手によって制作されたためです。
よって史実により近いシチュエーションを楽しみたいのならばシナリオをプレイし、キャンペーンはもう少し手短にまた自由にやってみたいという方向きです。
どんだけ硫黄島好きやねんって方にお薦めです。
バトル数は7
難易度:
購入するコア部隊・サポート部隊ご自由に |
通称ゴールデン・タロンと呼ばれた米軍第17空挺師団のバルジの戦いを描いたキャンペーンです。
プレーヤーは、第513パラシュート歩兵連隊を率います。
1945年1月3日、連隊は「フラミエルジュ」(Flamierge)というベルギーの小さな場所に到着します。
そこで1月4日に、強力なドイツ軍の攻撃を受け死闘が始まります。
キャンペーンは1月3日から8日までの戦闘で、ドイツ軍のカウンター攻撃に対し、米軍の兵士は寒さに凍えながら低下する士気の中で勇敢に戦い抜きました。
あまりにも多くの死傷者を出したこの場所は「Dead Man's Ridge」と呼ばれています。
寒い地方にお住まいの方にお薦めです。
バトル数は5
難易度:
購入するコア部隊・サポート部隊ご自由に |
戦争ドラマ「バンドオブブラザーズ」を元に作られたキャンペーンです。
基本的には米第101空挺師団第506歩兵連隊第2大隊E中隊を率います。
1944年6月のノルマンディーでの降下作戦、カランタン攻略
1944年9月、10月のマーケットガーデン作戦
1944年12月〜1945年1月のバルジの戦い
1945年5月のオーストリア
バンドオブブラザーズを見たあとすぐにプレイするのがお薦めです。
バトル数は18
難易度:
購入するコア部隊・サポート部隊ご自由に |
プレーヤーが日本軍を率いる唯一のキャンペーンです。
1937年10月の第二次上海事変と、11月の南京近郊で中国軍と戦います。
バトル数は7
難易度:
購入するコア部隊・サポート部隊ご自由に |
1943年5月に「フラマン人」というオランダ語を話すゲルマン民族により構成された「第6SS義勇突撃旅団ランゲマルク」
1944年1月、キエフ近郊でソ連軍の包囲により、2000名の将兵が400名になってしまいます。
1944年4月、再編成により、1700名まで回復した後、「レーマン戦闘団」として戦いました。
(ゲームでも指揮官名は「レーマン」です)
キャンペーンの舞台となるのは、あの第502重戦車大隊のオットーカリウスが戦ったエストニアのナルヴァです。
(孤児院の丘(キンダーハイム)や擲弾兵の丘など、宮崎駿の「泥まみれの虎」で有名な戦場ですよね)
このナルヴァの戦場で、1944年7月26〜29日の間の4日間、激闘を繰り広げました。
(オットーカリウスは4月末にラトビアへ移動しています)
キャンペーンではこの「レーマン戦闘団」の4日間の死闘を描いています。
義勇兵の気持ちになれる方はお薦めです。
バトル数は4
難易度:
購入するコア部隊・サポート部隊ご自由に |
有名なドイツ軍「第276突撃砲旅団」を率いてソ連軍と戦うキャンペーンです。
1943年10月のウクライナの戦場から始まり、1944年3月のカネメツ=ポドリスキー包囲戦で散り散りバラバラになりますが、再編成され、東プロシアの戦闘に参加、1945年3月の部隊最後の戦闘までを戦います。
突撃砲が大好きな方にお薦めです。
バトル数は7
難易度:
購入するコア部隊・サポート部隊ご自由に |
009 Paratroopers in the Pacific
アメリカの「第503空挺連隊」を率いて太平洋戦線で日本軍と戦います。
1942年2月に形成された連隊は、1943年9月、東部ニューギニアのラエ、1944年7月に西部ニューギニアのヌムフォール島、1945年2月にフィリピンのコレヒドール島で空挺作戦を行いました。
ジャングルが大好きな方にお薦めです。
バトル数は17
難易度:
購入するコア部隊 Para Company サポート部隊ご自由に |
ANZAC軍(オーストラリア軍・ニュージーランド軍)を率いて、欧州戦線を戦います。
(太平洋戦線ではありません)
1940年10月から1941年5月まで
1940年10月から始まる「ギリシャ・イタリア戦争」と、その後の「ギリシャの戦い」でイタリア軍やドイツ軍と戦います。
このキャンペーンの特徴は分岐シナリオがとても多いことです。
また難易度指定までも出来るようになっています。
(それ以前に日本人には馴染みの薄いANZAC軍というだけで難易度が超高いんですけどね)
イタリア軍を倒して、俺強〜をやりたい人にはお薦めです。
バトル数は基本的には16
ただし分岐シナリオが多数
購入するコア部隊・サポート部隊ご自由に |
011 Baptism of the Black Brigade
1939年9月のポーランド軍の第10自動車化騎兵旅団を率いてドイツ軍と戦います。
第10自動車化騎兵旅団は、開戦当時、ポーランド軍で唯一の完全機械化がされた精鋭部隊で、黒皮のコートを着ていたことから「Black Brigade」(黒旅団)と呼ばれました。
旅団長の「スタニスワフ・マチェク」は、第一次大戦を戦った歴戦の将兵で、戦術にも長けていました。
キャンペーンは、マチェク率いる第10自動車騎兵部隊がドイツ軍の進撃を食い止めた9月2日から6日までの5日間の死闘を再現しています。
なお、購入に際しては各面で指示があり、そのとおり購入してください。
ポーランド軍は本当は強かったんだと思っている方にはお薦めです。
バトル数は4
難易度:
購入するコア部隊・サポート部隊ご自由に |
あまりにも有名な「ツィタデレ作戦」を再現したキャンペーンです。
プレーヤーはドイツ軍の第2SS装甲擲弾兵師団「ダス・ライヒ」の第2戦車連隊の第8中隊を指揮します。
全部で7つのシナリオがありますが、1943年7月3日のベルゴルド近郊から始まり、べレゾフ、ヤコブレボ、テテレヴィノ、そして12日のプロホロフカへと続きます。
魔女の婆さんに呪われたい方にお薦めです。
バトル数は7
難易度:
最初に購入する部隊はありません |
プレーヤーは米軍第29歩兵師団の指揮官となり、1944年のノルマンディー上陸から12月までを戦っていきます。
第29歩兵師団がよく分からないという方は、映画「プライベートライアン」をもう一度、きちんと正坐しながらご覧ください。
血のオマハビーチに上陸したアメリカ第5軍が第29歩兵師団です。
(主人公のジョン・ミラー大尉の第2レンジャー大隊も第5軍)
また、劇中に登場する通訳係のアッパム伍長が第29歩兵師団です。
(「アッパム、弾持って来い!」で有名な、あのアッパムです)
第29歩兵師団には第116歩兵連隊、第115歩兵連隊、第175歩兵連隊があり、そのいずれかを指揮していきます。
第116歩兵連隊はオマハビーチで最も多くの死傷者を出した連隊で、その死傷率の多さに戦後、指揮官は少将から大佐に降格されました。
第115歩兵連隊は激戦の1944年8月の「ブレストの戦い」に参加。
第175歩兵連隊は「ブレストの戦い」後、オランダからユーリッヒを占領しました。
キャンペーンの最初の1面はお遊びにもならない、ただ目の前にある一つのVHを獲るだけのもので、その後すぐオマハビーチの地獄が待っています。
ほぼ歩兵のみの戦闘なので、それでもいいという方にお薦めです。
バトル数は16
購入するコア部隊・サポート部隊ご自由に |
このキャンペーンは、1944年8月7日〜13日のドイツ軍の「リュティヒ」作戦、その後のファレーズでの連合軍による包囲網が完成する19日までを描いたものです。
プレーヤーはリュティヒ作戦の戦場であるモルタン、ファレーズ・ポケットの戦場となるアルジャタン、シャンボアなどで連合軍と戦います。
史実ではドイツ軍の決定的敗北で終わりますが、物語はこの包囲網からの脱出劇へとつながります。
プレーヤー自身が「ウェーバー戦闘団」となり、被害を最小限に抑えて、ファレーズの地獄から生還してください。
注:「ウェーバー戦闘団」については検証報告をご覧ください。
バトル数は9
難易度:高め
購入するコア部隊・サポート部隊ご自由に |
ロシア語の「母なる祖国!」のタイトルとおり、ソ連軍を率いて1944年6月の大反撃「バグラチオン作戦」を戦います。
バグラチオン作戦は1944年6月22日から8月19日まで展開しましたが、このキャンペーンでは、6月22日〜26日までのドニエプル川流域の町「オルシャ」を巡る攻防が描かれています。
このオルシャの戦いは、「Vitebsk-Orsha Offensive」(ヴィテブスクーオルシャ攻勢)と呼ばれ、ソ連軍第11親衛軍はオルシャの町を守る強力なドイツ第78歩兵師団と第25装甲擲弾兵師団と戦います。
このキャンぺーンはSPWW2でソ連軍をプレイする初めてのキャンペーンとなりますが、このキャンペーンの作者「Ts4EVER」により、第2弾であるベルリンまでのキャンペーンが作られています。
(018 From Lvov to Berlin が第2弾です)
物量にものを言わせたい方にはお薦めです。
バトル数は6
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このキャンペーンは仮想キャンペーンです。
史実ではドイツ軍はスウェーデンには侵攻していませんが、もしドイツ軍が1943年にスウェーデンを侵攻したら?という仮想戦です。
仮想戦をネタにしたライトノベルズが好きでたまらない方には、最適かもしれません。
このキャンペーン自体はずっと以前(本当に古い)からあったもので、なかなか日の目を見ることはなかったのですが、ついにキャンペーンの仲間入りとなりました。
プレイヤーはドイツ軍の第25装甲師団を率います。
第25装甲師団は、通称「ムーンシャイン」(密造酒)と呼ばれ、スウェーデン侵攻を想定した師団で、1942年2月に作られ、3月にはノルウェーのオスロで編成されました。
当初、ノルウェーでデンマーク軍と共に行動していましたが、1943年11月に東部戦線の中央軍に配置されました。
東部戦線では第4装甲軍の傘下で、キエフでの熾烈な戦闘、ソ連軍の精鋭第7親衛戦車隊との戦車戦で1944年1月には戦力をほぼ喪失し、その後もカネメツ=ポドリスキー包囲戦で多くの兵士が脱出できずに完全に壊滅してしまいました。
その後、デンマークで再編成され、ワルシャワでの防衛線に投入されますが、ここですべての車輌、火器を失い、最後は1945年5月8日にオーストリアで米軍に降伏しています。
(この師団も悲惨な運命を歩んだ師団の一つです。興味がある方は調べてみると、面白いかもしれません)
ゲームでは、1943年の夏が舞台となっており、これはクルスクの戦いと並行して行われたという想定になっています。
バトル数は8
購入するコア部隊・サポート部隊ご自由に |
017 American Crusaders : The 743d
このキャンペーンはアメリカの「第743戦車大隊」(743rd Tank Battalion)の活躍を描いたものです。
日本ではあまり知られていませんが、この「第743戦車大隊」はかなり有名な部隊です。
映画「プライベートライアン」にも登場しています。
血のオマハビーチから上陸していて、映画の最初の壮絶なシーンで登場する戦車がそれです。
いわゆる「DD戦車」というもので、シャーマン戦車を改造して作ったフロートタイプの戦車です。
オマハビーチには第一波として741戦車大隊と743戦車大隊の戦車が上陸することになっていましたが、ご存じのとおり、ドイツ軍の標的となって多くが沈みました。
この第743戦車大隊を率いて、オマハビーチ上陸から始まり、ヨーロッパ戦線を戦い抜きます。
(第743戦車大隊は独立戦車大隊です)
最後は1945年4月のマクデブルクですが、ここは「ベルゲン・ベンゼン収容所」があったところで、743戦車大隊はこの収容所を解放しました。
このキャンペーンもかなり古いもので、ようやく日の目をみたものです。
バトル数はかなり多い34面!!
購入するコア部隊・サポート部隊ご自由に |
キャンペーン「015 Zarodinu ! 」の続編です。
Lvov は、ウクライナ西部にある都市リヴィウ。
1944年6月22日から始まったソ連軍夏季の大攻勢「パグラチオン作戦」でキャンペーンは始まります。
このときの戦力比は、歩兵はドイツ軍の5倍、戦車は8倍だったと言われています。
圧倒的物量でドイツ軍の戦線をズタズタにしました。
キャンペーンは1944年7月13日、ウクライナから始まり、ワルシャワ、そしてドイツ国内、ベルリンへと進んでいきます。
大戦終盤になり、続々と登場する重戦車に乗って、魔女の婆さんの呪いを解きたい方にはお薦めです。
俺のケツをなめろ!
バトル数:17
購入するコア部隊・サポート部隊ご自由に |
タイトル「アジアへの玄関口」とあり、一体玄関口とはどこのことかと思い調べてみましたが、コーサカスらしいですw
このキャンペーンではプレーヤーはドイツ第23装甲師団を率います。
第23装甲師団は言わずと知れた装甲師団で、1942年6月のブラウ作戦では南方軍集団に属しました。
南方軍集団は7月、A軍集団とB軍集団に分割され、第23装甲師団はA軍集団としてコーサカスを目指しました。
キャンペーンは1942年7月28日コーサカス近郊で始まり、コーサカスを撤退していく11月8日までの戦闘を描いています。
キャンペーンには含まれていませんが、第23装甲師団は12月12日のスターリングラードで包囲された33万人の将兵を救う作戦「冬の嵐作戦」に第6装甲師団と共に主力として参加しました。
バトル数:9(3×3 分岐あり)
購入するコア部隊・サポート部隊ご自由に |
1944年6月13日に起きたドイツ軍とイギリス軍の戦闘、ヴィレル・ボカージュの戦いを描いた作品です。
ご存じタイガーエースのミハエル・ヴィットマンの活躍によりドイツ軍SS第101重戦車大隊がイギリス第7機甲師団に甚大な損害を与えた戦闘。
キャンペーンは、6月13日の午前の戦闘と午後の戦闘の2面で構成されており、プレーヤーはヴィットマンとなりイギリス軍と戦います。
ただしプレイをするとき、プレーヤーは敬意をこめてこの名セリフを言わなければなりません。
”奴らすでに勝った気でいるようですね。”
”らしいな、では教育してやるか。”
このセリフを言いたい人はやるべし!やるべしw
バトル数:2
購入するコア部隊・サポート部隊なし |
021 3rd Mechanized Corps Operations
クルスクの戦車戦をソ連軍でプレイする粋なキャンペーン。
プレーヤーはソ連軍第3機械化軍団(3rd Mechanized Corps)を指揮します。
第3機械化軍団は1941年に結成されましたが、ドイツ軍との戦闘でまもなく壊滅。
1輌のKV-2戦車が道路上で立ち往生し、ドイツ軍と戦った伝説の「街道上の怪物」の主人公となったのが、第3機械化軍団のKV-2です。
1942年9月に再結成され、1942年11月の第二次ルジェフ会戦に参加、その後クルスクの戦場に送られました。
クルスクでは南部でのドイツ軍の南方軍集団である第3装甲師団の前進を阻止するために戦いました。
キャンペーンでは、1943年7月10日のクルスクの戦いに始まり、クルスク戦後のドニエプル川の戦いまでの4面となっています。
第3機械化軍団は、その後、第8親衛軍機械化軍団となり、現在では第20親衛機械化ライフル師団となっています。(名前長すぎ)
やりたい人はどうぞ
バトル数:4
購入するコア部隊・サポート部隊なし |
「ブロディの戦い」をご存じの方?
と訊けば、多分日本人のミリオタでも大半は知らないかもしれません。
この戦いはプロホロフカの大戦車戦に次ぐ大きな戦車戦でした。
ブロディはウクライナにある人口数万人、大戦の前は住民がほぼユダヤ人だったという小さな町です。
1941年6月22日、ドイツ軍のバルバロッサ作戦が発動し、ソ連軍との戦いが始まりました。
ドイツ軍の南方軍集団はウクライナに侵入しますが、ソ連軍はここに最も強力な機械化軍団を配備しており奇襲作戦は難航しました。
6月23日から30日、約3500輌の戦車を率いたソ連軍と、750輌のドイツ軍戦車とが衝突し大戦車戦が繰り広げられました。
これがブロディの戦いです。
キャンペーンではプレーヤーはドイツ軍第13装甲師団を率いて、ソ連軍の無尽蔵に湧き出てくる戦車と戦います。
6月23日から26日まで最も激しかった戦闘を描いており、7面で構成されています。
暇な人はどうぞ。
バトル数:7
購入するコア部隊なし サポート部隊 618 pts: Mit Art Abt (10.5cm Batterie) 756 pts: Schwere Art Abt (15cm Battery) 154 pts: Luftangriff (Ju 87B Stuka (10)) 102 pts: Luftangriff (Bf 109E-7/B (8)) Total support points: 1,630 |
フランス軍を率いる初めてキャンペーン。
これもあまり知られていませんが大戦車戦となった「アニューの戦い」の一日を描いています。
アニューの戦いは1940年5月12日〜14日にかけ、ベルギーで行われた戦いで、「ジャンブルー・ギャップの戦い」とも呼ばれています。
ドイツ軍は第3装甲師団、第4装甲師団の戦車約600輌、対するフランス軍は第3軽機械化旅団など装甲車を含めて約600輌が激突しました。
キャンペーンは、13日の午前11:30〜午後4:10にかけての激戦の模様が舞台となっており、4つのシナリオがあります。
S35ソミュア、H35オチキス、H39などドイツ戦車の性能を凌ぐフランス軍戦車で、ドイツ軍の進撃を食い止めることができるのか!
はたまた史実どおりと成りうるのかww
どうしてもフランスでドイツ軍を撃破したい人はどうぞ
バトル数:4
難易度高めのキャンペーンです。
購入するコア部隊・サポート部隊なし |
024 American High Tide on Cassino
このキャンペーンはモンテ・カッシーノの戦いが舞台です。
ドイツ軍の戦いの中で比較的人気のないイタリアでの戦いw
通称イタリア戦線と呼ばれる戦いは、1943年7月の連合軍上陸から始まり1945年5月まで続きました。
ノルマンディーよりも早く上陸はしましたが、こっちの方はイタリア半島独特の山間の地形にドイツ軍は何重もの防衛線を築いたのと、ノルマンディー上陸後、連合軍は進攻を休止したためドイツ降伏まで長引きました。
そのイタリアでの戦いで、一番の激戦とされるのが「モンテ・カッシーノの戦い」で、一応連合軍は勝ちましたが10万名の兵士が死傷するという甚大な被害を出しました。
キャンペーンではアメリカ軍第36歩兵師団の第141歩兵連隊、第142歩兵連隊を率いて「593高地」という難攻不落の砦を攻撃した3日間のうちの2月11日を3面で描いています。
史実ではアメリカ軍の損害が80%を超えてしまったため、アメリカ軍は戦場から撤退しイギリス軍に代わりました。
やるやらないは自由です。
バトル数:3
購入するコア部隊・サポート部隊なし |
024のキャンペーンの続き話がこのキャンペーンです。
撤退したアメリカ軍に代わり、イギリス第8軍から第2ニュージーランド師団とインド第4歩兵師団が戦線に加わりました。
インド歩兵師団はイギリスの部隊です。
そしてアメリカ軍がやられた593高地を任されたのがインド第4歩兵師団。
屈強のグルカ兵と593高地を登るためにヒマラヤ山岳兵までも引き連れたインド第4歩兵師団でしたが、ドイツ軍第1降下猟兵師団、第90装甲擲弾兵師団の激しい抵抗に遭い、593高地の攻撃は失敗に終わっています。
キャンペーンではインド軍を率いて2月18日の激戦の一日をプレイします。
史実ではインド第4歩兵師団は約3000名の死傷者を出しイギリス第78歩兵師団と代わりました。
カレーが好きな人にはお薦めです。
バトル数;3
難易度の高いキャンペーンです。
購入するコア部隊・サポート部隊なし |
このキャンペーンはドイツ軍の第10SS装甲師団「フルンツベルグ」を率いてイギリス軍と戦います。
ノルマンディー上陸作戦でソード海岸から上陸したイギリス軍の目標はカーンを占領することでしたが、ドイツ軍の第21装甲師団の厳しい抵抗に遭い完全に足止めされてしまいます。
イギリス軍はカーンを奪取するために様々な作戦を立てましたが、その最初の作戦が「エプソム作戦」です。
このエプソム作戦は、カーンの南にある112高地を確保することを目的とし、カーン市内からこの高地を抜けて流れる川、オドン川での戦闘になったため「第一次オドン川の戦い」とも呼ばれます。
作戦は6月26日から30日にわたり行われ、イギリス第8軍下のスコットランド第15歩兵師団が主力となりました。
前半は悪天候となり航空支援がないまま作戦は実行、ドイツ軍第21装甲師団、第10SS装甲師団、第12SS装甲師団ヒトラーユーゲントなどの精鋭部隊との戦いとなり、多くの損害を出しました。
このキャンペーンの戦場となったのが「Gavrus」というフランスの片田舎。
SPWW2ゲーマーならすぐにピンと来たはず!
そうです、シナリオ#011の「Debacle at Gavrus」です。
なかなかいいシナリオだったので、キャンペーンをする前にシナリオをプレイしてもいいかもしれません。
キャンペーンは6月29日の戦闘を3面で構成、イギリス軍の撤退までを描いています。
ドイツ軍が大好きなおじさんにお薦めです。
バトル数:3
購入するコア部隊なし 購入するサポート部隊 1面 Mit Art Btr (15cm Batterie) |
027 Ruweisat Ridge (1st Alamein)
このキャンペーンは北アフリカのエルアラメインの戦いを描いています。
戦いは2度行われ、第一次エルアラメインの戦いは1942年7月1日から27日にかけて繰り広げられました。
このエルアラメインの戦いで非常に大きな役割を果たしたのが、第2ニュージーランド師団です。
第2ニュージーランド師団はルワイサットと呼ばれる尾根(丘)に陣取るイタリア軍を攻撃し敗走させました。
イタリア軍を失ったロンメルはドイツ第15装甲師団で攻撃、ニュージーランド軍は果敢に戦いましたが約3000名の死傷者を出しました。
しかしドイツ軍は武器・弾薬が底をつき攻撃を中止、以降ドイツ軍は一転劣勢へと転じていきます。
エルアラメインという小さな村は、北アフリカでドイツ軍と連合軍の形勢が逆転した歴史的な場所となりました。
プレーヤーは第2ニュージーランド軍を率いてドイツ第15装甲師団・イタリア第27歩兵師団ブレシア、イタリア第17歩兵師団パヴィーナと戦います。
キツネやネズミが好きな人はお薦めです。
バトル数:4
購入するコア部隊なし 購入するサポート部隊 1面 4 Trucks (48) Light Battery (344) 3面 Air Support: Strike Element (Lysander Mk.III (8)) - 66 points Armour Support: Cruiser Troop (3x Crusader I) - 171 points |
1939年11月30日から1940年3月12日までの105日間のフィンランドとソ連の冬戦争を描いた作品です。
フィンランド軍25万人、ソ連軍100万人という圧倒的兵力差だけでなく、戦車フィンランド軍30輌、ソ連軍6500輌、航空機フィンランド軍130機、ソ連軍3800機という、とんでもない戦力差でした。
この戦争でフィンランド軍は予想をくつがえす抵抗を見せ、大健闘をしました。
そのフィンランド軍の活躍を味わいたいのならお薦めです。
コア部隊は初めから決められているのでサポート部隊のみ購入してください。
購入するサポート部隊は、[Artillery]の[a Kanuuna Ptri +]という75mm野砲(LK/13)です。
これが150ポイントです。
デザイナー曰く、難易度の低い簡単なキャンペーンなのでビルドポイント(修理・補充)は少なくしたとあります。
バトル数:18
029 32ya Tankovaya Brigada 1944-45
ソ連の第32戦車旅団としてドイツ軍と戦います。
第32戦車旅団は1941年にモスクワ攻防戦に参加、有名なトゥーラ防衛作戦や攻勢作戦を展開し、1943年のクルスクの戦い、1944年1月のキロボグラード攻勢作戦、6月ミンスクの戦い、7月ビリニュス作戦、10月メーメルの戦いに参加、ウクライナ、ベラルーシやリトアニアの街を解放していきました。
キャンペーンは1944年1月のウクライナのキエフから始まります。
コア部隊は初めから決まっているので、後はサポート部隊を購入するだけです。
バトル数:18
アメリカの第9歩兵師団の第47歩兵連隊を率います。
第47歩兵連隊はノルマンディー上陸で6月10日にユタビーチから上陸しました。
その後、シェルブールの戦いで包囲されたドイツ第77歩兵師団と戦います。
このキャンペーンは6月15日から17日までの3日間の戦いを描いています。
コア部隊は始めから決まっているので、後はサポート部隊を購入してください。
バトル数:6
1944年7月8〜9日にかけて行われたノルマンディー上陸作戦の一環としてカナダ軍とイギリス軍によるチャーンウッド作戦の一部を描いたキャンペーンです。
コブラ作戦やグッドウッド作戦は有名ですが、このチャーンウッド作戦はあまり知名度がありません。
カーンを解放するために行われた作戦ですが、カナダ第3歩兵師団はドイツ軍の第12SS装甲師団の激しい抵抗を受けました。
7月8日にブロンという小さな村で、カナダ軍とドイツ軍が戦いカナダ軍は262人が死亡、ドイツ軍も多数が死亡したため「血のブロン」と呼ばれるようになりました。
このキャンペーンもコア部隊は決められていますので、サポート部隊のみの購入で始めます。
バトル数:4
北極海戦線(Eismeerfront)を扱ったキャンペーン。
1941年6月、ドイツはモスクワから北へ2000kmもあるムルマンスクという北極圏の港湾都市を占領するために第2、第3山岳師団を派遣しました。
ドイツ軍の第2、第3山岳師団は多くの兵員を失い、第6山岳師団と交替し、1944年まで陣地、塹壕線が繰り広げられました。
1944年10月、ソ連軍はノルウェーのキルケネス目指して前進、ドイツ軍との戦いが行われました。
プレーヤーはソ連軍第114ライフル師団を率いて広大な大地を前進します。
コア部隊ははじめから決められていて、サポート部隊も購入できません。
1面目は何も起きずに終了となります。
バトル数:7
1943年3月16日から31日まで行われた北アフリカ戦線のマレス線の戦いを描いたキャンペーンです。
プレーヤーはANZAC軍(ニュージーランド軍)の第6機械化歩兵大隊を指揮しますが、第6機械化歩兵大隊はTebaga Gapと呼ばれた峡谷でドイツ軍・イタリア軍と激戦を繰り広げ、イタリア・ドイツ軍は敗退、後退していきました。
3月21日のテバガギャップの戦いから26日からのスーパーチャージ2作戦が終了する31日までが描かれています。
Freybergというのはニュージーランド軍のフレイバーグ将軍のことで、この戦いで勝利に貢献し、戦後ニュージーランド総督を務めた人物です。
コア部隊ははじめから決まっており、サポート部隊も購入できません。
バトル数:4
1944年7月25日から行われたコブラ作戦を描いたキャンペーン。
コブラ作戦は25日から31日にかけて行われましたが、このキャンペーンはそのうちの26から27日の戦闘で、ドイツ軍の装甲教導師団と戦います。
プレーヤーはアメリカ第2機甲師団のA中隊を指揮します。
キャンペーンの1面目は何も起きません。
コア部隊ははじめから決まっており、サポート部隊も購入できません。
バトル数:5
1942年11月のソ連軍によるスターリングラード包囲作戦を描いたキャンペーン。
ウラヌス作戦と呼ばれたこの作戦は、ルーマニア軍の戦線を突破し、スターリングラードの包囲を完成させました。
キャンペーンの1面は、演習のような1ターンで終了するものになっており、本番は2面から始まります。
あらかじめ決まった部隊で戦うため、購入することはできません。
バトル数:5