Steel Panthers World War 2   JAPANESE  HQ

AP calculation

日本軍のキャンペーンは1931年から始まりますが、1931年に購入できる戦車は「89式中戦車」(Type89 Yi-Go)です。

89

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装甲はもちろん薄っぺらですが、この時代には贅沢と思える90式57mm砲を搭載していて、AP弾も積載しているので、中国軍にとっては頭の痛い存在になること間違いなしです。

「うは!これで楽勝や!」

と思いました。

ところがです。敵装甲車(戦車)に対して、 この89式戦車の主砲は撃てども撃てどもAP弾を発射してくれません。

「どうした!何をしている!」

全ての車輌が装甲車に対してHE弾を叩き込みます。
もちろんAP弾も積載もしています。

ということは、 OOBのエラーかもしれないと思いました。

で、これについていろいろと調べてみたところ、「AP Calculation」というものがありましたので紹介しておきます。

まずはSPWW2が入っているフォルダを 開けます。

すると下の方に「WW2_APCalc.exe」というアプリケーションがあります。

ap

これをクリックしてやると、

ap

こういうのがでてきます。

それで、「Select OOB」を「05 Japan」を選択します。

この「AP Calculation」は、AP弾、Sabot弾(APCR弾)、HEAT弾、HE弾がどの距離でどれくらい貫通能力があるかを示したものです。

「Range」 はメートル単位なので、150メートルは3へクスになります。
(1へクスは50メートル)

「best AP」「best Sabot」のように「best〜」というのは、クリティカルヒットなどによりWeak pointに命中すれば撃破できる数値です。なので、この数値は必ず貫通できるという数値ではなく、あくまでも運次第であるととらえてください。

また数値が0か-1になっているものはその砲弾が積載できないものか、最大射程距離を越えていることを表します。

「89 式中戦車」の主砲「57mm Type 90」はずっと右の204番がそうです。(上の画像)
214番の「57mm Type 97」は後の「97式チハ中戦車」に使用されるものです。

これで見ると「57mm Type90」の貫通力は、AP弾が3、best AP弾が4、best HE弾が4となっています。

AP弾でも HE弾でも貫通力が4ならば、AP弾を使えばいいのでは?と、普通考えるのですが、砲手あるいは戦車長はそう考えません。

貫通力が同じならば、HE弾を使用する方がいい(らしい)のです。

どうしても「89式中戦車」で装甲車にAP弾を撃ちたければ、 「距離0」、即ち敵戦車と同じへクスに入ればAP弾が撃てます。また全てのHE弾を使い切ると距離に関係なくAP弾が撃てます。

これは 「89式中戦車」は対戦車兵器としてではなく、歩兵支援用戦車であると制作スタッフは言っていますので、そういう解釈で僕もいいと思います。
(実際、 90式57mm砲は近距離でも大した貫通力がなかった)

どうしても納得いかんという方は、「Renault Type79」というフランス製の戦車が購入できます。このルノーという戦車は、37mm砲でAP弾を積載していませんが、 Sabot(APCR)弾を撃つことができます。
(「37mm L21 Type11」は、AP Calculationで見ると、10番にあり、2へクスまではSabot弾が撃てます)

1931年当時は対戦車兵器がないのが特徴的です。
歩兵も手榴弾以外はありません。

なので基本的には原始的な戦闘になります。

50mmの擲弾筒を戦車に命中させたり、 手榴弾で攻撃し、抑圧が上がったところを歩兵による近接強襲(Close Assault)で仕留めるいう感じです。

(外国人で中国サイドでプレイする人もいますが、日本軍の戦闘機でほとんどの装甲車がやられると嘆いていますw)