Steel Panthers World War 2   JAPANESE  HQ

第11弾 073 「Return to Guam」


<シナリオの背景>
月日:1944 年7月21日
場所:グアム島 
バトルタイプ:強襲上陸
海兵隊(Assault) vs 日本軍(Dedend)


登場部隊
海兵隊:第3海兵師団
日本軍:第29師団 

今回は強襲上陸を取り上げてみました。

強襲上陸はシナリオ以外ではあまりする機会がなく、 シナリオでもノルマンディー上陸のシナリオなどは、もう気合と根性で攻めなければなりません。

もっと手軽なものはないかという人のために、このシナリオ73番は作られています。

いわゆる「強襲上陸トレーニング用シナリオ」です。

マップも小さく、ユニット数も少なく、またターンも短いので手軽にできるトレーニング用としてはいいシナリオだと思い、 今回、取り上げることにしました。

(このシナリオはv6.0のアップデートで修正されました)

このシナリオは1944年7月の海兵隊によるグアム島上陸作戦を描いたものです。

グアム島は日本軍にとって、絶対国防圏内の要所でもありました。

そういえば、この1ヶ月前に、マリアナ沖海戦で、日本は負けてしまっているんですよね。

さて、グアム島ですが、 日本軍18500人が守るこの島に、海兵隊2個師団55000人が上陸します。

余談ですが、いつもこの戦史を書くときは、 日本語のWikiは役に立たないので、他国のWikiを参考にしていますが、英語のWikiだと、日本側22000、米側36000になっています。 この数字の違いはどこから来るのでしょうか。

米軍の上陸地点は2ヵ所。

一つは「アガット湾」(Agat)と呼ばれるところ。

ここは現在、太平洋戦争国立公園となっているところ(たぶん)

もう一つが、「アサン湾」(Asan)と呼ばれるところ。

こちらには「太平洋戦史博物館」があります。

グアム島にはいまだに多くの砲や武器、戦車が残されていますので、新婚旅行で行かれるときは是非、お立ち寄りくださいw

アガット湾の方に上陸したのは、第1臨時海兵旅団と、第77歩兵師団。

このシナリオの舞台となるのがアサン湾で、 こちらに上陸したのが第3海兵師団です。

なお、第3海兵師団は、グアム島の戦いの後、硫黄島の戦いに参加し、 多大な犠牲者を出し、グアムに引き揚げ再編中に終戦を迎えます。

<海兵隊の戦力>

海兵隊は7隻のLCVPに乗船して上陸します。

それと水陸両用のLVT(A)1が1両。

LVT については、ユニットガイドで説明してあります。

こちらから

LCVP ですが、これはユニットとしては「Landing Barge」(上陸用舟艇)、ちなみに「じょうりくようしゅうてい」と読む。

「Landing Barge」(上陸用舟艇)にはいろんな種類があり、 ゲームに登場する海兵隊の「Landing Barge」は、

「LCM」「LCP」「LCA」それと「LCVP」です。

(いつかユニットガイドで説明する予定です)

ここで登場する「LCVP」は一番大きいサイズで、「Carry Capacity」が「236」です。

すなわち、歩兵36名のほかに、砲や戦車などの車両も乗車させることができ、 すべての重さが「50」を超えなければ大丈夫です。

戦力としては、特殊部隊「レイダース」が2個小隊(レイダースについては こちら)、歩兵1個小隊、工兵隊1個小隊、MG1個小隊、その他にFOジープ、75mm砲、そしてM5スチュアート戦車がLVCPに 乗船しています。

また空軍からは、水陸両用機の「PBY-5a」通称カタリナが3機。

編成を見ると、混成のようですが、このシナリオはASLが元ネタになっていて、全体の縮小版として見てみるのもいいでしょう。

<強襲上陸作戦>

さてそれでは、強襲上陸を見てみましょう。

LVCPは水上であれば移動可能です。

なので海岸でも、「Shallow  Water」のような浅瀬であれば移動できます。

ですが、 水がない砂浜は移動できませんので、そこにクリックすると、海岸沿いに曲がって移動していってしまうので要注意。

もう何度そういうことをしたことでしょう(汗)

そして海岸に到着したら、すかさず上陸させましょう。

ただどこでもいいですから、水のない隣接するへクスをクリックすればやつらは勝手に上陸します。

上陸

で、それで終わりではありません。

一刻も上陸した部隊を移動させなければいけません!

なので陸地に下りたら、すかさず前進させましょう。

1ターン以内に結構、前進できるのは不思議ですけどね。

そしてLVCPを上陸させようとすると、 日本軍の砲台から攻撃されます。

この120mm海岸砲が素晴らしい!

命中率もいいし、 威力もあります。

ちなみにですが、米軍は何もしないでターンを終えてみてください。

面白いことになりますから。

どんどんこの海岸砲でLCVPが撃沈されていき、 4〜5ターンぐらいでゲームが強制終了になります。

ただし、1発被弾しただけでは大丈夫らしく、機体にダメージはありますが、 乗船している部隊には被害は出ません。

しかし、米軍は運が悪いと、司令部とFOジープ、75mm砲が載ったLVCPが撃沈されることがあります。

こ のLVCPは砲台の視界に入っているんですね。

こうなるとですね・・・そうなっても海兵隊は戦わなければならない!

史実では、日本軍はグアム島に高射砲や巡洋艦から外した砲で、 20両のLVT撃破したとあります。

なので、多少の犠牲は出ても仕方のないことでしょう。

また上陸後、空になったLVCPをどうするかはプレーヤー自身の考えで異ってくることかと思います。

普通であれば、 任務終了したので無事帰還させるのが当たり前ですが、搭載している機銃で砲台を攻撃することも考えられます。

しかしこの砲台はそんなに頑強なものではなく、 歩兵の攻撃でも簡単に破壊できちゃいますけどね。

また、このシナリオでは上陸時にはそれほど攻撃は受けませんが、 いざとなれば煙幕を張ることも手段だと思います。

ここでは工兵隊が塹壕まで前進するときは煙幕がいるかと思います。

<米軍の戦略>

map

このシナリオ、米軍は上図のAとBは 比較的早く占領できるでしょう。

しかし総ターンの15ターン以内では、CとDは至難の業です。

日本軍のブンカーと洞窟、地雷原があるんです。

これはやっかいですねえ〜

特にCにはいけないんじゃないでしょうか。

僕はいまだにドローが精一杯です。

頼みの爆撃機もなかなか来てくれないんですし。

そのうち最初は元気だった海兵隊員は次々にと狙撃されていき、Bの塹壕の中で動けなくなってしまうのではないでしょうか。

是非、 勝利の報告をお待ちしております。

<最後に>

このシナリオをプレイするときに、「Preferences」の「Searching」の数値を少し低くすることを推奨します。

僕は70にしています。

デザイナーからはそういう注意書きはないですが、このシナリオの「Visibility」が15という設定になっています。

これは上陸が行われた時間が、朝の8時30分だったこともありますが、艦砲射撃により視界が悪かったことも考えられます。

なので、もっと「Searching」を低めにしてもいいかと思います。

SPWW2 の製作スタッフも、「Preferences」の数値は、ノーマル設定であり、必ずそうしなければいけないものではないと言っています。

なので、70か80ぐらいにしてみてください。

こうすると、あら不思議。

日本軍のスナイパーがほぼ見つけられませんw

もちろん近距離では見つかりますが、 中距離だと見つからなくなります。

いつもスナイパーが見つかりすぎな感じがありましたから、これぐらいがいいかなと感じています。

それと、実は、もうかれこれ30回ほどプレイしていますが、 海兵隊でプレイするのもいいですが、日本軍でプレイしてみるのもまた違った面白さがあるので、一度やってみてください。

やっぱり日本軍はスナイパーですw

それでは、今回はこの辺で。

またお会いしましょう。