Steel Panthers World War 2   JAPANESE  HQ

第10弾 084 「Panzers in the Caucasus」


<シナリオの背景>
月日:1942 年9月29日
場所:西コーカサスの油田地帯 グロズヌイ 
バトルタイプ:ドイツ vs ソ連 遭遇戦

登場部隊:
ドイツ軍:第5SS装甲師団「Wiking」
ソ連軍: 第57突撃大隊

いよいよ第10弾です。

まだネタはあるんでしょうかw

今回は戦車戦です。

歩兵は全く登場しません。

このシナリオの背景を簡単に説明しておきましょう。

主役はドイツ軍の「青作戦」(ブラウ作戦)でのA軍集団です。

A軍集団は7月20日、コーサカス方面にへの進撃作戦を開始しました。

コーサカスには重要な石油産出地で、 ソ連軍はここを失うと経済的打撃と、英米連合国からの輸送、トルコの参戦の可能性など、計り知れない政治的打撃を意味していました。

ドイツ軍は8月25日、グロズヌイの油田地帯まで75キロの距離にまで迫りました。

ですが、 コーサカスは5000mを超える山脈地帯で、ドイツ軍はここで補給物資の輸送が困難な状況に陥ってしまいます。

そこからは一進一退の攻防が続きましたが、 ドイツ軍は冬の到来までにコーサカス山脈を越える見込みがないと判断し、ヒトラーに報告したのが9月7日です。

これにより、青作戦の一つの目標が失われました。

ヒトラーは残すもう一つの目標であるB軍集団によるスターリングラードに向かうことになったのです。

このシナリオは9月29日未明、霧の中で視界が非常に悪い中で起こった遭遇戦を描いたものです。

主人公は第5SS装甲師団ヴィーキングです。

<ドイツ軍の戦力>

今回のシナリオは戦車戦なので、A0司令部も戦車です。

なので撃破されないように気をつけましょう。

ちなみにソ連軍のA0も戦車です。

このA0司令部は、後のヴィーキングの師団長となった「ミューレンカンプ」です。

ミューレンカンプの戦車連隊はソ連軍から恐れられたそうです。

ドイツ軍の戦力は、

3号L型  6輌(司令部を含む)
4号F2型 8輌(増援部隊の4輌を含む) 
2号F型 2輌
そして50mm対戦車砲が 3門

となっています。

3号L型は主砲が 50mm砲ですが、 特に問題はありません。

なぜなら距離3へクス(150m)での撃ち合いになりますから、 50mmでも十分通用しますw

逆に4号の長砲身75mmがもったいないと思えてきます。

注意することは、 A0司令部ユニットも3号戦車なので、戦闘に巻き込まれいつの間にか撃破されてしまうことです。

自分は何回かそういうことがありました。

増援部隊は2ターンに到着します。これは時間差がほとんどありませんので、別部隊としなくてもよさそうです。

<低視界での戦闘>

今回のシナリオの特徴はずばり「低視界」です。

今回のシナリオの「Visivility」を見てください。

なんと「3」です。

はじめこのシナリオをやったとき、真夜中だと思いました。

ですが、シナリオブリーフィングを見てみると、 明け方の霧の中での戦闘と記されていました。

たしかにコーサカス地方は標高が高いため、霧が発生しやすかったのでしょう。

SPWW2 では、ゲーム設定は夜とか昼、または雨や雪、または満月や新月などの天候や時間設定は、全て「Visivility」の数値で決定します。

一般的に視界40が良好とされていますが、夜は満月の夜が視界20ぐらい、これは視界1000mということになります。

ただし、 v6.0のアップグレードで、視界のアルゴリズムを修正したというレポートがありました。

具体的には砂漠で発生する戦車の粉塵がなくなりました。
(その他はまだ確認できていません)

霧という設定のシナリオはなかなかありませんが、 濃い霧だと視界3〜5ぐらいになるのでしょう。

また大雨の場合も、こんな感じになるのかと思います。

こういうシチュエーションのときは、マップ全体が暗くなったりするといいんですけどね〜

さて、 低視界での戦闘は普段の戦闘以上に難しいです。

特に偵察任務が命がけになってきます。

言い換えれば、偵察いらねーんじゃねとも言いたくなることでしょう。

このシナリオは2号戦車に偵察をやらせるかどうするか はプレーヤーの判断になってきます。

また会敵すれば、即近距離から臨機射撃されます。

なので、見つけるのと見つかるのが同時なわけです。

こちらが移動して見つけても、敵の臨機射撃をまず喰らいます。 その後、こちらも攻撃することになりますが、移動後なので命中率が悪く、なかなか当たりません。

なのでできるだけ、 複数の車輌で行動することを心がけてください。

万が一、敵を発見しても複数で対応することです。

<ドイツ軍の戦術>

VHを守る50mmPAKは早いとこ、VH上に移動させておきましょう。

1ターンに1へクスしか移動できませんが。

ドイツ軍は、13ターンしかありません。

全速力で前進しなければいけません。

VHがソ連軍の旗に変わっていきますから、そこをよく見て対応してください。

また今回のソ連軍は連語軍からのレンドリリースとしての戦車、「バレンタイン」「M3」などが登場してきます。

実はこれが厄介です。

特に「M3」の主砲は2つあります。

M3

この第4火器の75mm砲 がぁーーーー

「よし、外した」と思ったら第4火器でやられたなんてことが何度あったことか!

しかもこのM3と、もう一つのM3軽戦車はスタビライザー装置が装備されていますから、移動後の命中率がいいのも頭に入れておいてください。

両軍そうですが、命中即撃破ですよ!!


夜間の戦闘は実戦さながら、 慣れが肝心です。

僕は最初、このシナリオで惨敗しましたが、何度かやっているうちに、「はは〜ん、 低視界はこうして戦えばいいのか」というコツが分かってきました。

その辺は皆様が感覚でつかんでください。

では、健闘を祈ります。

第11弾でお会いしましょう!