Steel Panthers World War 2 JAPANESE HQ
月日:1945 年4月19日 場所:コーダースドルフ ポーランド バトルタイプ:ドイツ(Dedend) vs ソ連(Assault) 登場部隊: ドイツ軍:ヘルマンゲーリング降下戦車師団 降下機甲擲弾兵連隊1HG ソ連軍: ポーランド第1戦車軍団(ソ連軍所属) |
中級も第8弾まできましたw
どこまでいくんでしょうか。
さて、今回のシナリオはとても懐かしいシナリオです。
「Goring's Stalins」というこのシナリオ、実はSPWAWにも「Hermann's Silesian Panthers」というタイトルであります。
残念ながら、正規のシナリオには含まれておらず、SPWAW H2H版用として作られています。
ということで、 ちょっとSPWAW版をプレイしてみようと本当に久しぶりに、3、4年ぶりぐらいにSPWAWを起動させてみました。
うわ〜 懐かしい〜
このSPWAWのシナリオをヒントに、「domo戦記外伝4 LAST FIGHT HG」を書こうとしていたんですよね〜
こちらはシナリオのマップだけを使用して、あとはバトルプレイをする予定でした。
ま〜いろいろあったんでしょうねー
そのシナリオを今回、 紹介することにします。
まず、この戦闘の様子は大日本絵画から出版されている「ヘルマンゲーリング戦車師団史」という本に詳細 (といってもそれほどでもない)が載っています。
少しその模様も説明しておきましょう。
1945 年4月16日、都市ゲアリッツの左右両翼の前線でソ連軍の攻勢が発起された。(このゲアリッツ(ゲルリッツ)というのは、ドレスデンにある都市)
突破した敵側面へ攻撃を行って主戦線をナイセ河に戻すよう13時に攻撃を開始するよう命令が下された。
(ちなみにこのゲルリッツにかかるナイセ河の橋は、終戦直前にドイツ軍により全て破壊されました)
そしてこの日だけで、 敵戦車65輌を撃破した。
しかし敵の抵抗はますます強大となり、これにより降下機甲擲弾兵連隊1HGは第20戦車師団に配属された。
(4月17〜18日も戦闘は続く)
19日、 全戦線に渡って攻撃から防御へ移行し、コーダースドルフ付近では激戦が展開された。
コーダースドルフは人口2000人の小さな街です。
この戦闘はヘルマンゲーリング最後の戦闘と言われています。
史実ではパンテル17輌が戦闘に参加しています。
シナリオではパンテル13輌と、鹵獲したIS-2 3輌です。
初期配置では、パンテルは4輌のみ。
その後、増援部隊として、2ターン、4ターン、6ターンと少しずつ登場してきます。
その他は、降下猟兵がわずか1小隊。
それとあとは全て対空砲部隊です。
あ、ドイツ軍にも「Ju87G -1 Stuka」が2機います。
今回の主役はタイトルに「ゲーリングのスターリン戦車」とありますが、 やはりパンテルG型です。
そのパンテルを見てみましょう。
装甲値の比較です。
車体装甲は
パンテルの前面装甲は110mm(装甲値は14)
T34/85は90mm(装甲値は9)
ということで、パンテルの方に分があります。
ただし、砲塔の装甲はT34/85の方が厚め。
主砲を見てみましょう。
パンテルの主砲は、75mm KwK42 L70
T34/85の主砲は、85mm ZIS-S53
中距離レンジでの貫通力を見てみましょう。
このシナリオでは近距離よりも中距離以上での戦闘がメインです。
なので、750m(15へクス)〜1250m(25へクス)での比較としました。
上がパンテルの75mm、下がT34/85の85mmです。
こうやって見ると、 T34/85がパンテルを貫通できる距離まで近づくには750m以内ということになります。
逆にパンテルは敵の有効射程距離の外から攻撃できるので、 絶対的有利であることが分かります。
(もちろんパンテルが正面を向いていればの話です)
ただし、Sabot弾(ドイツ軍でいうAPCR弾)はパンテルには積載されていません。
T34/85には8発積載されています。
また、射撃回数はパンテルが4に対し、T34/85が3。
Fire Control値は、パンテルが4に対し、T34/85が3。
パンテルでT34/85と戦うときの鉄則は、やはり15へクス以内にいれないということですね。
(余談ですが、このシナリオで登場するパンテルはちょっと変わっています。基本はG型なのですが、なぜか装甲だけがD型になっています。 具体的に車体側面の装甲値だけが5になっていて、 これはD型の装甲値です。理由は分かりませんが、このシナリオは過去のバージョンアップの際に修正されています。 そのときにデザイナーにより、手が加えられたのでしょう。ゲームにはあまり関係はありません)
まず声を大にして言いたいことがあります。
航空機こえーよ
1ターンを終えると、いきなりドイツ軍に容赦なく襲いかかってきます。
この災難を切り抜けなくてはいけません。
いろいろと 手は尽くしてみましたが、どうやらどこに逃げてもダメだということが分かりました。
1ターン目に逃げても2ターン 目のやつにやられるんですね。
なので、ここは運に身を任せましょう。
ちなみに、
こいつらがやってきます。
左が1、2ターンに来るやつで、「イリューシン ll-2 シュトルモビク」
第2次大戦でソ連で一番生産された攻撃機です。
なんだか地上に花火みたいなやつまでお見舞していきますw
耐久装甲値は12なので、対空砲で合計12のダメージを与えれば撃墜できます。
右は「ヤコブレフ Yak-9T」
こちらも戦後も活躍しました。
耐久装甲値は9です。
僕はこのシナリオをずい分昔からプレイしていますが、今回のV6.0バージョンアップにより、 HE弾による破壊力が数段上がったと感じています。
以前は、航空機はそんなに怖くありませんでした。
運が悪ければ、やられるなあ程度でしたが、今回からは確実に2輌はやられます。
撃破されなくても、もうズタズタ。
なので、もう対空砲にひたすら願いを託すしかありません。
でも、さすがはゲーリングの対空砲部隊。(ゲーリングの対空砲部隊って有名だったんですよ)
かなり撃ち落してくれます!
このシナリオのカギは、増援部隊をどこに配置するかです。
マップ左の2ヶ所の道路から増援部隊は到着します。
できるだけ全速力で前線に向かわせましょう。
ただし、全14ターンのうち、中盤まではドイツ軍は防戦一方。
ひたすら守るしかありません。
ですが守ってばかりでは、奪われたVHを取り返せませんので、勝利に向けては、 このVHを取り返すために前進しなければならないのです。
そうなると、今度は至近距離で戦闘せざるを得なくなります。
わずか14ターンです。
ヘルマンゲーリング最後の戦闘を勝利で飾ってください!
<史実的結末>先ほど紹介した著書「ヘルマンゲーリング戦車師団史」から抜粋しておきます。
エーベル少佐の戦闘日誌から〜
「我々が陸上と航空偵察ですでに報告されていた敵の大戦車部隊が、コーダースドルフの東方2kmの森の縁から突如として姿を現した。
傑出した指揮官であるロスマン中佐指揮のわが戦車連隊の機動予備は、パンター17輌と共にコーダースドルフにある川に沿った陣地へと走った。
敵戦車部隊は、戦闘隊列ではなく平時の行軍隊列のままでコーダースドルフへと進撃していた。
発砲しないまま、 敵先頭戦車が50mにまで近づいたとき、ロスマン中佐が迎撃の火蓋を切った。
各戦車の射撃は驚くべき戦果を挙げ、 20分以内に敵戦車43輌が撃破され、残りは白旗を掲げた。
我々は無傷の敵戦車12輌を鹵獲し、そのうち4輌はIS-2 スターリン戦車であった。
数時間後、それらは鉄十字が書き込まれて味方として戦闘に投入された」